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2004/05/30 (日) 「月読宴」東京ビッグサイトで開催されたTYPE-MOON作品オンリー同人誌即売会「月読宴」に一般参加してきました。数日前からずっと日曜の予報は雨であり、昨日の天気予報でも予報は雨。しかもこの日を境に梅雨入りするとまで言われていたにも関わらず、当日はとんでもない快晴。5月の気温としては各地で観測史上最高を記録するという、夏コミもビックリの灼熱の即売会とあいなり申した。坊主頭をカモフラージュするために帽子を被っていたので、致命的なダメージは回避できましたが、手や首すじが真っ赤に日焼けしてしまいました。私は中学生にも間違えられる童顔ですが、四捨五入で繰り上げれば三十路のお肌は正直です。嗚呼、風呂に入ると沁みそうだなぁ…公式HPには「朝9時以前の来場禁止」と書いてあったので、国際展示場駅に9時ちょい前、現地にはちょうど9時に着くように行動しましたが、西館の屋上展示場(コミケでコスプレ広場として使っている場所)に着いた頃には、すでに長大な待機行列が出来ていました…あの注意書きは何の意味が?目視では、この時点で約3000人。すでにオンリーイベントとしては破格の規模です。しかし、屋上展示場があまりにも広大すぎるので規模の感覚が麻痺してしまっています。コミケのコスプレ広場だと、1m先も見えないような視界だったから、遮る物が何も無いとやたらと広く感じてしまうのですね。その後から並んだ人たち+サークル参加者+同時開催の「ハガレン」「ラグナ」イベントからの相乗りを考慮すると、イベント規模は約1万人といったところかな?企業ブースも出店していたし、会場使用料の高いビッグサイトでも十分に見合うだけのイベントだったと思います。 開場時間は10時半でしたが、細かい列の移動が多かったので、あまり座っていられる時間はありませんでした。時間を追うごとに陽射しがきつくなり、今日に限って海風さえもほとんどなし。しばらくすると、「フランスパン」に行く人とそうでない人に列を分け始めました。フランスパン(旧:渡辺製作所)が製作した月姫の格闘ゲーム「MELTY BLOOD」の追加ディスク「MELTY BLOOD Re:ACT」が今日発売されるということで、今日の参加者の3割近くが第一次攻撃に並んでいました。私は秋葉原の虎の穴に予約を入れていたので、普通に入場する方を選びましたが…11時過ぎに並んだ人でも買えなかったくらいで、すさまじい人気ぶりが覗えます。(その人気ぶりについては、後述の「秋葉原メルブラ紀行」に続きます) そんなこんなで、こんがりと健康的に日焼けしつつ、10時半の一般開場を迎えました。まずは、「ぐりーんぺっぱー」さんの新刊と先着おまけのクリアファイルをGET。「volunteers」「田舎工房」「ANTHEM」などのコピー本を足早にGETし、「まじっく・すくえあ」「ヨッシー工房」「ウッドベル」「ひなたぼっこ倶楽部」などの評価の高いサークルの新刊をGET。更に、頼まれ物の本も無事に確保。ここまでで第一次攻撃が終了。この間わずか10分。神速なり。 第二次攻撃に移行する前に、「幸せの洪水の前で」のレビューでお世話になった「落書遊園」の春日美歩さんの元にご挨拶に伺うことに。あの本の内容からも分かるとおり、穏やかな人柄がしのばれるそんな雰囲気を持った方でした。残念ながら今回の新刊はギリギリの入稿すぎて間に合わず、イベント初売りは6/20のサンクリとのこと。でも、そのお陰でお話させていただくのもスケブをお願いするのも気兼ねしなくて済んだりなんかして(罰当たり)。そこ後もしばらく遠巻きに様子を覗っていましたが、結構多くの人が既刊(幸せの洪水の前で)に足を止めて読んでいってくれたようなので、ファンとして草葉の影から嬉しくなってみたり。新刊も今から楽しみです。 その後は、購入履歴のあるサークルさんの見本誌をすべてチェックして取捨判別する第二次攻撃に移行。緊縮財政の折、評価基準のハードルは思い切り上げていますが、イベントの雰囲気で財布の紐は緩み、更に私の脳内に搭載された「面白本自動探査アンテナ」によって、思わぬ新規とエンカウントして発掘してしまうため、なんだかなんだで結構な冊数になってしまいました。いくつかのサークルの時限コピー本も運良くGETできたので…合計は38冊でした…誰か奴を止めてあげて下さい。 1時半になると、「魔術師との絆」「蒼月祭」との合同企画だったスタンプラリーの粗品交換が始まりました。このイベントにだけ参加していて、スタンプラリーの存在を知らなかったという人が結構多かったようです。さて、気になる粗品は…イマイチ使いドコロが良くわからない簡易バッグでした。2種類の色と絵柄から選べたのですが…どっちもどっちでした。しかも、印刷面の精度がとっても雑で文字が読めません。まぁ、あくまで「粗品」ですしねぇ… 以下、「秋葉原メルブラ紀行」 イベント後に、今週末の買出しのために秋葉原へ立ち寄る。普通に買い物をしていたら、喫煙所前の信号にトラックを止めて「日本ブレイク工業社歌」を熱唱している人を発見。公式HPにもライブの告知があったので、どうやらご本人だったようです。でも、あんな場所でゲリラライブをやって万世橋警察に何か言われなかったのでしょうか?新曲「炎のエビフライ」を聴いたところでその場を後にしたので確認はしてませんけど… この日の秋葉原は、16時から「MELTY BLOOD Re:ACT」の店頭販売が解禁になるということで、一種異様な雰囲気が立ち込めていました。同人系ショップの前には時間前から黒山の人だかりが形成され、店頭路上販売までされる大賑わい。特に虎の穴の混雑振りは凄まじかった…あまりにも人が増えすぎて歩道が通行不能になったので、歩行者天国になっている道路に列を誘導。店内でも1Fを除いたすべてのフロアで販売を行ってフル回転。階段という階段は行列に使われ、レジには長蛇の列。局所的な現象とはいえ、ドラクエでもFFでも、ここまで盛り上がらないでしょうね。この行列を見た子供が「なんで映画がこんなに人気があるの?」と不思議がっていましたが…Boy、何もかも間違ってるけど、ホントのことは知らぬが仏陀というやつじゃよ。 いくら予約券持ちの私とはいえ、このまま並んでいてもいつ買えるか分からないので、どこか他所で時間でも潰して来ようかな…と思っていたけど「1F以外の全フロアで販売」という条項をもう一度良く考えてみることに。地下1階でも売っているということなのかな?確認するために地下1階に降りてみると、こじんまりとした行列しかなくてちゃんと販売もされていました。うーん、思わぬ盲点のおかげで難なく入手できました。 それにしても…この日だけで、一体何本売れたんでしょう?おそらく、中小の商業ゲーム会社が聞いたら卒倒しそうな本数だと思いますよ。イベントで2000本、秋葉原で5000本、その他全国の同人ショップで5000本と見積もっても…同人市場では正確な市場規模を類推するのは難しいのですが、少なく見ても初日だけで1万本越えは間違いないでしょう。しかも、この追加ディスクを買うということは、100%ゲーム本編も持っているということですから…恐ろしいくらい元気な市場ですね。
2004/05/29 (土) 「森薫先生サイン会」高田馬場の芳林堂書店で開催された、「エマ4巻発売記念・森薫先生サイン会」に参加してきました。コミックビームの編集者の大場さんのWEB日記(6月を目処に終了予定)でサイン会の情報をいち早くキャッチできたので、なんとか電話予約で整理券をゲットできました。常日頃情報を仕入れていた甲斐があったというものです。そんなわけで、今まで一度も行ったことがないJR高田馬場駅で下車。芳林堂書店は駅ターミナルのすぐ向かい側なので迷いようもないのですが、早稲田口で降りると非常にメンドクサイ信号迂回が何度も必要なのでご注意下さい。13時前に現着してレジで予約番号を言って「エマ4巻」を購入して整理券をゲット。どうやら、予約番号と整理券番号が共通で、サイン会の列も整理券順になるようだ。1時間前からスタンバイすることもなかったなぁ…と思いながらも、せっかくなので芳林堂書店をぐるぐる回ってみることに。漫画コーナーには漫画家さんから贈られた色紙が多数飾ってあったり、洋書コーナーや絵本・専門書も充実していて、ドラえもん特集コーナーもあり、なかなか好感が持てる書店です。漫画雑誌やゲーム雑誌が全部ビニール入りというのが、ちと残念ですが… 14時前になると階段に列を作り始めて、14時にはサイン会開始。しかし、なかなか列は動かない。そこで、さっき買ったエマ4巻を読んでしまうことに…ぐはぁっ!なんて切ない再会…このマンガは、人前で読むもんじゃありませんね。そうこうするうちに、ようやく私の番が近づいてきました。森薫先生は、作品のあとがきでは「あんな自画像」ですが、どうやら「美人らしい」と噂には聞いていましたが…実物は、「かなりの美人」でした。この美人さんの頭の中がメイドさんで一杯だと思うと、とてつもない違和感が…でも、そのギャップがまたイイのかも。美人の種類としては宝塚系というか…エマでいうとドロテアさん似?ちなみに、隣に控える大場さんは、桜玉吉さんのマンガに出てくるキャラそのまんまでした(笑) サインは購入した本の表紙裏に、名前入りで筆ペンでエマを描いてもらうというものでした(今回は絵柄の指定は不可)。巧みな筆ペン捌きでスラスラとエマのイラストを描いていた森先生が、私の苗字を見て「あれ?○○さんって、あの○○さんですか?私の知り合いにもいるんですけど」と不思議そうにしてらしたので、「珍しい苗字ですからね。府中に親戚がいるので、その人かもしれません」と答えてみると、どうやらビンゴだったみたいです。親戚といってもほとんど会った事もないので、本当にその人なのかどうかは分かりませんけどね…世間は広いようでいて意外と狭いもんですね。
2004/05/28 (金) 「まったり人生」乾坤一擲のCLANNADレビューを書き終えた反動で、燃え尽き症候群にかかってしまったようです。腑抜けのように脱力した昼下がり…これではいかん!とばかりに、たまには料理らしい料理をしてみることに。主婦に混じって近所の激安スーパーを物色しながら、食材を調達。もやし、ニラ、茄子、人参、ピーマン、豚バラ肉で偽野菜炒めを作ってみる事に。調味料は一切なし。カットした食材をぶち込んで炒めるだけの、横着料理でしたが…意外にも、美味く食べることができました。フライパン一杯作ってしまったので量は尋常ではないが、焼肉のタレでガツガツ食が進む…と思っていたら、食べ終わった後に異変が…く、口が死ぬほどニラ臭い!!ニラを一束使い切ったのは、いくらなんでもやりすぎだったらしい。「さわやか吐息」を大量摂取しても消えぬこの匂い…強烈です。アルケミストから、「プリンセスホリデー」の音楽CDが届きました。これは、PS2版に特典として同梱されているものと同じであり、昨年に発売されたDC版のプリホリを購入した人には、ソフトに付属しているアンケートハガキを送った人「全員」に無料で送付されるという、なんとも大変太っ腹なサービスです。多機種移植によるユーザーの多重出費を「当たり前」と考えるメーカーばかりのこの世知辛いご時世に、ここまでファンを大事にしてくれる熱い魂を感じさせるメーカーは、ちょっと他には見当たりませんよ。漢だねぇ〜6/24発売のDC版「はにはに」も絶対買わせていただきます!
