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   2004/03/29 (月)  「奈良生活カウントダウン」冬の自転車トレーニングで酷使したため、数ヶ月前に壮絶なパンクで最期を遂げたまま、放ったらかしにしていた自転車を修理に出したら、自転車屋のおじさんに「チューブ交換が必要だね。どんな乗り方したらこんな風にパンクするんだろうね?」と言われてしまいました。強すぎる脚力にママチャリの足回りでは耐えられないのだそうな。うーん…そういえば、相方が引越しの際に洗濯機を持って行ってしまったので、洗濯をしに初めてコインランドリーに行った時のこと。ジーパンもついでに洗おうと、換えのジーパンに大学時代に履いていたやつを引っ張り出してみたら…履けませんでした。「お腹がきつくなった」という話はよく聞きますが、私の場合は「太腿が太くなりすぎて入らない」というレアケースです。試しにメジャーで太腿を計ってみたら…(悶絶)チミは格闘家か競輪選手か?…どおりで、ジーパンのサイズをウエストを基準にしていたら合うものが見つからないはずだ… もとい。レストアされた自転車で奈良市役所まで飛ばして、転出届を提出。住基ネットで事務作業もさぞかし便利になって、窓口もスムーズに…なってませんね。いくら引越しシーズンだからといっても、たっぷり40分は待たされようとは…そうそう、これまでは会社がやってくれていた各種の公的手続きも、これからは全部自分でやらなきゃならんのですよ…めんどくさい。一度味わってしまった楽な生活のレベルは、なかなか落とせないものです。 奈良での生活も、あとちょうど1週間を残すのみか…どれ、明日はまだ行ってない神社仏閣巡りでもしてみようかな?    2004/03/28 (日)  「薔薇のお茶会」多分、大阪で最後の即売会参加となるであろうこの日、マリみてオンリーイベント「薔薇のお茶会」に一般参加してきました。会場となるのは、中之島中央公会堂。大阪市役所のすぐ隣という、無謀極まりないセレクトなのですが…ちなみに、外観は下記URLを参照のこと。(即売会が行われたのは3Fです)http://osakawalker.com/Pages/kokaido.html …確かに、マリみてには最適な歴史と雰囲気を持った建築物だと思いますよ。天気がいい日には、老人達がスケッチをして愛でるくらいの名建築ですから。しかし…この建造物にどれだけの歴史があるかどうかは知りませんが、おそらく、500人以上のオタクが集結する姿を込みでスッケチされる日が来ようとは、マリアさまも夢にも思わなかったに違いまいて。(しかも、その99%が男性参加者なんですけどね) 開場は11:30ということだったので、1時間前の10:30に現着してみる。すると…なんですか?このすさまじい行列は!列はあっという間に市役所前まで伸びてしまったので、列を再整理して橋の道路(歩行者天国)を埋め尽くすように配置。日曜の散歩を楽しむ老人達の「何事?」という奇異の視線を浴びながら待機。しばらくすると、スタッフから「入替制になりました」と知らされる。あ、あんですと〜 今回の会場は、シスプリの千影中心イベント「千夢一夜」と机を並べた同時開催、仕切り向こうにはメイド巫女さん系の「袴神宮」が同時開催で、さらにはコスプレ専用の部屋を用意するという風に、非常に狭いスペースで行われたため、500人を一気に入れたりしたら会場がパンクするのは明白。下手すれば床が抜けるかも…入場規制ではなく入替制にしするのも致し方がないと理解できるのだが…しかし、会場の3Fに上がってからも、入り口前で不条理に待たされ、カタログを持っている人を持ってない人と一緒に並ばせるなど、あまりにも手際が悪すぎる。目の前で過ぎていく無為すぎる時間に…(ぶちキレ寸前) そんなこんなで、ようやく入場できたのは11:55分。国の重要文化財にも指定されている豪華な内装をじっくりと拝見…する暇なんてありません。何しろ、次の入れ替えのため時間制限があるのだから、悠長に天井を見上げるような余裕などありせぬ!お目当てのサークルさんが軒並みイベント合わせの新刊を落としてしまっていたのは残念だったけど、先が楽しみなサークルさんのコピー本などを買い漁り、なんだかんだで20冊を購入しました。まったくノーマークだった「ラクデス」さんの本を発掘できたのは大きな発見でした。もっとも、他に新規発掘がほとんどなかったのは、「知らないマリみてサークルの方が少ない」からなんですが…(我が事ながら、ホントに「お前は何者なんだ!」と聞きたくなりますね) 12:30には、入替えのため、第一次入場の参加者は一時すべて退去することに。私はすべてのサークルを回り終えていたので、このまま会場を後にする。橋にはまだ残り約半分200人以上が今や遅しと第二次入場を待っていました。時間通りに来てこんな仕打ちを受けても、じっと耐え偲んで待つ。ホントに、オタクというのは行儀が良いジェントルな方ばかりですね… そのまま帰ろうとしたら、「←バラ園」という看板を見つけたので、行ってみることに。バラ園と言っても、原作みたいなバラの温室があるわけでもなく、ただ単に堂島川沿いの小径にバラを植えてあるだけです。しかも、季節が違うので咲いているバラはひとつもありゃしません。ロサ・キネンシスのバラは見つかりませんでした。ちなみに、ロサ・キネンシスは中国原産です。へぇーへぇーへぇー http://www5d.biglobe.ne.jp/~ros/ros/r_qz/r_chinensis.htm さて、イベントの総括としては…オンリーイベントとしては非常に活気があったと思いますが、参加需要に対する会場のキャパシティの読みが甘かったし、運営スタッフ間の連絡連携も悪かった。少なくとも、カタログを持っていない人に販売する機会は、開場前に並んでいる間にいくらでもあったはずだ。また、同じ日に名古屋で同じマリみてのオンリーイベントが別団体で開催されていたため、作家さんが分散してしまったのも大きな問題だと思う。この混雑を受けて、中央公会堂が再び即売会の開催を受け入れてくれるとは考えにくいし…まだ経験の浅いサミット系が主催ということもあるが、こんな体たらくではイベントの継続的開催と発展は難しいかもしれませんね… (ちなみに、イベント後の「大阪城公園お花見with泥酔サミットには参加していないので、その部分のレポートはありません。入替制のイベントで閉会まで粘れるかってんだ!べらんめぃ!)    2004/03/27 (土)  「日本橋最後の接待紀行」今日は、地元の友人が大阪に遊びに来るので、日本橋界隈で接待をすることに。こうして私が友人に自分の庭のように日本橋を案内(あない)するのも、多分、これが最後でしょうねぇ… と、おセンチな気分に浸っている暇はないくらい、スケジュールは非常にタイト。いつものように朝10時に日本橋入りして、いつものように買出しをして、出すところに出して私財の一部現金化…日本橋を隅から隅まで歩いて、これを12:30の合流までに済ませようというのだから、なんともクレイジーなスケジュールです。今週の買出しブツのリストはこちら。(マンガ)トリコロ(2) トリコロの2巻は、とらのあなでやっていた複製原画のプレゼントを密かに期待していたのですが…昨日発売なのに、もう今朝にはキャンペーンが終了していました…無念。ディスガイアのトレーディングフィギュアの最終出荷は4/3に決定。これで、少しは闇市場での価格暴騰も抑制されるかな? 「Fate」の通常版が3/26に発売されていたことを初めて知りました。というか、発売から2ヶ月近くも通常版が発売されていなかったことに驚きました。商機には旬というものがあるだろうに…そこまで焦らすメリットってなんなのさ?! 友人と合流後は、とりあえず昼飯のため、法善寺のお好み焼き屋「美津の」に行ってみることに。ここの山芋たっぷりのお好み焼きは絶品との評判なのだが…評判が良すぎてどえらい行列が出来ていたので断念。そこで、近場で別のお好み焼き屋を探していたら…鶴橋風月が目に入りました。大阪に住んでかれこれ3年半。未だに風月には行ったことがなかったので、最後の記念にと入ってみることに。