過去ログ 2008年 1月 2月 3月 4月< 5月 6月 7月 8月 2007年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2006年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2005年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2004年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2003年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2002年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2001年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2007/02/25(日) 「ワンフェス日記」何をどう思い立ったのか自分でも不思議ですが、2/25の0時を迎えた段階でワンフェスへの初参加を決意。今まで、ワンフェスはコミティアと同じ日程で開催されるケースが多くて、参加したくても「鬼の2択」を迫られることになるし、友人の友人経由でとてつもなくお金の掛かるイベントだとも聞いていたので、資金的にも労力的にも既に超人飽和の域に達している私としては、その世界に引き込まれてしまわないように、敢えて見ないようにしてきたのですが…ド素人なりに夜を徹しての情報蒐集と作戦立案を開始。カタログすら事前購入していないので、海洋堂のページに書いてある「カタログを当日買うのは大変なタイムロスになります」という注意事項に参加を逡巡しながら、ディーラーリストを探すもそれらしきものは見つからず。公式HPがリストを用意してくれるのが当たり前の同人誌即売会との勝手の違いに戸惑ったり。いくつか見つかったのは大手さんの情報ばかりで、困難なのは分かっていてもその圧倒的なクオリティに参加意欲を掻き立てられて…気が付けば1時間仮眠を取っただけで、始発のりんかい線に飛び乗っていました。 始発のりんかい線は乗車率80%くらいで、コミケの始発に比べれば圧倒的に空いていましたが、それもそもはず。ワンフェスは徹夜を禁止していない(ただし表向き推奨しているわけではない)イベントなので、同じ始発でも優位性は全く異なります。国際展示場駅に着くと、ほぼ100%の人々が脇目も振らずにダッシュ!早歩きでルールを守っている私の方が異端らしい。懸念されていたカタログの当日購入はやぐら橋の上。一応そこで買ってから最後尾に着きましたが、列移動が掛かる前に並ぶ人であれば、列を一旦抜けて買ってくることも可能です。海洋堂の注意事項はむしろ列移動が始まってからだと列から動けなくなるケース向けたものだったようです。 結局私が着列したのは、西プロムナードから道路2本越えて更に行った陸橋「つどい橋」のビックサイト寄りのあたり。カタログ購入の往復がなくても、せいぜいTFTホールのあたりだったでしょうね。それより前は徹夜組or始発前組ということになりますが、とてつもない規模です。数える気にもなりません。最後尾がどこまで果てしなく延びていったのかは定かではありませんが、下手するとフジテレビの辺りまであったかも。8時以降の来場の場合は東京テレポート駅で下車した方が効率がいいかもしれない。 なぜこんなに列が伸びるかというと、4列1本の待機列をひたすら後ろに伸ばしていく手法を取っているためです。今回のワンフェスは東館での開催であり、西館には一般市民が家族連れで来訪する種類のイベントも行われていたため、全館を借り切るコミケのようにプロムナードを埋め尽くすような導線は引けないわけです。コミティアとの共催の場合はどちらもオタクイベントなので多少無茶な導線も可能なんでしょうけどね…一般入場が完了したのが11時40分頃。あらゆる意味で洒落にならない規模のイベントになってきたみたいですね。 湾岸の吹き曝しに震えながらの単身ミッションでトイレにも行かずひたすら待機。途中から陽が当たるようになり、ちょっとはマシになりました。太陽のありがたさをしみじみと。地味ですがカイロと耳当てorフード付コートは必須です。寒すぎて携帯ゲーム機や本があっても手袋を外してまでやる気は起きないので、お友達と参加して雑談しながら時間を潰すのがよろしいかと。私の壮絶な趣味に付き合ってくれる人は滅多にいませんが(^^;列移動が始まったのは朝9時。例年は9時30分頃まで列を動かさなかったようで、荷物が置き去りにされているケースがちらほら。トイレ等で荷物を見ておくことはできても、列移動がかかった時に持って行ってくれるわけではありませんからね…せっかく寒い中並んでいたのに、心中お察しいたします。 