2004/05/27 (木) 「CLANNADレビュー(アップロード完了)」http://www.gmken.com/review/clannad.htmlゲームの発売日から1ヶ月…ようやく、「CLANNAD」の正式レビューをアップロードできました。攻略を開始したのが5/16からと遅かったので、実質的には10日ちょっとで攻略から執筆まで一気に駆け抜けたことになります。いや〜、なんとも濃い充実した10日間でした…CLANNADレビューのHTMLファイルが、レビュー史上最大の31.4KBになってしまったことが、どれほど思い入れのある作品であったかを雄弁に物語っていると言えるでしょう。 ※レビューの本文中にはネタバレはありません。ただし、ネタバレであることを前提にして書いているキャラクター選評については、ゲームの楽しみを致命的に損なう恐れがありますので、ゲーム本編をすべてクリアした方、もしくは完全なネタバレでも読み流せるという方のみ、自己責任において白文字で隠されている空白部分をマウスで選択反転させてお読みください。なお、この注意書きを無視してネタバレ部分を読んでしまった場合の不利益に対して、GM研は一切責任を取りかねますので、くれぐれもご注意ください。(「Ctrl」+「A」で全選択すると簡単に閲覧できます) ん〜!やり遂げた後の解放感が心地いい…と感慨に浸っていたら、ガストショップに注文していた「イリスのアトリエ エターナルマナ(限定版)」が到着。でも、しばらくはもう普通のゲームは身体が受け付けないだろうから、速攻で封印指定に。なんと間の悪い…6/24のDC版「はにはに」の頃には少しはヤル気も回復しているだろうけど、その頃は夏コミ原稿の修羅場中でそんな暇はないだろうし…下手すると、CLANNADがこの夏最後のゲームになるやも?(クオリティの観点からはこの1本だけでも全く問題はないのですが、レビュー誌の執筆者としてはそういうわけにも行かないのが悩ましいところです)
2004/05/26 (水) 「CLANNADレビュー(準備中)」泣きながらレビューを書かないで下さい>自分へのツッコミ絶対に人には見せられないような顔で、CLANNADの正式レビューを現在製作中です。あのシーンこのシーンを思い出すたびに泣けてきて…涙で前が見えませぬ! でも、どうにかこうにか、レビューの本文は完成しました。感情剥き出しで思いのたけをぶつけたのに、ちゃんとネタバレなしでテーマの全体論で読めるように仕上がりました。伊達に修行を積んできたわけではないということでしょうか? でも、全体工程としてはまだ3分の1です。ここから17人分のキャラクター選評が待ち受けているわけで… 挫けてしまいそうなので、先週末の即売会でゲットした色紙を飾って、気分転換を図ることに。丁寧にクリア保護処理を施した後、両面テープで壁に貼り付けてみました。ああ〜落ち着く〜何度見ても飽きません。生活苦も顧みずやんちゃした甲斐があったというものです。この色紙2枚で、隣のまほろさん複製原画とほぼ同じ金額というのがなんとも(笑)我が家には、まともな泥棒さんが侵入しても、資産価値のないものしかありませんねぇ(笑)
2004/05/25 (火) 「CLANNAD:おまけシナリオ」CLANNADの正式レビューに向けた執筆材料の整理に入る前に、まだやり残していたおまけシナリオをまめてクリアすることにしました。本筋とは関係ない部分で妙に凝りまくった遊び心もCLANNADの魅力です。全打席実況付きという力の入りまくった「草野球編」は、試合成績が表示される独自のエンディングロールまである凝り様。主人公が陽平への愛(?)に目覚めてしまった「春原陽平BAD END」のバカバカしさに大笑い。智代シナリオで「チェーンコンボ64ヒット」を極めると、その後通常ルートでも春原の顔面がボコボコに変化するというおまけ付き。「3on3」には杏・椋・智代・風子・有紀寧・美佐枝さん・渚・古河父・芳野のパターンがあり、「おまじない」にも藤林姉妹(2種類)・渚・智代・風子・美佐枝さんの6パターン+倉庫のおまじないにも連動しているという奥の深さ。「偽彼女候補」も5パターンあるし、「ゲームブック」シュールでアホアホな展開も必見です。まったく、どこまでも楽しませてくれるゲームですわい…レビューの材料はこれで全て出揃いましたが、あまりにも書きたいことが多すぎて、どうまとめたらよいものやら…途方に暮れています。キャラクター選評だけでも17人も書かなくてはいけないし、あまり時間を掛けすぎると月刊GM研の製作にも支障を来たすし…でも、本気で好きになったゲームなんだから、一切妥協はしたくありません。納得がいくまで何度でも容赦なくリテイクを出して、最高のレビューに仕上げられるよう精進いたします。
2004/05/24 (月) 「ドリマガ不足?」どういうわけか、5月21日に発売されたはずのドリマガ最新号がどこにも売られていません。ソフトバンクのドリマガ公式サイトは、未だに4月9日に発売された号の告知のままであり、5月21日に発行されたのか何らかの理由で延期されたのか、それさえも記載が無いという職務怠慢ぶりを発揮。この影響で、週刊GM研vol.106のネタが揃わなくなり、そこだけを空けたまま発行を一時的に止めている状態が続いています。明日まで待って事態が進展しないようであれば、今週号はドリマガ抜きのままの発行にさせていただきます。それにしても…商業サイトなんだから、もっとちゃんと仕事しようよ、ソフトバンク!続報:
2004/05/23 (日) 「BrightSeason19、蒼月祭9、Brand New Leaf13」大田区産業プラザPioで開催された同人誌即売会に参加してきました。key系作品オンリーの「BrightSeason19(以下、BS)」、TYPE-MOON作品オンリーの「蒼月祭9」、Leaf作品オンリーの「Brand New Leaf13(以下、BNL)」。2週間前の都産貿でも3つの同人誌即売会をハシゴしましたが、今回はPioの大展示場を共催という形で借りているため、都産貿のように異なる階を上に下に行ったり来たりしなくて済むので、労力的にも気分的にも気が楽でしたけどね。(本当は、もうひとつ「エコケット」も共催されていたのですが、いくら守備範囲の広い私でもさすがに畑違いなのでスルーしました)3つともにそれなりに行きつけのサークルさんが参加していたのですが、事前に収集した情報を基に優先順位を策定した結果、コピー本率の高いBSの一般列に並ぶ事にしました。現着は9時過ぎでしたが、その時点では30人いるかいないかくらいで…チト不安に。でも、共催の蒼月祭には100人以上の列が出来ていたから、イベント規模を考慮すれば、まあまあの人出なのかな?(BNLの列は建物の裏側に形成されていたので目算できませんでした)。最終的にはBSだけでも100人前後の列になってましたしね。 ちなみに、列で待機中に一番気になったのは、カタログ販売をしていたスタッフさんのライダー(Fate)のコスプレだったり(笑)下手に紫のヅラを被るんじゃなくて、地毛の長い黒髪だという所に好感が持てたし、どうやって前を見ているのか謎の目隠しの飾りまで再現してあるのにも感心しました。でも、今日の東京は最高気温が15℃と肌寒く、露出の多いライダーのコスは見た目にも冷えそうで心配でしたけど…コスでいうと、武内崇さんのコスや奈須きのこさんのコスまでいて面白かったです。あ、でも、足の太いイリアだけはどうかと思いますが… 10時半になってようやく一般開場!…と思ったら、なぜか列は入場後も会場の外周をグルグルと回り続ける。入場制限が掛かるほど人が居るわけでもないのに…どうやら、隣の蒼月祭とイベントスタッフも共有化していたため、販売開始時間のタイミングを合わせたかったみたいです。いろんな流儀があるもんですねぇ… そんなこんなで戦闘開始。まずは、「てりやきにくまん」のCLANNADコピー本(準備号)をゲット。隣の「エグザイルEvolution」はコピー本は間に合わなかったけどチラシをゲット。「ねこま屋」と「JO-HTB」のコピー本もゲット。疾風の如く第一波攻撃は終了。返す刀で蒼月祭に移動して第二波攻撃へ…行く前に、「てりやきにくまん」の「げろたん」さんにスケブをお願いしてみることに。スケブをお願いするのは、何度やっても緊張します。ちゃんとHPを見て「スケブは有りか無しか」下調べしていても、売り子さん人員などの問題で物理的に描けないこともありますからね…げろたんさんの本は26冊も持っていて長年のファンなので、リクエストで誰を描いて貰うかものすごく悩みましたが、やはりここは今一番ホットなCLANNADの渚をお願いしました。 続いて、第二波攻撃を開始。会場中央部に設置された本部は、すべての共催イベントとの出入り通路としても使用されており、会場移動は一瞬で済みます(イベントごとのカタログを購入して入場の際に掲示する必要はありますけど)。いくつか知ってるサークルさんを回るも、来週にTYPE-MOON系イベントでは最大級の「月読宴」を控えているということもあって、気合の入った新刊はお預けといった雰囲気。「MELTY BLOOD Re:ACT」のデモ上映に人だかりが出来ていたのは、ホンマに大人気だからなのか、他に見るものが少なかったからなのかは…謎です。 あまりに暇だったので、BNLにも寄ってみることにしました。実は私、Leaf作品には全然詳しくないんですよ。まともに遊んだのは「To Heart」だけで、後は行きつけのサークルさんが描いている同人誌のネタとしてしか知らないんです。ゆえに、会場をブラブラしていても超高性能”面白ろ本発見アンテナ”がまったく反応してくれません。やはり同人というものは、読み手にもそれ相応の心構えが必要なのでしょう。そういう部分を考慮した上で、GM研の同人レビューも一般性を失わないまま、その原作自体にも興味を持ってもらえるような書き方をしていかなくては…と決意を新たにしたみたり。 そんなこんなで日は暮れて…本日の収穫は18冊でした。コピー本が多かったので、金額的にはそれほど行ってませんが、金銭面での本番は、むしろ閉会後にこそありました。スケブを受け取るために長い時間待ちの必要があったので、ついでに閉会後のアフターイベントなるものに初めて参加してみる事にしたのですが、そこは楽しくも恐ろしい世界が待ち受けていたのです!初参加の私には、すべてが初耳でしたが、BSと蒼月祭の恒例行事として、「色紙オークション」というものがあるのです。これは、サークルさんが持参して登録した色紙を、閉会後のアフターイベントでオークション形式で販売するものです。特に上限が設定されていない場合は最も高い金額で競り落とした人のものに。上限金額が設定されている場合は、その金額を最初に行った人のものに…というシステムです。ちなみに、落札金の受け渡しは出展したサークルさんと直に行います。 閉会前に見本として展示されていた約70サークル100点にも上る気合の入った色紙を眺めていて、私の目はわずか2枚の色紙に釘付けになりました。それは、「てりやきにくまん」さんと「エグザイルEvolution」さんの色紙でした。絵柄・ネタともにファンにとっては喉から手が出る千金の価値がある傑作だとひと目で分かりました。オークションのシステムを聞きかじった限りでは、確実にゲットできるという保証はまったくありません。でも、最低限パンクせずに戦えるだけの軍資金は必要と判断し、会場を一旦抜けて近所の銀行で休日手数料を払ってまでして軍資金を確保しました。 15時の閉会後の15時30分から、いよいよ色紙オークションがスタート。司会役のスタッフさんの手馴れた仕切りによって、場は順調に流れて行くも、私は早くもビビリ気味でした。何しろ、想像以上のスピードで金額が跳ね上がって行くからです。まずは100円からスタートするけど、モノによっては次にいきなり「3000円!」と声が上がったり、競り合いは1000円単位でガンガン上がります。金額の刻み方は自由だけど、本気で欲しいと思っている人同士だと互いに引くということを知らないので、司会の3コールに追い立てられて一瞬後にはすごい金額に…ちなみに、本日の最高落札額は3万7千円(どのサークルだったかは忘れました)、平均落札額は7000円前後という、極めてバブリーな場とあいなりました。怖い世界でござる… さて、かくいう私は…無事に2件とも落札することができました。具体的な落札額については読者が引いてしまうので書きませんけど、想定していたリミットいっぱいの戦いでした。ヤフオクで鍛えた(?)金額の上げ方で相手を圧倒しつつも、手は冷や汗でべとべと、心臓はバクバクいってました。あとわずかでも金額が跳ね上がっていたら、気がどうにかなってしまったかも…無職の身の上でやんちゃが過ぎたかも…まぁ、終わりよければ全てよし。家宝として大切に保管&鑑賞させていただきます。 総括:
2004/05/22 (土) 「CLANNAD:AFTER STORY(オールコンプリート)」各シナリオで入手できる「光」を8個集めると進めるようになる、古河渚TRUE END後から始まるファイナルエピソード「AFTER STORY」を終えて、たった今、CLANNADの全攻略が終了しました。その感想は…ここには書けません。いつもなら、白文字反転を駆使してでもネタバレに踏み込んだ論旨を展開させるのに、今回ばかりはそれはできそうにありません。なぜなら、私はこの物語にあまりにも感情移入しすぎてしまったため、今はまだ、ひとりの批評家として冷静な評価をできそうにないからです。 みっともないほど、何度も何度も泣いてしまいました。その温もりが消えてしまわないように、繋いだその手を痛いほど握りしめました。悲しみの予感に耐え切れなくなって、何度も愛しい人の名を叫びました。止め処なく溢れる涙を拭うことさえしませんでした。でも、そうして涙の跡で顔がボロボロになっても、最後の最後で彼らの想いが起こした奇跡を笑顔で祝福することができたことが、どうしようもなく嬉しくて嬉しくて…今はただ、「ありがとう」という言葉しか出てきません。今はもうちょっとだけ、この清々しい物語の心地よい感動の余韻に浸っていたい。そして、この今の気持ちを忘れえぬように。一番の思い出を胸にしまって歩き出せるように… 正式レビューの日取りは26日に設定しましたが、あまりにも思い入れがありすぎるため、通常のレビューのフォーマットの枠には収まりそうにありません。果たして間に合うかどうか…
2004/05/22 (土) 「CLANNAD:春原芽衣、相良美佐枝、幸村先生、柊勝平」「CLANNAD」攻略7日目は、残されたサブキャラ分岐EDを一気に消化して光の玉を集めて、とっととAFTER STORYへと突き進むことに。※以下は、あまりにもネタバレなので、読みたくない人は読まないように! まずは、春原の妹の春原芽衣シナリオから。最強のアホアホキャラ春原に妹なのに、おそらくこのゲームで最高の常識人です。冷静に見ると他のキャラが痛い子ばかりだから、そう見えるだけなのかもしれませんが…そのギャップも含めて、とても存在感のあるサブキャラだと思いますよ。純粋無垢な「おにーちゃん」攻撃には、思わずグラリと来てしまいましたし…主人公との恋愛度はアッサリだけど、それが子供っぽさと純粋さを上手く表現していると思います。偽彼女はセーブ&ロードを繰り返して全パターンのリアクションを楽しみましょう。それにしても、早苗さん…ノリすぎです(笑)演出面では、健気な芽衣ちゃんを見るのは辛くて…泣くより引いてしまう場面ばかりでしたが、ただのアホのヘタレだと思っていた春原が、クリア後には急にイイ奴に思えた説得力はなかなかのものかと…いや、すべての黒幕の幸村のじいさんこそがスゴイのか?エピローグで「芽衣ちゃんの生徒手帳に貼られた主人公とのプリクラ」とかのショットがあるともっと良かったけど…それは贅沢ですか? 次は、相良美佐枝さんシナリオについて。寮母でオトナの女性というキャラクター上、どのように主人公との恋愛に発展するのか、興味津々だったのですが…ふむ、そうきましたか…どうやら、メインヒロインであるかどうかの境界線は、主人公とのカップリングが成立するかどうかにあるみたいですね。美佐枝さんの過去を通して、願いを叶える光の玉の謎の断片を語る役割を担うこと。美佐枝さんが主人公を好む理由を志麻くんと重ね合わせる、それは理解できるけど、結局のところ夢オチであり、問題の根本的な解決にはなってないような気がします。主人公が美佐枝さんに惹かれていく動機付けがちょっと説明不足だし、攻略サイトをみていたら、美佐枝TRUE RNDの下に「To be continued」との表記が…どこで補完されるんだろう?欲を言えば、ユキ&サキのコンビにもビジュアルが欲しかったなぁ… 次は、幸村先生シナリオについて。うーん、微妙。渚シナリオの派生という位置づけでは、幸村という縁の下の存在の大きさを感じることは難しいと思います。春原(妹)シナリオのラストエピソードと合わせて評価すべきだし、風子シナリオのTRUE ENDを迎えておく必要もあると思う(実際に、テキストも一部微妙に変化するし)。渚の演劇部として叶えられなかった願いの結果がこれというのは…私の気持ちの上では事実上のバットエンドと解釈してしまうのですが…春原シナリオの分岐に組み込んだ方が効果的だったのではなかろうか? 最後は、柊勝平シナリオについて。
17日の日記でも、「どこぞの彼に椋ちゃんが惹かれていくのを見てられるか!」と怒り心頭で書いていましたが、勝平シナリオは、まさにその通りの展開になってしまいました。椋ちゃんのメインシナリオが異常に短かったのは、勝平シナリオと合わせて1つのものだと考えられているからなのでしょうか? ええ、私もレビュアーの端くれですから、ちゃんと理解は出来ますよ。藤林椋というヒロインを描く上で、このようなテーマを扱う必要があったことは認めます。姉妹の対立構造だけでは描けない、意外な芯の強さと人の心を動かす優しさ…これによって、藤林椋という人間は、より魅力的な存在になりました。しかし、私はこのシナリオを読んでいる間ずっと、とてつもない居心地の悪さを感じていました。オート設定を最小の0.01秒間隔に設定して最速で読み飛ばしたくなるほどに…なぜなら、それはあくまで「人間」としての魅力であって、「キャラクター」としての魅力ではないからです。私は、ゲームというものは、すべて主人公の行動と決断のみで都合よく動かなくてはならない、などという偏狭な考えを持っているわけではありませんが、それでも、主人公の行動と決断によって積み上げられてきた「キャラクターの記憶」を上書きするような、二重性のある可能性事象の存在を無条件で認めたくはありません。言ってることが少々難しいかもしれませんが、簡単に言うと、独立メインルートを持つヒロインを、別にシナリオであっても他人とくっつけるようなことはしてくれるな、ということです。メインルートのTRUE ENDで、あの時彼女は本当に幸せになれたのだろうか?あの時自分が流した涙は何だったのか?本当に自分で良かったのか…美化された想い出に、僅かでもそんな疑念を抱いてしまうことは、とても悲しいことだと思います。せめて、勝平というキャラクターに「コイツには敵わねぇなぁ」と思わせるだけの魅力があり、椋ちゃんを託して悔いなし!と思えるだけの必然性を持たせるだけの存在であったなら…きっと二人の門出を笑って祝福することができたでしょう。私だって本当はそうしたい。CLANNADという作品のテーマは「家族」であり、周囲の支える人々の想いと願いが有機的に結びついて、「絆」という「奇跡」を紡ぎだす物語である…そう理解しています。でも、理屈では理解できても、感情では納得できないんです。CLANNADという作品はあまりにも魅力的であり、冷静に「神様視点」で遊べるゲームではありません。主人公は岡崎朋也以外の何者でもなく、そして岡崎朋也は遊び手自身に他ならない。等身大の視点で感じるからこそ、その痛みも温もりも、すべて受け止めることができる。時に残酷な運命のすれ違いを突きつける分岐という可能性にも耐えることができる。だからこそ、自分が選び取ってきた過程というものが、所詮ただのルート分岐でしかない、そう感じされてしまったこのシナリオの存在が残念で仕方が無いのです… ※誤解のなきよう書いておきますが、藤林椋は「Kanon」の名雪的な存在であり、私も大好きです。だからこそ、何の迷いもなくこの手で幸せにしたかった。ただそれだけなのです。乱文失礼いたしました。正式レビューまでには気持ちを整理して、改めて再考察したいと思います。
2004/05/21 (金) 「CLANNAD:宮沢有紀寧」「CLANNAD」攻略6日目は、最後のメインヒロイン格シナリオである宮沢有紀寧シナリオの攻略に着手。有紀寧ちゃんは智代ルートにもチラッと登場はしていたけど、その時点ではどんな個性の持ち主なのかはサッパリ掴めなかったし、攻略順序を変えさせるような求心力があったわけでもないので、公式のキャラ紹介順の通りにメインヒロインでは最後の攻略となったわけですが…シナリオを終えた感想は…短かっ!これに尽きます。いつもは攻略に6〜7時間掛かって、夜中になってからこの日記で感想を書くのですが、今日に限っては真昼間の3時に感想日記を書いてます。他のメインヒロインと比べるとボリュームは単純計算で半分くらい、ということになります。いや、必ずしも長ければいいというものでもないんですが…※以下は、そこはかとなくネタバレなので、読みたくない人は読まないように! 笑いどころは沢山ありましたよ。おまじないの選択肢で渚の父の裏稼業ネタが見れたり、智代との嬉しい(?)ハプニングが見れたりもしたし…しかし、他のヒロインのシナリオがあまりにもレベルが高すぎるため、「泣かせて当たり前」という雰囲気でゲームに身構えて臨んでしまった、ということもあってか、メインヒロインのシナリオの中では唯一、有紀寧シナリオでだけは泣くことができませんでした。「ここで終わっていいのかぁ!」と思って迎えたスタッフロールの後、「さあ、ここで決めてくれいっ!」と思いながら臨んだエピローグで語られたのは、謎の存在だった光の玉についての解釈でしかなく…思いっきり肩透かしを喰らってしまいました。それとも、光の玉をすべて集めると道が開かれる「AFTER STORY」を見た後でなら、この伏線の印象は劇的な効果をもたらすのだろうか…うーん。メインヒロインとして数えるかどうかには多少疑問が残らないでもないけど、とりあえず、現時点でこのシナリオの評価をするのは保留にせざるを得ないようです。 さて、後は残った枝葉分岐を片付けて、正式レビューの準備でも始めましょうかね…
