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 2005/09/30 (金)  「関東の虎党」

阪神優勝から一夜明けた関東地方。仕事場でその話題が出ることは一切無く、夜の11時近くになってから、関西出身の部下が「本当に誰も話題にしないんですねぇ…今ようやく関東に来たって実感しましたよ」とボヤいているのを聞いて、そういえばそうだなぁ…と改めて思ってみたり。18年ぶりか2年ぶりかが問題ではないと思うし、関東の人が阪神が嫌いなわけでもない。ただ単に、それほど野球が好きじゃないことに気づいちゃった人が多いだけなのかもしれない。良くも悪くも巨人という偶像に引っ張られた野球人気。生え抜きのスターがいなくなれば、そこは単なるボンボンとならず者の巣窟と化す。野球のプレーそのものではなく、チームの勝ち負けだけを酒の肴にしてきた浮遊層にとっては、今の野球に興味が無くなるのは至極当然。意味も無く野球の話題が職場に溢れることもなくなるのも必然と言える。あと、優勝セールをやっている小売店があまり身近にないことも、阪神優勝のありがたみを実感しにくくしているのかも知れませんね。肩身が狭いわけではないけど、語るほどその気にさせてくれるわけでもない。そんな関東の虎党の秋。

 

 2005/09/29 (木)  「阪神優勝おめでとう」

阪神が2年ぶり5回目のセリーグ優勝を決めました。世間的には前回の優勝が18年ぶりで、しかも星野監督のカリスマ的なキャラも重なって大騒ぎになりましたが、今年の阪神は劇的じゃないけど、地味だけど本当に強かった。岡田監督の采配は手堅くて地味だったが、その分選手が個々の役割に徹して負荷のかからない環境を作ることが非常に上手かった。JFKトリオがあんなに多い登板数をこなせたのも、怪我人が非常に少なかったのも、運が良かったからだけではないと思う。野村監督が育て、星野監督が勝つ味を覚えさせ、そして岡田監督が大人の野球で実力どおりに勝利を積み上げた。しかも、ただ勝つだけではなく、チームを引っ張ってきた金本・下柳・矢野・桧山などのベテランの次代を担う中堅層の底上げも着々と進んでいて、阪神の黄金時代はまだまだ続きそうですね。エース井川がポスティングでメジャーに流出しても痛くも痒くも無いかも? さて、次は成し遂げられ なかった日本一! でも、パリーグのプレーオフのせいで、対戦相手の研究が分散されてしまう分、阪神には振りかも。個人的には、内弁慶シリーズと呼ばれた対ホークスにリベンジしたいところです。王監督も2年続けてプレーオフで逆転されたら、孫オーナーが制度自体をどうにかしてしまう恐れがあるので…

 

 2005/09/28 (水)  「電撃萌王、次号で最終回?」

萌え系雑誌をあまり買わない私がほとんど唯一に近く買っていた電撃萌王ですが、最新号vol.15の巻末に「次号最終号?」との告知がありました。まぁ、連載作品に終わる雰囲気があるわけでもなく(投げやりで毎回終わっている、ともいえる?)、告知自体もあっさりしていたので、誌名を変えてリニューアル創刊ってオチのような気もしますが… 萌え雑誌の乱立で新規人材の確保が難しく、総合誌(?)を目指していた萌王のスタンスが中途半端になっていたのも事実。これを引き際とするにしても、新創刊するにしても頃合なのかな、と。

 

 2005/09/27 (火)  「地獄の99丁目」

毎日が修羅場モード。とっくに地獄の4丁目くらいのつもりでいましたが、これからの2ヶ月間は正念場です。地獄の果ての果てまで行く覚悟が無ければ、何も成し遂げることはできないだろう。冬コミで新刊を出せる確率は、現時点では3%に満たないかもしれない…それでも、なお…

 

 2005/09/26 (月)  「国勢調査」

日曜日に疲れて寝ていたら、国勢調査を名乗るオッサンが横柄な態度で押しかけてきた。日頃温厚な私もさすがに機嫌悪く「お願いってことは任意提出なんですよね?義務?証明書?んなもん信用できるかい。だったら、そんな訪問販売みたいなことしてないで、ポストに放り込んで強制的に提出させればええやん。」と、静かに切れてしまいました。すると、「この地域の住民の割り出しがまだ終わってないので…」と良く分からない言い訳をしながら後退りして去っていきました。…そんなに鬼のような形相だったのかな?まぁ、あんなアンケートで国家の政策を左右するような統計が取れるとは思えませんけどね。

 

 2005/09/25 (日)  「パソコンTV録画失敗」

台風の接近で家から動けないので、久しぶりに部屋の片付けをしていたら、以前兄にもらったカノープスのUSB接続のTVキャプチャー機を発見。最近はテレビを録画しても見る時間さえないので、パソコンで録画してPSPで通勤中に見るのもいいかな〜と思い、セッティングしてみることにしたのですが…結論から言うと失敗でした。いや、録画自体は問題なくできるのですが、画質が悪すぎるんですよ。キャプチャーカードの性能以前に、アンテナ入力の受信状態の悪さと、テレビで補正されまくっている映像をパソコンを通して見ると粗が目立ちすぎることです。現行のアナログ放送そのものがパソコンに適さないとはいえ、テレビの独自補正技術の高さには改めて感心しましたよ。

アンテナ分配器にブースターをつければ妥協できるレベルの画質になるのかなぁ…

 

 2005/09/24 (土)  「To Heart2のWindows版18禁化について」

To Heart2のWindows版は18禁になることが公式に発表されましたね。夏コミ前から噂になっていたから、別段驚くようなニュースではなないのですが、改めて公式のエロビジュアルを見せられると「なんだかなぁ〜」と感じてしまうのは私だけでしょうか?

誤解のないように言っておきますが、私は18禁パロディの存在を否定しているわけではありません。ただ単に、私には18禁の良し悪しを判別するような知識背景がないから、「できない評価はやらない」「18禁をきっかけにした物の考え方をしない」というだけのことです。ただし、例外的に、一般から好きになった作家さんが描く18禁に限っては「どんな意図で描いたものなのか」を想像する楽しみができます。To Heart2についても、「てりやきにくまん」さんの同人誌のように、エロではないけど「えちぃ」ものであれば、頭の固い私でも十分に楽しく読めますから。

少々話が逸れましたが、本家の18禁化移植は、大多数のファンからは歓迎されているものの、どこか戸惑いのようなものがあるみたいですね。これまで、見たいと思っても見れなかったものを、想像力逞しくして同人誌にしてきた作家さんたちにとって、数多くのエロパロを読み尽くしてきた読者にとって、公式の18禁が新たに示されることは、今まで積み上げてきた自分の価値感をリセットすることではないだろうか? 後出しの公式があるから「if」が無意味になってしまうわけではないが…

少なくとも、私はTo Heart2に対して、「キャラクターの演出には必ずしもエロが必要ないこと」を証明するために、PS2をプラットフォームに選んだ設計思想を含めて評価していたので、正直複雑な気持ちです。単なるwロゲー化ではなく、そこに至る事がごく自然なことでとても大切な意味を感じられた「ロケットの夏」のように、18禁TH2が作品が持つ本質を損なわず「エロである意味」を見出すことが出来るかどうか、そこが私の評価のポイントになると思います。

 

 2005/09/23 (金)  「海藍先生の商業誌活動継続について」

忙しくて日記のネタにするのが遅くなってしまったので、もうご存知の方も多いかと思いますが、「トリコロ」で知られる海藍先生の商業誌活動継続がほぼ規定路線となりました。海藍先生の商業誌活動撤退宣言に関しては、先月8月6日と8月9日の所長日記で、「責任は取るものではなく、果たすものです。」と考察していました。海藍先生のHPでの活動継続宣言のログはすでに流れてしまっているので確認できませんが、そこに書かれていたのは、多くの読者が私と同じように商業誌での活動の継続を願っていて、その声に背中を押される形で今後の連載の在り方について編集部と協議していく、というものでした。

すべてが今までどおりに丸く収まるとまで甘い見通しは私は持っていませんが、今までと同じに戻ってしまったら同じ問題にいつかは直面することになるだけだと思います。ペースが遅くても無理の無い連載間隔と、看板作家の重圧の無い気楽なポジションを用意することが、雑誌サイドに必要だと思う。海藍先生にとっても、その作品を通してその先にある読者がそこに何を見て何を望んでいるのか、今回の問題に対する声を通じて意識しなければならないとも思う。最悪の危機はとりあえず回避されましたが、そこから新たなるスタートが切れなければ意味が無い。今後とも動向を注意深く見守って行きたいと思います。