さて、ようやく話題は開場後のことに。列移動がかかってから1時間以上も長大な列移動をじりじりと続けて、やっと会場に入れたのが10時15分頃。駄目元で「LIVEDOM」さんのくじ引き抽選販売の列に並んでみるも、その直後に「くじがなくなりました」とのアナウンスが…あのシグナムさんはどうしても欲しかったんだけどなぁ…無念。ディーラー参加か徹夜組でないとくじ引きにすら参加できない。こ、これがワンフェス!恐ろしいイベント!(その1) いきなり敗北感にまみれながら、駄目元その2で八神はやてが前回大好評だった「83℃」さんに並んでみる。なぜか島中配置で妙な導線と消化の悪さに焦って、途中で抜けて「メルボックス」さんのところで、制服版のなのは・フェイトを購入してから並び直してみると、運良くまだ並んでも買える状態で私の番が回ってきました。はやて・リインII・ヴィータのリリカルセットを所望して、財布をオープンすると…2千円足りませんでした。5万円用意して十分だと思っていた軍資金が、ものの20分足らずで底を付いていました…こ、これがワンフェス!恐ろしいイベント!(その2)。結局、はやてはまた次のイベントで再販するとのことだったので、リンンIIとヴィータのみ購入。こんな赤っ恥ミッションミスは初めてだったので、この汚名は必ずや次回のイベントで雪ぎます!(え、また参加するつもりですかぃ…) あっという間に軍資金が尽きてしまったので、ATMで補充しに一旦会場を抜ける。最後尾から並び直すと言っても、もう11時近いし大したタイムロスにはならないだろう…と踏んでいましたが考えが甘すぎました。どこまでも伸びる待機列を追って追って追って…たどり着いたのは私のスタート地点だった「つどい橋」。思いっきり振り出しに戻ってしまいました。列は順調に流れたものの、再入場を果たしたのは11時30分頃。すでにお買い物タイムは終了して撮影タイムに会場全体が移行していて、もはや作戦は取り返しのつかない状態になっていました…こ、これがワンフェス!恐ろしいイベント!(その3)。 私もすっかり諦めモードで、携帯カメラ以下の画素数のヘッポコなデジカメで品切れ商品を撮影しまくることに。途中、いくつか「あ、これいいかも」と思うリインIIとかありましたが、気軽に手を出せる金額ではないし(ただでさえ、vol.6の印刷資金で困窮している状況ですし)、そもそも無彩色の組み立てキットを買ってどうしようというのか?私には立体色塗りのスキルなんてありませんよ?まず塗装の勉強から始めて塗料をそろえて…シャーリーのピンキーは色数も少ないから入門用にはいいかも…はっ!いけない世界に目覚めてしまいそうな自分が怖い。どうやら私は自分にブレーキをかけていただけで、本当は立体が大好きだったみたいです(^^;誰か止めてあげて下さい(切実) 全体的にはなのはジャンルの人気ぶり、特にリインIIの大人気ぶりが目立ちました。実物がミニスケール(30cm)のキャラだからフィギュアとの相性がいいのかも。ヴィータも人気が高い。ヴィータの可動式フィギュアは今回の最大手で瞬殺だったみたいですが…シグナムもちらほら。なのはとフェイトは言うに及ばず。管理局の制服版とか、1/1スケールレイジングハートとかもありましたが、個人的にはリンディ提督やアリサ&すずかとかのサブキャラにもスポットを当てて欲しいなぁ…そんなあるかどうか不明な需要にウン十万を投じて制作するのは難しいのかも知れませんけど…あ、企業ブースを見るのをすっかり忘れていました。 1時頃まで撮影をしまくってから、蒲田のPioに移動。ハルヒオンリーに参加されていた「ティンクルスター」さんにご挨拶して新刊(長門本)をゲット。そのためだけに?そのためだけに!なのでイベントレポートは今回はありません。1時間睡眠とワンフェスで疲労困憊だったので… さて、初参加してみた総括としては、ワンフェスは非常に刺激的なイベントでした。同人読者歴7年目にして、まだ私の知らない世界があったことに、久々に新鮮な驚きと興奮を覚えましたね。齢30にして、いけないチャンネルが開いてしまいそうです。心のブレーキを踏みっぱなしで、普段の同人誌即売会とは違った意味で疲れましたが…なぜ4万人規模のイベントに拡大し続けているのか、その熱気の意味がよく分かりました。正直言って、フィギュア方面はどこまで私の手に負えるジャンルなのかまだ確信はありませんが、やれるところまではやってみたい。なぜなら、これもオタク文化を代表する表現のひとつですからね。それでは、次回は夏ワンフェス日記でお会いしましょう(えーーー!) 2007/02/22(木) 「同人作家の脱税事件についての見解」■6570万脱税、同人誌漫画家「品川かおるこ」を起訴仮にも公私共にオタク産業の末端に身を置く私としては、このニュースを避けて通るわけにはいかない。