2004/05/20 (木) 「CLANNAD:伊吹風子」※筆者近況 …それはさておき、「CLANNAD」攻略5日目は、伊吹風子シナリオの攻略に着手。風子シナリオの本筋は、渚シナリオと重複する部分が多いのですが、渚シナリオの分岐という位置づけとは感じないのが不思議なところ。渚と藤林椋とことみの3人によるボケボケトリオも強烈だったけど、渚と風子のアホアホコンビも負けず劣らず強烈なセンスを示してくれて、主人公は何度となくずっこけて床にスライディングする破目に…悪戯のスキルがアップして「風子使い」になったり、隠しスキルで「風子マスター」になったりと、遊び心が満載のお笑い専門シナリオ…かと思っていたのですが… ※以下は、とんでもなくネタバレなので、読みたくない人は読まないように! 「奇跡を善しとするか否か」 これは、key作品を論じ上で絶対に避けては通れない命題です。key作品を否定する意見の大多数は、この問題に集約されると言っても過言では無いでしょう。私はkey作品の奇跡を必然と感じさせる作品演出能力を高く評価していましたが、奇跡という遊び手から超越した現象によってのみ物語が結末を迎えるという構図に、どこか距離を感じてしまう居心地の悪さも少なからず感じていました。だからこそ、敢えて奇跡を「禁じ手」として取り扱おうとしていると感じた、このCLANNADという作品にここまで惹かれていたのでしょう。しかし、それはちょっと考え方が違っていたようです。CLANNADは奇跡を否定したわけではありません。現に、風子シナリオはそのすべてが「奇跡」でしたが、私はそんなことはまったく気にならないくらい大泣きしてしまいました。ただひとつ願ったのは、奇跡の中で精一杯頑張って大好きな姉への想いを伝えようとした、風子を「忘れたくない」ということ…ただそれだけでした…CLANNADが本当に実現しようとしたものは、このシナリオに凝縮されているのかもしれませんね。奇跡なんて始めから始まっているのです。いや、そもそも、出会いのすべてが奇跡なのです。何年間もどこにも歩き出せずにいた主人公が、たった1ヶ月の日々で変わっていくということ…どうしようもなくお人好しで純粋で気の合う仲間たちと、大切な人と過ごす日々…それは、まるで透き通るような夢。その痛みもその悲しみもすべて受け止めたら、迷わずにどこにだって歩いてゆける。夢という名の奇跡はいつまでも続いていく。そう、ともに手を取って願う人がいる限り…
2004/05/19 (水) 「CLANNAD:坂上智代」「CLANNAD」攻略4日目は、坂上智代シナリオの攻略に着手。渚シナリオから分岐する幸村シナリオや、藤林姉妹のシナリオから分岐する柊勝平シナリオなどの枝葉には目もくれず、分岐直前のセーブデータだけを残して後回しにして、まずはメイン格のヒロイン6人から攻略していくことにします。で、公式のキャラ紹介順のとおり、坂上智代シナリオを選択することに。後輩なのに姉御肌で真っ直ぐで最終兵器な彼女…というように、個人的にはあらゆるツボにコンボがつながるキャラなのですが…※以下は、かなりネタバレなので、読みたくない人は読まないように! 主人公とヒロインがともに手を取って歩きながら(家族のように)心の奥底に抱えた困難を乗り越えてく成長物語、というのがこの作品の大きなテーマであり、ヒロインに引っ張られいく形で主人公が変わっていくのが定石となっていますが、この智代シナリオに限っては、主人公とヒロインの加重比率がちょっと異なります。人を惹きつける魅力を持ち周囲から将来を嘱望されていく智代に対して、落ちこぼれで足を引っ張る疫病神としか見られていない主人公は、やがて、智代の重荷になっている自分を許せなくなり、別れてしまうわけで…悲しい時に流すしょっぱい涙ではなく、悔しくて時に流す苦い涙で、胸が締め付けられる思いでした。でもそれは、この手の自己断罪型のシナリオによくある演出論による定石とはまったく違う感情でした。その悔しさが向けられていたのは、二人を引き離そうとする教師や生徒会でもなく、止められない別れに向かっていく主人公と智代でもありません。岡崎朋也という主人公を理解しているからこそ、坂上智代という女性を理解しているからこそ、そのままではいられないのだと、気持ちが痛いほど分かってしまうから…ここで泣いてはダメだ。笑って彼女の門出を見送らなくてはいけないから…「スキだ」と言葉にすることより、唇を重ねることより、遥かに勇気が要ることだから…そうして二人を理解できたからこそ、どんなに彼女が遠い存在になってしまっても、遊び手はハッピーエンドを信じることができたのだと思います。それはシナリオ単体の力でのみ達成できるものではなく、作品全体のテーマがあって初めて得ることができる「信頼」だと思います。雪の降りしきる坂道での智代の言葉が、私が望んだ言葉と一語一句違わないものでした。ここまでシンクロ率が高い作品に出会ったのは、初めてかもしれません。はてさて、ここまで好きになってしまって、冷静なレビューなんて書けるんかいな?
2004/05/18 (火) 「CLANNAD:一ノ瀬ことみ」「CLANNAD」攻略3日目は、一ノ瀬ことみシナリオの攻略に着手。メインの渚シナリオにも、藤林姉妹シナリオにも、他に絡んでくるヒロインがいなかったから、公式サイトのキャラ紹介の順番どおり、3番手のことみシナリオを選択したのですが…これが思いもよらない好結果をもらたすことになりました。それはもう、CLANNADという作品観を大きく変え得るほどの…※以下は、多少ネタバレなので、読みたくない人は読まないように! 昨日の段階では、選択肢型のゲームにおける可能性事象の取り扱いの問題について、「可能性のすべてを含めて、最後に心から「ありがとう」と言える存在であって欲しいと願う」と書きましたが、一ノ瀬ことみシナリオを終えた私は、その答えにやっと辿り着けたような気がしました。その答えは、主人公の選択意志だけでは、決して辿り着くことのできない次元ものだったのですから。演劇部再建のことをすっかり忘れてことみのことを考えてくれる渚がいて、渚とことみとでボケトリオを組みつつ優しく見守ってくれる椋ちゃんがいて、言い方は乱暴だけど世話焼きな全方位ツッコミ役の杏がいたから…そして、個々の独立シナリオを通して彼女達の持つ本質を理解できた後だからこそ、ことみちゃんと主人公が、あれだけ重くて苦しくて辛すぎる過去を乗り越えようとする姿を、遊び手も信じて見守ることが出来たのだと思います。それは単純にシナリオの上だけのハッピーエンドはなく、遊び手の心を幸せの洪水で洗い流すような…本物のハッピーエンドと言えるものでした。最後の手紙を読み上げるシーンで流した涙は悲しみによるものではなく、それは感謝であり、微笑さでもあり、感動でした。親が子供を想う気持ち…まいりました。降参です。レビュアーとしては失格かもしれませんが、今感じているこの気持ちを語るべき言葉が見つかりません。今はただ、すべてを見届けるまで、この優しさに包まれていたいから…
2004/05/17 (月) 「CLANNAD:藤林杏・藤林椋」「CLANNAD」攻略2日目は、藤林杏・椋姉妹のシナリオ攻略に着手。渚シナリオでも存在感のあった杏を2番目の攻略対象にするのは、極めて自然な流れだと思います。というより、渚シナリオから連想される他のキャラは皆無だと思うのですが…どうなんでしょう?(春原や幸村先生などのイロモノは除く)※以下は、ちょっぴりだけネタバレなので、読みたくない人は読まないように! さて、藤林姉妹のシナリオについてですが…一言で分かりやすく表現すると、「双子姉妹版:君が望む永遠」です。ヒロインが3年間昏睡したりはしませんけど、修羅場の痛さと苦しさと切なさは同レベルのもの…いや、君望のように孝之のヘタレ具合に責任転嫁できないこの藤林姉妹のシナリオの方が、遥かに辛く厳しいのかもしれません。その笑顔が、その優しさが、その温もりが、なお一層痛くて辛くて愛しくて…ボイスはないのに、杏のセリフからは水月の声が聞こえてくるようで(泣笑) 私の場合、椋→杏の順番でクリアしたので、ついさっきハッピーエンドを迎えたばかりの椋ちゃんを、最後に傷つけなくてならない杏シナリオの展開は…ものすごく辛いものになってしまいました。みっともないほどに大号泣。クリア直後にちょうど放送された「内村プロデュース」を観て大笑いするのが後ろめたくて、録画して明日観る事にするくらいに… あ、でも逆に、杏→椋の順番でクリアした人は、椋分岐が何の山場もなくあまりにも短かいことに拍子抜けしてしまうかもしれません。せっかく姉妹の対立構造があるんだから、苦しんでもいいから、椋分岐でも納得の行く形で「選ばれなかった者の気持ち」を描いてほしかったのですが…杏のキャラは個人的なツボだっただけに、そこだけが残念でならないです。 攻略サイトによると、どうやらこの藤林姉妹のシナリオには、「柊勝平」なる人物へのシナリオ分岐があるみたいですが、誰やねんそれ!とツッコミを入れてくなってしまいます。杏分岐のエピローグで語られていた「椋のバイト先の看護学校で出来た彼氏」のことですか?そのどこぞの彼に椋ちゃんが惹かれていくのを見てろとおっしゃるのでせうか?…それって、あんまりに御無体な仕打ちではござらぬか?分岐型シナリオゲームのすべてが内包する「可能性による選択意義の希薄化」という大きな矛盾を、CLANNADも越えることはできなかったのでしょうか…限りなく上質なキャラクターを描いてくれるからこそ、その物語で流した涙も、心の痛みも、柔らかな温もりも、すべてが本物だからこそ…その可能性のすべてを含めて、最後に心から「ありがとう」と言える存在であって欲しいと願ってしまうのです。まだ攻略は道半ばなので、評価を下すにはまだ早すぎますが…クリア後にゲットした謎の光の玉…これが可能性事象を有機的に結びつける何か、なのかもしれませんね。(←この予想は大外れかもしれませんが、今はまだそう信じていたいので、親切であっても答えを教えたりしないで下さいね)
