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 2008/03/31(月) 「今月のきららキャラット」

 1 GA
 2 火星ロボ大決戦!
 3 雅さんちの戦闘事情
 4 ラジオでGO!
 5 ひだまりスケッチ
 6 CIRCLEさーくる
 7 とらぶるクリック!
 8 ちびでびっ!
 9 ひめくらす
10 からハニ
11 アットホーム・ロマンス
12 ハッピーとれいるず!
13 帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!?
14 謎部のアレ。

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計対象から除外してあります。

全27本中、単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは14本で打率に換算すると.519。先月号で「HR」がトップクオリティのまま最終回を迎えてレギュラーが1本減少したものの、長らく掲載のなかった石田あきら先生の「帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!?」が復帰したことで、本数の面では結果的に増減はなしということに。「帝立」はストーリーモノであり、あまりにも載っていない期間が長かったので、きららフォワードのような「あらすじ」を付けてあるのは、細かいところですが良いフォローだと思います。

今月号は3位までは普段なら1位でも納得、6位までは普段なら3位に入っていてもおかしくないほどレベルが高かったわけですが、その激戦区でトップクオリティに輝いた「GA」の存在感は突出していました。あーさんとぶちさんの上級生コンビによる落ち着いた掛け合い・夫婦漫才のルーツを、3年度めぐる春の出来事を通して描いた今回のエピソードは、とうに青い春を越えた仲を想像させるには十分すぎるものであり、そこには7P13本の4コマに収まらない物語が詰まっていると想像できて、そして次の世代につながっていく・続いて行くものであると理屈ぬきで感じられること。それは4コマ漫画にとって最高の到達点なのかもしれません。マイ殿堂入りにまた一歩近づいたような気がします。

次点には、いつもよりも更におバカでさわやかな助平パワー満開の「火星ロボ大決戦!」がランクイン(この漫画においては褒め言葉です)。近づく最終決戦を前に高まる緊張…は微塵もなく、フンボルトの話が進まねぇほどのド助平っぷり・エロ妄想が大爆発しています。もちろんロボットのロの字もありませんが何か?だが、これぞ火星ロボの真骨頂。バカバカしいにもほどがある戦士達の休息(?)は、敵対する陣営に属する恋人達のうんぬんかんたらではなく、一瞬でもシリアスになる暇を与えてはくれません。これだけ気持ちよくワイルドピッチを連発して、なおかつワンバウンドをホームランにしてしまうこの作風…癖になると止められませんよ。

3着には新日本国内閣総理大臣「至牛院しずく」が登場して新展開を迎えた「雅さんちの戦闘事情」が安定した実力を発揮。縞パンの花子は何の説明もなく居ませんが、それはもう規定事項・お約束なので華麗にスルーするとして…(オイオイ)、新キャラのおバカさんっぷりは我々の期待を裏切らないものでした。やはり確たる路線・武器を確立した作品は強い。キャラクターも読者もひとつのお約束を楽しむべきものだと自然にひとつになれるのですから。メガミマガジンの連載で単行本になった「魔法の呪文を唱えたら」の他社の広告が入っていたりと、これだからこの作品からは目が離せない!

「ラジオでGO!」もすっかりトップ5圏内の常連になりつつあります。分かりやすくて派手なラジオ番組という技術論ではなく、多少地味でもそれにまつわるスタッフを含めた人間模様に重点を置いて描いてきた作品的な貯金が、今じわじわと効いてきているように感じます。この自由さや何でもアリな感じは、ラジオというメディアが決して音だけで楽しむものではなく、テレビのように目に見えないからこそ想像して楽しめるものであり、その面白さの雰囲気そのものを描くこの作品の切り口は正鵠を得ていると思います。トップ3入りも見えてきた!