最初に誤解の無い様に断っておきますが、私はこの事件について容疑者を擁護することも貶めることもしませんし、二次創作精神を盾にした正当化もするつもりはありません。論客として言いたいことは沢山ありますし、産業人として悲観的な最悪のシナリオを招かないための一手を講じることは、今回の論考とはまったく別儀のものです。私が言いたいのは、ただひとつ…ごく一部の哀しき例外によって、同人のすべてが悪であるかのような誤解がまかり通ることだけは、絶対に許してはならないということです。 しかし、哀しいことに既にネットでは筋違いで議論以下の放言が溢れかえっています。同人が儲かるかどうかとか、女性向けを蔑視するような発言とか、果ては「ドラえもん事件」と絡めて著作権問題を炊き付けてみたりと…仕事柄、ざっと目を通して傾向分析をしましたが、正直言って暗澹たる気持ちになりました。程度に個人差はあれど、オタク文化を何らかの形で享受してきたと思しき人々の認識は、こんなものでしかなかったのかと… 「良識ある人ほど黙して語らず」というのがネット世論の真の姿であるとは分かっていますし、私が今から何を語ったとしても、無責任な放言を行う彼らの心に届くことはなく恰好の揚げ足取りの対象にしかならないだろう。それでも、私は同人の仁義と信念を曲げてまでして、彼らの無法と所作を黙認する気にはなれません。犯人探しをする前に、その認識が正しいかどうかを冷静になって考えてみて欲しい。大義名分という正義に酔うのは簡単だが、反日イデオロギーで塗り固められた一時期の中国や韓国を見て、みっともないとは思わないのだろうか?自分の目と耳でネットの文字面ではなくその行間の奥にある意図を汲み取ること。それが物を語る者の最低限の礼儀というものではないだろうか? 前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。 今回の事件は「同人作家の脱税」という最近の時勢に乗ったスキャンダラスなキーワードで注目を集めたようですが、同人による脱税は別に珍しいものではありません。まぁ、脱税というより「税金意識の欠如から来る未納」のケースが大半であり、それらは本来記事になるような事件にはなりません。今回の事件で特に問題となったのは、同人であるかどうかではなく、仮にも法人として会社を経営する者による確信犯的な脱税であったことです。法人としての認識欠如は、ジャーナリストではないではない日本のマスコミには恰好のネタだった。普通の脱税事件であれば、「同人誌作家は将来の保障がないので、売り上げをとっておこうと思った」という供述を記事に載せることに意味などない。著作権という名の大義の下に、鬼の首でも取ったつもりなのだろうか?ゴシップ週刊誌やネットの落書きとレベルが同じではないか? 記事についてはこのくらいにしておきましょう。1万円もする女性向け超豪華同人誌を出して話題にもなったこともあったので、一応名前くらいは知っていましたが、事件を起こした作家さんに個人については何も思うところはありませんので割愛します。ただ、同じ同人作家の端くれとして言わせていただきたいのは、生活のために同人を生業とすることをとやかく言いませんが、あれほどの利益を出していながら公共意識が芽生えなかったのは残念だとしか言いようがありません。読者に還元すること・納税して社会に還元すること、方法はいくらでもあったと思う。そして、自らの失敗が自らの愛した世界を危地に追い込むことになるという想像力が働かなかったことが、返す返すも残念でならない。 著作権云々の話は本来ここでするような単純で感情レベルで語れるようなシロモノではないので、また別の機会での考察に譲りますが、今回の事件によって「同人は儲かる」という誤ったイメージが蔓延してしまったこと、これだけはなんとしても否定しなければなりません。「同人は儲かる」のではなく、正しくは「同人は儲けることもできる」のです。これは微妙なニュアンスの違いに聞こえるかもしれませんが、その意味は天と地ほども違います。 限りなく印刷原価に近づけて安価で読者に届けることを旨とするサークルさんもいれば、生活のために描いている人もいてスタイルは人それぞれですが、同人誌における価格はどのように設定しようと自由であり、その価格で読者が買い求めるのであればそれが適正価格です。印刷原価がどのくらいかなんて、印刷所の自動見積もりで調べれば大体のことは分かりますが、完売したらいくら儲かるかなんて下世話なことを考えて何が楽しいのだろうか?気に入ったものに支払う対価にどうこう言うのは、その作品を選んだ人そのものを否定することだと思わないのだろうか?どこまで行っても読者にとっても作家にとっても、同人は1対1の関係なのです。