2004/05/16 (日) 「CLANNADはじめました:古河渚」予約して買ったものの、諸般の事情により未開封のままになっていた「CLANNAD」でしたが、私もようやく攻略を開始しました。表題がまるで「冷やし中華はじめました」のような響きですが、周囲の盛り上がりに乗り遅れてしまった人が話題の超大作をはじめるってのは、案外大変なことなんですよ。どんなに見ないようにしていても、これほどの大作となると情報は自ずと耳に入ってしまいますからね…断片的な情報を勝手に組み上げて先入観を持ってしまうわけです。それがどんなに実像とかけ離れた不細工なものであっても、自分が作り出した虚像を否定することがもったいなくなってしまうのです。ちっとも論理的じゃないけど、ゲームをやらなくなるのには、それなりの心理葛藤があるのですよ。でも、数日前に友人から電話があって、「ところで、CLANNADはどんな感じだった?」と聞かれて、気持ちに踏ん切りがつきました。私のゲームの見方を信頼してくれる人がいる限り、その期待に応えたい。それは義務感とかじゃなくて、ただそうしたいと願ったから。それが私なりの、作品とキャラクターと作者への敬意の表し方だから…雑音はすべて振り払って、自分のペースでゆっくりと、攻略の坂道を登り始めることにします。 …と、まあ堅苦しい前書きはこのくらいにして、感想を書き始める事にしましょう。何しろ、メインヒロインだけ6人、さらに派生EDを入れると11本、さらにAFTER STORYなるもので存在するらしいので…完全攻略してレビューを書けるのはいつの日になることやら…キャラ選評のためにも、日記を利用して感じたままを書き留めて置く事にしましょう。 ※以下は、ちょっぴりだけネタバレなので、読みたくない人は読まないように! まずは、メインヒロインの古河渚シナリオをクリアしました。CLANNADのテーマは「家族」だと聞いてはいましたが、まさにその通り…じんわりと心に染み込んでくる、とても温かい気持ちになれる好シナリオだと思います。途中に何度も挿入される幻想世界も、あんな場所であんな風につなげてOPに持って行くとは…ゾクゾクするものがありましたよ。文章として「コレ!」という破壊力のあるものはないのですが、たっぷりと時間をかけて丁寧に描かれた人物像と軽妙なやりとりによって、そのなんでもない日々のすべてがとても大切なものに思えて…終盤は、終始今にも泣きそうな状態の連続でした。もし、このまま渚がいなくなってしまったら…奇跡と伝説上等!のkey過去作品の文法からすれば、それは十分にありえる展開です。そんな不安に駆られていたからなのか、結局悲劇も奇跡も起きなくて、クライマックスで号泣するタイミングを逃してしまったのは、私だけでしょうか? でも、たとえ奇跡なんて起きなくても、渚が主人公と共に過ごした日々の中で強くなってくれたことが、ただただ嬉しくて…いかん、思い出したら泣きそうになってしまいました。もうちょとだけこの余韻に浸ってから、次のキャラの攻略に移ることにいましょう。
2004/05/15 (土) 「秋葉原買出し紀行4」ここのところ週末は、同人誌即売会→秋葉原買出し、というコンボを同じ日でこなしてしまうサイクルが続いていたため、日記のネタとしてはどうしても即売会を優先してしまい、秋葉原買出し紀行のネタを使う機会がありませんでした。しかし、今週末は珍しく(?)即売会に行く予定がないので(オンリー即売会はあるにはあけど、目当てのサークルが1つもないのでスルーしました)、久しぶりに普通の買出しに出かける事にしました。本日の買出し物件リストは以下の通りです。
DVD:マリア様がみてるDVD コレクターズエディション1 普段購読していない「電撃姫」を突発的に購入しているのは、付録の「Fate/stay night スペシャルブック」が欲しかったからです。スタッフインタビューやプロレビュアーによるレビュー他、漫画版「真月譚 月姫」の佐々木少年さん x 武内崇さんのインタビューも載っています。雑誌という形態であるため、今買い逃すと入手は非常に困難になってしまうので、ファンならとりあえず買っときまっしょい!(C)まほろさん。 同様の理由で「ラズベリー」も、「はるのあしおと」のドラマCDに釣られて突発購入。それにしても…紹介しているゲームは電撃姫とほぼ同じなのに、雑誌のスタンス(エロの取り扱い方)によって、ここまで違いが出るものなんですねぇ… テレビアニメも絶好評の「せんせいのお時間」の最新刊は、何点かのカラーイラストと興津高校の生徒手帳が付いてくる限定版バージョンも販売されています。残念ながら、アニメ版の放映がテレビ東京のみなので、全国レベルでの人気の盛り上がり…となると多少不安はありますが…同時発売で「おみたま通販便」、21日には「ななはん」、28日には「ももいろスウィーティー」というように、5月はももせたまみの単行本の発売ラッシュです。10年来のファンにとっては嬉しい限りですが、このあと一斉に何ヶ月も次のタイミングまで待つことになるので…どっこいどっこいですな。 「マリア様がみてる」DVDのコレクターズエディション1を購入した感想は…とにかくデカイということ。DVD時代になって標準サイズはコンパクトになったのに、わざわざレーザディスクサイズを採用。中面にはひびき玲音先生描き下ろしイラストをフルカラー・フルサイズで収録しているものの、新作映像「マリア様にはないしょ。」は通常版の初回生産版と同じなので…限定版としての価値の妥当性には多少疑問が残ります。完全予約受注生産商品であるため、予約なしで購入するのは困難だと思いますが…アニメの観感につては、明日発行の週刊GM研vol.105でのミニレビューにて。
2004/05/14 (金) 「どっこい今日も生きている」1社受けては返答を待ってからまた探して…というサイクルで再就職活動をやっているので、数をこなすことができず、なかなか再就職先は決まりません。でも、全部本気のところだけを受けているんだから、こっちも身を潔白にした状態で受験しないと、失礼に当たるというものです。それはアルバイトであっても同じことです。当面の生活費を稼ぐためだけに、いつ再就職が決まって辞めなくてはならなくなって、仕事に穴を開けることになるのは忍びないですからね…余計なところまで責任感が強すぎる。はい、周囲の人にはよくそう言われます。生真面目すぎるのが、私の長所でもあり短所でもあるわけです。そういう私の本質を含めて理解してくれる職場が見つかる事を願うばかりでござるよ。しかし、そうは言っても、無収入生活というものは、いつまでも続けられるものではありません。いくら家計を切り詰めた節約生活を送っていても、それにも限度があります。退社当時の私の見立てでは、5月末までは余裕で大丈夫だったのですが…どうにも計算が合いません。同人黄金週間の散財が響いた?いやいや、あれでも精一杯セーブしたんですよ(苦しい弁明)。原因は他にあるに違いない。犯人はこの中にいる!(違っ) そういえば、以前の会社ではずっと地元(鳥取県)の銀行口座を振り込みに使っていたので、こっちからでは通帳記入ができなくて、入出金履歴の詳細は把握できないため、総額を細めにチェックすることで対応してきたのですが、どうも退職金の振込みがあったというような動きは確認されていないのです。もし、すでに入金があってこの総額だとしたら…今月末の引越し料金のカード請求を乗り切れない恐れがあったのですが… その心配は杞憂でした。恥を忍んで会社に電話で問い合わせてみたところ、振込みは5月の旧給料日に合わせて行われるとのこと。これで一安心です。無収入生活の活動限界が6月末まで延長されました。しかし、今度こそ正真正銘のデットライン・死して屍拾う者なしなので、それまでにはなんとしても手に職をつけなくてはなりません。この静かなるチキンレースの中で、どこまで正気を保っていられることか… 何もいらん!他には何もいらん!何もしなくていい! 今なら、島本和彦先生の言葉の意味が良くわかります。
2004/05/13 (木) 「最近よく聴く曲」テレビ埼玉で現在放送中のアニメ「北へ。Diamond Dust」のエンディングテーマが最近のお気に入りなのですが、この曲はまだCD化されていないんですよねぇ…1000円払ってシングルを買うだけの価値は十分にあると思うのですが…シリーズがDVD化されるタイミングまで待たねばならぬのか…「泥の沼組」の田亜湖さんの「iTunes再生回数統計企画」に触発されて、私もマイパソコンのiTunesデータを調査してみることにしました。結果はカウントダウン形式で上位20位を発表!
再生回数が全体的に少ないのは、ライブラリのデータを一度全部リセットしたことと、普段はランダム再生だし、曲が終わる前に次の曲に進めてしまうと回数に記録されないことに原因があると思われます。また、5段階評価ができるマイレートでソートして聴く事も多いので、1曲の再生回数が極端に多くなるということもありません。 そんな中でもベスト20を調べてみると、かなりハッキリと聴き手のパーソナルな傾向が現れて来るから面白いものですね。思いっきりイロモノの「夜霧の悪代官」や、ピアノソロの「アトラク=ナクア幻想曲」が上位に来るランキングなんて、普通では考えられませんよ。また何ヵ月後かに統計を取ってみて、どんな変化があるか調べてみるのも面白そうですね。
2004/05/12 (水) 「幸せの洪水の前で」http://www.gmken.com/review/shiawasenokouzui.html同人黄金週間で買い込んだ200冊を越える同人誌の中から、2作品の正式レビューを書く事にしたのですが、その1本が、サークル「落書遊園」さんの「幸せの洪水の前で」です。「Fate/stay night」の凛グットエンド後のアフターストーリーを描いたものなので、レビューにも当然ネタバレが多量に含まれています。できるだけ原作のゲーム版をクリアした上でレビュー読んでいただくようお願いいたします。(逆に言うと、ゲーム本編をクリアした方には是非オススメしたい1冊です) 今回のレビューで苦労したのは、「Unlimited Blade Works」のシナリオ本体が持つ意味を含めた上で、そこから続いていくifの物語をどう評価するのかということです。過去・現在・未来…複雑な因果関係にあるFateの人間関係を踏まえた上で、誰もが想像しないではいられない幸せな日々(後日談)を、どのようにして文章として要約するのか…大変難しいレビュー製作でしたが、書き上げた後の清々しさもひとしおでした。やはり、良い作品を紹介するというのは、レビュアーの本概なのですね。 それと、表紙の明るい色使いによる幸せな雰囲気を出すために、どこまで画像のサイズを抑えればいいのか、この調整に苦労しました。従来の手法では、スキャナーで72dpiで撮り込んだ後に、IrfanViewのリサイズ機能利用して縮小していたのですが、リサイズ時の劣化が思いの外激しくて、ピンボケしたような画像になってしまうのです。そこで、Photoshopのリサイズ機能を試してみると、同じファイルサイズでも格段に美しい発色を再現できました。伊達に高い金取ってませんなぁ…(この画像使用については、作者ご本人から使用の許可を戴いています) とらのあなでも委託販売されているし、落書遊園さんの公式HPでも何ページか見本が公開されているので、Fate好きの方は是非一度読んでみてください。
2004/05/11 (火) 「なんだかなー」運転免許証の現住所変更のため、西川口の川口警察まで自転車で遠乗り。どうせ車の運転なんてしないし、面倒くさいので引っ越してからもしばらく放置していたけど、いざ再就職が決まったらそんな手続きをしてる暇なんてないし、身分証明書として使う分には住所変更をイチイチ説明するのはもっと面倒ですからね。免許の裏に記載を入れるだけなので、事務処理としてはあっという間に済みますが、やっかいなのか証明写真が必要だということ。履歴書用の写真なら持っているけど、生憎サイズが違うので使えない。それなら、警察署内の免許撮影所で撮ってくれればいいものを、わざわざ署外の写真屋で700円払って撮影させられる破目に。1枚しか必要ないのに、4枚セットで売りつけてくるし…何か釈然としない近所のダイエーの中に入ってる100円ショップのダイソーに行って、スケブの保存用の額(B5のシグソーパズル陳列用)と、同人本棚のサークル別仕切り(B5のルーズリーフの見出し仕切り)を探してみたら、品揃えが悪くて置いてないとのこと。ダイエーともども、なんて使えない店なんだろう!川口駅前にももう1店あるみたいだから、そっちの方に望みを託すことにしよう。他社製品に乗り換えて統一感が失われる自体だけは、なんとしても避けたいものである。 Jリーグの「ジェフユナイテッド市原」が、「ジェフユナイテッド千葉」へ呼称変更されるそうな…まぁ、「市原」といっても場所のイメージは沸かないですけどねぇ…あれ?柏市も千葉県にあるんだけど、これっていいのかいな?それに、ジェフの新スタジアムの命名権には、応募する企業がゼロだったというし…安定した成績を残してるし、面白いサッカーをすしてるんだけど、阿部以外にTVウケのいい華のある選手はいないからなぁ… ここ数日、200ヒットオーバーが続いてますね。頑張って更新している甲斐があるというものです。この調子だと、10万ヒットの大台達成は予想よりも早いかも。