道頓堀地ビールを飲みながら待っていると、店員さんが目の前のテーブル席で焼き始めた。その手際に関心しきり。豪快にキャベツをこぼしながら掻き混ぜ、鉄板に落ちたキャベツをささっと固めて、オコゲができるまでじっくり片面を焼き、極太の卵麺を乗せてモダン焼きに。こんなにカリカリのお好み焼きは初めて食べましたが、美味いですね!家の鉄板でこんなにおこげを作ったら、怒られてしまうかもしれませんが(笑) お腹もこなれてきたことだし、ようやく本題の中古CD屋巡りを開始。サウンドパックをはじめ、日本橋の中古CD屋のことごとくを回っていく。洋楽中心の友人と、邦楽でもストライクゾーンが異常に狭い私とでは、かなり守備範囲が違っているのですが、それでもこんな機会でもなければ、音楽の趣味の新規開拓の機会はありませんからね…たまにでも連れ出してくれる友人に感謝!今回の収穫物は下記のとおり。 (CD)大阪ソウルバラード こういう機会の買い物は、毎回かなりネタに走ってしまいがちなのですが、今回は財布が厳しいということもあり、かなり保守的なラインナップとなりました。笑いのタネとして購入した「日本国憲法(朗読)」でしたが、絵図の面白さとインパクトは十分なのですが、中身はいたって真面目な憲法全文の朗読なので…前回の「荒城の月のすべて(題字:筑紫哲哉)」には遠く及びませんね。新品でも売ってることを見たことがなかった菊池志穂の1stアルバムと、渡辺美里のライブ限定版、加古隆の「パリは燃えているか」のピアノバージョン、以前から新品でも買いたいと思っていた「大阪ソウルバラード」も定価の半額で手に入ったし…足を棒にして探し回った甲斐があったというものです。 買い物後は、夕食のため日本橋を南下して通天閣周辺の新世界へ。今回のお目当ては、元祖串かつの「だるま」。串かつ発祥の地であり、赤井英和お気に入りのお店。しかし、店主の健康不安と後継者不在で店を畳む瀬戸際に追い込まれたが、この店の味を愛する赤井英和が、ボクシングジムの若手を弟子として送り込んで暖簾を守った、という有名な逸話を持つお店です。すでにこじんまりとした行列ができていましたが、この店は非常にこじんまりとしていて、客席部分は路地にはみ出しているような状態なので、列は短くても結構時間はかかります。30分から1時間待ちくらいは覚悟しておきましょう。 40分ほど並んでからようやく入店。八重勝のような広さと明るさはないけど、狭くても歳月を感じさせる古さがそこはかとなくいい雰囲気を醸し出しています。名物メニューの「元祖串かつ」は、他の串かつ屋の串かつとはちょっとモノが違います。私はグルメじゃないから気の利いた言葉で説明はできませんが…油脂の強い独特の固めの衣によく合います。秘伝のソースはかなり辛口なので、好みの分かれるポイントになるかもしれませんが…お店の落ち着いた雰囲気のためか、串かつ屋にしては結構長時間飲んで食べていました。予算は、生ビール2杯をつけて一人3000円くらいを目安にどうぞ。 いろいろなものが初体験で、最後の体験になるかもしれませんね…今できる事は今のうちにやりつくしておく事にしましょう。    2004/03/26 (金)  「毎日が日曜日」引越しは業者の都合で4月5日なので…今日から、毎日が日曜日です。これからは、「いいとも」がやってる頃に起床し、好きなだけゲームをやって、夜が明けるまでネットで夜更かし…することも可能なのですが、長年染み付いた堅気のサラリーマン体質は、そう簡単には変えられません。目覚ましをセットしなくても同じ時間に目が覚めてしまうし、夜は2時過ぎにはキッチリ眠くなってしまいます…老化現象も始まってるのか?今日は、同じく会社を辞める同室の相方の引越しの手伝いをして過ごすことに。それに便乗して、相方の車で普通には処分できないゴミを処理場に持っていってもらうことにした。壊れたカラープリンター、売るあてもないファミ通DVD、不要なディスク、発砲スチロール、乾電池、電球などなど…本当は、古いDELLのパソコンも処分したかったけど、リサイクル法によってメーカー製のパソコンには処理費用が発生するので…自作パソコンの処分には適用されないらしい(自治体によって違うかもしれませんが) 今回処分した中で特徴的なのが、私が壊してきたキーボードが3個もあったこと。ほとん年1個のペースでキーボードを破壊して来たわけですが、そんなに私の指圧(?)は強いのだろうか?スピードが上がれば上がるほど、正確にタイピングしていることを確認できる必要があるので、ひとつひとつの動きを把握できる必要があるのですが…誰か、頑丈なキーボードを知っていたら教えてください(切実) そういえば、ここ半年ほどはマウスではなくタブレットでPCのすべての操作をやっていましたが、退職時に現場の人が餞別でくれたUSB光学式マウスを使うようにしました。やはり、マウスだと右クリックが簡単ですねぇ…でも、タブレット時代もあながち無駄ではなかったと思う。なるべく多くの作業をキーボードでできるように、いろいろとショートカットキーを覚えましたからね。あと、結構いい値段のルーターももらいましたが、セットアップは引越し後にしたいと思います。 今度の新居は、NTTまで1kmもなくて、YahooBBの45MBサービスにアップグレート。400Kしか出ない現在の何倍のスピードが出るのか…非常に楽しみです!    2004/03/25 (木)  「会社を辞める日」昨日、定時後に電車で片道100分以上掛かる所属営業所(行くのは初めて)に呼び出されて、退社理由をデータとして残すため(初対面の上司の)面談行い、同時に退社に必要な書類を提出。これでようやく、退社に必要な手続きが全て終了しました。退社が決まった途端に、営業所までの交通費も出さなくなるような薄情な会社には何の義理も未練も感じませんが、実際に現場でお世話になったクライアントと、机を並べて仕事をした方々には最後まで仁義を通したいと思うし、辞めた後も個人的に連絡を取り合うこともありそうです。私はこの4年間…というより、現在の派遣先に来てからの2年半、職場と人間関係にはものすごく恵まれていたと思う。その職場自体が4月から横浜に移転して事業体制が大きく変わってしまうため、今回の契約切れとともに終了という流れになってしまったのだが、それも一つのいいきっかけになったと思います。次の派遣先を探して、また2年ないし3年という時間を拘束されれてしまうと、その時には私は30歳になってしまいます。収入面でもキャリア面でも、そこから何かを始めるのはもう難しい年齢ですからね… もっとも、約400万あった年収を捨てて、次のあてもないのに引っ越す、そこまでバカなことを誰もがやり始めたら、社会はまともに立ち行かなくなってしまいそうですが…(苦笑) 退職金と財形貯蓄の解約金があるので、しばらくは食べて寝るくらいの事はできますが、自己理由による離職では職安に行っても失業保険はもらえないので、できればGW明けくらいには新しい働き口を決めておきたいものですが、はてさて、どうなることやら…(とりあえず、お仕事募集中!とHPにでも書いておこうなか?(どんな仕事なのか、書いてる本人もよく判らなかったりしますが…))    2004/03/24 (水)  「同人の妖精・イワエモン急逝」客員主席研究員岩田次夫の研究室・訃報http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/topics/iwata.html イワエモン(岩田次夫さん)にお別れするスレ コミケカタログのDr.モロー先生のマンガでもお馴染みの「イワエモン」こと「岩田次夫」さんが、3月22日18時22分、重症肺炎による感染症性ショックで亡くなられました。享年50歳でした…長さんに続いて、岩田さんまでも… 即売会の度にトラック2杯分もの本を買いまくり、通算すると都内に一戸建てが買えるほどのお金を投じてきた、など数々の「生ける伝説」の体現者として、作家からも一般参加者からも主催者からも「同人の妖精」と呼ばれて愛されてきた岩田さん。