今月はこんなところで…

 2008/03/23(日) 「最近の買い物とか色々」

■月刊ウンディーネvol.5 藍華・S・グランチェスタ
vol.4(アリス特集)は発売日に仕事でアキバにいたのに、うっかり買い忘れてしまい入手し損ねましたが、vol.5は何とか無事に確保できました。ちょうどTV版で「薔薇の名前」のエピソードが放送されたのとほぼ同時期の発売だったこともあり、小冊子の内容にはより特別な感慨を抱くことができました。姫屋支店開設記念パーティーでの晃さんの口上とか見所満載なのですが、ARIA社長のフィギュア付きであるがゆえに増刷される可能性は限りなくゼロであり、発売日瞬殺で中古市場でも定価の3倍が相場と著しく入手が困難なのが玉にキズですが…

■ARIA 12巻
原作の魅力を倍加させるという意味で、私の中では神アニメとして連日ストップ高を更新しているTV版ARIAですが、それだけに原作を先に読んでしまうことでサプライズが失われることへの恐れにも似た気持ちもあって…アニメをすべて観終わるまでは封印指定にしておこうと心に誓っていたわけですが…周囲から漏れ聞こえてくるグランドフィナーレの断片的な情報に、とうとう辛抱できなくなってしまいました。・・・・・・・・読み終えた時にはそんなつまらないことで躊躇していた自分がいたことなどすっかり忘れていました。確かにそこには、でっかい感動がありました。そこでより強く感じたのは、アニメ版がいかに原作の魅力を忠実に表現しているかということと、アニメではきっと第12話でこーして、第13話であーして…と目に浮かんできたことです。仔細はネタバレになるので言及するのは自重します。心地よい余韻にひたりながら、静かに最後まで見守ることにします。

■3月のライオン
発売日に買ってからしばらく積み本と化していましたが、ARIAの封を切ってしまった勢いで山を崩しにかかったのですが…油断していました。ハチクロで氏の作風は理解していたつもりになっていましたが、その考えは大甘でした。青春モノという定義に拠って読んでいられたハチクロの枷がなくなるだけで、これほど深い引き出しがあろうとは!美しくも儚く、温かくも寂しく、強くて弱い物語。ハッキリ言って将棋が題材であることにはあんまり関係ありません。個人的にはガリガリの子をみると何でも拾ってきて、フクフクにしてしまうあかりさんとか、自称終生のライバル:二階堂君のメタボナルシスっぷりがお気に入りです。何気ないやりとりに幸せが転がっているのも羽海野先生作品の魅力であり、その面白さはハチクロ以上です。ちなみに、本に入っていたチラシにあった、先生オススメの猫写真集「アイとちび」を買いに走ってしまったことは家族には内緒だ。その帯コピー「この世には遊びに来てるんだと思っている」にくらっと来ました。実にいい言葉だ…

■コトブキヤ 小牧郁乃
久々に購入したフィギュアは、コトブキヤの小牧郁乃です。AnotherDaysは絶賛未開封積みゲー中ですが、本編の頃から気になるサブキャラだったし、何より車椅子ごと立体化するギミックの面白さにつられて購入してみたのですが…なかなかの業物ですな、これは。後輪のみですが回転するようになっているし、足置きも特に必然性もないのに可動だし、キャラを下ろすこともできる。車椅子を使った参考資料はゲームにはあまりないので、意外な方面で需要があるかもしれない。figmaはサイズ的に少々小さいけど、フロインラインリボルテックの綾波とかは乗せられそう。可動全盛のフィギュア界にあってポージングにこだわる老舗の底力を見た!「あっかんべー」のオプションパーツが微妙に何か足りないと感じるのが惜しいところですが…

■union遠征断念?
3/30に大阪で開催される、なのはオンリー「union」遠征が可能かどうか微妙な情勢になってきました。健康と経済と時間、すべてに不安要素がありすぎるので…どーしたものやら…

 2008/03/16(日) 「きらきら★とりころ〜る vol.4 とか色々」

3/16(日)は都産貿浜松町館で開催された、きららトリコロ中心4コマ漫画オンリー即売会「きらきら★とりころ〜る vol.4」に一般参加してきました。特に行列必至の難所があるわけでもないので、朝10時半にゆるりと現着してみると、広場にはこじんまりとした行列が何本か出来ていました。この日は小規模オンリーが多数開催されているとはいえ、開場前の一般参加者は全部合わせても200名に満たない規模であり、やはり求心力のあるイベントとの差は歴然としたものがあるなぁと改めて実感。開場後にはその厳しい現実を目の当たりにして暗澹たる気持ちになったりもしましたが、それは後述ということで、まずは「きらトリ4」について。