 

 2005/09/22 (木)  「援軍求ム」

忙しさにかまけていたら、「ロケットの夏 プレミアムBOX」の発売告知カウントダウンヴォイスvol.5(あゆむ)をダウンロードしそこねてしまいました…orz。なぜ最後に来ていきなり更新ペースが上がるのか…vol.5はほんの2日間くらいしか公開されていなかったような気がします。もし偶然このページを見られた方で、分けてあげようという奇特な方がいらっしゃいましたら、gmken@gmken.comまで送りつけてやってくださいまし…(圧縮すれば1MBくらいになるので、多分メールでも大丈夫だと思います)

 

 2005/09/21(水)  「へんじがない。ただのしかばねのようだ。」

・・・ごふっ

週明けから日記が滞ってしまい、大変失礼しました。ようやく迎えた休日で思い出しながら過去分を書こうとしましたが、日記のネタになるようなモノが何もあれません…というより、ほとんど記憶がありません。これまでも相当な激務だと思っていましたが、本物の修羅場にはまだまだ先があるようです。しかし、今はまだ倒れるわけにはいかない。自分の能力を過信するわけではないが、この改革を成し遂げることが自分に課した使命であり、望まない未来を「回避」するための宿願でもあるのですから…

仕事が人生のすべてではないけど、仕事にのめり込めない人生ほど虚しいものはないと思う。アカギの言葉にもあるように、『勝負を常に今一時と定め、己の中の時間を煮つくし濃くしていくから、単なる思考や集中を越えた、神がかった脳波…「念」に到達する』のですから。そんなわけで、今後もレビューの予定は大幅に遅れます。もしかすると、冬コミでのGM研通信vol.5発行を断念することになるかも知れません。たとえ私が書く同人誌が一冊出なくなったとしても、私は「同人誌が出せる未来を守ること」を選びたい。そのための仕事であり、自ら望んで始めた戦争なのですから…

 

 2005/09/18 (日)  「サンシャインクリエイション29」

本日は、池袋で開催された同人誌即売会:サンシャインクリエイション29(以下、サンクリ29)に一般参加してきました。この秋からレヴォがなくなり、宙に浮いたイベント需要を巡って新規の総合イベントが名乗りを上げる中、先輩格のイベントとしてサークル参加限界数を大幅に拡大したサンクリの姿勢が、どのように評価されるのか大いに注目されたサンクリ29について、簡単な現地レポートを書いておきます。

朝8時前頃に現地入り。カタログによると、前回のサンクリ28では500名もの早朝来場ペナルティがあったそうです。ペナルティの目安は朝7時前後というのが通例ですが、だからといってギリギリを狙っていい、というわけでもない。「何時に来ればいい」では来場時間が集中することになり、解禁時間を巡って水際の争奪戦が勃発するだけであり、かえって危険だし近所迷惑です。実際8時に来た私でも、11時の開場から3分後には最大規模の行列ができるA23ホールに入れましたからね。今回のペナルティがあったかどうかは、現時点では分かりませんが、わずか数分のアドバンテージしか取れない個人のエゴのために、イベントの存亡が脅かされていることを、もっと真剣に受け止めていただきたいものです。

開場後は、いつものように大手はアウトオブ眼中で、スケブアタック→チェックサークルのコピー本→チェックサークル→総流し新規開拓の順で攻略。今回はレヴォと同じ4館開催ですが、Dホールに18禁が集中しているため、一般総合の私は行く必要がないのですが、確実に増えた参加者人数により、思うように高速移動できませんでした。レヴォのように「人の流れが止まる」とまではいかないものの、会場のキャパシティを越えてしまうのも時間の問題かな…という気がします。

一通りチェックサークルの新刊を確保して、会場の混雑が落ち着いた頃に、GM研通信vol.4でアンケート企画にご参加いただいた、サークル「花楠」のカゲロウさんにご挨拶して新刊を進呈。お土産には迷った末に、レビューでも紹介している「らいか・デイズ」を当日にアニメイトで調達して進呈しました。本来、作品の押し付けはしないのが私の流儀なのですが、たまに「らしくなく」ゴリ押しする作品は、流儀を曲げてでも押したい作品なんだ、という風に解釈していただければと思います。

いつもチェックしているサークルで特に気になったものをメモしておきましょう。

ひなたぼっこ倶楽部 「ほしのうた」
 6cm x 6cmのFF7超豆本。FFACを見て勢いで作っちゃったエアリス本で、装丁を含めて面白い試みです。

ギャラリーフェイク。 「ふたりなら…」
 鍵系で知られていて私的にはボーダーラインのサークルでしたが、オリジナル路線の方が実力を出せる気が。

てりやきにくまん 「Sweet Medicine」
 露骨ではなく、えちぃ雰囲気でドキドキさせてくれる、げろたん節が大炸裂。東鳩2の愛佳好きの方に是非!

※他にもいくつかあるので、後日紹介していきます。

本日の収穫は79冊でした。夏コミからの充電期間が中途半端なことと、今回を逃しても秋のイベントラッシュのいずれかに間に合えばいい、という風に締め切りに切迫感がないためか、コピー本の割合ががかなり多かったように感じます。もっとも、新規開拓をするにはコピー本の方が都合が良いんですけどね。100円・200円なら財布の紐も緩みますから。いくつか今後の動向を見守ってみたいサークルさんが見つかったので、冊数以上に内容の濃いイベントだったと思います。(季節外れの日焼けという嫌なおまけも付いてきましたが…)

 

 2005/09/17 (土)  「どっかん」

冷静沈着な分析力でぶったぎる「ドライアイスの剣」と職場で呼ばれている私が、めずらしく大噴火。管理や教育って本当に大変ですね。数人の部下を見るのも大変なんだから、1クラス30人以上を見る学校の先生の負荷は想像を絶するものだと思いますよ。私がいつ何時倒れても大丈夫なように、仕組みは準備してあります。しかし、その仕組みを継ぐべき人材が育っていないのは大問題です。教育は常にしているし、そういう意図で仕事を任せていることも何度も言っている。しかし、学ぶべき本人に向上の意思が無いのではどうしようもない。それは会社にとっても本人にとっても不幸なことです。私には管理職の肩書きはないが、私が鬼にならなければならない。 それが仕事を任された者の責務ですから…

 

 2005/09/16 (金)  「食事は大切に」

満足に休日も取れない忙しさを乗り切るために、パワーのつく食事を心がけるようにしています。昼食は冷凍食品の弁当をやめて外食にして、週に1回はらーめん花月のげんこつニンニクラーメン+ニンニク生絞りx3を、それ以外はレバニラ定食やスタミナ焼肉定食などを食し…そうするようになってから、少々のことではバテなくなりました。やはり良い仕事をするには食事は大切ですね。

 

 2005/09/15 (木)  「サービス出勤」

本日は会議のため、タノシイ休日サービス出勤DEATH(誤字ではない)。シフトを変更して他日に代休を取ることは制度上可能ですが、当分の間代休を取れるアテなんてないので… さすがに定時で上がりましたが、疲労は抜けずレビューどころが日記も書けない始末…ごふっ

 

 2005/09/14 (水)  「マリア様の星同盟」

細川可南子補完計画「マリア様の星同盟」に参加しました。

GM研では、サークルさんそのものバナーリンク形式で紹介して、勝手に応援することはこれまで何度もやっていますが、ウェブリングという活動に参加するのは、意外にも今回が初めてのことです。「マリア様の星同盟」とは、マリみてキャラの「細川可南子の復活を信じ、細川可南子の活躍を願い、細川可南子の幸せを祈る。」ものですが、具体的に何かをしなければならない、といった性質のものではありません。ただ信じて願えることの大切さ。想いの形は人それぞれだけど、その想いを伝える術を私たちは既に知っている。公式や世間がどうあろうと、自分が好きなものを好きだと言えること。同じ想いを持つ者がそこにいるという事実は、「あと一歩」を踏み出す勇気をくれます。作品への敬意とキャラクターへの愛情を持った「if」は、いつかきっと「if」以上の「if」になる。その価値を決めるのは自分自身なのですから。

 