2004/05/10 (月) 「時には取り留めのない話でも」昨日発行するはずだった「週刊GM研vol.104」を昼過ぎにようやく入稿完了。その数時間後に、民主党の菅代表の辞任をニュースで知る事になりました。やはり、時事ネタの取り扱いは難しいですねぇ…久しぶりに体重を計ってみると、一ヶ月前から5kgも痩せていました。自炊を始めて外食をほとんどしなくなり、おやつの類も食べなくなり、飲み物もミネラルウォーターしか飲まなくなったので、これで痩せない方がどうかしてるんでしょうけど。自転車にも毎日乗っているし、筋力トレーニングも欠かしていないので、ますます童顔に似合わない肉体に…ま、医者に掛かる金もないので、健康であるに越した事はないんですけどね。 ちなみに、ミネラルウォーターしか飲まないのは、ただ単に無料で手に入るからというだけの理由です。近所のサミットストアでは、専用の給水容器を最初に購入さえすれば、あとはいくらでも汲み放題なのですよ。「美し水」という名前らしいけど、特に味には何の特徴もないので好き嫌いは起きない。極論すれば、ここの水で水道代の節約も…って、そこまでケチなマネはしませんけど。実入りも少ないし。 公共料金と言えば、今月の電気代が思いの外高くて、ちと計算外でした。現在無職の身の上のため、家にいる時間が長いということもあるでしょうけど、どうにも腑に落ちない。そもそも、明細に書いてある「第2段料金」って何?就職してからというもの、ずっと会社が提供する寮に住んでいて、公共料金の類を自分で払ったことなんてなかったので…身銭を切るとなると無性に腹が立ってくるもの。そこで、節電を実行してどの程度の効果があるか試してみることにしましょう。まずは、いつも使っているわけではない電化製品のコードを根こそぎ抜いて、待機電力をカットしてみると、メーターの回転速度が明らかに遅くなりました。でも、おそらく我が家で一番電力消費の多いのはパソコンです(400Wの大容量電源ですから)。原稿を書く(=パソコンを長時間稼動させる)と、節電は焼け石に水という気もしますが… 「トラいち」の大神さんからCレヴォでこっそりと頂いた「伊集院光のクイズQQQのQ」が面白くて仕方が無い。森久美子と鈴木アナと進藤アナのネタが…面白すぎです。難点としては、面白すぎて原稿を書きながら聴くと笑いすぎて手が動かないことですけど(笑)※週刊GM研のアップが遅れたのは、この番組のせいではありません。たぶん、きっと、おろらく。
2004/05/09 (日) 「帝國メイド倶楽部5、少女庭園、めがねっこふぁすてぃばる5」今日は、都産貿で開催された同人誌のオンリー即売会「帝國メイド倶楽部5」「少女庭園」「めがねっこふぁすてぃばる5」に一般参加してきました。それぞれにお目当ての作家さんがまんべんなく参加しているということもあり、3つの即売会をハシゴするという、自分史上初の試みとあいなったわけです。(正確に言うと、この日の都産貿には「巨乳フェス」と「鋼の錬金術師」と「R.O.D.」の即売会も併催されていましたが、さすがの私もそこまで手広くやってませんので)いつもより少し早めの9時に現地入りしてみると、なんともこじんまりとした行列ができていました。私はコピー本をゲットするために「少女庭園」の列に並びましたが、それでも列は50人未満。人が多い順だと、巨乳→メイド→少女→メガネの順番。やはり同人の世界はエロが強いのか?しばらくすると、カタログの販売が開始。書店委託による前売りをしていなかったので、ほぼ全員が現地購入ということになったわけですが…同時に「ケミアルティーパーもいかかがですか?」と言われましたが、何のことだか判らなかったので聞き流す。実は、少女庭園が開催されている5Fの小展示場をさらに半分に分けて、鋼の錬金術師オンリーの「ケミアルティーパー」というイベントも併設されていたのですが…女性向けのオンリー即売会というものがどんなものなのか垣間見えて、ちょっと引いてしまいました。一般客のほとんどいないガラーンとした会場に、コスプレさんがチラホラいるだけで…いや、普通のイベントはもうちょっとは活気があるんだと思いますが… 「少女庭園」のジャンルカテゴリーは「女の子同士の恋愛」ということですが、その9割近くがマリみてだったので、事実上のマリみてオンリーイベントの様相を呈していました。私はまず、「Princess AYA」に直行して本日の新刊コピー本をゲット。ダメ元でスケブもお願いしてみると、快く引き受けてくださいました。返す刀で「東ガル会」のコピー本をゲットして、その他いくつか知ってるサークルの本を超高速で買い込んで、足早に次の会場へと移動。この間、わずか10分。次はエレベータを使って「めがふぇす5」へ。 メガネっこ限定のオンリーイベント「めがねっこフェスティバル5」では、volunteers、がぼーん、田舎工房がお目当て。volnteersのMalcom.Xさんはいつものように遅刻だったので、この後何度も会場間の往復を繰り返しながら、販売開始の機会を覗うことになりましたが、なんとか無事に新刊コピー本をゲットできました。この会場内にはこじんまりとした喫茶コーナーもありましたが、ものすごくレトルトカレーの匂いが充満していました。朝から茶碗一杯のご飯と梅干1個しか食ってない私には、その匂いは凶器そのものだったし、お品書きの「カレー:時価」という表示にネタの匂いを嗅ぎ付けましたが、金欠だったので我慢しました。あと、会場の構造上、中3階から背広姿の堅気の人間が上から、会場を興味本位で見下ろすことができるのは、なんだかイヤ〜ンな感じだったのですが、どうでしょう?初回攻撃の所要時間はわずか3分。次はエレベータを使って「帝國メイド」へ。 3Fに到着すると「お帰りなさいませ」と、大量のメイド服のスタッフに出迎えられる(ちなみに、帰るときは「いってらっしゃいませ」)。コスチュームカフェと運営母体が同じということもあって、イベント規模もイベント運営の多彩さでも群を抜いています。メイド喫茶コーナーがあったり、コスプレ撮影ゾーンがあったり、メイドイラストコンテストがあったり、アンケートの色紙プレゼントがあったり、自称メイドさんによる生本番クッキングがあったり…とにかく、退屈しないイベントでしたよ。連休のイベントラッシュ明けということもあり、オフセットの新刊はあまりありませんでしたが、「STUDIOぶんぶん」のメイドさん本コピー本の新刊と、シャーリー本で良く知られている「花楠」でも新刊コピー本をゲット。花楠のカゲロウさんは、開場後もしばらくコピー本の現地製本をしてらしたので、今回はスケブをお願いするのは無理っぽいなぁ…と諦めていたら、私の隣の人が一足先にスケブのお願いをしてOKをもらっていました。しかも、B4の巨大なスケブで、あまり描き慣れていないマリみてで絵柄指定って…なんて度胸のある人なんでしょう。こんな剛の者の直後にお願いするのはさらに腰が引けることでしたが、私もダメ元でスケブをお願いしてみると、運良く引き受けてくださいました。その代わり閉会までかかるかも、ということだったので、この手のイベントでは初めて閉会まで滞在することにしました。 3会場を隈なく歩いて見本誌にもすべて目を通しても、まだ時間はたっぷり余っていましたが、あまり退屈はしませんでした。帝國メイドの隠しイベントで、メイドさんが「殺人パンケーキ」を作っているのを見ていたりで、結構楽しめましたよ。計量カップで卵を攪拌したり、ホットプレートで焼き始めてから表面に味の素を振りかけたり、片栗粉を大量に混入したり、味見しないで岩塩を投入したり…大量のハチミツで誤魔化してみるも、弾力がありすぎてフォークが刺さらなくて甘塩っ辛い、世にも不思議なケーキがぁ…命の危険を感じたので、試食はしませんでしたけど…その場の乗りで試食した強兵たちの健康は大丈夫だったのだろうか?死にはしないと思うけど。 メイドイラストコンテストにも投票してみることに。サークルさんが提供したメイドさんイラストの人気投票を行うもので、プレゼント可となっている物については、投票した人の中から抽選で進呈される、ということだったので、私は「STUDIOぶんぶん」のぶんちょさんのイラストに投票しました。すると…2時半の結果発表で、ぶんちょさんのイラストが2位と発表されました。投票した私が言うのも何ですが、とっても意外な結果ですね。しかも、イラストのプレゼントの当選者は…私ですかい!何だか分からないままにぶんちょさんとメイドさんの3人で写真を撮られてしまいました。そのうち、公式HPのイベントレポートに緩みきった私の顔が出てしまう日が来るやも? そんなこんなで、もうじき3時。閉会時間も近いことだし、花楠さんのとことにスケブを受け取りに…と思っていたら、どうやらまだペンが動いている模様。あれれ?閉会時間って3時じゃなかったのかな?と思ってスタッフに確認してみたら、閉会は3時30分とのこと。カゲロウ様、無用に焦らせてしまって申し訳ありませぬ。短時間で見事な絵を仕上げてくださいまして、誠にありがとうございました。これからもシャーリー本はもちろんのこと、オリジナルメイド本の方にも期待しておりますので。 結局、この日の収穫は27冊。コピー本が多かったので金額的にはあまり使っていませんが、大好きな作家さんにスケブをかいてもらえたし、カラーイラストが当選したりで、とても充実したイベントになりました。オンリーイベントだからこそできることもある。それが、何となく分かってきたような気がします。
2004/05/08 (土) 「ネタ不足」今週の週刊GM研は、とにかくネタがありません。GWの影響でファミ通もドリマガもお休みだし、新刊の漫画もこれといって発売されないし、同人誌のショートレビューはこの日記で書いてしまったし…仕方が無いので、未開封のまま放置していた「君が望む永遠」のDVD1〜3巻を一気に鑑賞して、ネタ不足を補うことにしました。おっと、詳しい感想は明日アップする週刊GM研の方で書きますので、あいや今しばしお待ちの程を。ふぅ…危うく、また日記にネタを盗られるところでしたな。同人黄金週間と月刊GM研編集の特別進行によって、一時停滞していた正規レビューの方も、「ネットサル」をアップして復帰軌道に乗せて行きたいと思います。同人誌レビューについても、日記とかのショートレビューではない正規レビューの実現を目指して、何件か裏でこっそりと交渉を進めています。詳しい予定は、トップページの「レビュー(準備中)」の欄に随時乗せていますので、そちらも合わせてチェックしてみてください。 さて、明日はまたしても同人誌のオンリー即売会に一般参加です。しかも、3つの即売会をハシゴするという自分史上前代未聞のオオタワケなミッションを組んでしまいました。マツダのアテンザのCMではありませんが、本当にヤツ(私)はどこまで行くつもりなんでしょうねぇ…?(もはや、私自身がネタになりつつある…のか?)