コミケの膨大すぎる作業をシステム化した岩田さんの功績がなければ、コミケは年2回開催さえ維持できなかったし、今日のように市場として陽の目を見るにまで成長することもありえなかった。偉大な先人が文字通り命を削りながら表現の場を守り、才能を買い支えてきたからこそ、私のような「後に続く者」がこの世界に飛び込んでいくことができたのです。 私が初めてサークル参加した時、私の本を買って行ってくれた方の中にすごく存在感のある年配の方がいました。後日になって人づてに話を聞いて、その方が岩田さんだったことを初めて知り、いかに偉大な人なのかも初めて知りました。ものすごくマイナーな原作でしかも新興サークルだったのに…本当に隅から隅までチェックしていたんですね。私は初めてのサークル参加ということで舞い上がっていたので、岩田さんに何を言っていただいたのか、残念ながら何も覚えていないのですが…今思えば、あの時から本当の意味での「同人」を、頭の中ではなくて実感として理解できたのかもしれません。 医者から癌告知を受けてからも、入院闘病生活をHP上の日記で公開するなど、最期まで現役の同人魂を失いませんでした。同人者として、改めて岩田さんのご冥福をお祈りいたします。    2004/03/23 (火)  「日本橋買出しカウントダウン紀行」(これは、先週の日曜日のお話です)すでに発表したGM研本部の関東移転にともない、この週末恒例の日本橋買出し紀行も残り僅かとなりました。いや、多分、4月からは「秋葉原買出し紀行」にタイトルが変わるだけ、という気がしないでもないけど… 新居決定と引越し代で財布が大ダメージを受けたので、今週も何点かの私財を売り払って、いくばくかの現金収入を得たものの…そこに待っていたのは、サンクリ新刊ラッシュだったのです! Remember11 -the age of infinity- …まったくもって、この先明確な収入の保証があるわけでもないのに、どうして買うかな、こんなに(怒)。ゲームやCDはポイントカードを駆使できるし、マンガは金券ショップ図書券の合わせ技を使っていくらか浮かせることができるけど、同人誌だけはそうはいかない。むしろ、書店委託料が上乗せされて即売会価格よりも高くつくというから、割引道を往く者にとっては極めて効率が悪いアイテムなのです。関東移住で即売会に足繁く通えるようになれば、その状況も少しは変わるのかもしれませんが…でも、先立つものがなければ、いくら新規発掘の機会が増えたところで生殺しなんですけどねぇ… 残り少なくなった日本橋買出し生活の昼食は、やはり「ちょいめしあさちゃん」しかなかろう!…って、定休日かよ!一番客が入る日曜日に休んでどうする!と思わないでもない。「ジャイアント馬場VS従業員、アンディ・フグVSあさちゃん、ブルース・リーVSマスター」という、いつもは笑える休みの口実(嘘)の貼り紙も、なんだか腹立たしく見えてきた…あと1回くらいは食べときたいな、唐揚げだし巻き定食600円。 引越しなどがあると、ゲームの予約のスイッチ(切り替え)が大きな問題になるのですが、今回に限っては特に何も問題にはなりませんでした。唯一、マリみてのDVD1巻の発売時期が被ったけど、コレクターズエディションはもう1ヶ月先なので問題なし。ゼノサーガフリークスも、CLANNADも移住後に予約を入れても間に合う。でも、秋葉原という街は「限定品がかえって手に入りにくくなる」という現象が起きる可能性があるし、下手にお店独自の特典が多すぎて選択肢に困るという現象が起きる可能性もある。購入店の分散はポイント戦術の効果を薄くしてしまうのだが… どっちにしても、これからは積みゲーなど1本たりと買う余裕はありません。あらゆる生活費を限界まで切り詰めて購入する1本1本のゲームが文字通り命懸けになります。しかし、その真剣勝負の緊張感を取り戻すことで、GM研レビューは確実に良い方向へと変化していくことができるでしょう。メディアミックスの甘ったるい空気で弛んだ贅肉なんてもう要らない!一滴の水が染み込むような飢えと貪欲さを、取り戻したいと思います。    2004/03/22 (月)  「臨時ドリマガレビュー」朝の通勤電車でドリマガを読んでいると…思わず「うぉ!」と呻いてしまった。というのも、最新ゲームソフト満足度ランキング(旧:全ハード読者レース)で、GAEの「カンブリアンQTS」が「22着、9.26」で初登場ランクインしていたからです。約1ヶ月後の発売だった同社の「第三帝国興亡記」にランクインの先を越されるとはよもや思いもしませんでしたが、発売から3ヶ月近く経って、ようやく規定得票(30票)に達したようですね。毎号採点してハガキを出して地味に支援してきたファンの一人としては、この思わぬ高得点は嬉しいのですが…たぶん全体票の3割以上が私がコツコツと送り続けてきた組織(?)票ですからねぇ…ホンマに売れてないだなぁ…とかなり心配になったりもします。こういう遊び手の公式の評価として再露出することで、この良き作品との出会いが生まれてくれることを切に願います。さて、長年のドリマガファンから大変な不評を買っている漫画「明日はじける」ですが…臨時週刊体制で崩れた絵はちょっとはマシになりましたが、中途半端な萌え路線は早くも撤収ですか? 弦が切れているのに収録が続けられるなら、何のために呼び出したのか?ストーリーラインも破綻しっぱなしでござる。にんともかんとも…やはり、近藤るるるの二匹目のドジョウには成り切れぬか… 読めるページの減少傾向は相変わらず。4月から失業と引越しで本当に金欠になってしまうので、できれば購読停止にしたいところなんですが…セゲいちの単行本は一向に出る気配がないし、1/2ページ化以降はさらに刊行ペースが落ちるのは確実…ぬぅぅぅ    2004/03/21 (日)  「電撃引越見積作戦」(昨日の話の続き)午前中に新居を電撃作戦で決定し、午後にはクロネコヤマトの営業さんが引越し見積もりのため来訪。申し込んだのはトラックの大きさ・走行距離・作業員の人数で料金が決まり、荷物の梱包と荷解きを全部自分でやる「引越チャーター便」なので、何が何点あろうと別になーんにも関係ないんですけどね… やって来たのは、関西にありがちな濃い顔のおねーさんでした。んーなんだかなー(by阿藤快)。3千冊の同人誌が並ぶ豪快な本棚を見られるのはちょっとなぁ…何の本なのか理解できなかった模様ですが、とりえあずその圧倒的な量に呆れているようでした。「これは2t車には乗りませんよ」と言われました。まだ準備は半分くらいなのに、すでにダンボールは50箱を突破。最終的には80箱前後になる予定です。まったく、我ながらよくもここまで買いまくったものだこと…保険100万じゃ全然利かないよな、これ… 引越しシーズン真っ盛りということもあり、退社日=退寮日ということで厳密に引越し日が指定されているため、他社の都合がつかなかったので、見積もりの条件比較をする暇もない。しかし、提示された見積もりは、19万6760円。ホームページで大阪→東京間での家族の引越しを例に算出された16万前後という予想を大きく上回るものだった。どうやら、3t車にグレードアップした差額がデカかったらしい。でも、この荷物の量で「作業員を1人(3万)減らしてくれ」と頼むわけにもいかない。 そこで、即決をちらつかせて値切る作戦に出る事にした。引越し先が1階であることと、家具のレイアウト搬入は必要ないことを挙げて、5000円引きを引き出す。これで19万1760円。ここでさらに端数を削ってもらい、ジャスト19万円でハンマープライス!(懐)。始めからこのくらいの値引きは営業さんの裁量範囲だったのかもしれないけど、そう感じさせないで自然にやってのけたこの営業のおねーさん、実はかなりのヤリ手なのか? 最後の最後で関西人らしい値切りが出来て大満足なり。 今回の引越しは、せっかく自分で高い金を出して業者を雇ったんだから、徹底的に作業を手伝わないようにしたいものです。お人好しすぎる私は、どうしても自分から手伝ってしまいそうですが、引越し前の荷造りと引越し後に待ち受ける荷解きが大消耗戦になること必至なので…作業員の人に嫌なクライアントだと思われても自制することにします。 