 2005/09/13 (火)  「そういえば、もうじきゲームショウなんですね」

表題の通りものすごく他人事のように聞こえる東京ゲームショウ。今週末はサンシャインクリエイションのことで頭が一杯だったので、人から教えてもらうまでゲームショウの存在そのものを完全に忘れていました。まぁ、思い出したからといって幕張の会場には行きませんけど。行列して想像の範囲内でしかない未来のゲームとやらを見るくらいなら、買ってまともに遊んでいないゲームをしっかりとクリアして供養してあげた方がよっぽど有意義というものです。

ゲーム業界がコアユーザーだけのものではなく、本当に生活に密着した娯楽を目指すのであれば、旧態然とした物理的なショウビジネスの考え方から脱却しなければならないと思う。確かにプレステ以降の10年、ゲームは確実にライト化していった。しかし、ビジネスモデルの急速な変化にゲームの内容が追いつけなかったため、ゲームは娯楽としての比重を軽くすることで適応しようとしてしまった。メディアミックスという市場拡大の魔法の言葉に乗っかって、ゲーム単体での市場の可能性を追求し密度を濃くする事を怠ってしまった。この10年、確かにゲームは世界的に大きな市場を獲得した。しかし、その代償として失ったものも大きい。ゲームの記憶の世代間隔絶は、将来に多大なる禍根を残すことになるでしょうね…(時間が無いので、これ以上の深い考察はしませんけど)

 

 2005/09/12 (月)  「三者三葉」

マンガレビューに「三者三葉」を追加しました。

きららレビュー強化月間第2弾は、荒井チェリー先生の「三者三葉」です。瞬発力よりもジワジワと効いてくるタイプの作品なので、個性派揃いのきらら連載陣の中にあっては地味とも取られがちですが、何度読んでも飽きない本質的な面白さという意味では、「トリコロ」以上かもしれない本格派。でも、その本格っぽさを敢えて感じさせない気取らなさが、また魅力だったりもします。作者が言うとおり、この作品には萌えはないけど、4コマ漫画として普通に笑えます。でも、その「普通」が一番難しく一番大切なこと。詳しくはレビューにて。

 

 2005/09/11 (日)  「衆議院選挙」

今日は衆議院選挙の投票日。やる前から結果の見えている選挙でしたが、高い税金を払っているのだから…と投票所に行ってみると、ちょっとした行列が出来ていました。投票率が高くなるとは聞いていましたが、まさかここまでとは…それでも、最終的な投票率は67%くらいに落ち着くという報道。未だに国民の3分の1が選挙権を放棄しているのは不思議でならない。自民党の圧勝については多くは語りませんけど、考え方の古い旧勢力をついでに抹殺しようという意図に総選挙が利用されてしまった感がある。郵政民営化だけについて審判を求めるのであれば、国民投票でもやればいい。もっとも、論点を単純化することで年金や外交や消費税などの問題をぼかしていることに対して、念仏マニフェスト論争をバカ正直に挑んだ野党の無能無策にも、多大な責任があると思いますけど。国民の審判が必要だというなら、憲法改正も増税もすべて民意を問う…とは思えませんけどね。

「Fate/hollow ataraxia」のオフィシャル予約に大失敗。サーバーがパンクしてまともに繋がらないまま完売してしまいました。最後の購入ボタンまで辿り着いていながら、サーバーエラーで処理に失敗して…無念なり。このあまりの混乱を受けて、TYPE-MOONは第2回予約を抽選方式にすることを検討すると発表。特典もPDF形式で早期に配布することで、投機目的の過剰人気に歯止めをかけようと手を尽くしています。商売っ気がないのは製作者のポリシーだからとやかく言いませんけど、与党第一党としてユーザーに対して果たすべき職責というものがあるとも思います。この件については、改めて後日の日記で考察します。

 

 2005/09/10 (土)  「ひとりカラオケ?」

終電仕事の帰り道。最寄り駅から徒歩20分かかるこの道だが、最近はそれほど苦ではなくなっている。それは、歌いながら歩いているから。大道路だがこの時間では通行人もほとんどなく、民家も高層マンションばかりなので、ちょっとやそっとの大声で歌っていても全く迷惑にならないのです。先日のiTunesの統計でも分かるとおり、歌える曲はかなり偏っていますが、マニアックすぎて普通のカラオケには入っていないような曲も完璧に暗記しているので、それなりに楽しいですよ。ただし、必然的にすべて音なしのアカペラになるので、音の取り方や伸ばし方が、通常の歌い方とは異なるものになってしまいがちです。普通のカラオケのように「音を綺麗に切る」ことより、「音をどう繋げるか」に力点を置いた声の出し方になります。要するに、独唱やオペラの感覚に近い。ゆえに、常に腹式呼吸でありボイスも無意識でコントロールしてしまいます。だから、マイクを通すカラオケだと声量のコントロールが上手くできなくて、結果として自分の耳には音痴のように聞こえてしまうのでしょう。まぁ、そもそもカラオケに行くような堅気の友人と時間が合うわけも無い仕事なので、カラオケの歌い方に慣れる必要性自体ないんですけどねぇ…

 

 2005/09/09 (金)  「文字のチカラ」

読者の方からお手紙をいただきました。誰もが電子メールを使うこの時代に、手書きの手紙とはまた古風な…と思っていたら、実は世の中にはまだまだ自分専用に誰もがネットに繋がるパソコンを持っているわけではないんですね。電子メールは気軽だしお金もかからないし一瞬で届けられる。でも、それでも手書きの文字には叶わない部分もあると思います。しかも、多分シャーペンじゃなくて鉛筆で思い入れたっぷりで書かれた文字なら尚更です。キーボードが無ければ思考ができなくなってしまった自分の身を顧みて、ちょっと遠い目をしたくなりましたが… こういう若さの迸る生の感想をいただくことは非常に稀なので、なかなか心動かされものがありました。レビュー希望の作品もいくつか挙げていただいたので、候補として検討してみることにしましょう。

 

 2005/09/08 (木)  「復活のレビュー2連発」

マンガレビューに「かみさまのいうとおり!」を追加しました。
ゲームレビューに「脳を鍛える大人のDSトレーニング」を追加しました。

6月中旬から止まっていた正式レビューを、ようやく再開することができました。しかも初の1日2連発というおまけつきです。作品内容はずっと心に思い描いていたものを煮詰めて引っ張り出すだけだから、それほど時間は掛かりません。1時間あればそこそこのレベルのものは書けます。しかし、その言葉を引き出せる状態(エネルギー充填率120%)までモチベーションを上げることの方が遥かに難しいのです。思いだけでも力だけでもダメなのです。書きたいものが書けるようになるまで3ヶ月近くブランクを明けてしまったのは、私の修行が足りないだけです。冬コミ新刊のためにも、質量ともに充実したレビューを量産していきましょう!

ちなみに、この先の予定を見てみると、漫画レビューはきらら系ばかりですね。いっそのこと、冬コミ新刊の表紙のデザインもきらら風味にしてしまうか?(どんどん良く分からん方向に進むドリマガをオマージュする気にもなれないしなぁ…)

 

 2005/09/07 (水)  「この秋のゲーム整備計画」

サクラ大戦5を放ったらかしにしておいて、何を言い出すのかという気がしないでもないが、この秋以降は久々に気になるゲームが目白押し。ダメなゲームを無理して遊ぶより、これから良作になり得る可能性に目を向けようではないか!(前向きな逃避とも言う)秋以降絶対に買うゲーム予定を、ちょっとリストアップしてみましょう。

・09/13 ゲームボーイミクロ(ファミコンバージョン)
・09/15 逆転裁判DS 蘇る逆転(限定版)
・09/22 月面基地前プレミアムボックスI ロケットの夏 編
・10/27 風雨来記2
・10/27 ワンダと巨像
・10/28 Fate/hollow ataraxia
・11/25 智代アフター
・今秋  I/O (アイオー)

リメイクとか続編が多いような気もしますが、ゲーム離れのリハビリにはちょうどいいか?「Ever17」など刺激的な謎と舞台設計を手掛ける「中澤工」氏の新作「I/O (アイオー)」や、「ICO」の精神を継承する「ワンダと巨像」などの野心作も押さえたこの計画。これを全部レビューできれば、冬コミ発行予定のGM研通信vol.5では、ひとまず「ゲームレビューへの本道復帰宣言」を出してもいいかな…と思います。さて、どうなることやら…(またそんな他人事みたいに…)

 