2004/05/07 (金) 「埼玉生活1ヶ月」昨日でちょうど、埼玉県に越してきて1ヶ月が経過しました。住めば都とはよく言ったもので、新しい環境には何の抵抗もなく適応することができたと思います。物価という面では、自転車で回れる範囲に激安のスーパーがいくつもあって助かっているし、治安も良くて騒音もないですしね。難点を挙げるとすれば、駅前の駐輪場が有料であるため、迷惑駐輪がすさまじいことと、なぜか我が家の近くには郵便ポストがないことくらいです。そうそう、こっちに越して来て一番驚いたのは、納豆の行商です。豆腐やしじみを売り歩くならまだしも、納豆ですよ、納豆!「なっとなっとなっとー♪」のフレーズが耳について離れません。関西圏では絶対に考えられない商売ですよ。私は一応関西圏の出身ですが納豆大好きなので、3パック39円の特売納豆をほぼ毎日のように食べてますけどね… 学生時代以来の自炊にも慣れました。特にオムライスの腕前は相当なものだと思いますよ。塩も砂糖もないのに、具も一切なくケチャップのみの味付けのご飯なのに、たんぽぽ卵焼きの技巧だけで美味いと錯覚させてしまいます。食費は限界まで切り詰めていますが、よくある「カレーを作って何日も食べ続ける」というやり方はしません。作る時間はいくらでもあるのですが、原材料のコストを考えると、特売のレトルトカレーの方が安上がりなんですよ。1日500円、月15,000円程度に食費を抑えないと、あんな馬鹿げたペースで同人誌買うことなんてできませんからねぇ… さて、後決まっていないのは仕事くらいのものです。時期的にそろそろレッドゾーンに突入なんですけどねぇ…
2004/05/06 (木) 「Opera対応へ」先日、GM研本部に遊びに来てくれた二木さんからのご指摘で、Operaブラウザ上でGM研webサイトを閲覧すると、半角スペースに使っている特殊記号&nbsp(実際には半角)が正しく表示されない、という現象が起きていると知りました。そこで、Operaの最新版の7.23をインストールしてみて、実際にどのように誤表示されているのかを確認してみました。なるほど…どうやら、平文の中でこの記号を使用すると、特殊記号として認識してくれないみたいですね。直後にタグがあると正常に認識されているようなのですが…解決策としては、&nbspの最後に「;」を忘れずにつける、という単純なものです。IEはこういう細かいところで柔軟性がありすぎるので、ついつい誤った使用法をしていても気づかないことが多いんですよねぇ…私のように商用のホームページ作成ソフトを一切使わないで、タグエディターだけで編集をやっている人間は特に、コピー&ペーストで誤った基礎を転用しまくってしまうので、修正箇所はものすごいことに…初期設計を慎重にやらないと泣きを見る、というのは何事においても共通なんですね。(GM研通信の豪快すぎるスペックとか、GM研のレギュラーコンテンツの更新作業量とか…(苦笑)) 2004/05/05 (水) 「同人黄金週間の戦後処理」現在無職で毎日が日曜日の私にとっては何のありがたみもない連休でしたが、世間一般では今日が大型連休の最終日です。長旅と遊び疲れで「やっぱり家が一番ねぇ〜」と呟いて骨休めしている人も多いことかと思いますが、私も今日ばかりは家から一歩も出ずに、同人黄金週間で買い込んだ本を読みふけって静かに過ごすことに。上手い具合に天気も悪くて買い物にも行けやしませんからね。Cレヴォで88冊。KS2で28冊。コミティアで71冊。同人ショップで21冊。合計すると、この1週間で201冊を購入した計算になります。って、200冊オーバーかよっ! 我が事ながら、実に呆れた数字ですねぇ…さすがにこれだけあると、1日や2日で全部読めるような量ではないのですが、とりあえず現段階で「くわっ!こ、これは!」と唸ってしまった本を、行き当たりばったりでご紹介しておきましょう。 (シリーズ名不明)、サークル:付和雷堂、作者:CYON(ちょん)、創作 「だんなぼん」、サークル:べにばなみりん、作者:むんこ、創作 「奥様ランチな日々」、サークル:ロボズキッチン、作者:岸本炎馬、創作 「幸せの洪水の前で」、サークル:落書遊園、作者:春日美歩、Fate/stay night
2004/05/04 (火) 「COMITIA68」まだまだ続く同人黄金週間。今日は、東京ビッグサイトで開催された創作系同人誌即売会「COMITIA68(コミティア)」に参加してきました。昨日GM研本部に来所された「Escape Power」の二木さんのご好意で、サークル入場させてもらうことができたので、朝はゆっくりと会場入り。心配されていた天気の方も、風はやたらと強かったけど、時々雨がぱらつく程度で済みました。コミティアに行くような熱心なオタクたちの情熱は雨にも風にも負けませんが、本が濡れることだけは許せないので…9時40分頃に会場の東4ホール前に到着。ampmで朝食と飲み物を調達。腹が減っては戦はできぬ。速攻で胃に詰め込んで、サークルチケットで入場。一般列は中央通路沿いに形成されていましたが、ざっと見て500〜700人くらいでしょうか?まだ時間が早かったし、イベントの性質がコミケやレヴォとは違うから、始発で来て何時間も並ぶという人たちは少数派でしょうからね。実際に、お昼を過ぎても会場の人口密度は一向に落ちなかったですしね。推定のイベント規模は、サークルと合わせて1万人前後といったところでしょうか?東館の1館イベントとしては大盛況と言っていいでしょう。 二木さんのスペースにご挨拶に向かうと、すっかり設営作業は終わっていたので、買出しで被っている箇所の最終確認を行う。その際に、直前まで謎だった「しづきみちるさんの本はどこから出るのか?」という件について、しづきさんご本人からメールで教えていただいたことを伝える。貫徹修羅場中にも関わらずお返事をいただきまして、本当にありがとうございました。「オリジナルはパロディとは切り離して挑戦したい」というご意向でしたので、ここには敢えてサーク名は書きませんけど…ファンならカタログのサークルカットを見れば分かるはずです!? 11時の会場までまだ時間があったので、会場をグルグル回って新刊の有無や出席・遅刻の状況を確認してみることに。なにぶん初参加のイベントなので、どのサークルがどのくらい人気があるのか?開場前の列形成はアリなのか?人の混み具合はどの程度なのか? 何一つデータがないので作戦の立てようもなく、ひたすら足で情報を稼ぐしかありません。その途中、しづきみちるさんにもご挨拶。貫徹作業明けで会場製本のまっ最中でした。会場後もしばらく時間が掛かりそうだったので、他を先に回ってくることに。 やがて11時の開場を迎えると、一気に人口道度が上がりました。走らないで下さーい!というスタッフの声も飛んでいましたが、そんなに急いでどこに行くのか、コミティアビギナーの私には良くわかりませぬ。壁際の大手にはいくつか外周に流すほどの行列が出来ているところもありましたが… そうそう、コミティアは狭い会場に限界までサークルを詰め込むので、必然的に通路が非常に狭くなります。人が3人並ぶのがやっとの幅です。行列ができる所は稀ですけど、落ち着いて見本誌を読むのは大変です。あ、そうか。そのために見本誌コーナーってものがあるんですね! チェックサークルが片付いたところで、休む間もなく全1652サークルの総流しチェックを開始。創作系は見本誌の表紙をチラっと見ただけでは、中身の良し悪しは判断できないので、通りかかって何かピンと来るものがあれば、手当たり次第に見本誌に手をつけるしかありません。見本誌のチェックにかける時間は平均3秒。それだけあれば、その作品が持つパワーやメッセージや自分の趣味に合うかどうかを判断するには十分です。超高速で見本誌をチェックする、とらのあなの紙袋に本を満載した坊主頭が会場にいたら、それは多分私です。 総流しを半分終えたところで、一旦会場を出て西ホールに移動して、萌え企業系の物販イベントの「Dream Party 東京」に顔を出してきました。このイベントの影響もあって、今日のコミティアは男性の参加者がいつにも増して多かったのではないでしょうか?(前回のコミティアはワンダーフェスティバルと同日開催だったので、それはそれで特殊な傾向があったのでしょう)。秋葉原界隈では前売り券が完売状態だったので、当日券で入場することに。ここでスタッフに「年齢を証明するものは何かありますか?」と聞かれました。そういえば、以前大阪のDream Partyに参加したときに、18禁ゾーンへの入場(といっても、ブースの大半が18禁のゲームメーカーなのだが)には年齢認証があったことを思い出しました。しかし、免許証や保険証の入った荷物はサークルに置いてあったから…困っていると、「カード類でも大丈夫です」と助け舟が。まぁ、18歳未満では普通VISAカードは作れませんからね。 わざわざコミティアを抜け出して1000円の当日券を買って入場までしたのは、6月25日発売予定のminoriの新作「はるのあしおと」の予約券を提示するともらえる、プレビューブックが欲しかったから。予約券を提示すると、スタッフの人が奥から本を持ってきてくれました。私は業界人の顔には詳しく無いけど、多分とっても偉い人(のはず)。本が満載の紙袋を見て「私もコミティアに行きたかったんですけど、これも仕事ですからねぇ〜」とにこやかに対応してくださいました。そうそう、私はレビューではminori作品に厳しい評価をしていますが、私はminoriのことが決して嫌いなわけではないんですよ。現に、GM研大賞では2つの部門賞を獲得しているように、素材個々とイベントでのサービス精神と遊び心は高く評価しています。「惜しい」と思えるからこそ、ああいう書き方になってしまうという天邪鬼な部分を深読みしていただければ幸いです。別れ際にスタッフさんに言った「今度こそ期待してます!」という微妙な(?)コメントには、嘘偽りはありません。 …話が逸れましたね。他には見るべきものなかったので、早々に東館に引き返して戦線に復帰しました。残り半分になった総流しを続行。さすがにこの時間帯になると完売になっているサークルもチラホラ見受けられますが、その多くは「萌え系」だったように感じました。創作にも萌えの波が押し寄せているのだろうか… 企業出展では、ジュンク堂のセレクトしたマニアックな本が読めてその場で買うことができたり、作家さんの原画展を開いたり、パネル展示が可能なスペースもあったりして、時間を持て余すことなくイベントを楽しめました。さすがは創作系即売会で最も信頼されているだけのことはありますね。 すべての戦いを終えてサークルスペースに帰還すると、二木さんに「どこかオススメは見つかりましたか?」と聞かれましたが、良い本はいくつもあったけど、サークル名をまったく知らない状態で買っているので、どれがどれとは説明できませんでした。ああ、もどかしい…インスピで今回新規開拓したサークルさんの本をじっくりと読んで、創作系でも自信を持ってオススメできるだけの論理武装をしなければ… 本日のお買い物総数は…71冊! レヴォに匹敵する冊数を買ってしまいました。おかしいなぁ…財布に入ってるお金で月末まで凌げるはずだったのになぁ… はて?このペースで買い続けていったら、今年の年間冊数は…1200冊ペースです。そして、この上昇曲線がそのまま続くと仮定すると…50歳になる前に岩田さんの蔵書数を越えてしまう計算に!…誰か止めてあげてください(切実)