その距離の近さがプライスレスの交流を生み出しているのですが、一方で社会公共性という面で閉塞的な環境を作りがちであるとも言えます。お互いの「好意と善意」で成り立っている世界だからこそ、無粋で生臭い部分を切り離して考えてしまいやすいのかも知れません。 コミケットのアンケート調査によると、20万円以上の黒字が出ているサークルは、男性向けでわずか8.1%、女性向けで4.9%にすぎません。この20万円の黒字というのは、サラリーマンの副収入として納税対象となるかどうかの境界線です(※学生の場合は130万円以上)。平均すると実に94%近くが利益の出ていない状態であり、このどこが儲かっていると言えるでしょうか?もちろん、壁大手サークルともなれば平気で1日1千万円以上のお金が動きます。しかし、そういう人たちは社会的に同人プロの地位を確立して商業の世界と関わっている人が大半であり、税務署からも目をつけられると信用問題に発展してしまうので、普通商業の世界から活動の継続を黙認する代わりに税金対策を勧められるのが一般的です。今回の事件のケースは専業同人でもやり方次第では生活が成り立ってしまうがゆえに起きてしまった、モラルの網目のほつれとも言えます。 ちなみに、GM研の同人誌は評論ジャンルの中ではいつの間にか中堅クラスの頒布実績を誇るまでに成長しましたが、利益は全くと言っていいほど出ていません。一応カタギの仕事を抱える兼業同人なので、利益が出てしまうとむしろ困ったことになるので、わざと利益を食いつぶすような価格設定をいつもしています。vol.5 A'sは初版の650部が完売しましたが、50部を進呈、500部は書店販売のため7掛け…で最終的な原価率は90%を超えています。しかも僅かな純利でさえも売るアテもない増刷につぎ込んでいるので、トータルではマイナスに傾いています。いつ何時税務署に文句を言われても、胸を張って会計報告を叩きつけてやりますよ。少なくとも私はいつでも同人と心中する心積もりで腹を括ってやっています。 もし同人が儲かると軽々しく考えている人がいるのだとしたら、何百時間・何十万円もつぎ込んで危ない橋を渡る覚悟がないなら、普通にバイトやお仕事をして、普通にその稼ぎで面白おかしく消費者に徹底していた方が幸せだと思います。同人を法的に正当化するつもりは毛頭ありませんが、少なくとも、そういう同人の本質的な部分を理解する資格がないことにさえ気付いていない方々に文句を言われる筋合いではない。撃っていいのは、撃たれる覚悟のある者だけだ! …なんだかまとまりのない文章になってしまいましたが、今夜はこの辺で… 2007/02/16(水) 「書物の森でつまづいて」表題の元ネタが何か分かる人はいるんだろうか…たまには伏せたまま放置プレイしてみましょう。正解したからといって何も出ませんけど。大量の資料に完全に包囲された篭城生活で、規則正しく響くのは、キーボードを叩く音とページをめくる音。mixiミュージックが順調に自動更新されている間は、原稿も順調に進んでいると思っていただいて、ほぼ間違いないかと。 息抜きにサンクリ新刊をつらつらと読んでいて気が付きましたが、最近の同人は「サブキャラ愛」の傾向が強いような気がします。私も大好きなマリみての細川可南子といい、ハルヒの鶴屋さんや朝倉涼子といい、なのはのアリサといい、月姫の弓塚さつきといい… その大部分ではサブキャラが単独でオンリー即売会が開催されてしまうほどの確固とした勢力になりつつあり、もはや一過性の現象とは言えないものになっています。 その要因として考えられるのが、コミュニティの連絡手段の発達と、パーソナラライズの進む価値観だと思う。息抜きの日記で挑むには少々重いテーマなので仔細は一切合切省いてしまいますが、結論だけ述べると、同人という表現そのものに物語が求められるようになってきたのだろう、ということです。 評論家たちは、夏コミから冬コミにかけてのハルヒジャンルの栄枯盛衰に見られるように、ジャンルが流動的で大作メガヒット不在、ジャンルの分散による零細化を懸念していますが、私はそうは思いません。月姫やひぐらしや少年フェイトを生み出してきたこの「混沌」のパワーに皆が気付き始めている。個人では超えられない壁を飛び越えた先にあるものに気付き始めている。同人は二次創作という定義を、今少しずつ変え始めているのです。 ミニマムコニュニティが夢を語り始めた。そしてコミュニティが集まることで夢を実現させ始めた。それらの1つ1つは小さな一歩でも、着実に世界は動き始めている。わずか7年間とはいえ同人を最前線で見てきた私は、この1年間でその変化は驚くほど加速していると感じています。数年先には同人の常識を飲み込んでしまうほどの大きな流れになっているかも? まだ語り足りませんが、息抜きってレベルではなくなりつつあるので、今夜はこの辺で… 2007/02/12(月) 「リリカル・パーティーIII チケット抽選第二次募集」4月1日(日)に開催される、魔法少女リリカルなのはの第三期放送開始直前公式イベント「リリカル・パーティーIII」についてですが、運良くチケットを確保することができました。