 2005/09/06 (火)  「最近のiTunes再生回数TOP20」

ネタがないときのデータ頼み。ということで、久しぶりにマイパソコンのiTunesの再生回数TOP20を調べてみました。結果は以下の通りです。

01位 Angelic symphony 佐藤裕美 ギャラクシーエンジェル
02位 ありがとう Akko To Heart2 (ED)
03位 I Fall There ?夢の続きへ? tiaraway D→A:BLACK (ED)
04位 Can You Feel Crying Alone? tiaraway W〜ウィッシュ〜 (OP)
05位 笑顔 岩崎宏美 みんなのうた
06位 小さな手のひら riya CLANNAD (ED)
07位 Two:Leaf tiaraway 
08位 Heart To Heart 中山愛梨沙 To Heart2 (OP)
09位 -影二つ- riya CLANNAD (ED)
10位 旅光年空へ tiaraway 
11位 yours 栗林みな実 君が望む永遠 (DC版OP)
12位 トゥルー・ラブストーリー 仲間由紀恵 トゥルーラブストーリー (OP)
13位 きみのこえ (川嶋あい) 雲のむこう約束の場所 (ED)
14位 季節を抱きしめて 大藤史 季節を抱きしめて (OP)
15位 Missing 橋本美佐 ミッシングパーツ (OP)
16位 流れ星☆ CooRie 成恵の世界 (OP)
17位 アトラク=ナクア幻想曲 KUROYA EMBRYO Paino Works
18位 教えてあげる can/goo せんせいのお時間 (OP)
19位 Your Shade tiaraway D→A:BLACK (OP)
20位 暁の車 YUUKA ガンダムSEED (挿入歌)

なんとも偏ったランキングですね。ゲームやアニメのタイアップ曲が大半を占める中で、一際異彩を放っているのが「tiaraway」のアルバム曲。時期を外してしまったのでレビューを書く機会に恵まれませんでしたが名盤です。声優ソングを嗜む人は迷わず買っとくと吉。ボーカルではなくインストの「Missing」「アトラク=ナクア幻想曲」のランクインは驚異的。特に「アトラク=ナクア幻想曲」は同人音楽でかつ18分を越える長尺曲。何重にも驚異的な存在です。たまにはこうして分析してみるのも一興かと。

 

 2005/09/05 (月)  「ニンニクパワー」

一週間も体調不良を引きずってしまう虚弱体質を改善するため、まずは食生活の改善から始めました。毎日が通し仕事の壮絶なハードワークを乗り切るためには、とにかくパワーの出る昼食が必要!…ということで、手っ取り早くらーめん花月のニンニクげんこつらーめん+ニンニク生絞りx2を食すと…腹の底から燃えるパワーが止めどなく溢れてくる。病み上がりとは思えないパワフルさで、終電仕事でも空腹感ゼロ&疲労感ゼロ。効果覿面ですね。ただし、自分の口臭で目が痛くなるほど匂いがきついのが困りモノです。社会人はブレスケア必須です。

速報:
月面基地オフィシャルサイトにて、「ロケットの夏」のリニューアルフルボイズDVD版の通販受付が始まりました。公式通販のみ(?)の豪華特典もあるので、未プレーの方もファンの方も是非、この機会をお見逃しなくご利用下さい。

 

 2005/09/04 (日)  「東鳩祭2-B、紺色の天使達3、鉄娘ファン」

ここしばらく日記も書けない深刻な体調不良が続いていて、読者の皆様に大変ご心配をおかけしましたが、ようやく快調して更新再開です! 金曜には仕事の鬼が会社を早退するほど体調が悪化していたのに、あたかも日曜の即売会に照準を合わせたかのような脅威の回復力を見せてくれました。私の煩悩パワーは未だに衰えを知らないようです。

それはさておき、本日は都産貿で開催された同人誌即売会「東鳩祭2-B、紺色の天使達3、鉄娘ファン」に一般参加してきました。体調不良も吹っ飛ぶ久々のオンリーイベント参加!…というワクワク感よりも、大丈夫なのか?と不安に感じてしまうほど、サークル数も参加者数も少なかったのが気掛かりです。夏コミから3週間しか経っていない、サンクリまでは2週間しかない、という谷間のイベントとはいえ…3Fを全面使用していた「東鳩祭2」は、参加サークル数を読み間違えたのか、「オール外周壁、センターがら空き」という前代未聞の配置で、開場時に一般参加者を全員収容して、主催者を教頭に見立てた朝礼→その場で解散→バンザーイ(解散違いだろ!)、という展開になって、ネタとしては面白かったのですが…

この日は4Fの「紺色の天使達3」「鉄娘ファン」にもいくつかお目当てのサークルさんが参加していたので、開幕でどこまで効率的に回れるかが勝負の分かれ目でしたが、いざ始まってみると、わずか10分で3イベントを制覇できました。「紺色の天使達3」では、そこかしこの大手サークルのコピー本を時限販売に合わせて、終始大行列ができていましたが…スク水とエロにそこまでご執心でもない私には関係ござらぬが…

鉄道擬人化オンリー「鉄娘ファン」は、わずか21サークルの小さなスペースながら、大入り満員の参加者で賑わっていました。なぜか敷設されたプラレールをじーっと見守る大人たち…オタクの鉄ちゃん率の高さを再認識。鉄娘のフィギュア化などこの秋以降のオフィシャル(?)の展開によっては、盛り上がるジャンルになるかもしれませんね。

13時、再び「鉄娘ファン」に足を運び、「SERIO-A」の10体限定抽選販売フィギュア「ぱのらまちゃん」の抽選会に参加。一列に並んで10枚の当たりくじの入った紙袋からくじを引くシステムでしたが、これが皆揃いも揃って外れを連発したため、外れても最後尾に並び直して再チャレンジできることに。サークル側も不思議がるほどオタクのくじ運の悪さは確率さえ超越している?私も一度外れを引いた後、二度目のチャレンジで見事当たりを引き当てました。いい感じで外れくじが減った頃に順番が回ってきた幸運に恵まれた?

この日の収穫は合計26冊。夏コミの新刊はすでに揃っていたこともあり、かなり抑え目の冊数でした。この日は自分の買い物が手空きだったこともあり、オンリーイベントの難しさとか色々考えたりもしました。時期的な難しさもあると思うけど、ただ回数を重ねるだけでマンネリ化してないかい?と思える節もある。この秋にはポスト「レヴォ」を狙う総合新興イベントが多数開催されるが、その中で小規模のオンリーがどのように独自の特色を打ち出して、サークルと一般の支持を維持できるか、今後も見守って行きたいと思います。

 

 2005/08/29 (月)  「誤ショック!エピソード3」

またしても強烈な誤植を見つけてしまいました。編集記って…ある意味正しい…のか?

 

 2005/08/28 (日)  「コミティア73」

本日は、東京ビッグサイトで開催された、創作系同人誌即売会「コミティア73」に一般参加してきました。6月のサンクリ以来で実に2ヶ月ぶりとなる即売会参加に、身も心も軽やかに…というわけにも行かず。朝から鼻水が止まらない。水分を失いすぎて頭がボーっとする。完璧に風邪の引き始め信号です。なんだか即売会の度に体調を崩しているような記憶がありますが、それもそのはず。日々の激務の疲労回復に使うはずの休日に戦場に立つということは、ラウンドのインターバルなしで戦い続けるボクシングのようなものですから…

それはさておき、朝8時に現地入り。今日はグットコミックシティと同日開催だったこともあり、若い女性の参加者の多さが目立ちました。朝から元気ですなぁ…一方、コミティアの一般参加者列はほとんど男性でお疲れモード。この差は一体?いつもはホールの入り口の先が別世界なのですが、今日は東1〜3をコミックシティが使用しているため、ガレリアを柵で真っ二つに分断しているので、別世界感倍増です。

そうこうしているうちに、11時の一般開場を迎える。今回は夏コミでお世話になった友人への恩返しの買出しも頼まれているので、いつにも増して赤ペンチェックで真っ赤になった地図を片手に、超高速でミッションをこなしていく。慣れない初見のサークルさんの買出しには神経を使って疲れるけど、もし自分に合うようならそこに新たな出会いが生まれることもある。自分の好みだけで選んでいると、どうしても偏りが出てしまいますからね。

ある程度買い物が落ち着いたところで、いつもレビューでお世話になっている作家様にご挨拶。「ノースノマド」の「のわきねい」さんと、「付和雷堂」の「CYON」さんにGM研の新刊をお届けしました。高速戦闘で風邪が悪化した中でのご挨拶だったので、気の利いた小話の一つもできませんでしたが…やはりこの瞬間があるからこそ、本を作って良かったなぁと思えるのでしょうね。冬の新刊は…レビューのストック0本、テーマも未定…さて、どうしましょう?