2004/05/03 (月) 「来所」今日は、同人関係でいつもお世話になっている「Escape Power」の管理人の二木さんが、GM研の新本部に来所されました。スパーコミックシティの帰りに足を伸ばしてもらったもので、しかも、スパコミに行かなかった私に気を利かせてくれて、後藤羽矢子さんの「女の子のパヤパヤ」と、「Plastic age」の新刊を買ってきてくれるというオマケ付き。さらには、明日の東京コミティアのサークルチケットを譲ってくだり…あぅぅ、いくら感謝しても足りませぬ。即売会帰りに駅から徒歩で20分も歩かせてしまって申し訳ない!本当は路線バスもあるはずなんだけど、一度も乗ったことが無いバスに客人の乗せてトラブルよりはマシだと思います。でも、話し相手がいると退屈な道も時間が短く感じるものですね。でも、昼食にセレクトした川口駅前の松屋の豚飯が、ものすごく雑だったことはお詫び申し上げます。最近はめっきり外食はしなくなったから、客人を案内できるお店も開拓できずにいるので… で、ヨウヤク本部に着いてドアを開けた時には、予想通りのリアクションが返って来ました。ドアを開けてまず目に飛び込んで来るのは、同人誌本棚で埋め尽くされた壁ですから、インパクトは十分でしょう。本棚を毎日見てる私は既に感覚が麻痺してしまっているので、客観的な意見を聞くととても参考になります。その後は、まったりと明日の東京コミティアの情報交換をしたり、本棚からオススメの本をみつくろって読んでもらったり、なかなか次の仕事が決まらない愚痴を聞いてもらったり、美月亭の100万ヒットの瞬間を共に祝ったり…と、非常に有意義な時間を過ごすことができました。 特に、OperaブラウザでGM研を見ると半角スペースを作り出す特殊記号が正しく表示されないというご指摘をいただけたことと、「PAM☆企画室」の本をえらく気に入ってくれたことは、とても嬉しかったですね。いくら自分が好きなものであっても、誰彼構わず薦めていいものではありませんからね。でも、だからこそ、「当たり」を引いた時の喜びが尚一層大きくなるわけでもあります。まだまだ未熟者ですが、修行に修行を重ねて、いつかは「同人誌見立て士」と呼ばれてみたいものです。 これほどの質と量を持つ本を眠らせておくのももったいない。「GM研読書会」のようなものがいつか開けたらいいですねぇ…
2004/05/02 (日) 「岩田次夫さん(イワえもん)を偲ぶ会」5月2日、東京ビッグサイトの会議棟で開催された、「岩田次夫さん(イワえもん)を偲ぶ会」に、私も参加してきました。コミケカタログのDr.モロー先生のマンガで描かれる「イワえもん」というキャラクターでも有名な岩田次夫さんは、同人業界では知らない人はいない、同人界の妖精と形容されるほどの有名人です。規模が拡大する一方で事務処理が限界に達していたコミケット準備会にフラリと現れ、いち早くパソコンによるシステム化を構築し、大規模開催を可能にした岩田さんの功績がなければ、今日のコミケはなかったことでしょうし、同人誌という文化が陽の目を見ることはなかったでしょう。最前線のスタッフを退役した後も同人誌への情熱は衰えることを知らず、即売会の度にトラック2杯分もの本を買いまくるだけではなく、買い集めた本を提供する「岩田読書会」を自ら主催。通算すると都内に一戸建てが買えるほどのお金を投じてきた、など数々の「生ける伝説」の体現者として、作家からも一般参加者からも主催者からも尊敬されてきました。 しかし、昨年の10月に肺癌の告知を受けてから闘病生活が続き、今年1月に入ってからは重度の肺炎を併発して昏睡状態が1ヶ月以上続き、意識が回復してからも体を動かすことも声を発することもできない状態が続きました。そして、3月22日18時22分、重症肺炎による感染症性ショックで、岩田さんは亡くなられました。享年50歳でした… かなり有名な業界人も多く出席されていたはずなのですが、私は人の顔を覚えるのが苦手ですので、声をかけさせていただくこともできませんでしたが…この日は、同じビッグサイトでスーパーコミックシティが開催されていたということもあり、若い女性の姿が多く見られました。年代も性別もジャンルも超えて愛されていあたんだなぁ…と、改めて実感いたしました。 偲ぶ会で展示された写真の中に、岩田さんのご自宅の本棚の様子を写したものがありました。3万冊以上の同人誌…そのすごさは、同じ同人バカ一代の道を往く私には、痛いほどよく分かります。年間1000冊ペースの私でさえ、このペースを50歳まで続けたとしても2万5千冊が精一杯です。3万冊という数字も2000年当時に集計したおおよその数でしょうから、実数はもっと多いのでしょう。おそらく、岩田さんの同人誌年間出費は200万円を超えていたのではないでしょうか… 偲ぶ会の最後には、岩田さんの戦友ともいえるコミケット準備会の米澤代表の挨拶がありました。「私は今まで彼の遊び場を作ってきたようなものですから(笑)。天国に派遣された彼は、一足先に天国で即売会の準備をしてるに違いない(笑)。まだ彼がいなくなってしまったという実感は湧いてきませんが…初盆と重なる今度のコミケには天国から返って来るでしょう。だから、私たちはしっかりと彼の愛した場所を守って行きたいと思います。」 そして、岩田さんのお姉さんとお母さんからもご挨拶がありました。「皆様連休でいろいろご予定もある中にも関わらず、今日この場にこれほど多くの方が集まって、息子のことを偲んで下さって…息子は幸せ者です。皆さんの中には私たち家族も知らない息子の思い出が生きています。どうか忘れないでいてあげてください。そして、どうか健康には十分気をつけてご自愛下さい…」思わず目頭が熱くなりました。そこには、息子を亡くした母としての気持ちと、息子がやってきたことを誇りに思う気持ちとが滲み出ていたから… 正確な人数は私には分かりませんが、優に1000人を超える弔問者が集まり、献花と拝礼とともに仲間達で時間いっぱいまで思い出話を語り合いながら故人を偲びました。改めて故人がいかに多くの人々に愛され、いかに大きな足跡を人々の心の中に刻んできたかを再認識いたしました。岩田さんの功績は、公式な文化史の記録としては歴史には残ることはないでしょう。しかし、私たちは知っている。そして、忘れない。人生のすべてを賭して「ファンであること」を貫いた一人の人間の情熱が、同人という文化を最戦線で育て守ってきたということを…謹んでご冥福をお祈りいたします。
2004/05/02 (日) 「KID SELECTION 2nd」浜松町にあるオンリー即売会の聖地:都産貿(都立産業貿易センター)で開催された、「KID SELECTION 2nd」に一般参加してきました。都産貿に行くのは今回が初めてだったのですが、会場を借りる費用が非常に安くてそこそこの広さがあるということで、中小の即売会がいくつも同時開催されています。今日も隣で「クリケット2」という即売会が開かれていましたが、私には何のゲームが元ネタなのか分かりませんでした…11時の開場の1時間前に現地入りしてみると、KID SELECTION 2ndの一般待機行列は100人程度でした。最終的には200人くらいまで人は増えましたが、これといった大手もいないオンリー即売会なら、このくらいでも及第点というべきなんでしょうけど。会場周辺には他のイベント目当てと思しき大行列ができていましたが、あれは一体何だったんでしょう?なぜか、12時30分くらいまで列を作ったまんまでしたが…謎です。 11時前になって、一般待機列の会場誘導が開始。階段を使って3Fに上がり、列をそのまま会場内の壁際に引き込んで待たせる、という非常に珍しい誘導方法でした。開場時間になってもバラバラにならず、ちゃんと壁沿いに行進して先頭からフリーにしていくというやり方が罷り通るあたり、オタクのマナーの良さに関心してしまいました。コミケ最終日の東館などの激戦区ではなかなかこうは行かないのかも知れませんが… 私は、行列している最中に小耳に挟んだ情報により、一番混みそうな大手(らしい)の「Blue Forest」にまずは向かうことに。今回のイベントのカタログの表紙を描いた人なので画力があることは良くわかるけど、本は一度も読んだことがありませんでした。作者の「明」という名前を、別のサークル名と間違えて記憶していたくらいなので(笑) まぁ、行列が出来るにはそれなりの理由があるんだろう、ということで5分ほど並んで買ってみました。なるほど、絵も上手いし漫画としても良く出来ているし、缶バッチとかの遊び心もあるのが人気の秘訣でしょう。書店委託で見かけれことがないから一般的な知名度は余り高くないのかも知れませんが…詳しい評価は後日機会があれば、どこかで書く事にします。 その後、「Like a mint」「SUGOあるまじろ」「舞子海岸迄五分」の新刊をゲットして、あとはいくつか知ってるEver17本のサークルの新刊を押さえて、後は全サークルの見本誌を総流しで、気になった本を手当たり次第に買っていくと…本日の合計は28冊でした。オンリー即売会としてはかなり大目の数字だと思います。オフセット新刊率も高かったし、コピー本でもカラー表紙を使って気合の入ったサークルさんが多かったですしね。それにしても…都産貿の机は奥行きがやたらに長くて物が沢山置けますが、逆に売り物が少ないと寂しさもひとしお。年に2冊が精一杯の私には耳の痛い話でござるよ。 12時半くらいになると、イベント記念本目当てと思しき人たちが、所在無さげに遠巻きに13時の記念本配布を待つ姿が多く見られるようになってきたので、準備会も列を作ることに。すると、ほとんどの一般参加者がこの列に並んでしまい、フロアにお客さんが誰もいなくなるという珍事が発生。小規模イベントでもこれほど極端な例はそうそう無いと思うのですが…記念本も無事に買えた事だし、この後ビッグサイトで「イワえもんを偲ぶ会」に出席する予定があるので会場を後にする事に。たまにはイベントの最後までいて、アフターイベントというものも体験してみたいものですが、やることもないのに閉会まで残ってるのは結構しんどいですからね…まったりした雰囲気がオンリーイベントの醍醐味なのかも知れませんが、暇を持て余すことと、のんびりしているということはちょっと意味が違うような気がするんだけどなぁ。退屈しないイベントを希望。 イベントの総括としては、オンリーイベントとしてはサークルの意欲も高く、会場も広々としていて快適だったし、参加者のマナーも良く、準備会側の運営に大きなミスもなかったと思います。ただ、この日は他の会場のイベント(PioのM3や、ビッグサイトのスパコミ)と日が重なってしまったため、集客力という点で多少損をした部分はあったかもしれません。もっとも、それでも来る酔狂さが、オンリーイベントの魅力ともいえるんですけど。第三回開催はまだ未定ということですが、また開催されたら是非行きたいものです。(Remember11の人気が出るかどうかは不明ですけどね…)
2004/05/01 (土) 「クッキング・バカ」激安食生活にも慣れてきたけど、あまりにも安値を追求しすぎても食事が単調になってしまうので、レパートリーを増やしてみることにした。まずは、1束78円で購入したアスパラガスを試してみる。実家でもほとんど食卓に上ったことがないので、どう調理すればいいのかサッパリ分からないが、「香取慎吾がマヨネーズをかけて、茹でたアスパラを食っている」CMを思い出したので、とりあえず茹でてみた…うむ、普通に食材として美味いと思うけど、いかんせんメインの野菜としては量的にもコスト的にも満足できんなぁ…続いて、茄子を1パック68円で仕入れてきたので、焼き茄子にして食べてみることに。フライパンで軽く焼いてから醤油を垂らして…うむ、これも結構いける。でも、なんだか実家で食べていた茄子とイメージが違うのは気のせいなのだろうか?茄子といえば、もっと瑞々しくて種もあって…というイメージだったのですが…秋茄子になると変化するのかな? というように、レパートリーを増やすといっても、野菜を煮るか焼くかというオプションが付いただけだったりするのですが…でもそのお陰で、最近の夕食は不必要なまでに野菜がてんこ盛りです。キャベツの千切り、きゅうり1本、トマト1個、茄子1本。野菜で1皿埋まってしまいます。もちろん、おかずは別にあるんですが、それも最近は安売りの時に買い貯めた魚を冷凍保存したものを使っていたりで…肉を食うこと自体を贅沢だと感じ始めている節も。つい先月まではインスタント生活を4年も続けてきたくせに、変われば変わるものですねぇ… まぁ、不摂生が祟って早死になんかしたら、未来のゲームが遊べなくなったり、未来の同人誌が読めなくなってしまいますからね(論点はそこかいっ!)。死なない程度にうまく食事のやりくりをしていきたいものです。 |