さて、予算がオーバーした分をカバーするために、最後の切り札である「同人秘密予算(ただ単に私も存在を忘れていただけ)」で大量に発見された500円玉を動員することにしましょうかね…(こんな調子で、夏コミの製作予算が確保できるのか、大いに不安なのですが…明日はアタシの風が吹く?)    2004/03/20 (土)  「電撃新居探索作戦」午前中のうちに近所のレオパレスセンターで物件契約をして、午後にはクロネコヤマトの引越し見積もりに来てもらって…わずか半日で50万近い金が吹き飛びましたが、どうやら最悪の事態である「宿無し」だけは回避できました。何しろ、現在の奈良のGM研本部は会社名義で借りている部屋なので、退職と同時に追い出されてしまうので… 引越しは4月5日。奈良での生活も残り15日ということになりました。取り立てて何か思い出に刻むような出来事があったというわけでもない土地でしたが、いざ去るとなると名残惜しいものですね。引越し準備のバタバタ騒ぎが終わって、3月末に退職したら暇になるから、唐招提寺や薬師寺や石舞台などのまだ行ってない旧跡巡りでもしてみようかな? 多分、よほどの用事が無ければ、もう二度とこの地を訪れるチャンスはないでしょうからね… さて、今回の不動産探しにはレオパレスを利用したのですが、その理由は至って単純です。「一般不動産の物件で必要な初期費用(敷金・礼金)を用意できないから」というものです。敷2・礼2+前家賃1+保険=約6ヶ月分。6万円の物件なら36万円。7万円の物件なら42万円が必要になります。宵越しの金は持たないという江戸っ子の如く、ろくすっぽ貯金なんてしていなかった私にとっては、これにプラスして「引越し代」を含める大金を用意するなんて出来ないのは自明の理。 そこで、週刊賃貸WEBで敷金・礼金ゼロの物件を見つけて、そこに活路を見出すことに。共益費が15,000円もする割高な物件だったが、初期費用は断然安く済むし、今肝心なのは、迫り来るタイムリミットまでに成約することなのだから…しかし!そこには「まさか!」の落とし穴が! 不動産屋に問い合わせてみると「入館料40万円が必要です」とのこと…確かに、明らかに同じビルの物件を紹介している他の不動産屋の特記事項には「入館料40万円」と記載されてましたよ。でも、電話した不動産屋だけは「火災保険2年2万」としか書いてなかったのです!…そういう大事な情報を掲載しないとは何事かっ!初期費用が用意できないから敷金・礼金ゼロの物件を探してるのに、これじゃ本末転倒やんか! しかし、東京までの交通費を考慮すると、何度も現地に足を運んで不動産屋と物件廻りをする、時間的な余裕も経済的な余裕もありません。…そこで思い出したのが「レオパレスで部屋を借りたら、藤原紀香がついてきた」というバカなCM。試しに、ネットでレオパレスの料金制度を読んで算盤を弾いてみる。会員登録料+年会費+前家賃+保険料が発生するものの、総額では確実に一般物件よりも安く済む。東京(A地域)の場合、20万+賃料くらいで収まりますからね。 しかし、レオパレスの物件には、ある致命的な弱点があるのです!それは…「近くて狭い or 遠くて広い」という鉄則に例外がありえないということです。しかも、遠いという概念が普通とは違います。1Kで20平米クラスになると、平気で「バス30分」とか書いてあったりしますからね…それに、私のように「家具無し」のタイプを選択する人間にとっては、それだけで選択肢の7割近くが失われてしまいます。LEO-NETという妙ちくりんな余計なサービスも避けて、今回のように入居可能日に制限があるとなると…選べる物件は1割にも満たない。やっぱ、レオパレスでもあきまへんのか… そう思って諦めかけていた時、この今まで見えていなかった「抜け道」を発見しました。そうだ、何も東京に拘る必要はない!要するに、東京の都心部に通勤可能であればいいのだ!キーワードは「敢えて埼玉」!埼玉はレオパレス会員のB地域になるため、A地域の東京に比べて入会費が5万円も安いのです。しかも家賃も広さも県境を跨ぐだけで段違いに有利になります。名を捨てて実を取る。それが「敢えて埼玉」作戦!(埼玉県民の読者の方に顰蹙を買いそうなネーミングですね) そして私が目をつけたのは…新宿にも秋葉原にも25分で行ける、埼玉県の最南端「川口市」の物件でした。京浜東北線で乗り継ぎ無しで秋葉原まで24分。新宿までは赤羽で埼京線に乗り換えて25分。池袋にも国際展示場にも埼京線でアクセスできるという、完全無欠の”オタク仕様”の立地条件なのです。私が決めた物件は徒歩20分の郊外だが、自転車を使えばまったく問題ないし歩けない距離というわけでもない。駅前にはヨーカドーもダイエーもあるし、NTTまで1kmと離れていないのも好条件です。 それに、この物件は極めて出現率が低い「特殊物件」だったのです!この物件の他の部屋は17.62平米のユニットバスなのに、この角部屋だけが24.67平米の1DKになっていて、丸々2畳分の巨大な物入付きで、風呂トイレ別。まるで、管理人さんが住むためにあるような(?)特殊物件なのです。ただし、1階部屋なので防犯グッズをいろいろと取り揃えなくてはならないなどの問題もありますが、こんな好物件が渡りに船のタイミングで出ていて、それが目に止まったこと、その出会いこそが大事だと思います。「逢えて埼玉」という活用形もアリなのか? というわけで、4月6日から私も晴れて埼玉県民です(ただし、無職)。日記が非常に長くなってしまったので、引越し業者の見積もりのネタについては、後日にアップすることにします。    2004/03/18 (木)  「へこんでる暇なんてない」ここ最近の言動で、諸方面にご心配をお掛けしてしまいましたが、どうにか持ち直しました。と言うより、へこんでる暇なんてありません。無職はともかく、宿無しは洒落になりませんので…行動の前に反省なし。後戻りが出来ないなら前に進むだけのこと! 何か動きがあったら逐次TOPICSで報告します。    2004/03/17 (水)  「賭けの結果」賭けの結果が出ました…ダメでした…4月から無職の上に宿無しです… 不幸と逆境には慣れていますが、さすがに今度ばかりは立ち直れないかも… 気持ちの整理が付くまで、通常更新の再開は無期延期とさせていただきます。    2004/03/15 (月)  「高崎小1女児殺害事件に「異議あり!」」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a&eq;20040313-00000003-mai-l10http://www.zakzak.co.jp/top/t-2004_03/1t2004031305.html アルカイダによるスペイン列車同時爆破テロや、高橋尚子のオリンピック落選などのビックニュースでもちきりだからなのか、それとも、世間が「またオタクの仕業かよ」と悪い意味で慣れてしまったからなのか、不思議とあまり大きく扱われていない「高崎小1女児殺害事件」ですが… しかし、この問題が真剣に議論されることさえ無くなってしまったということ、それは、「オタクはみんな幼女趣味の危ない人」という誤った偏見が完全に固定化してしまったことを意味しているのではないでしょうか? この忌々しき問題に対して、オタク文化を愛する者として異議を唱える運動「オタクだからこそ女の子をまもります」を起こした方に大いに感銘を受けたので、私もこの問題に対して一考して、微力ながら運動を応援したいと思います。 「オタクだからこそ女の子をまもります」宣言に賛同します! さて、この容疑者の経歴や性癖についてですが、私はそれに関しては何も言うつもりはありません。どんな生い立ちだろうと母親思い好青年だろうと、犯罪者は犯罪者でしかないのですから。ただ彼に決定的に不足していたもの、それは、自分の行動が引き起こす結果を想像できなかったことです。その行為が、自分が愛好してきた趣味世界に対する「裏切り」だということにさえ気づかなかったこと…これは、オタクの仁義の観点からも情状酌量の余地無しです! 容疑者は理解していなかったのだろうか? 