私が確保したチケットは4枚。私の分を差し引いた残り3枚を、希望する読者の方にお譲りしたいと思います。mixiでの友人の友人に範囲を限定していた第一次募で集は該当者なしでしたので、応募資格限定なしの第二次募集を開始します。「なのは」が大好きで、4月1日のスケジュールが空いていて、この手のライブイベントには興味はあるけど、予約争奪戦を繰り広げてまでして行くのはちょっと…という方にこそ、是非振るってご応募いだたければ幸いです。 ■■■応募要綱と禁則事項■■■ ・第二次募集に資格限定はありません。 ・応募者多数の場合は抽選となります。 ・応募はmixiメッセージ、もしくはメールでお願いします。アドレスは「gmkenあっとまーくgmken.com」です。あっとまーくを変換してご利用下さい。 スパムと間違えて消さないため、表題には必ず【GM研リリステチケット抽選】と入れるようにして下さい。 ・応募の〆切は2月24日(土)0:00です。 ・当選者の発表はメールの返信をもって代えさせていただきます。 ・チケット譲渡価格は予約定価(4500円)のままです。 ・チケット譲渡後にスケジュール等やむを得ない事情で、第三者にチケットの権利を辞退することは認めます。ただし、オークション等での転売行為を防止するため、チケットの引き換えはイベント当日となります。予めご了承下さい。 2007/02/11(日) 「サンクリ34 イベントレポ」本日は、池袋サンシャインシティで開催された同人誌即売会「サンシャインクリエイション34」に一般参加してきました。前日夜の雨もすっかり上がって予報は快晴、なれど風強し冷たし。ただでさえ強烈なビル風が吹き荒れるサンシャインシティに、吹っ飛ぶ待機列の看板に四苦八苦していたスタッフの皆様、待機列で冷え切ったところに熱気ムンムンの会場とのギャップで消耗戦となった一般参加の皆様お疲れさまでした。7時30分に現着してDホールに着列。今回のサンクリでは、ここしばらくの慣例となっていた「Dホール=エロ固定」の配置に大幅な変更が入ったので、いつもとの勝手の違いに戸惑った方も多いかも知れません。Bホール(文化会館4F)が使用できないため、C・Dホール(文化会館3F・2F)+A1・A23の変則4ホールに。この体制で問題となるのは、外周大回りルートでしかC・DとA1・A23を行き来する手段がないこと。実に参加者の4割以上が集中するエロゾーンを従来どおりDホールに固定すると、Cホールが行き来の不便さで完全に孤立してしまう。あくまでも想像ですが、今回の配置大変更にはそんな事情があったのでしょう。 たぶんきっとそういう運営事務局の苦労の甲斐もあって、各ホールに満遍なく参加者がいい感じにばらけて賑わいを見せるイベントとなったように見えますが、一般参加者にとっては、従来のサンクリ作戦文法を大幅に変更することになり、とりわけ単独ミッションで幅の広い大量のチェックサークルを抱える私にとっては、ジャンルがバラけて複数ホールの同時攻略ができない以上、ダイヤグラムのように組まれた多階移動の非常識な作戦が出来上がってしまいましたが、その作戦を完璧に遂行する20代の体力がなく、臨機応変な判断力を発揮できる健康状態ではないことに気付いた時には後のまつりでした… 反省はさておき、本題の開場後の様子をば。Dホールの待機列は7:30来場でも300番目くらいでした。開場時に前から50番目くらいまでが隔離されていたので、早朝来場者に対してペナルティが実施された模様。わずか数分のことなのにもったいないことです。楽しむためルールだからしっかり守りましょうね。開場後には、まっすぐ「なのは」ゾーンへ。「ぱるくす」さんの新刊とラミカ(フェイトver.)と、「GRINP」さんの新刊と缶バッチを無事にゲット。新規でレビュー画像許諾を打診する「しうまいを継ぐ者」さん「ryu-minBS」さんに立て続けにスケブをOKしていただけて、わずか6分でDホールの第一次攻略を完了。少しでも早くマリみてメインのCホールに…と移動を開始するも思わぬ罠が。 DからCは階段で移動できるが、開場前に列が捌けるまではホール間移動も一般の最後尾に回ることになる。その列を追って追って引き返した挙句に、なおかつ列は動かない。Dホールの初手を早く切り上げたのが裏目に出ました。焦っても列が進むわけでもなく徐々に冷静さを欠いていく。Cホールにたどり着いた時には、すでにいくつかのミッションが不能になっていました。チェックサークルのミッション失敗が5つ以上になってしまったのは、ここ数年ではワーストの戦績でしょう。実質的な戦術面での敗北です。