3Fの半面を使用して参加サークルは72。欠席は2つか3つあったかないか程度で非常に出席率が高く、開場前時点で約100名の待機列が出来ていたことからして、この特殊な括りで尚且つ目玉になるようなサークルさんいるわけでもないイベントとしては、非常に優秀な部類に入ると言えるでしょう。タイミングよくトリコロのMW版が出た直後であり、GA他きらら系作品への評価が高まっている世情を反映して、作家さんも一般参加者も静かに盛り上がっているように感じます。「Black and White」さんのトリコロ本「Sisters」、「あきるのぜろえっくす」さんの「コピペ地獄変(最終回)」などに開場直後に列ができるあたり、皆良く知ってるなぁと内心嬉しかったり。この2冊意外にもオススメなのは「SYSTEM BASIC」さんのトリコロ本「てるてる!」。以上の3冊はオフセット本なので、もしかすると後日書店でも買えるかもしれないので、興味のある方は是非チェックしてみてください。

あと、ちょっと気になったのは年齢認証の方式について。コスカの時と同じように、待機列でのカタログ販売時に通称エロい人バンドを身分証明書のチェックとともに配布していましたが、このバンドは他階のイベントでは通用せず再認証と別バンドの着用を求められました。スタッフさんのやりとりを見る限り、ガイドラインを作った特定のイベントのスタッフさんが、他のイベントにもこの方式を伝授・指導しているようで、このまま今後の都産貿浜松町館イベントでのデフォになりそうな雲行きです。その割にはイベント間の連携がお粗末であり、参加規模がこの数倍に膨れ上がる他のイベントで果たしてこんな調子で大丈夫なのかと心配になったりもしますが…

この日のきらトリでの収穫は24冊。コピー本が多かったとはいえ、名も知らぬサークルさんの意外な作品との出会いがあって冊数以上に充実感のあるイベントでした。某サークルさんのスペースの前では、トリコロ早押しクイズ大会(?)のようなものまで開催されていたし…私の体調不良もあって滞在時間が短くて、アフターを含めた盛り上がりを最後まで見守れなかったことと、マイミクさんへのご挨拶も満足にできなかったのが心残りですが…

ここからは別イベントの雑記をざっとご紹介。

■恋のマジカル(ハルヒ)
きらトリと同じフロアで開催されていたので、ちょっと様子だけでも見ておこうと思ったら、カタログ不要の入場フリーだったので入ってみたのですが…参加サークルはわずかに「5」。開場して1時間経ってないのに、巡回している一般参加者は「0」という大惨事でした。唯一、volunteersさんのコピー本を無人セルフ販売(缶々に100円入れてね)で購入しても、ものの15秒で一周してしまい、居たたまれなくなって退散。ハルヒイベントは乱発にも程があるので、どこかがビシッと取りまとめて強力なイベントを作らないと真剣に危ないですよ。

■二人だけの世界(コードギアス)
恋のマジカルの隣でやっていた、コードギアスのナナリーとルルーシュオンリーには…視界には入れましたが、こっちはカタログが必要だったのでスルーしました。だって、開場1時間後とはいえ、巡回している参加者が3人しかいないんだもの…サークルさんも10前後。この規模で単独開催は厳しいだろう…別カタログ制では共催効果も望めない。カタログ販売はイベント運営の大黒柱とも言える収入源であるとはいえ、この惨状に至ってはカタログ販売で僅か数千円を回収する「実」よりも、入場フリーにしてでも次回につながるように集客努力をして「花」を取るように柔軟に対応すべきだったのではなかろうか…

■ミラクルレインボー7(key)
開場1時間後とはいえ、一般参加者は20名そこそこで、閑散とは言わないまでもまったりモード。いつも谷間の日程開催で回数を重ねてきたイベントであり、毎回見ているわけではありませんが、この状態は別に今に始まったことではないのでしょうけど…key作品のジャンル求心力自体に疑問が出てきているのかも。こちらはDCオンリーの「桜の奇跡6」との共通カタログ制でしたが、共催効果は…どうなんでしょう?まったくノーマークだった女性作家さんのCLANNAD本を2冊購入できたのは思わぬ収穫でしたが。

■FETISHISM(もっと姫カット、最高貧質AAA、しましまパーティー、素敵空間)
この日最大の勢力だったのは、このフェチ属性4イベントでした。開場前で150名くらいはいたし、イベントチェックに行った時もまだ5箇所くらいで小行列がありました。フェチ≒エロにつなげやすい題材ということもあり、皆欲望に忠実なんだなぁと門外漢の私はしばし眺めていたものの、1周して1つも琴線に触れるものがなかったので速攻で離脱。まぁ、合う合わないは人それぞれだし、入ることさえ憚られたお隣さん「minoriコレクション」他Clear、機工魔術師よりは遥かに良いわけですが…