今、オタク文化がどのようなイメージで捉えられているのか、いかに危うい状況にあるのか、同じ文化を愛する同胞たちが、一部の考えなしの輩の暴走によってどれほど肩身の狭い思いをして迷惑しているのかを…大学を蹴ってまでして専門学校に入って漫画家を目指したこともあったというのに、今まで一体何を学んできたというのでしょう? 少なくとも、私はこれらの一連の幼女略取・暴行・殺害事件のニュースを聞いて、怒りも哀しみも何も感じないような輩を「オタク」だとは認めません! そもそも、現実に負けるような空想しか持てない想像力が貧困な不覚悟の輩と一緒にするな!と言いたい。幼女趣味というジャンルは、3次元の世界では法律云々以前に倫理的に許されるものではないが、2次元の空想世界だからこそギリギリのラインで許容されているわけです。倫理上の後ろめたさがあってこその表現であり、不可能を可能にする空想が生み出す「もうひとつの現実」なのです。本来ならば全く別次元の存在である現実と空想を混同してしまうということは、彼にとって空想とはその程度の価値しかなかったということだろう。しかし、それは現実逃避と欲望の捌け口(しかも不完全燃焼)でしかない。彼がプロの漫画家になれなかったのは当たり前だ。自分が創り出す世界に現実を超える無限を感じられないような人間に、どうして他人の心を動かすような作品が創れようか! それにしても、最近の日本人の「わかりやすさ」だけを求める短絡思考にも困ったものですね。とっくの昔に国民全部が狂牛病に感染してるんじゃないのかい?マスコミが過剰供給する情報を鵜呑みにしないで、ちゃんと自分の頭で整理して考えましょうよ。200冊ぽっちの漫画本やエロ雑誌やフィギュアを所有していたら犯罪者?ぷっ、笑わせてくれぜ!…じゃあ、同人誌だけで3118冊を所有する私が捕まったりしたら「世紀の大悪党」と呼ばれるんでしょうか?(エロ同人はその1%にも満たないけどな!) 私はオタクであることを公言して憚らない男ですが、だからといって堅気の方に私自身を理解して欲しいとは思いません。私が良く使う「冥府魔道のオタク道」という言葉は、何も語呂がいいから使っているわけではないんですよ。私はオタクという文化の特殊性と危険性を十分に理解しています。ひとたびこの世界に魅入られれば、その身を焼き尽くすまでその炎は消えることはないのですから…されど、そのリスクを越えた先に無限のフロンティアが広がっていることを知るがゆえに、失うわけにはいかないのですよ。その先に続いてく世界の可能性と自らが愛する文化への誇りを… 私は同人という戦場(フィールド)で揉まれながらオタクの特性を磨くことができましたが、それが良かったのかもしれませんね。同人というのは「オタク文化の象徴」かのように論じられることがありますが、それは大いなる誤解です。同人とは、ただ単に手頃な商品として消費するだけしか知らない一般のオタク”趣味”を飛び出して、自らの目と足で新たなる才能を支援し、身銭を斬って自らの手で本を創り出す”突破”した人々なのですから。そして、そこには想像以上に高い社交性とコミュニケート能力が必要であり、そこには原作に対する尽きせぬ敬意があり、そして参加者として「このフィールドを守っていかなくてはならない」という使命感を持つことができたのですから(もっとも、最近は”お客さん”づらをした無神経な輩が増えているようですが…) さて、最後にもうひとつ言っておきたいことがあります。それは…「現実あっての空想」であることをオタク側も肝に銘じておく必要がある、ということです。現実との違いを認識してこそ初めて空想は空想足り得るのであり、空想は現実から生み出されるものである、これもまた真なり。逞しく想像力を働かせて空想するなら、それが現実ではいかに後ろ暗いことなのかにも思い至るべきだと思います。「空想は空想だから関係ない」と割り切って考えてしまうことは、むしろ危険なことなのです。その空想がお腹一杯で満たされて、その人にとっての「標準」という現実になってしまった時、その人にとっての空想と現実の立場は反転してしまうのですから…そう、彼らのように犯罪に走る者とは、現実と空想を混同しているのではなく、現実と空想が反転してしまっただけなのかも知れませんね… 日常生活に張りと潤いを与える趣味として「愉しむ」くらいの心の余裕を持つことが必要だと思います。 いずれにしても、もう二度とこのような輩の愚行が繰り返されぬよう願いたいものですね…    2004/03/14 (日)  「逆転裁判3終了」GBAの「逆転裁判3」をクリアしました。1、2、3と3本連続でクリアしたわけですが…いやーもう、最後の最後まで腹の底から大笑いさせていただきましたよ。ドリマガの読者レースでの異常な高得点も当然の結果です。こりゃあ、Fateの大賞独占を阻む最大のライバル登場になるやもよ?詳しくは正式レビューで…と書きたいところですが、レビュー活動再開のゴーサインがまだ出せない状態なので、いつアップできるかは判りませんけど…嗚呼、でもこれで、遅れに遅れている結果待ちで理性崩壊一歩手前の心を「お笑い」で癒してくれた時間は終わってしまうのですね…来週から何をやればいいとうのか…え?「ファントム・ブレイブ」と「エヴァ2」はどうしたのかって?今週末には到来する「Remember11」と「サクラ大戦物語」はどうするのかって? 今の私の場合はスケジュール云々ではなく、テレビに縛り付けるだけの魅力があるゲームでなければ、1本クリアするだけの気力は湧いてこないでしょうね。こんな調子で夏までにネタを仕込むことができるのか…(不安)    2004/03/13 (土)  「日本橋○○放題紀行」今週の日本橋買出し紀行はいつもと違って午後スタート。というのも、今日は夕方6時から職場の有志による送別会が開かれるため、大阪に出てくる時間を調整する必要があったからです。私は必要とあれば朝10時から夕方5時まで日本橋で時間を潰す事は可能ですが、この緊縮財政の折「買い放題」…というわけにはいかないのが辛いところ。財布がとてもじゃないけど持ちませんので…(CD)MY BEST FRIEND 3(國府田マリ子) ソフマップで「ファントム・ブレイブ」の電撃の完全攻略本を購入。しかし…読めば読むほど育成システムの複雑さに意識が遠のくばかり…やりたい放題SRPGと言われても、育成方針がイメージできないのであれば、それが面白さに転換されることはないんだけど…どうしよう? らしんばん大阪店の開店2周年セールをやっていたので、激安ワゴンセールからいくつか貴重な本を発見。今までなぜか買い機会をスルーし続けてきた「電車でD」を購入開始しました(頭文字Dのアニメ再放送を見てあの漫画の面白さをようやく理解できたので)。 ついでに、Dカルトにも寄ってみようと思っていたら…無くなってる?移転のお知らせもないし…後でネットで調べてみると、どうやら2/29で大阪店は閉店していたみたいです。まぁ、すべてにおいて中途半端な店だったし、店員の態度も死ぬほど悪い店だったから、閉店になって当然と言えば当然なんですけど…閉店セールに行きそびれたことだけが残念です(お店が悪くても本には罪はないから)。 その後、送別会が開かれる梅田に移動を開始。普段なら地下鉄御堂筋線を使って4駅10分と掛からないのですが、今日は天気もいいし食べ放題に向けてカロリーを消費しておく必要もあったので、梅田まで歩いてみることにした。以前、新大阪から難波まで歩いたこともあるので、その約半分の距離なんて楽勝だ!と思ったのですが…リュック一杯の戦利品を背負って歩くのは凄まじい負荷でした。しかも、朝から水一滴すら摂取していないので、空腹を通り越して栄養不足で脳がくらくらしてくる。まぁ、もっとも、こんなのは戦場(コミケ)での極限状態に比べればなんてことはないんですけどね。 送別会の舞台は阪急東通りの「あじびる花心本店」。オタさん的表現で言うと「まんだらけよりも10m先」。ここの焼肉オーダーバイキングは食べ放題としては3500円と少々高めだが、食べ放題の割には肉の質が非常にいいと評判のお店(らしい)。1時間待ちしてでも食べる価値アリ! オーダー形式の食べ放題だと、注文してもなかなか肉が出てこないとか火力が弱いとかケチなカラクリがあったりしますがこの店は例外です。