本日の収穫は45冊でした。体調不良で全サークルのチェックを流し見だけしかできなかったことと、審査基準を厳しくしたこともあって、冊数は抑え目でしたが、非常にレベルの高い作品揃いで大満足です。紹介したい作品は山ほどありますが、後日追って日記内でご紹介します。コミティアの有力作家さんはほぼ把握しきった感がありますが、何かのスイッチが入って突然開花するのも、また創作系の醍醐味であるとも言えます。やはりコミティアは熱い!創作の風に当たってやる気回復?その前に、体調を回復しなければ…

 

 2005/08/27 (土)  「ゲームボーイミクロ」

ついカッとなって、ゲームボーイミクロを予約しました。当初はアドバンスのゲームしかできないし、12000円という価格もネックになって食指が動かなかったのですが、ファミコンのコントローラー風カラーのデザインにKOされてしまいました。アドバンスのゲームしかできないとはいえ、そこは目的を割り切ればいい。ファミコンミニシリーズなどのレトロゲームで単純にストレス解消するには、重くてデカイDSよりも遥かに実用的だと思います。これを機に、他のメーカーも独自にファミコンミニシリーズを出してくれねぇかなぁ…

 

 2005/08/26 (金)  「自分への宿題」

準備中のレビュー予定を9月中旬まで詰め込んでみました。週2本ペースで多少強引にでも自分に宿題を出さないと、冬の新刊のレビューストックの少なさで痛い目を見ますから…1本1本積み重ねていくしかあるまい。

 

 2005/08/25 (木)  「サクラ大戦5」

いつまでもくすぶっているわけにもいかないので、台風で外出できないことを理由にして、強引に「サクラ大戦5」を始めてみる。第一印象はあいかわらず豪華絢爛な作りのゲームだなぁ…でしたが、しばらくやっているうちに「ああ、いつものサクラ大戦なんだね、良くも悪くも」という感じになりました。大袈裟でベタな展開も代わり映えしないシステムも、別にたいした問題ではない。そこに乗っているキャラクターにゲームを引っ張るだけの魅力がないことが(魅力があっても引き出せていない)ことが問題なのです。そんな中、唯一の攻略の動機になっていたラチェットさんを攻略できるのは2周目からという情報をキャッチして、途端にやる気大激減。豪華だけどクドイこのデコレーションケーキを推計50時間もかけて食べるのは…正直キツイかも。

1つだけツッコミを入れておきます。華撃団の着替えシーンが退化しているのは何故だろう?

 

 2005/08/24 (水)  「台風」

台風が近づくいてくるとテンションが上がる人が割と沢山いますが、私が逆にテンションが下がるクチです。子供のころ朝起きたら床上浸水していたことがトラウマになっているのかもしれない。その後、小学生だけらに大学の図書館にまで乗り込んで台風について研究して、とんでもない自由研究を提出したこともありました。その昔取った杵柄というやつで、今でも天気図を見るだけの台風の進路を完璧に予測することができます。今回の台風も、当初の予想進路は関西方面でしたが、私は瞬時に「大きく東に逸れて伊豆半島南部をかすめて千葉の太平洋に抜ける」コースをピンポイントで予測していました。また、進行速度と周辺の前線の関連から、局地型の集中豪雨になることも分かっていました。そこらの気象予報士の天気予報よりも正確無比。もっとも、分かっていても仕事は待ってくれないので、出勤しなくてはならないわけですけど、なぜか最近の台風は私が休みの日に限って接近してくるのはなぜだろう…

 

 2005/08/23 (火)  「・・・」

2日遅れの日記をなんとか書こうとするも、キーボードを前にして何も頭に浮かばない。日々の激務で疲れた脳が勝手に意識のブレーカーを落とそうとする。備忘録として思いついたことをメモしていたのに、肝心のそのメモをどこに置き忘れたのか思い出せない。先の修羅場で焼き切れた脳のダメージは思いの他深刻なのかもしれませんね…

 

 2005/08/22 (月)  「・・・」

やりたいことは山ほどあるが、やらなければならないことはもっと沢山ある。何をやるにせよ時間が足りない。圧倒的に時間が足りない。考えながら日記を書くことさえ覚束ない。むぅ…

 

 2005/08/21 (日)  「秋葉原買出し紀行」

「サクラ大戦5」を買いにソフマップに足を運ぶ。ちょうど、地元の友人から貰い受けたソフマップの株主優待券(3000円分)もあることだし、レビューを書くかどうかは別として、これをキッカケにしてゲーム離れに歯止めをかけようと思ったわけですが…なんと、週末限定特価で中古が3980円で出ていました(通常中古価格は5280円)。発売からまだ一ヶ月そこそこしか経っていないのに、豪快な値崩れっぷりですね。案の定売れてないんだろう…諸行無常なり。思わぬ安さで購入できたのは、ゲーム神の思し召しか、それとも「安いから積みゲーでもいいんじゃない?」という悪魔の囁きか?

川嶋あいのアルバム「12個の歌」を購入。珍しく一般の音楽を聴く…わけではなく、きっかけはあくまでオタクの守備範囲からです。川嶋あいといえば、「I WiSH」でのメジャー活動の方が圧倒的に有名ですが、私は「雲のむこう、約束の場所」のエンディングテーマ曲「きみのこえ」の方でファンになりました。「雲の〜」のスタッフクレジットでは、(はーと)という表記で隠されていますけど、(はーと)=川嶋あい、というネタ明かしは新海監督のトークショーでこの耳で聞いたものなので確かな話です。『僕たちは...』『「さよなら」「ありがとう」〜たった一つの場所〜』『雪に咲く花』『12個の季節』など、非常にレベルの高い曲が揃っているので、アニソン専門の方も一度聴いてみてはいかがでしょう?

その後、いつものように、虎1号店→メロン→メッセ→まんだらけ→虎3号店→K-BOOKSのフルコースを回って、あらゆる手段で買い逃しの夏コミ新刊を買い捲る。すでに150冊を越えていますが、まだ6割くらいかな…そうこうしているうちに、来週はコミティアですよ!嬉しい悲鳴ですが、休む間もありませんなぁ…

 

 2005/08/20 (土)  「需要と踏ん切り」

コミケで売り子をしてくれた友人と、ようやくゆっくりと電話ができて、イベント当日の様子などを把握することが出来ました。スペースに来て下さった方々、本当にありがとうございました。「たかたか屋」のぐりあん様、ちんすこう美味しく頂きました。「Escape Power」の二木様、愛地球博ういろう美味しく頂きました。伝言についても色々聞かせていただきました。その中で特に気になったのは、「サクラ大戦5のレビュー、期待してます」というコメントでした。

うーん、確かにvol.3のレビュー予定表には掲載してあったし、過去シリーズも1〜4まで全て遊んできたので、レビューを書いて当たり前という雰囲気があるのかも知れませんが…正直言って、今回の「5」は遊ぶ動機になるものが何もないんですよね…積もり積もった広井プロデュース作品への不信感。つなぎとめていたキャラクターは総替え。同じ総替えでも「3」とは意味合いが違う。私は、否定的な先入観を持ってレビューに臨むことを本来善しとはしていない。結果として論調が怒りや悲しみになったりすることはありますけど。マイナスのイメージを逆転できるほどの実力があれば何も問題はないけど、それは蓋を開けてみなければ分からないし…レビューにおける需要と踏ん切り。難しいですねぇ…

 

 2005/08/19 (金)  「・・・」

身の危険を感じるほどに忙しすぎると、人間は脳みそのスイッチを切るようにできているらしい。ここしばらく維持してきた日記の毎日更新が、再び滞ってしまいました。自分で選んだ戦場ですから、泣き言を言っても始まりませんけど。

山のように買い込んだ同人誌。紹介したい作品はたくさんありますが、その素晴らしさを伝える言葉を紡ぐには、まだまだ読み込みが足りない。気が付けば、趣味と呼ぶにはあまりにも巨大で、レベルの高い結果を求められる立場になっていた。それをただ重圧に感じるか、やりがいに感じるかは、心の持ち様ひとつです。さて…そろそろ新規レビューの再開に向けて動き始めましょうかね…

