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 2006/11/30 (木)  「なのはフィギュアx2到着」


某ルートで予約していた、コトブキヤのなのはと、グッスマのフェイトが到着…といかダンボールに入れて持ち帰りました。特にフェイトの箱は正方形に近くて、紙袋で持ち帰るには困難なシロモノでしたし…通販で買ったほうがいいかも。

普段は買ったフィギュアを撮影して日記のネタにすることはまずないのですが、今回は造形的に結構気に入っていたことと、ポイントになる部分で細かい気になることがあったので、初挑戦してしました。もっとも、6年前に買った100万画素のデジカメによる撮影なので、ディテールは伝わらないかも知れませんが…

まず、コトブキヤのなのはについて。エクセリオンACSストライクフレームの造形には満足。羽根の接合部分が不安定なのがちょっと気になりますが…宣材写真では微妙だった表情も、実物は凛々しくて意外といい感じ。ただ残念なことに、杖を通す左右の手の穴が直線になっていないため、杖が下向きに曲げた状態になってしまいます。左手(後ろ手)の穴も袖と穴が被っていて非常に通しにくいし…宣材写真を見る限り、下向きに曲がっているのが仕様みたいですが…他の出来がいいだけに、余計に気になりました。

続いてグッドスマイルカンパニーのフェイトについて。剣長35cmというとてつもない仕様に惹かれて買いましたが、最大の疑問点だった「そんな長物で直立できるのだろうか?」の謎が解けました。宣材写真とは違い、普通に剣を構えると剣先が下に傾いてしまうので、同梱されていた謎のパーツを支え台に使うと、バッチリ平行になりました。そういう使い方をしろとは全く説明にはありませんでしたが、バルディッシュ・ザンバーの角度からして、多分そうだと思いますよ。見た目は悪いですけど…

さて、なのはフィギュアは、あとグッスマのなのは、アルターのフェイト、ムービックのフェイト(通常版)…あと3つも予約を入れてしまっています。さて、どうやって飾ったものやら…

 2006/11/29 (水)  「買い物メモ」


だんだん恒例になりつつある買い物メモですが、今週の購入ブツはこんな感じです。はて?なぜ、この日付の、この時間に、この商品が手元にあるのか?…については、深く突っ込まないで下さい。どうせ早く入手していても忙しくて開封する暇もないので、結果的に何のアドバンテージにもなってないので(^^;

・マリア様がみてるOVA(1)コレクターズエディション
・魔界戦記ディスガイア(PSP版)
・魔界戦記ディスガイアDVD(5)
・Chronicle 2nd
・おにいちゃんCD
・Radio ToHeart2 vol.1
・亜美とかおりのキミキスチュ−ニングアップ
・キミキス キャラクターソングCD vol.3
・yumi 天使の宝石箱
・眠れる森の魔女(薬師寺涼子の怪奇事件簿、全プレ)
・カゲロウ日記番外編

相変わらず節操の無いラインナップですね。人格を疑われそうな「おにいちゃんCD」とかさりげなく混ざっていますが(^^; ネタとして勢いで買ったはいいものの開封して聴く度胸はまだないチキン野郎です。yumiさんのビジュアルだけでフルート演奏CDを買うのもどうかと思いますけど…

PSPのディスガイアは、その後の日本一SRPGシリーズが複雑化しすぎて好きになれなかった自分にとって永遠の完成形になってしまったゲームなのですが、PSPは録画したTVの通勤中視聴用に占有されているので、やり込みゲームを遊ぶ時間があるかどうかは疑問です。

今回のマリみてOVAは縦長ケースで、セル画?のようなひびき先生書き下ろしカバー付き。でも、ハーフカバーなので保存に困りそうなのと、コレクターズエディションの内容物が価格に見合うかどうかはちょっと疑問です。今に始まったことではないので気にしませんけど。映像は未確認なので報告は後日にでも。

シャーリー本で知られるサークル「花楠」さんのコスカ新刊「Little Flower 8」の購入特典のペーパーは、コスカに行けずに書店で買った読者にも手に入れられるよう、作者のカゲロウさんの取り計らいで頂けたものです。何気ないことですが、こういう細かいことが読者にはとても嬉しいことなのです。

…って、引越し前で何かと物入りな時期に、何衝動買いしまくっているのやら…

 2006/11/28 (火)  「Chronicle 2nd」

Sound Horizonの5thアルバム「Roman」の正規レビュー化に向けて、様々な研究資料を取り寄せつつ現在格闘中です。

私は本来、他人が書いたレビューや論点について全くと言っていいほど気にしない、レビュアーにしては変わり者の部類にあたるみたいですが、今回のように同人時代の音源を蒐集して検証することがまず不可能な場合に限り、ネットでの情報収集を行うことにしています。

「Roman」についての評価は、現在のところ賛否両論というより、賛意も否定も過去の作品との比較論になっているように感じます。私のように、SH楽曲を初めて聴いた人にとって、Romanは十分に刺激的な世界でしたが、どうやら、過去の作品は今作とは少し違った意味で、もっと刺激的な作品だったようです。そして、非常に多かったコメントが「アラマリさん」の存在の有無によるものです。