2時間制限の食べ放題だけど、オーダーによるタイムロスがほとんどないので、どんな大食漢でも持ち時間を使い切るということはないでしょう。上カルビなどの高めの肉も美味かったけど、焼いても固くならないレバーの質もさりげなく高い。食べ放題に石焼ビビンバも含まれているという、大変お得なコースだといえるでしょう。ただし、グルメページに載っていた「骨付カルビが食べ放題に含まれている」という事項が事実に反しているのは忌々しき問題だと思うのだが… いやー満腹満腹。予定日を4日オーバーしても音沙汰が無いことを思わず忘れてしまうそうになりましたが…明日は日曜なので、明日は郵便が来ない事は確定しているしなぁ…ふぅ…    2004/03/12 (金)  「無題2」予定日から3日…ポストに歩み寄るだけで、言葉も出ないほどの緊張で動悸が激しくなる。どんな結果でも動揺しないために、超高速であらゆるケースを想定してみるけど、いくら最悪の事態に対する完璧な自己修復論理を組み立ててみても、こみ上げてくるものは胃液の気配だけ。職場では既に連日送別会が開かれているというのに…今日もまた待ちぼうけです。まずいな…あと何日正気を保てるかな…    2004/03/11 (木)  「無題」予定日を2日過ぎても音沙汰無し…ポストを開ける度に手が震え、恐怖に慄く日々が続いております。嗚呼、心臓に悪い…大学合格の発表よりも1000倍、コミケの当落通知よりも2倍緊張します(すごい当社比だなぁ…)もっとも、今後約50年の人生と仕事の安定と保証を全部蹴り飛ばした大博打なんだから、あたふたするなというのは無理な話なんですけどね…むう、今夜の日記はこの辺で勘弁願います…    2004/03/10 (水)  「鳥インフルエンザ拡散」大阪の茨木市でカラスの死体から鳥インフルエンザ検出されたという…数日前に鳥インフルエンザ拡散への懸念を日記に書いたばかりでしたが、さっそく的中してしまいました。相変わらず悪い予想だけは良く当たる傍迷惑な自分の特性には困ったものです…与えられた情報を客観的に分析して、希望的観測を排して可能性と危険性を同一のものと観ることができれば、誰にでもできることなんですけどねぇ…(ええ大学を出ただけの役人どもには考える頭もないんかい!)一般的にカラスの行動範囲は5km程度で狭いと言われていますが、それはウイルスの拡散の危険性が無い事を意味するでもではありません。カラスの行動範囲の5kmは、人里離れた5kmではなく、都市空間を含む5kmなのですから。カラスは縄張り意識が強くて獰猛な鳥であるため、他の鳥や猫や犬と抗争になることも多く、人間の生活空間の周辺からエサを掻っ攫うずる賢さで、思わぬところに入り込んでくる。かつて欧州で猛威を振るい2000万人以上が死亡したというペストの運び屋になったのはネズミだった…群れを成さない習性がかえって拡散ルートの特定を更に難しくしてしまうし… もっとも恐ろしいのは、カラスへの感染が世界で始めての報告例であるということ。新種のウイルスに変異する危険性もある。都市部のカラスは極めて人間に近い食物(の残飯)を摂取しており、ウイルスへの耐性も人間に近いものに変化しているという研究報告もあるそうです…人死にが出てからでは手遅れだぞ!厚生労働省!!    2004/03/09 (火)  「次回のCレヴォ」GM研は、次回(4/29)に開催されるCレヴォ(コミックレヴォリューション)にはサークルとしては申し込みをしない、と前々から言ってきましたが、それは、今このように公私ともに抜き差しなら無い状況になることがあらかじめ判っていた、ということもありますが、本当の理由はもっと単純なものです。それは、『サークルとして参加する以上は、何らかの新刊を用意しなければ、抽選で落ちてしまったサークルさんに申し訳ない』というものです。しかし、総合批評サークルとして新刊を出すには、製作にあてる時間的な余裕もないし、ネタを仕込む時間も足りません。現状では、夏と冬のコミケで年2冊ペースでの発行を予定していますが、これでもギリギリのラインなのです。何しろ、3年かけてネタを仕込んだ創刊号と同じレベルのものを、次の夏コミには半年で、さらに次の冬コミには3ヶ月で行わなければならないのですから…我ながらクレイジーな計画ですなぁ… もうひとつ、現実問題として制作費不足の問題があります。GM研通信創刊号の700円(書店価格は900円)という価格を「高い」と感じる方もいたかもしれませんが、150Pの本をフルカラーで400冊も作るということが、どれほどバカバカしいものなのか、印刷所の料金量で計算してみてください。需要があるのかさえ不明なレビュー本というジャンルで、原価率を85%(損益分岐点350冊以上)に設定するということが、どれほど暴挙なのか良くわかると思います。 夏コミのGM研通信vol.2については現在構想を進めていますが、A5・100P・500円くらいのコンパクトな(当社比)本にしたいものです。ところが、元ネタにする予定だったドリマガという雑誌そのものが購読停止の危機に陥っていて、どんなスタイルの本になるのかは全くの白紙状態になってしまいました。ドリマガへの諫言を目的として「旧き良きドリマガ」というスタンスもあり…かな? ちなみに、次回のCレヴォにはサークル参加はしませんが、一般参加はします。ビッグサイトのCレヴォに一般参加するのは初めてなので、勝手がイマイチ判らないのですが…それに、美術部のしづきさんが書類不備で落選してしまったので、大きな楽しみが無くなってしまいました…GM研の夏コミ書類は大丈夫だろうか…(不安)    2004/03/08 (月)  「鳥インフルエンザ新局面」京都丹波の鳥インフルエンザ発生現場となった養鶏場「浅田農産」の会長夫妻が自殺したという…鶏の大量死を知りながら隠蔽し、あまつさえバレる前に全鶏処分で出荷しようとしていた事実が明らかになり、このまま掲示告訴されれば鶏を処分した保証金ももらえないから、会社が倒産に追い込まれるのは明白だったとはいえ…さすがに死なれてしまっては、ホトケさんに追い討ちするほど非情になれず、情に流されてしまうのが日本人の美点であり、同時に悪いところでもある。国会での審議中にコメントして「とりあえず同情してみる」だけの小泉みたいなのが、この国には多すぎる…今必要なのは同情でも責任の追及でもなく、「これ以上感染を広げないために何をするか」だというのに…カラスの死体からも鳥インフルエンザが発見され、今後はどんなルートで感染が広がるのか、まったく予断を揺るさない状況にあることを、厚生省はちゃんと認識しているのだろうか? 鶏肉業界が被る風評被害を恐れる余り、鶏肉の食品としての安全性を主張するばかりで、肝心要の「何をしたら人間に感染するか」がまったく説明されていない。まだこのウイルスの全容が解明されていないとはいえ、仮説であっても分かっている範囲で対策を講じるべきである。なにしろ、カラスのように人間のテリトリーで活動する種類の鳥に感染が広がれば、感染の可能性があるとされる糞や羽が都市空間にばら撒かれることになるのです。何かの拍子に手にウイルスが付着して、何気なく口に手を当てることで感染してしまう可能性が無いとは言えない。他の鳥・動物への感染により新種のウイルスに変異する可能性も…いや、可能性ではなく危険性である。数万分の一の確率であってもゼロではないなら、取り得る限りの対策を講じる必要があるのではないだろうか。 どうすれば安全かではなく、どうすれば危険を回避できるか、それが危機管理の本質である。たかがウイルスでこの体たらくでは、テロや有事が発生した場合どうなってしまうことやら…    2004/03/07 (日)  「3月の雪」3月上旬だというのに真昼間から猛吹雪に遭う。神戸の阪神戦が雪で中止になるという異常気象。夏に向けて体重を減らさないで体脂肪率だけを落とすトレーニングメニューを始めた矢先だったので、尚のこと寒さが骨身に染みますわい。「3月の雪」と聞いて思い出すのは槙原敬之の初期の曲。この時期に聴くと切なさ炸裂な曲ですが、「運命の日」を数日後に控えた私にとっては、今はこの曲(とその思い出)は心に痛すぎます。 