■TAT-HON(タトホン)02
参加費無料・入場無料のオリジナル本オンリーの第2回もちょっと覗いてみましたが、見本誌コーナーもあって体裁は超小規模のコミティアといった感じです。サークルさんの出席率も高かったし…でも、決定的に違うのは一般参加者側の「面白いものを探そう」という意識の差です。なぜか私も本を手に取る気になれなかったのは、新刊があるかないかが問題ではないだろう。このイベントの理想には大いに賛同しますが、人を集めるチャンスはあっても、熱を持ってもらうところまで行くにはまだ何かが足りなのではないか?とも思います。

実質1時間ちょっとしかいなかったので、あまり偉そうなことは言えませんが、同時多発型のオンリーもひとつの曲がり角に差し掛かっているのかも知れませんね。

 2008/03/12(水) 「今月のきらら」

 1 かみさまのいうとおり!
 2 あねちっくセンセーション
 3 メロ3(三乗)
 4 棺担ぎのクロ
 5 うぃずりず
 6 三者三葉
 7 ふーすてっぷ (最終回)
 8 ねこきっさ
 9 まーぶるインスパイア
10 -そら-
11 Sweet Home (ゲスト)

全26本中で、自分内単行本購入基準(略してC点)をクリアしていた作品は11本で、打率に換算すると.423。ベスト3の常連だった「ふおんコネクト」が今月は休載(多分、単行本作業のため)。来月からキャラクター番外編が再スタートする「ドージンワーク」がひと休み。計2本の減少要因に対して、新連載が2本とゲスト3本の計5本で埋まった穴は、やまぶき綾先生の「Sweet Home」の1本のみでした。やまぶき綾先生のきららでの掲載は、いつも連載ではなくゲストで単発なのが残念なとこです…創作系同人でも活動されているようなので、興味のある方はそちらもチェックしてみてはいかが? その他にも「ふーすてっぷ」が今月号で最終回を迎え、「1年777組」と「あねちっくセンセーション」もファイナルエピソードに突入している状態にあり、レギュラー2本が復帰する来月以降の新戦力行方次第では、C点クリア本数2桁の目安である4割を維持することさえ難しくなってくるかも。

そんな新旧入れ替えの激しい今月号のトップクオリティの座に輝いたのは「かみさまのいうとおり」。ミニスカ料亭にて再び繰り広げられるお見合い覗き劇。谷先生のお見合いのお相手とは?…登場人物にとっては問答無用の超展開かもしれませんが、読者にとってはそれはこの作品ではいつものお約束であると、かえって安心して読めるのは、それだけ作風とキャラクターが愛されているということなのでしょう。続きモノとして読まないとその本当の価値には気づきにくいネタが多く、外向きの紹介には非常に苦慮する作品なのですが、萌え漫画とは表層上のネタやキャラではなく、その関係性が生み出す作品の雰囲気こそにあるのだと、そう考えるには最適な作品だと思います。

次点には「あねちっくセンセーション」が集計以来の最高位でランクイン。ついに卒業式を迎えた春人に明かされる、姉さくらが日本に戻ってきた本当の理由と、最後の闘い…最終回に向けてどんどんクオリティが上がっていくと感じられるのは、今まで積み重ねてきた笑いの基本ができているからだと思います。大概は力技の勢いボケで茶化し押し通すいつもの芸風があるからこそ、こうして真面目にちょっといい話をすると効果が大きくなるのでしょう。でも、やはりこの作品にはハンカチよりも、いつも通りの拳での語らいが良く似合いますね。私もいつもどおりの心持ちで最後まで見守りたいと思います。

3番手には、連載第2回目の「メロ3」が早くもベスト3入り。きららMAXに掲載されたプロローグが女の子視点で、連載第1回目が男の子視点だったことから、今後どんな進め方になるのかと興味津々でしたが、今回からは普通にクロス視点で描かれていました。だからといって作品の面白さが変わるわけではなく、むしろ気構えせず普通に読めるメリットの方が大きいように感じます。しばらくはキャラ固めのために各ヒロイン別にエピソードを少しずつ描いていくと予想されますが、その辺は前作である「姉妹の方程式」の頃から定評がある作風なので、今後にも大いに期待できそうです。