やはり準備不足だと心配事ばかりで楽しい買い物ができませんね。 その後はいつもお世話になっているマイミクさん、レビューでお世話になっている方々、ver6の同人レビュー特集枠拡大を新たに打診した方々…etcに挨拶して回り、更に同時進行でエロゾーンと化したA23を除いた全サークルをチェックしましたが、挨拶回りをしすぎて喉はカラカラ、開場から閉会まで一度も休憩せずに歩き続けていたので膝はガクガク。いつにも増して気の利いた小噺のひとつもできず、大変申し訳ありませんでした…どのくらい疲労していたかというと、ふくらはぎがパンパンに張ってしまい三十路にして「その日のうちに」筋肉痛になり、帰宅後の仮眠から再起動時にしばらく立ち上がれなかったほど。距離や歩数に換算するのは面倒くさいのでしませんが、ストップ&ゴーの急停止急加速で4時間30分歩き続けるのは、ある意味ではすごい体力なのかも知れない。 この日の収穫は68冊でした。チェックサークルは84ありましたが、ミッションの失敗が5件、あまりの行列で見切ったのが3件、手荷物の関係で書店待ちにしたのが17件。計算が合わないのは新規開拓がいくつかできたためです。帰宅してから意識を断つように眠りこけていたので、まだ本の山は手付かずですが…サンクリ本の紹介の機会はもしあれば、ということで(冬コミの感想も片付いていない状態ですしねぇ…)。 面白かった企画としては、バレンタインの時期が近いこともあり、本のおまけにチェコをつけてくれるサークルさんがいくつかあったことです。市販の袋チョコの1つでも嬉しいものですが、「ペピーチェ」さんがつけてくれた「おっぱいチョコ」には大笑いさせていただきました。こんな市販品あるんだ… 更に、マイミクさんからは思いがけず手作りチョコ(ストロベリー&ホワイト)をお裾分けしてもらい、帰宅後に美味しくいただきました。市販品にはない手作り感に素直に感動しました。社会人になってから会社のバレンタインデーでは、チョコのチの字もありゃしませんから… さて、祝日の明日もマリみて系のイベントがあるようですが、サービス業の私は普通に出勤して会議です。来週末は珍しく即売会の予定が入っていないので、ほっとするやら気が抜けるやら…レビュー枠最終拡大後の128本も確定して、いよいよ本格的なvol.6の編集作業(2ヶ月半の修羅場)に突入しなくてはならないので、体調を回復させるだけではなく、トレーニングを継続して上限値を増やす体力づくりにも励むとしましょう。 2007/02/04(日) 「コミティア79 イベントレポ」本日は創作系同人誌即売会「コミティア79」に一般参加してきました。今回は友人のご厚意でサークル入場させていただけたので、たっぷり睡眠を取って個人比でゆったりとした時間で来場。天気はいいけど湾岸の強風で風冷えしていたこの日は、デスクワークで鈍った三十路の身体には関節痛とか堪えますから…それに、開場前に挨拶周りが出来るのもメリットです。開場後だと、色んな方とお話が盛り上がっているところに、割って入るような無粋なことはしたくないですからね。ありがたや、ありがたや。いつもこの時期のコミティアは参加を見合わせるサークルさんが多く、総数も1600台で落ち着いているにも関わらず、館内通路には一般待機の長い列が出来ていて、コミティアの知名度の高まりを改めて実感。私は大手サークルの知識が皆無なので、開場ダッシュをかけるほどの要因があったかどうかは分析不能ですが、とはいえ、カタログが完売したのは閉会30分前だったこと、開場当初は局地的に通行に支障が出るほど混雑していたものが、午後1時くらいにはいつもの状態(じっくりと本を探す引けの遅いパターン)に戻っていたので、参加人数よりも読者の質的な変化も大きいのかも知れない。前回好評だったメロンパンには、今回も行列が出来ていましたが、シャッター前の空気の通り道ではなく隅っこだったので、あの独特の甘いに匂いが会場中に充満する、ということもなく、販売してることに気付かない人もいたようです。 作家さんへのご挨拶を済ませ、買出し代行作戦を引き受けていざ開戦!まずは滝川悠先生「ラブポケ」へ。今回のカタログの表紙を飾り、KIDの自己破産で宙に浮いた12RIVENなど、色々ありましたが同人では久々の新刊ということで、開幕から結構な人だかりに。KID作品の譲渡先はサイバーフロントに決定して12RIVENの開発も継続されることになったが、まだ版権については微妙な時期ということで、先着スケブは「オリジナル限定」ということで、花屋敷さん(滝川さんの自画像キャラ)をリクエスト。早く状況がすっきりすることを願っております。 続いて、「こもれびのーと」のもみじさんにご挨拶。きららフォワードvol.6から連載開始決定!ということで、これから一気にブレイクしそうです。私もアンケートハガキで一票入れた甲斐がありました。