トップページには芸人の性(さが)で「所長日記で狼狽振りをお楽しみ下さい」と書いたものの、表面上はあまり変わった様子は観られないと思いますが、それは私の心臓に毛が生えているからではなく、努めて平静を装うことでしか、人生を賭けた大博打の結果をただ待つという無為に耐えられないからです。 もっとも、じたばたしても何も始まらない。私の唯一の才能は「積み上げること」だけなのだから、今すべきことは、ただひたすらオタクの冥府魔道を生き抜いて業を磨き上げること。千里の道も一歩から。ただ待つのではなく目標に向けて歩き続けること。その日まで自分を信じて、心静かに粛々と変わらぬ日常を過ごすことにしよう…    2004/03/06 (土)  「日本橋買出し紀行」今週の買出し紀行はこれといった副題もなし。売れるものはあらかた売ってしまったし、買い物もリストを絞り込んで衝動買いもしないようにしているので、話題に欠けるのも当たり前といえば当たり前なんですけど。そんな今週の買出しリストはこちら。(CD)THIS ILLUSION(Fate/stay night) 異議あり!…散々「金が無い」と言っておきながら、定価42,800円のDVD-BOX(しかも通常版で全巻買って観ていた作品)を買うとは何事かっ!…うう、そんなに怒らんでもええやん、ちゃんと説明するさかい… まず、42,800円といってもそれは定価のお話。実際は予約特価で15%OFF。そこに通常版を売ったりして溜め込んだソフマップのポイントを全額投入して、現金支払いは「0」だったです。ただし、「エンジェリックレイヤーってそんなに良いアニメなの?」と聞かれると即答はしかねます。このアニメは、原作漫画との違いを認識して初めてわかるものなので…(その詳細は、GM研のレビューを参考にしてください) 「Fate」の主題歌のフルバージョンが聴きたくなったのでシングル盤を買ってみたのですが…失敗しました。ゲームで使用されたアレンジの方が、音のメリハリが強烈だし歌詞(二番)も良いし…なぜかシングルで聴くと凡曲になってしまう不思議。水樹奈々の2ndアルバム「MAGIC ATTRACTION」を中古で発見。しかし、なぜかパッとしない…3rdアルバム「DREAM SKIPPAER」の出来があまりにも良すぎたからだろうか… 國府田マリ子のべスアルバム「MY BEST FRIEND 3」は、アニメイトの春のAV祭りが来週開始なので今週は買い控えすることに。 今週も当たり前のように7冊の新刊同人誌を仕入れる。シャーリー本の「Little Flower(2)」は掘り出し物で、サークルに3つ星をつけたいところ。GP-KIDSさんの久々の創作「脚線美の誘惑」もいい感じです。Fate本も1冊衝動買いしましたが…まだまだ、読み手も描き手も手探り状態という感じですね。創作系の「携帯少女」を描いてる作家さんの絵はどこかで見たことがあるような気がするのだが…ペンネームと記憶が一致しません。誰にでも好かれるタイプの丁寧な絵柄だからデジャブを感じるだけなのかも知れないけど…創作系の世界はまだまだ奥が深いなぁ… ついでに、GBAの「逆転裁判3」を購入。週1本ペースでさくさくクリアできるので、楽しさが熱を失うことがありません。レビューの一時休業が明けたら1〜3までを3日連続でレビューを書くという仰天プランも浮上。さて、今夜も法廷バトルを繰り広げますかね…    2004/03/05 (金)  「アクセス統計委員会(34)」またしても月初めの集計発表を忘れてしまいました。データとしての信頼性という観点からすると、コーナーの存続異議さえ問われかねない忌々しき事態なのですが、そもそも、データが膨大になりすぎて手動での集計と分析に多大な労力が必要となっておりまして…発表の形態変更を含めて検討する必要がありそうです。 1位 −( 1)10097 (+310) 「鳥の詩」 集計期間が実質20日間程度と短かったのと、上位陣レビューが軒並み旧くなっていることもあって、TOP20には大きな変化はありませんでした。そんな中、「鳥の詩」が順当に票を伸ばして累計10,000ヒット越えを達成しました。まだ2chレベルの情報ですが、原作の「AIR」がアニメ化されるという話もあるので、今後また歌の方にも波及効現象が起きるかもしれません。「クロ高」はアニメ版のDVDが発売されたものの、これといって変化はありません。むしろ、連載中漫画の方にパワーダウンしている節が見受けられるのが心配です。 逆に、アニメ版のDVD発売で順調に票を伸ばしているのが「君望」です。いよいよTOP10入りを果たしました。ちなみに、DVDを観て「君望」のゲーム本編に興味が湧いたという方は、何が何でもドリームキャスト版を選んで下さい。この作品ではエロは本質ではないのでPC版である必然性はないし、口パクさえしない怠慢移植のPS2版ではなく、口パク+独自エフェクト+シナリオの一部カット(良い意味で)をしているDC版の出来が抜群に良いので。 サークル「Little Wing」さん(実際には別名義の合作)の同人イメージサントラ「遠い約束」は、現在大変入手困難な状況にあるわけですが、オタク系のリサイクルショップで中古値:5,000円で売ってるのを目撃しました。同様に、TYPE-MOONの「月箱」は買い取り価格が8,000円とか貼り紙してあったし…市場価格は人気のバロメータですが、高騰しすぎて欲しい人の手に行き届かないというのも困ったものだと思うのですが… 181位(初)241 「Fate/stay night」 初物レビューに目を転じると、主計期間が非常に短かったにも関わらず、「Fate/stay night」が241票を獲得。「鋼の錬金術師」も185票を獲得。さすがは今が旬の人気作品だけのことはある。今後、検索エンジン経由のアクセスが始まれば一気に上位に喰い込んでくることでしょう。ただし、「Fate」の場合、「月姫」の時と同じように同人界からの爆発的な後押しを得られるかどうかは定かではありません。「月姫」は作品の成長とともに同人作家も成長していけた。いわば、ノックアップストリーム現象を引き起こしていたからこそ、あそこまでの盛り上がりを見せたわけだが、「Fate」は初っ端から遥か高みのレベルで作品を完成させてしまっている。描き手が作品に何を求めるのか?その本質がより鮮明になるため、多くのTYPE&eq;MOON系サークルが振るいに掛けられることになるのではなかろうか… 意外なところでは、音楽レビュー扱いで書いた「EMBRYO Piano Works」が好スタートを切りました。画像を使うわけでもないので、作者様にメールで事前にレビューの申告をしなかったのですが、リンク元の解析で作者のKUROYAさんのお耳に入ったようで、非常にありがたいお言葉を戴きました。私は音楽に関しては素人ですが、ピアノ音楽には幼い頃から思うところがあったので、その気持ちを素直にぶつけてみただけなのですが、だからこそ混じりっ気のない文章が書けたのかもしれません。「こういう書き方もできるんだ」という新しい発見ができたレビューでしたね。 次の集計発表は、今度こそ4月1日の予定です。    2004/03/04 (木)  「作品への入り方」マリみてのアニメを観て拒絶反応を示す方が結構いらっしゃるようなので、作品への入り方についてちょっと考察してみましょう。私の場合、マリみての存在を初めて知ったのは、2001年にサークル「UGO」が描いていたパロディ布教本を読んだ時でした。実際に小説本編を読んだのはその2年後だったというから、自分の天邪鬼ぶりには呆れてしまいますが、本編でもアニメでもなく、同人から「作品の面白さ」を知ることができたのは、とても幸福なことだったと思います。 マリみての面白さを理解するためには、登場人物の個性と相関関係を知る必要があり、そのためには、ある程度の巻数を読まなければなりません。少なくとも、第4巻「ロサ・カニーナ」くらいまで読んでからでないと、自分に合うかどうかを判断してしまうのは、ちょっと勿体無いと思います。