新連載2本については今のところ様子見です。強烈な個性というものは1回2回で見て分かるものではないし、過度な期待でレンズを曇らせるのももったいないので、普通に読む分にはなるべくノーマールな感覚で接していようと思います。「雅さんちの戦闘事情」のように1年以上様子見をしていて突然自分内でブレイクする場合もありますから。

今月はこんなところです。

 2008/03/11(火) 「マリみてゾーン再突入」

93本目の執筆を迎えた同人レビューは、再びマリみてゾーンに入りました。4/6開催のマリみてオンリーイベント合わせで、サークルさんにレビューをお持ちできるようにしたい!という思いつきで、執筆順番を急遽変更しました。冬コミ以降にリストに追加した作品については、まだ画像の許諾を取っていないし、実物をお持ちした方が話が早いですから。

目的意識がはっきりするので、執筆ペースも上がって一挙両得!…とはいかないのが世の理というもの。今夜はそのサークルさんの過去のマリみて本を20冊近く読み返しては付箋を貼ったりと…下ごしらえだけで結局何も書けませんでした。思い入れが強いだけに1本1本のハードルが高くて、これは相当難儀な道のりになりそうです。果たしてイベントまでに何本書けるだろうか…

全部書けたとするとマリみてだけで32P。それだけで十分にコピー本として成立しそうな勢いですが、頒布するアテがあるわけでもないので、プライベート用に洒落で1冊作ってみるかなぁ…と気楽にやってみますね。

 2008/03/09(日) 「92/166」

GM研通信vol.6に収録する同人誌レビューを新たに3本書き上げました これで、全166本のうち92本が完成しました。進捗率は55.4%。やっと90本台に突入。まだまだ先は長いですが、今はとにかく自分のペースを崩さずに最後まで走り切ることだけを考えましょう。

ちなみに、本日書いた3本は、後野まつりさんの「エヴァホスピタルへようこそ!」と、GUNPさんの「スターダム」と、CherryPeralさんの「蒼い玉砕エステル」です。時間がないので個別の紹介は割愛しますが、もしご存知のサークルさんであれば、完成後にお手に取っていただければ幸いです。

なお、分析とロジックを重んじるレビュアーにはあるまじきことかも知れませんが、私は文章を書く前にはアレコレ調べたり考えたりしますが、いざ書く段階になると感覚と閃きの方を優先してしまいます。ゆえに、執筆材料が揃っていても「神様待ち」…要するに気分が乗らないと書けません。vol.6が遅れに遅れている最大の理由がそこにあります。体力的にも精神的にも安定していないと、文章のクオリティにメンタルがモロに影響してしまう。プロだったら落第ものですが、隠れ兼業同人としては本業も疎かにできませんしねぇ…レビューでご飯が食べられるなら話は別ですが(^^;

休日込みで1日1本のペースを維持できれば、6月はじめには完成するはずです。…レビューの本数がこれ以上増えなければね!

 2008/03/07(金) 「89/166」

仕事のある平日ど真ん中でしたが、今日も1本レビューを書き上げました。うん、やっとエンジンが掛かってきたみたいです。延期を決めた途端に調子が出てくるあたりがなんとも歯痒いところですが…

本日書き上げたのは「Re-RAPPORT REQUIEM」。2003年10月5日に倒産してしまったラポート社への追悼企画として製作された同人誌です。当時はかなり話題になった本なので、ご存知の方も多いことでしょう。改めて執筆陣を見てみると、あの人もこの人も、現在のオタク向け商業誌の看板を背負った第一線級の作家さんの名前がズラリと並んでいます。この本が制作された経緯も、名うての作家さんがこぞって参加したのも、あらゆる意味で特別な本だったんだなぁ…と感慨深いものがありました。この続きはレビュー本編にて。

さて、平日1本のペースをどこまで続けられるかな?