忙しくなると即売会の機会は少なくなってくるかもしれないので、思い切ってスケブをお願いしてみると運良くご快諾。「季節のめいどさん」から「のどか」さんをリクエスト。連載も楽しみにしております。 そして、「花嫁指南」などで知られる「ノースノマド」さんは、今回は新刊なしということだったので、チャンスとばかりにスケブをお願いしてみることに。忙しくない時を選んでお願いするのがスケブ道の謙譲の精神というものです。リクエストは「ヴィクターさん」。ヒロイン:アンのリクエストはあっても、オヤジ紳士を好き好んでリクエストする人は珍しいでしょうね(^^;リクエストを工夫するのもスケブ道。奥が深いですな。 その後は前日にチェックしておいた54のチェックサークルを速攻で回り、さらに恒例の全サークルチェックを開始。いつもより200近くサークル数が少ないとはいえ、その割には通路に妙に人が多いのでなかなかスピードが出なくて、午後1時半くらいまで掛かりました。その分、じっくりと新規開拓ができました。私の場合、リストが巨大になりすぎて最早サークル名は覚え切れません。だが、固有名詞は覚えていなくても目と頭は覚えている。1作品の当たり外れは記録せず、何度も繰り返して「これは!」と思うモノに出会えて初めて確信に変わりチェックサークルに入れるようにしています。これからも先入観なく作品と相対して行きたいものです。 本日の収穫は68冊でした。いつもどおりコミティアの紙袋を2つ満杯にしましたが、冬コミから一ヶ月しか経っていないのに意外なほどオフセット率が高くて、作家さんたちの創作に対するモチベーションの高さがひしひしと伝わってくる好イベントだったと言えるでしょう。まだざっと目を通しただけですが、一番のお気に入りは某サークルさんの眼鏡コピー本です。ご本人の恥ずかしがりっぷりを拝見してから読んだということもありますが、確かにこれは恥ずかしい!だがそれがイイ!名前は出せないので多くは語りませんが、そうして思い切ったネームを描けるのも創作イベントの醍醐味ですね。 次回のコミティアは80回記念というで初の2ホール・3000サークル体制!モーニング・アフタヌーン・イブニングの合同複製原画展、トークショー米澤嘉博を語る、「メガネ部」などジャンル別展示企画…などなど、拡大するコミティアを象徴するに相応しい記念回ですが、残念ながら土曜祝日の開催のため私は参加できません。盆暮れ正月GWとは無縁のサービス業の辛いところですなぁ… 会場で思わぬインスパイアを得て、カナコミ特別編集版のGM研通信のアイディアが涌きましたが、その前にvol.6を完成させないとね。来週はサンクリが到来してしまうので、冬コミ新刊感想記は今週木曜の10回目で切り上げることにしましょう… 2007/02/01(木) 「冬コミ新刊感想記その9」冬コミ新刊感想記も第9回目。ようやく二桁リーチです。あれよあれよという間に2月に入ってしまいました…今週末にはコミティア、再来週にはサンクリとイベントラッシュで、今更冬コミ新刊の感想を書いている場合じゃないだろう、とも思わなくもありませんが…vol.6を4月末に出すには最小限でも2ヵ月半の編集期間が必要だと試算しているので、タイムリミットは残り僅かです。10回目で区切りをつけるべきなのだろうか?■「闇の書」事件のエース / 守護騎士「ヴィータ」 / 魔砲少女フェイト・テスタロッサ (サークル近衛衆鉄虎第501大隊&Gewalt) なのは 仮想戦記小説という「軍事モノ」のマニアックな世界と「魔法少女リリカルなのは」が融合した奇跡の軍事解説本「魔砲少女リリカルなのは2001−2007」に続いて、冬コミでは一気に3冊が新登場。闇の書事件を大真面目にそして過剰に、軍事解説本風の独自の視点で振り返る「闇の書」事件のエースでは、その考察はアースラで親子タッグが実現した人事面の裏事情から、八神家の組織形態、カートリッジシステムの運用、幻のデバイスバリエーションにまで及んでいます。なのはジャンルで活動中の作家さんによる迫力のイメージイラストによって、本来あろうはずのない行き過ぎた解説が本物以上の説得力を持ってしまうこともあるのだから、同人はやめられない。特に、レイジングハートとバルディッシュの融合タイプ「ロスト・アルハザード」で発動させた「W:A・C・S」の考察は、架空のエピソード「遠すぎた理想郷(アヴァロン)」を誰か本気で描いてくれないものかと真剣に願ってしまうほどの切れ味でした。「魔砲少女フェイト」では時空管理局の交戦規定、詠唱プログラムの考察を、そして守護騎士「ヴィータ」ではヴィータVS高町なのはの戦記風SSを収録。