もっとも、実質20分の映像でしかないアニメで作品の本質を理解することは、まず不可能なのですし、個々の人物の心情も特殊な世界観も全部映像で見せてしまうことは、観る者に想像の予知も考える間も与えてくれませんからね…初見で悪い印象を持ってしまうと、その後に評価を好転させることは至難の業です。 私は「マリみて」を他人に推薦する場合、細心の注意をもって言葉を選ぶようにしています。外聞的な要素だけを拾うと「お嬢さまの激甘百合小説」となってしまいますが、それはこの作品の本質ではありません。私はマリみてを「女の子同士のラブコメ」だと言うようにしています。「女の子同士のラブ=百合」じゃないか?と考える人もいるかもしれませんが、マリみてが他の百合小説と決定的に異なる所以とは、「コメディ」の部分にこそあると思っています。 そのコメディの部分に敏感に反応しているのが、現在の同人界でのマリみてムーブメントなのでしょう。元々が完成されすぎた世界なのでパロディの手を加えることは不可能のようにも思えますが、世界もキャラもおいそれといじれないとすれば、そこに問われるのは作者の「コメディセンス」なのです。本質を理解し・要素を分解し・自己の世界で再構成する。この練成過程において「面白さ」は明確な志向性を持ったパーソナルな存在になります。 つまり、極めて自分に近い感性を持った同人作家さんが描いた、自分だけの「パーソナルなマリみて」を見つけることが出来れば、それは何物にも代え難い原体験になり得るのです。もっとも、こうして作品自体が有名になりすぎてしまった今となっては、そのような幸福な形で作品に出会える確率は奇跡と言ってもいいのですが…(誰もが私のように、200冊以上のマリみて同人を買いまくり、あらゆる趣味の人に合わせた「見立て」で商売が出来そうな怪物というわけではないのですから) GM研通信vol.2では、16Pブチ抜きであらゆる角度からマリみてを考察する特集を組む予定です。次の夏までこのブームが続いているかどうかは判りませんが…    2004/03/03 (水)  「キャラクターの誕生日」今日はひな祭り。私にはまったく関係の無い行事なのですが…3月3日生まれに設定されているゲームキャラって、かなり多いんですよね。乙姫むつみ(ラブひな) GM研のトップページに設置してある「今日は何の日?」の誕生日データには、各種ゲーム・漫画キャラの誕生日を独自に調査して入力しているわけですが…こうしてデータで出力されてみると、ここまで集中している日付はそうそうないでしょう。ぞろ目で語呂合わせしやすいし、「女の子の日」ということで印象もいいですからね。同様の理由で、7月7日や2月14日、12月24日生まれに設定されているキャラも多いようです。 ゲームや漫画のキャラに生年月日は必要なのか?というと、わりと意見が分かれる議題なのかもしれません。大抵の場合、作者自身がキャラクターに生年月日を設定するのは極めて稀なことで、アニメ化などの外的要因が発生した場合にキャラクター紹介(プロフィール)として設定されたり、恋愛要素の強い作品では星座による相性判定を考慮して設定されることもあります。誕生日イベントなどがある場合を除いては、ゲームとして絶対に必要な要素だとは言えませんが、私としては「無いよりはあった方がいい」と思います。 というのも、キャラの誕生日というものが、たとえ年に1回でもそのキャラのことを思い出すきっかけになるからです。キャラクターを大切にしているゲーム会社では、キャラ誕生日に合わせて公式HPのトップ絵を替えて「○○誕生祭」という風に祝ったりもしていて、濃いファンからとても喜ばれているようですし…キャラを大切にするということは、何も直接的な利益を伴うメディアミックス商品だけではないはずです。もっと長期的なビジョンで、キャラを作品の代名詞・ブランドの代名詞になりうる存在に育ていていくことが重要ではないでしょうか?    2004/03/02 (火)  「話せりゃええやん電話やし…」杉ポネの大将が、TLS公式HPで「ゲームとしてのTLS-Sはもうちょっとだけ続く」と発言していた、との噂を聞きつけて、無駄とは知りつつもアレコレと希望を膨らましていたのですが…結果は(↓)でした。http://www.itmedia.co.jp/games/gsnews/0403/01/news05.html …「f」の悲劇再びですか?(大溜息)TLS-Sのキャラを「ロングヘア」「ショートヘア」の2グループに分けて、2重に利用料金をせしめようというあこぎな商売しよってからに…(ときメモGB商法ですか?)…ちょっとでも期待した私が愚かでござったよ…(モノクロN502iを眺めながら)_| ̄|○ 最近はFOMAでドラクエやFFが遊べる事をウリ文句に、携帯電話ゲームがチヤホヤされていますが、携帯電話でゲームをやりたいとは、私はこれっぽちも思いません!だって、ゲーム中に電話が掛かってきたら、ものすごく不愉快じゃないですか!いつでも中断できるような手軽なゲームを多数取り揃えております?はん!邪魔されて何とも思わんようなゲームが心に響くかってんだベラボウメイ!「ゲーム中は電話を着信拒否する機能」を搭載しないかぎり、私のような頑固者が携帯電話ゲームを遊ぶ事は絶対にないでしょう! …と感情論だけで斬って捨てるのは、アナリストとしてはアレなので、客観的なデータ分析もしておきましょう。携帯電話ゲームのネックとなっていたパケット代については、かなり環境が改善されてきたようです。ゲームが月額300円であっても、「505i」ではiアプリ容量が230Kバイトをダウンロードするのに約1200円もかかります。これでは、普及なんてするわけがない。しかし、FOMA900iの場合、パケットパック40なら約200円、パケットパック80なら約80円でダウンロードできるのです。ゲームは月額500円という風に値上がりしていますが、トータルコストは確実に安くなっています。 でも、よーく考えてください。「月額制」でゲームを遊ぶことって、そんなに嬉しいですか?月をまたいでゲームを遊べば2か月分の料金を払わなくてはならないので、何が何でも1ヶ月で遊び切って解約しようとする。なぜ、手軽に遊ぶはずのゲームに追い立てられるように遊ばにゃならんのか…本末転倒とはまさにこのこと。しかも、携帯電話ゲームはまだまだハード面で発展途上段階であり、次々と高性能機種を追い続けなくてはならなくなることは明白です。喜ぶのは、新機種+パケット料+料金徴収手数料のトライアングルでウハウハのNTTだけやん! え?真剣にゲームを遊ぶような時代じゃないってことですか?…世も末だねぇ…    2004/03/01 (月)  「持つべきものは良き友人」2/22に開催された「東京コミティア」に遠征していた友人様に買出しをお願いしていた本が到着しました。しかも、リストチェックミスで頼み忘れていたサークルさんの本を買っておいてくれるという至れり尽くせりぶり。本の梱包も「これでもか!」というほど丁寧かつ厳重です。あうう…まったくもって、持つべきものは良き友人ですねぇ…(漢泣き)購入依頼物は以下の通りです。 つつましやかなCONCERTO(ペンジェル) 「ペンジェル」は「その後のEVA」シリーズでおなじみの、しづきみちるさんの創作向けサークル名義です(今回は委託参加形式でしたが)。「いちご未満」は流星ひかる先生の創作向けサークル名義で、コミケでは「流れ者組合」の名前で出ています。「さつばな」は「Monkey's taest」の曙はるさんが参加している創作向けサークル…とうように、創作系即売会ではコミケとは違うサークル名を使っているところもあるので要注意です。 コミティアは関西でも年2回(こじんまりとした会場で)行われていますが、やはり気合の入った創作新刊が投入される本場と言えば東京コミティアでしょう!私も財政上の問題さえなければ是非行って「創作の風」に刺激を受けたいのですが…地方同人にとっては交通費がネックなんですよねぇ…行きも帰りも夜行バス!などという無茶が利くような年でもないですしねぇ… 年間同人予算70万円を超えている現状では、これ以上の財政拠出は命に関わります。私の広すぎる守備範囲は、もはや趣味レベルに収まるものではないのかなぁ… |