 

 2005/08/18 (木)  「人並みの休日?」

秋葉原でコミケ新刊の買出しをしながら、自分の本の書店委託状況を視察して、友人に代行を頼んでいた会場買出しの宅急便を受け取り、クーラーの効いた部屋で日がな一日同人誌読書に耽る…久々に人並みの休日を満喫しました。(100冊以上の同人誌を9時間連続で読書することが、果たして人並みなのかというと、甚だ疑問ですけど)

さて、新刊の書店委託状況の最新情報はトップページで随時更新していますが、「とらのあな」では、秋葉原1号店、名古屋店、なんば1号店、通販、での取り扱いとなります。「メロンブックス」での取り扱いも8/16に通販開始を確認して、秋葉原店でも本日販売開始を確認しました。ただし、メロンのどの店舗で取扱いがあるかはGM研では知る術がないので不明です。「まんだらけ」での取り扱い開始は残念ながら現時点では確認できませんでした。販売開始時期に差が出ているのは、商品化力(スピード)の差もありますが、印刷所からの直接納品の時期が一律ではないことにも一因があります。繁忙期での印刷所の納品は、1商品単位ではなくある程度まとまった数と一緒になるように送られるため、数日の誤差が生まれます。今年の夏のようにお盆休みを挟むと、最大3日〜4日の差が出ることもあります。そのため、印刷所では「繁忙期明け納品割引サービス」を推奨しているのですが、一番お客様の目に触れるチャンスの時期を逃すことがどれほどの痛手なのか、私は先の冬コミ納品の際に知りましたから…今回は割引よりもスピードを選びました。原価はますます厳しくなりましたけど…

本日読みまくった新刊の中から、いくつか特に気になった作品を明日以降の日記で徐々にピックアップしいきます。そのうち正規レビューに発展するものも出てくる…かもしれません。

 

 2005/08/17 (水)  「続・誤ショック!」

「穴かあったら入りたい」というより、「穴がないならスコップで穴を掘ってでも隠れたい」。そんな心境です。校正する間もなく入稿ギリギリまで作業をしていたツケは、あまりにも大きいものになってしまいました。次回の反省に活かすしか道はないと頭では理解しているのですが、自分の未熟さ加減には腹立たしささえ感じてしまいます。私は論理的に冷徹に他人をぶった切るがゆえに、厳しい人というイメージを持たれることが多いけど、自分自身に対してはもっと厳しくありたいと思っています。責任を果たしていない人間の言葉には説得力がありませんからね。GM研の主張と私の活動が多くの方からご支持をいただけているのは、真剣な厳しさを行動で示してきたからだと思っています。反省したり悩むことは必要だけど、後悔ばかりしていても何も変わらない。誤植削減という次の目標を立て有言実行すること。その基本を見誤ることなかれ。

 

 2005/08/16 (火)  「誤ショック!」

朝の通勤時間を利用して、GM研通信vol.4のチェックをしているのですが…朝から誤植が目に染みますね。次々と発覚するケアレスミスの連発に、恥ずかしいやら情けないやら…いかにギリギリの時間と体調と精神状態での制作だったとはいえ、申し訳ない気持ちでいっぱいです。誤植修正ページは随時更新していますので、他にも誤植が見つかりましたら、ご指摘いただけると幸いです。(万が一再販できたら修正できるかもしれないので…)

 

 2005/08/15 (月)  「4日目終了」

世間的には今日までがお盆休み。そんなわけで、いつにも増して苛烈な「コミケ4日目(同人ショップめぐり)」に参戦された方も多かったことでしょう。私は終電仕事が基本なので全く関係ござらぬが…

終電で帰宅後、冬コミ参加申し込み書の仕上げに取り掛かる。『夏コミは次回申し込みを終えるまでが夏コミです。』とはよく言ったものですね。郵便局での振り込みは出勤前に済ませておいたので、後は投函するだけです。次回の企画はまだ何一つ決まっていないので、サークルカットはいつものように文字オンリーですけど…創刊2周年で区切りの第5号ということもあり、何か新しいことをやってみたい気持ちはありますが、はてさて、3ヵ月後まで命があるかどうか分からない仕事なので、あまり先のことを考えられなかったりもします。いや、冗談ではなく…

 

 2005/08/14 (日)  「3日目終了」

灼熱と煩悩のコミケ3日目終了。皆様お疲れ様でした。私の方は例によって例の如く仕事でしたが、朝イチで在庫の宅配便を受け取ることができたので、ようやく2日遅れで新刊の実物を見ることができました。イラストにゲスト様を迎えた今回は、私自身が誰よりも表紙の仕上がりを楽しみにしていたのでしたが、この発色には大満足です。グットジョブ!緑陽社!(印刷会社) 入稿時につい勢いで作ってしまったB3ポスターにも大満足。ポスターホルダーを仕入れてきて、部屋に飾っておくことにします。

しかし、ページを開けてみていきなり大量の誤植を見つけてしまい大反省。書き下ろしの特集系の誤植は皆無に近いのですが、仕上げに一気に書いたパーツの一部などに、イージーミスを連発してしまいました。一番失礼だったのは、お世話になった作品の名前を書き間違えたことと、自分の本のサブタイトルさえ間違えてしまったことです。発見済みのものについては、誤植修正ページにまとめておきましたが、文字の量がハンパではないのでチェックはまだ終わっていません。他にも誤植を発見された方は是非メールでご連絡をいただけると大変助かります。

ちなみに、在庫があることが確定したので、ひっそりと通販の受付も再開しました。価格は即売会価格のまま据え置きです。また、事前通販予約分については、本日付で発送を行いました。数日中にお手元に届くかと思いますので、今しばらくお待ち下さい。

 

 2005/08/13 (土)  「2日目終了」

コミケ2日目終了。皆様お疲れさまでした。私はいつものように仕事のため会場に行けませんけど…それだけ商売繁盛してるってことですから、ありがたいことなんでしょう。

さて、業務連絡です。「とらのあな」での書店委託が開始となっておりますが、出庫情報によると、今回の新刊は「秋葉原1号店」「名古屋店」「なんば1号店」「通販」の4店舗での取扱いとなっているようです。8/13付けの出庫情報なので、地方店で店頭に並ぶのは8/14になりそうです。

ちなみに、今回は創刊号以来となる「現金一括払い」で新刊を作ることができました。転職のドタバタがあったりしたので、vol.2、vol.3はクロネコ@ペイメントのカード払いを利用して半年ローンを組んで、未来の自分から強引に借金をして作っていたのですが…さすがに、次のコミケまでローンを払い続けるのと、ペイメントの5%の手数料を払うのは痛かったので…(それが仕事の張り合いになっていた、という事実もありますが) さて、冬のネタをそろそろ考え始めなければ…

 

 2005/08/12 (金)  「1日目終了」

コミケ1日目終了。当サークルにお越しいただきました皆様と、販売と買出しを代行してくれた友人たちと、この本の制作にあたってご協力をいただきました作家様に、厚く御礼申し上げます。

私は深夜まで仕事をしていたので、まだ詳しい状況は把握できていないのですが、女性向け中心の1日目で、しかも西館のドマイナーゾーンの配置で、お天気も怪しくて、サークルカットは文字のみ、という最高の悪条件の中にも関わらず、単日販売数は過去最高(当社比)を記録した模様です。私の手元には、まだ実物がないので内容面での手応えは測りかねますが、地味ながらも着実に御支持いただける活動になってきているのではないかと感じております。

とはいえ、完売には至りませんでしたので、GM研での通販受付は近日中に再開できそうです。書店での販売については、8/13 AM01:43の時点で「とらのあな」で購入ボタンが付いて通販可能になっていることを確認できました。店舗への出庫は明日になると思いますが、地方店では出庫から数日の時差がありますので、お気をつけ下さい。なお、どの店舗に配分されるかはGM研では関知しておりませんが、明日掲載される8/13付け出庫情報を見てから、取扱い店舗情報をGM研でも掲載いたします。

 

 2005/08/11 (木)  「前夜」

明日から夏の祭典(コミケ)の始まりですね。あまり天気がハッキリしないのが気掛かりです。もっとも、盆暮れ正月祝日の概念のない仕事をしている私は、明日も当たり前のように仕事なので、コミケ会場に足を運ぶことはできませんが…いつも私のわがままに付き合ってくれて販売を代行してくれている友人のためにも、なんとか初日のイベント時間内だけでも雨が降らないように、信じてもいない神様にお願いをしておきます。