 2008/03/06(木) 「88/166」

GM研通信vol.6に収録する同人誌レビューを新たに2本書き上げました。これで、全166本のうち88本が完成しました。進捗率は53%。まだまだ先は長そうです。※今後の動向次第ですが、あと10本前後は増える可能性があります。

ちなみに、新たに書き上げた2本は、「電車でD」と「RE TAKE」です。どちらも多くの人に知られているシリーズモノであるがゆえに、その面白さをどうすれば伝えられるのかを悩みに悩んだ難産レビューでしたが、書き上げてから読み返してみると、伝えたいという想いと作品が持つ雰囲気はよく出ているなと感じます。書き上げた瞬間に他人みたいに自分が書いた原稿を読めるのは、分析系の物書きにとって割りと重要な資質なのかもしれませんね。

なお、4月下旬に向けて再照準を合わせようとしていた発行時期については、夏コミまで再延期することでほぼ本決まりになりそうです。原稿の進捗が思わしくなく、書きたい本数が増え続けている、というのもありますが、それ以上に、最低仕様でも256Pにも膨らんでしまったブ厚い本を印刷するために必要な莫大な資金が、夏のボーナスが出るまで調達できる見通しがないことが決め手になりました。だからといって、のんびり書いていると、またスケジュールが足りなくなりそうなので、気を抜かずに一歩ずつ前進していきますね。

 2008/03/04(火) 「mixi規約改定騒動について」

すっかり出遅れてしまいましたが、mixi規約改定騒動について一言。
すでにmixiから【第18条 日記等の情報の使用許諾等】への補足追記という形で公式見解が示されて騒動は鎮静化に向かうと予測されるので、今更私がとやかく分析考察する必要はないと思いますが、いくつか解せないところがあるので書きとめておきます。

その1: 補足追記が新規約第18条には入っていない
ただ単にまだ修正が間に合っていない(法務上の手続きが終わっていない)だけかもしれませんが、補足追記に書かれていた「当社が無断で使用することはありません」という文言が、第18条には一切記載されていません。文言レベルでは完全に矛盾している追記を、条項にどう反映するつもりなのか、元日本語語彙構造研究者として個人的には興味深々ですが…ここで新たな疑惑が浮上する。管理上のデータ上の複製と伝送を理由にした追記は、どうにも苦しい。

その2: 本当にmixiに下心がなかったのだろうか?
これは邪推でしなかいが、この文言の矛盾はmixiに「著作権ビジネス」への下心が無いとは言えないと、少なくとも日本語が意味する有効性としては誤解のレベルを遥かに超えていると思います。(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)という条文に対して、複製、公衆送信、改変等の3項目については追記で見解が示されたものの、上映、展示、頒布、翻訳の4項目については追記でもフォローされていない。「無断で書籍化はしない」「ユーザーが従来どおり権利を有する」とあるので、広義の解釈ではすべて今までどおりとも取れますが、ならばなおさら、なぜ矛盾する本条項を速やかに訂正しないのだろうか?1000万ユーザーを抱えるメガサイトの説明責任としては、少々お粗末ではないのか?何か未練があるのだろうか?

その3: 過剰反応?
公式見解である追記が発表されるまでの間には、mixiの日記を過去に遡って今すぐ削除しなければ!今すぐ退会しなければ!…といったヒステリックにすぎる動きもあったようですが、正直言って私はこういうユーザー側の過剰反応にもなんだかなーと思います。規約が有効になるのは4月1日からであり、これだけニュースにもなっている問題に対して上場企業が何の説明責任も果たさないことはあり得ないし、現実問題として悪者になってまでして著作権ビジネスの利権を押し通すことにはメリットがなく、圧倒的な閲覧数とユーザー数を武器にした広告収入で成り立っている会社が、ユーザーが大量に流出するリスクを犯してまでして採択するような戦略ではない。オトナとして冷静にちょっと考えれば分かりそうなことなのですが…そんなこともできないくらい、この国の大衆文化は思考力を失ってしまったのだろうか…

その4: あなたにとってmixiの価値って?
人によってmixiにどのような存在価値を感じているかは色々あると思うので、これは完全に私見でしかありませんが、私はマイミクさんの日記を読むのが好きです。私の方から連絡することも書き込みをすることも滅多にありませんが、更新のあったマイミクさんの日記は100%の確率で読んでいます。公開日記には「人生という名の物語」としての魅力があると思います。「本の数だけ世界がある」という言葉があるように「日記の数だけ人生がある」のではないでしょうか?日記はその内容がどうこうではなく、記録し自らを振り返る行為そのものに意義があり、その感覚を自ら認めた人(マイミクさん)と共有できることが、mixiの真の価値なのだと思います。ただ日記を公開したいだけならブログでもできる。ただ連絡手段を確保するだけならどこぞのSNSで十分だし、おしゃべりツールなら他にいくらでもある。mixiがなぜ日本人にとっては特別な存在に成り得たのか?今一度考えてみていただきたい。