読み応えのありすぎるこの3冊は、軍事解説本でもパロディとして成立することを世に示すには十分にすぎるものだと断言できる名著です! ■聖夜に流れるほし (しうまいを継ぐ者) なのは これまでなのは本で何本ものちょっぴり切ないフェイトのオリジナルストーリーを送り出してきた、サークル「しうまいを継ぐ者」さんの冬コミ新刊は、流れ星にまつわる素敵なお話です。クリスマスの話から流れ星の話になり、流れ星が落ちる前に3回願いを言えたら願いが叶うという…知識はあってもまだこの世界の寓話には疎くて素直なフェイトをからかう学校の友人たち。だが、フェイトはなんとなく居場所がないような気がして、一人公園で空を見上げていた。頭をよぎるプレシア母さんとアリシアとリニスの顔、冷え切った手を濡らす涙の雫…その時、夜空に煌いた一条の流れ星を、フェイトは何も願わずにただ見送った…流れ星が落ちた視線の先にいたのは…それは読んでのお楽しみということで。星を人は掴めない。どんなに願ったとしても、きっと魔法でも…でも、確かに掴めるものだってあるはずだから…と結ばれたこの物語は、改めてなのはとフェイトの絆の強さと、そして失った家族との叶うことのない願いを乗り越えた、フェイトの強さを実感できる良作だと思います。あとがきにもありますが、いつか、リンディ母さんたちと本当の家族としての日常も見てみたいですね。繋いだ手と心。その温かさに心動かされる逸品です! ■ホソカワミラクルクロニクル (ティンクルスター) マリみて 今でこそ可南子中心即売会「カナコミ」の開催が決まるなど、史上最強のサブキャラという確固たるジャンルとなりつつある「マリみて可南子本」ですが、なぜそこまで人気があるのか不思議に思っているマリみて読者もいるかも知れませんね。そんな方にこそ是非オススメしたいのが、オフセットもコピー本も、シリアスもコメディも、薔薇も野薔薇も詰め込んだ再録総集編「ホソカワミラクルクロニクル」です。恥ずかしながら私もティンクルスターさんの本のファンになって日が浅いので、初期の可南子本を読むのは今回が初めてでしたが、なるほど、これはまさにクロニクル(年代記)と呼ぶに相応しい作品ですね。四角目で電波な「可南子さん」によるコメディセクションと、よい子でラブラブなシリアスセクション。どちらも「同人可南子」の魅力でありそのギャップがたまらない。バレンタイン合わせのコピー本からの再録となる「正しいキスの方法教えます。」は、ある意味18禁よりもエロかもしれない。百合という概念さえ忘れてドキドキしてしまいました。同じ人と書いて同人。文字通りその喜びを体現してきた藍川さんが、可南子友達の輪の広がりとともに、作品のクオリティもそこに込められた想いも高まり続けて行く様がよく分かる、可南子ファン必見の逸品です! ■いちご通信EX 17 (さうんどすとっく) あずまんが+よろず →既刊レビュー コスプレロリータファッション情報誌「いちご通信」別冊の17冊目です。別冊なのに本編がなぜ未発売なのかは考えないのが、このシリーズの暗黙の了解なので気にしないように。ちよちゃんの持っている本が「闇の書」になっていたり、大阪のコスプレがなのはであったりと、同時発行の「杖萌え通信RX-78 III」でさとちさんの作風のファンになった方にも是非オススメしたいノリなのですが、ただし、作風は同じでもこちらのネタの濃さはハンパではありません。隅から隅までディープな声優ネタ・アニメネタ・マンガネタが満載であり、そんじゃそこいらの知識では笑いのポイントがつかめないかも。それでも「なんだか良く分からんがオモロイやん」と思わせてしまうあずまんが大王に通じる雰囲気があり、そしてネタのソースを調べずにはいられない情報収集意欲をかきたてられるので、ネタを理解して同時にうっかりと新たな作品に目覚めてしまったりすることも…元ネタが分かることが同人誌の前提条件だと思われがちですが、真に作品を理解したギャグは知識の有無さえ超えて笑いとして成立するのだと、同人の奥の深さを実感させてくれる逸品です。 ■花かんむり (プラチナブロンド) ネギま! 「魔法先生ネギま!」の物語の中心は誰かといえば、やはり魔法先生のネギ君であり、31名のクラスメイトからモテモテで設定だけみれば萌えラブコメだけど、その内実は熱血「燃え」バトルと生徒達の成長物語である質実剛健さがあるからこそ、漫画として高く評価されているのだと思います。秀逸なのは、ネギの周辺存在同士もしっかりと固い友情の絆で結ばれていること。その中でも個人的にもお気に入りで人気も高いのが「明日菜・このか・刹那」のトリオですが、この作品では作者のそんな3人への溢れんばかりの思い入れがよく伝わってきます。金平糖にまつわる、このかと刹那のくすぐったい思い出。そして、このかの親友同士だからこそ伝わる想い…「刹那はこのかを守っているけど、刹那の内面を守っているのはこのかだと思う」というあとがきからも分かるように、同人誌は絵柄や構成力などの表面的な技術だけではない、と改めて思わせてくれる逸品です。 |