 

 2005/08/10 (水)  「ウサギ目」

朝、目を覚まそうとしたら目が開かない。眠いからじゃなくて、瞼がくっついていて物理的に目が開かなくなっていたのです。昨日から目の充血が酷いとは感じていたが、さすがにここまで酷くなるとは予想していませんでした。喉に指を突っ込んで無理やり嘔吐感を催して、目に涙を溜めてゆっくりと目ヤニを洗い流して、ようやく目が見えるようになりました。鏡を見てみると、ウサギのように目が真っ赤。瞳に白い部分が見当たらない。ウサギというより吸血鬼?…いずれにせよ、しばらくは肌身離さず目薬を装備していく必要がありそうです。

※業務連絡。通販予約受付を締め切りました。通販の再開はコミケ後の在庫次第となります。

 

 2005/08/09 (火)  「読者の声は神の声ではない」

海藍先生事件(仮名)から数日…海藍先生のホームページには「どういう形を取る事が作品と読者の方にとって一番良いのか、その結論を出すのにはまだ時間がかかりそうなのですが、結論が出次第この場にてご報告させて頂きます。」というメッセージが掲載されていました。

結局、私は何時間もかけて書いたメールを送信せずに削除しました。日記にあったような感情的なものではなく、オタク論を持ち出した大袈裟な話ではなく、ひとりのファンとして・サークル持ちの同人者として・オタク産業に従事する者として、素直な気持ちを書きました。正直、私らしくないくらいポジティブな論調でした。しかし、そうして読者の意見を聞かなければ自分の作品の信念を決められないという状況と、ファンの意見で何かが変えられるという思い上がりではないのか?という自己矛盾が、メールの送信を思いとどまらせました。

「読者あっての作品ですから」。その姿勢は絶対に正しい。しかし、読者と直接対話することが読者の声に応える事なのかというと、ちょっと違う気がします。直接対話を呼びかけて声を寄せてくれる読者は貴重です。しかし、誰もがそこまで思い切れるわけではないし、そもそも大多数の読者はこの騒動を知らない。その0.01%にも満たない寄せられた読者の声を「読者の総意」だと盾にしないで欲しい。大事なのは責任の取り方ではない。作品を通して信頼を積みかねていくことが、読者の声に応える事だと思います思います。

責任は取るものではなく、果たすものです。
逃げることは簡単ですが、戦うステージに立つことさえできない数多くの漫画家がいることを忘れないで下さい。

この言葉で結んだメールを送らなかったことに後悔はしていません。静かにこの問題の行く末を見守りたいと思います。

 

 2005/08/08 (月)  「iTunesで聴いている曲をwebに表示?」

サークル「タマゴ屋」さんのホームページに、なかなか興味深い機能を発見。iTunesで聴いている曲名をweb上に表示できる機能らしく、よく調べてみると、「Now Playing」というソフトを使用しているところまでは分かりましたが…困ったことに、これはMac版しかなくて、しかもwindows版の配布をしていたサイトが消滅してしまっているので、どうにも手詰まりです。誰かwindows版の持っている読者の方がいたら情報をいただければ幸いです(他力本願)。

 

 2005/08/07 (日)  「欺瞞だらけのオタク検定試験」

巷で話題になっている「オタク検定試験(略してオタ検)」について。次世代のオタクエリートを育成する、という謳い文句を掲げて、数日前から書店に問題用紙の付いた雑誌が販売開始されていたのですが…この件に対しては、日記の中でも何度か懸念を表明してきましたが、実際にネットに流出していた問題用紙を入手して試しに問題を解いてみたところ、あまりの問題の簡単さと、問題がカバーする知識の領域に偏りがあることに、心底呆れてしまいました。しかも、検定の合格基準は得点だけではなく、出願日の早さも加味されるという。一応消印で判断するらしいが、そもそも本の発売日が平気で2日くらい遅れる地方在住の人間にとっては、その時点でアウトである。都心部ではフランング販売されていたというから、少なく見ても3日のハンデを背負うわけで…これでよく「全国統一検定」などと御大層なキャッチを使えるものだと呆れてしまうわい。「アキバに通えない者は人に非ず」とでも言いたいのでしょうか?

まぁ、ネタとして楽しむ程度に今まさに問題に取り組んでおられる方もいるかもしれないので、パーペキに解答できてしまった問題の仔細については、ここには一切書きませんけど、こんな偏った狭い分野の情報で「次世代オタクエリートの育成」とは笑わせてくれますね。誰が問題を作ったか知りませんけど、経済・文化・歴史の観点からも、一般・サークル・販売業の最前線に立つ者からしても、問題の底があまりにも浅い。検定の理想には賛同する部分も多いが、内実がともなっていない。興味本位の情報しか伝えないマスコミに対して、本気で対抗できる知識人を育成する(もしくは、そういう意識を持つことを啓発する)というのなら、あらゆる角度からオタクを理解し伝える能力を問う問題を作成するべきだろう。試験は単なるクイズではないんだから…

そうだ。冬の新刊のネタとして使えるかもしれない。「GM研版:オタク検定試験」…まぁ、GM研に認定されたところで、何の権威もないし誰も喜ばないでしょうけど(^^; 本気でやるかどうかは、とりあず夏コミが終わってから考えます。

 

 2005/08/06 (土)  「海藍先生の商業誌撤退宣言に関する考察」

大変ショックなニュースが飛び込んできました。まんがタイムきらら等で活躍中の人気漫画家「海藍」先生が、自身のホームページ上で「商業誌からの撤収=休筆宣言」を行いました。海藍先生の作風とセンスと生み出したキャラクターたちのファンだった私がショックを受けたのは言うまでもありませんが、それ以上にショックだったのは、海藍先生が度重なる原稿落ちの責任を取るために出版社との相談もなく、すべての作品撤退を発表してしまったことと、それが責任を取ることなのだと考えているということです。

この発表を読んで、私はとても淋しい気持ちになりました。何度原稿を落としても雑誌の看板漫画として温かく見守ってくれたきらら編集部のことを考えるなら、何度雑誌に載っていなくても兄弟誌を転々とした連載でも、それでも作品を楽しみして待ってくれていた読者の事を考えているなら、自らが生み出したキャラクターたちのことを考えるなら、なぜこのような形で責任を取るなどと言えるのか…何を見て誰を向いて作品を描いておられたのか… いつもなら「それこそ裏切りではないか?」と言いたいところですが、そんな気概さえ湧いてこないほどやるせなさを感じてしまいます。私が夏の新刊の「オタク産業の限界点」に敢えて収録しなかった、「さらに最悪のシナリオ」が現実のものになってしまうかもしれない…いや、それについて今は考えたくはありません。

話を戻します。今後、トリコロ及び海藍先生の作品は、個人による出版=同人誌として継続する意思を示していますが、私は厳しいようですがそれは「逃げ」でしかないと思います。こだわりを貫くこと=作品の質への責任を果たすこと、出版費用やスケジュールのリスクをすべて背負うこと=誰にも迷惑かけないこと、そういう面でカッコ良く聞こえるかもしれません。しかし、読者に対する責任はどうするのでしょう?1万部を捌く大手サークルでさえ、全国津々浦々の書店に本が行き届くことはない。商業誌で描くということは供給者としての責任を負うことと同義であり、しかも「トリコロ」は押しも押されぬ看板漫画である。きらら本誌の売上を左右するほどの影響力のある作品である。きらら本誌の発行部数に数倍する部数の単行本が売れているわけであり、その余波は読者・出版社・書店・流通にさえ及ぶのである。

大袈裟な話だと思われるかもしれないが、今回のケースは単純な1作品の消滅に止まるものではない。萌えバブルに乗って急速に拡大してきた「同人出身作家のゴールドラッシュ」に対する出版業界と読者の目がガラリと変わってしまう危険性を孕んでいる。「所詮、同人上がりの連中は根性なしだ」「プロの漫画家をバカにするな」「やっぱり同人は半端者の吹き溜まりだ」。そんな風にすべての作家が見られてしまうのは心外である。真剣にプロ意識を持って作品を供給している同人出身の作家さんに対して失礼なことだと思う。そして、そういう分野に価値を見出している読者に対しても、その価値を否定しているようなものである。だが、トリコロが掲載されていないきらら本誌でも、他にもレベルの高い作品はいくらでもある。本誌だけでは収まらないで兄弟誌のキャラットやMAXも軒並みレベルが上がっている。トリコロは萌え系4コマ人気の先駆者であり偉大な功労者かもしれないが、成長していく他の連載陣と雑誌本体のスピードに取り残されつつあったのも事実である。なんとなく危うい気配はありました。その思いつめた責任感が悪い方向に転がらないで欲しい…そう思っていましたが…