…長々と書きましたが、この騒動が冷静かつ適切に解決されることを切に期待します。

 2008/03/03(月) 「今月のきららキャラット」

 1 HR (最終回)
 2 GA
 3 ひだまりスケッチ
 4 火星ロボ大決戦!
 5 かみさまのいうとおり!
 6 ラジオでGO!
 7 雅さんちの戦闘事情
 8 とらぶるクリック!
 9 CIRCLEさーくる
10 ひめくらす
11 ハッピーとれいるず!
12 アットホーム・ロマンス
13 からハニ
14 謎部のアレ。
15 ちびでびっ

※いつものことですが「バラエティーも〜にん」はランク云々とは別次元の作品ですので、集計からは除外しています。

全28本中、単行本購入基準(略してC点)を満たしていたのは15本で打率にして.535。久々に休載なしのフルメンバー出場ということもあり、5割の大台を再び突破しました。ベスト3まではどれがトップになってもおかしくない会心の出来であり、長い間「見」にまわっていた「謎部のアレ。」が遂に番付入りを果たしてレギュラーも純増。最終回が3本と最終回ラッシュとなった今月号の不安を払拭するような新星は不在ながらも、全体的にレベルアップしているので、どうやら杞憂だったようですね。

そんなハイレベルな今月号を制したのは、最終回を迎えた「HR」でした。私は連載開始からずっと高く評価し続けてきましたが、見た目の派手さも突き抜けた個性もないこの作品を推し続けることに、ぴんと来なかった人もいたかもしれません。ストーリー仕立てで人物の関係性と空気感を大切にして、後からじんわりと効いて来るタイプのこの作品は、確かに4コマには不向きだったと思います。人気投票でも上位に入らなかったかもしれません。しかし、私はこの作品は4コマだからこそ、漫画という技法で洗練されすぎていないからこそ、行間と素朴さを最後まで失わなかったのではないか?とも思います。意外なほどあっさりとしていたこの最終回は、この作品にとってはむしろ当たり前のことであり、このようなマイペースな作品が最後まで描き切ることができたことは、素晴らしいことだと思います。笑いや萌えだけが面白さではないのですから。

次点には、さめちゃんセンセ(宇佐美先生)のかわいさが大爆発の「GA」が。レギュラー陣+上級生に加えて、最近は教師まで魅力的に描くようになって、ますます作品の幅が広がって楽しさ倍増中。ただ広がるのではなく、並列して存在している仲間同士の世界に対して、見る角度と焦点の合わせ方でクロスさせることにもパラレルであることにも面白さがあると感じられるから、登場人物が増えても過多には全く感じないのでしょう。3番手には「ひだまりスケッチ」が。そういえばやまぶき高校って共学だったんだよなと、今更ながら感心しました。でも、男子生徒と男性教師がちょろっとでも出てくるだけで、かえって親しみを感じるのは気のせいではないと思う。多分。

その他として大きな動きだったのは、連載1年近く経過して「謎部のアレ。」がランクインしたことです。不思議モノを扱う勢いボケは読む人を選ぶ部分もあったし、もえみん登場以降の過剰な萌え路線に戸惑いもありましたが、そいうカオスな部分を含めてギャグとして消化できていると、やっと感じられるようになってきました。1年がかりかいっ!同人の芸風を知るが故に、同じレベルを求めてしまうのは読者のわがままかもしれませんが…

逆に残念だったのは「ゆとりぐらし」が話を締めくくるでもなく、最後に輝きを放つでもなく、ランク外で最終回を迎えてしまったことです。私が付けている番付でも徐々にランクを上げていたし、長い目で見て育てればまた違った局面もあったかもしれないが、実力を発揮するにはあまりにも短すぎた。序盤から地に足の着いていないような展開に、編集部がこの作品をどうして行きたいのか(行って欲しいのか)方針が見えないと私の分析で不安視したこともありましたが…どのような事情があったかは分かりませんが、結果が全てなのがプロの世界なので詮索はしません。まだ若くて確かなギャグセンスがあることも同人でよく知っているので、この失敗をバネにして次回作が生まれる事を期待しましょう。

今月はこんなところで。

 2008/03/02(日) 「コスチュームカフェ20号店」

本日は、都産貿浜松町館で開催された、制服系同人誌即売会「コスチュームカフェ20号店」に一般参加してきました。比較的まったりと朝9時半に現着してみると、広場だけではなく歩道にもすでに黒山の人だかりが!はて?3月のコスカでなぜここまでの集客力が?不思議に思って良く見てみると、それは同時開催されていた「white album」の10周年にしてファイナルイベント「Last Stage」の列が最大勢力で、次いで同時開催の東方。その次がようやくコスカ4F(成年向け)…私が着列した3Fが最小勢力でした。今更white albumにそんなジャンル牽引力があるとは意外でしたが、どうやらこれは主に特定の大手さん(多分、AMRさん)目当ての方が初動攻略に回ったためのようです。大手詣出の習慣がない私には無縁の世界ですが…

コスカの列に着列すると、スタッフさんから「成年向けの4Fに行く方には、リストバンドを配るので年齢認証をお願いします」と声をかけられました。成年向けの4Fは私の場合主戦場ではありませんが、たまーに「なんで4Fに?」というサークルさんがいないとは限らないので、後でも発行できるといっても手間を増やすのも面倒なので、リストバンドを発行してもらうことに。どうやら、写真が確認できる公的な身分証名書ではなくても、18歳以下では取得できないクレジットカードの類でも可とのこと。一部では「エロイ人バンド」とも呼ばれていたようですが(^^)待機列の時点でこの作業を行うことでコスカのような中規模イベントでも遅滞なく年齢認証入場ができたことは評価したと思います。

ただし、この方式が今後の都産貿での年齢認証の標準になるかというと…不透明です。この対応もコスカ準備会の自主規制によるものだと思いますし、コスカは元々3Fと4Fで明確なゾーニングが行われているイベントだったので、入場時のチェックは比較的容易だったと思いますが、一般向けも成年向けも両方描いているサークルさんからしてみれば、3Fでは成年向けの本を置くこと自体がNGであり、開場後も成年向けチェックに奔走するスタッフさんの姿を見かけるなど、表には出にくい混乱もあったようです。実際には、この日の都産貿で同時開催されたイベントでも、このリストバンドは共通で使用できましたが、コスカとは違って入場そのものを制限するものではなく、購入時にサークル側にチェックを義務付けるものでもなかったようですし…まぁ、この程度の手間と形式で交流の場が守られるなら話は早いわけですが…

話を戻して開場後の様子は…他階のイベントに偏りが生じたため、いつもに比べて静かな出足でしたが、それ以外はほぼいつもどおりのコスカでした。20回の記念開催としては企画の面でインパクトが薄いかなーとも。サークルさんのおみくじで、金魚蜂パフェが当たったりしたみたいですが、アナウンスのみだったので盛り上がりに欠ける感はありました。2フロアのイベントではなかなか見せ方は難しいとは思いますし、ネタに走って運営面で失敗した夜コスカのような事例もあります。でも、コスカのように愛されるイベントには皆が期待していると思うし、協力も得られると思う。回を重ねることが目的ではなく、より愛されるイベントにするために、今後も大胆さと慎重さのバランスを大切にして欲しいですね。

個人的な部分では、本日の収穫は17冊でした。私にしてはかなり少なめでしたが、サンクリから2週間しかなくて時期的にもオフセットが難しい状況で、新ジャンルへのチャレンジも多数見られたということもあったので、判断を保留にするケースも多々ありました。驚きだったのは、まだ設定しか公開されていないBaby Princessを描いているサークルさんが2つもあったこと。これだけ気持ちよく先物を描かれると、こちらもこれをきかっけに勉強してみようという気になります。下手にイメージが固まってしまうよりも気軽に始められる…かも。まだ19人の顔と名前が一致しませんが(^^;

ネタにもほどがある!と思ったのは、NEKOHIGEさんの66円コピー本。「おつりなしの方優先配布」という前代未聞の事態に、周囲には小銭を持っていないか?と仲間にヘルプの電話をする方が続出。かくいう私も100円以下の小銭を家に置いてきてしまったため玉砕。しょぼーん。本日のスケブは2点。ちびたんさんのヴィヴィオと、PATOTOさんの宮ちゃん(ひだまりスケッチ)。鉛筆書きでここまで味が出せるのか!と改めて感激。飾る用の100円ショップ額縁が現在入手できなくなっているのが残念なところですが…


残念ついでに、仕事場からの呼び出しで割と早い時間帯で会場を後にすることに。サラリーマンはつらいっす。