少し視点を変えましょう。私は何も海藍先生だけに責任があるとは思っていません。ここまで事態が悪化して海藍先生追い詰められて(追い詰められていると思い込んで)このような暴挙に出てしまったことには、芳文社にも責任の一端があると思います。作品の量産ペースが遅いのは誰の目にも明らかなことだから、毎号落とすリスクを負って作家も読者も編集部もがっかりを繰り返すくらいなら、隔月連載でのびのびと描かせるべきだった。だが、表題を描くだけでも売上が跳ね上がる看板作品であるがゆえに、兄弟誌にもゲストで引っ張り出して制作スケジュールは支離滅裂に…そういう作家さんだと分かっているなら、編集部がマネージメントやスケジュール管理に至るまでもっとしっかりとサポートするべきだった。情報の出入りが自由すぎて、今回の発表も編集部との相談もなしに読者に知れ渡ってしまったことも、管理の甘さを露呈したと言えよう。今更何も言っても詮無きことですが…でも、やっぱり一番問題があったのは、そいう面において自分が自分をコントローできないことが分かっているのに、SOSを求めなかった海藍先生自身にあるわけですけど…(察してくださいで通じる同人界とは違うのですから)

だめだ。うまくまとまりません。努めて冷静に分析しているつもりですが、失望感は隠しようもありません。同人界は、才能を育むための・趣味として楽しむための羊水のようなものであり、ずっとそこにいれば心地いいかもしれない。だが、人はいつか成長して社会の中で生きて行くようになる。世知辛い世の中の寒風に疲れたものたちにとって、同人界の温かさに触れることは、生きる糧でありメリハリである。だが、いくら心地よくてもそこから動かなければ引きこもりと同じである。同人界が拡大してきたのは、外の世界に挑み続けている数あまたの個人の情熱があるからであり、その牙(希望)が折れれば後に続く者は大いに戸惑ってしまう。松井秀樹が「日本球界に復帰します」といえば日本人だけは大喜びするだろう。だが、他の日本人メジャーリーガーたちにとっては「あのゴジラでさえ通用しなかったのか…」と不安におののき、球団側も選手の評価に疑問を抱き新規獲得に慎重になってしまう。それと同じことです。

ああ、本当にダメだ。まとまりません。もっと上手く言葉を紡ぐことができるなら、「今回の件で読者の方からご意見をいただきたい」と言っている海藍先生にメールを送りたいところですが…(悩)

 

 2005/08/05 (金)  「ゲームの売り方」

「悪代官」ゲームファンド 個人投資家から募集

GM研がそのアナーキーなゲーム作りを応援しているグローバル・A・エンタテイメント(以下、GAE)が、新たにゲームファンドを計画しているとのニュースについて、遅ればせながらちょっと分析してみましょう。ゲームファンドというと、どうしても「ときメモファンド」の失敗という悪いイメージがあるかもしれませんが、あれはあれで、結果だけを見れば元本割れだけはギリギリ免れたわけであり、ゲーム製作資金を調達するという意味においては失敗だったとは言えません。ただ単に、周囲が盛り上がりすぎて「儲かる」という幻想を抱いて、ときメモというブランドを過大評価していただけのことです。でも、最大の失敗は、製作資金に困るはずも無い大コナミ帝国が話題づくり目的でファンドを行い、出来もしない数値目標を立てて、販売店に圧(以下、検閲削除)

…と、ゲームファンドには悪いイメージしかありませんでしたが、今回のケースはなかなか面白い試みだと思います。資金調達が切実に必要な中小企業が募集を行っていることと、2億6千万円で3本のゲーム(PS2x1本、PSPx2本)を作るというコストパフォーマンスの良い体制。詳細な損益分岐ラインについての発表は今回はなかったけど、おそらくそんなに無茶な数値目標は設定しないと思います。JDC信託のページにも書かれていましたが、元本割れのリスクは当然あります。私が知る限りの情報は雑誌レベルのものなので、「悪代官」シリーズの出荷本数ベースでの数値判断まではできませんが、ある程度の予想はつきます。その数値を見た上でこの気概に伸るか反るか、私も判断したいと思います。むしろ心配なのは、メーカーとしても作品としても知名度が低いので、募集している目標金額を到達できるかどうかですが…そういうミニマムな投資モデルを構築することができれば、商品として無難にまとまった履き違えたオリジナリティ(気取りのクリエイター)が蔓延するゲーム業界の流れを変えられるかもしれない。期待して続報を待ちましょう。

 

 2005/08/04 (木)  「薔薇のミルフィーユ」

ほぼ一ヶ月遅れになってしまいましたが、マリみての新刊「薔薇のミルフィーユ」を読み終わりました。原稿制作で時間の感覚がすっ飛んでいた、というのもありますが、それ以上に「結局なーんにも進まなかった」という風評を巡回先の作家様のサイトで漏れ聞こえていた、というのもあって、読むのが遅くなってしまいましたが…

読んでみた感想は、「すごい奴が現れた=有馬菜々」に尽きます。あの由乃さんが霞むほどの行動力。うーむ、来年の黄薔薇ファミリーは恐ろしいことになりそうだ… 白薔薇さんちは相変わらず平和ですなぁ… 紅薔薇さんちは今回は美味しいところを全部柏木さんに持って行かれてしまいましたな。うーむ、今野先生は本当に「下げてから上げる」パターンが好きなんですね。最低の印象で始まった柏木さんが、今回で株急上昇。そういえば、瞳子もそうだったし…この法則が正しいとすれば、可南子にも「上げる」エピソードがこれからある!…のかもしれませんね。うん、今はそう思っておくことにしましょう。

 

 2005/08/03 (水)  「・・・」

脳年齢云々以前に、肉体年齢の方が衰える一方のような気がする。原稿地獄は終わったものの、地獄の4丁目から3丁目に戻ってきたようなものであり…ほんの1週間前のことなのに、こんな状況下でどうやって原稿を書いていたのか不思議でならない。というより、原稿に何を書いたのかさえ記憶があやふやです。コミケ当日まで10日間を切って、実は一番本の出来上がりを楽しみにしているのは自分だったりする。

 

 2005/08/02 (火)  「脳を鍛える大人のDSトレーニング」

ゲームといえるかどうか微妙ですが、最近話題のニンテンドーDSの「脳を鍛える大人のDSトレーニング」を始めました。さっそく脳年齢のチェックをやってみると…「あなたの脳年齢は61歳です」…かるくヤバイ。疲れているなぁとは感じていましたが、こうも深刻な数字を突きつけられると、さすがにショックですね。かつては、辞書一冊をまるまる書き起こせるほどの驚異的な記憶力を誇っていたというのに… ただ単に判定ゲームに慣れていないだけの結果かとも疑いましたが、意外と良く出来ていてトレーニング効果は単純に慣れだけで説明が付くほど急に良くはならない。毎日続けることが大事なのだという。なるほど…こりゃ売れるわけですな。ただし、基本的にペン入力で音読トレーニングもあったりするので、携帯型ではあるけど移動中のトレーニングには向きません。暇つぶし感覚でやるには向いていないかも。

 

 2005/08/01 (月)  「せっせと荷造り」

明日の変則休日に備えて、会場搬入用の宅配便の荷造りを進める。サークル参加ではあるが会場に足を運べない私にとっては、単なる既刊在庫の搬入に止まらず、テーブルクロス、値札、釣銭用金庫、御釣り用の100円玉x50枚に至るまで、販売に必要なすべての道具を取り揃えておかねがばらない、ミスの許されない準備なので気が抜けない。まぁ、これもすでに3回目のことだからもう慣れっこなのですが…販売の現場に立てない寂しさに慣れることはありませんね…

で、荷造りしていて気づいたのですが、GM研通信vol.1の販売は今回が最後になるかもしれません。手持ちの在庫は今回の搬入分でほぼゼロになりますので。150Pというコストパフォーマンスの悪さとネタの古さの兼ね合いもあり、増刷はまずありえないと思います。興味のある方はこの機会をお見逃し無く!