私は声優に詳しいわけではないし、同人であるとか商業であるとかも気にしないけど、彼らがいかなる狂気にも似た創作の道を辿って来た旅路の果てに「Roman」という作品があったのか?を紐解かなくては、真に迫るレビューは書けない!…そう思い立って、比較的容易に手に入るSHの出世作「Chronicle 2nd」を聴いてみたのですが…

…なるほど、納得しました。ヴォーカル:アラマリの儚くも凛々しい歌声の存在感、1枚のCDの尺を所狭しと使い切った壮大な黒の預言書を巡る物語、シャルロッテとアーベルジュの出逢いに、そして繰り返される悲劇に心が震えた、4楽章「聖戦と死神」の野心的な構成…圧倒的だ。何もかも。

でも、だからこそ、当時同人でここまで完成され尽くした世界を創り出してしまった彼らが、何を求めてそれからも作品を作り続け、商業への進出と成功を引き替えにアラマリを失ってなお「Roman」に至ったのかに、ますます興味が出てきました。比較で評価するつもりはありませんが、そうして良くも悪くも評価される道を選んだのは他ならぬ彼ら自身でもある。

創造理念にまで到達しなればこのレビューは書けない。この忙しい時期になんとも厄介な作品に魅了されてしまったものよ…

 2006/11/27 (月)  「涼宮ハルヒの憂鬱(レビュー)」

書籍レビューに「涼宮ハルヒの憂鬱」を追加しました。
http://www.gmken.com/review/haruhi.html

ハチクロ以来2ヶ月ぶりとなった正規レビューは小説原作版の「涼宮ハルヒの憂鬱」になりました。mixi日記で雑感パーツ考察をメモ形式で残してあったので、実質的な執筆には1時間と掛からず、かなりスムーズに執筆することができました。内容についてはレビュー本編をご参照いただくとして、ここではレビューのこぼれ話など少々…

GM研の正規レビューは、莫大な作品体験と資料検証と、ネタバレに対して慎重に配慮した引用の選別と、起・承・結、あらすじ・主観・客観の三段構成、そして、ちょっとだけの執筆時間によって作成されています。まず書き始めるまでが大仕事であり、それゆえに中々レビューを書くまでの踏ん切りがつかない原因にもなっています。

小説や漫画であれば全巻・関連書籍をすべて読み倒し、すべての名台詞を暗記して選別するし、ゲームであれば必ず全キャラクリアする。同人誌であればその1作だけではなく、過去の作品をすべて含めて「作風」や「情熱」そのものを評価しようとする。ゆえに、1本1本のレビューがレビュアーとしての私と読者としての私の真剣勝負の結果であり、それがGM研のレビューが他のレビューサイトと質的に決定的な違いとなって支持されている理由でもあるのでしょう。

執筆する上で一番キーとなっているのが、3つの段落を仕切る表題の考案です。今回の「一人称非日常エンジョイノベル」、「世界の中心とか言われている女の子の周辺で、肩をすくめて「やれやれ」と溜息をついてみる」。この自作フレーズは結構気に入っています。これはレビュアーというよりは、作品そのものを形容するコピーライターの仕事のような気もしますが…

さて、レビューの腕が鈍っていないことも実証できたことだし、110作品の同人誌フルスペック・フルレビューの執筆に本腰を入れるとしましょうかね…(遠い目)

 2006/11/26 (日)  「第2回オータムリーフ管弦楽団演奏会」

本日は、江戸川区総合文化センターで開催された、「第2回オータムリーフ管弦楽団演奏会」に一般参加してきました。オータムリーフとは、ギャルゲー曲を管弦楽で大真面目に演奏するアマチュアオーケストラ・コンサートのことであり、いつもの同人誌即売会レポートとはちょっと方向性は違いますが、個人的に最近オーケストラ熱が盛り上がっていることもあり、原稿の息抜きに参加してみました。

会場の江戸川区総合文化センターは、まだ真新しい多目的文化ホールであり、スケジュールには「○○定期演奏会」などの予定がびっしり。小ホールでも250名くらい収容できるし、音響的にも特別に目立った仕掛けがあるわけではないが規模に見合ったクオリティがある。レンタルフィまでは調べていないが、なかなか人気の会場らしい。開場前には200名近い待機列が形成され一種異様な光景が出現。スタッフが全員正装なだけに、私服の大集団が浮くこと浮くこと(^^;客層的には同人音楽好きで占められていたようで、男女比は99:1くらいでしたが…

ここで注釈。オータムリーフは有志により構成される楽団であり、公式練習は各地を転々して行われ、その練習期間は1年間にも及びます。フルオーケストラのような人数がいるわけではなく、楽器分の奏者が足りているわけでもない。そのような状況下で編曲を行いハーモニーを生み出すのは並大抵の努力では出来ないことだろう。実際に、1曲の中でひとりが複数の楽器を使い分ける荒業も見られました。鉄琴とタンバリンとホイッスルとコンコン(?)と波の音効果音装置まで使ってしまうアイディアには脱帽です。とにもかくにも、アマオケであることのハンデを感じさせないこの日の演奏には、初見の私にも十分すぎるくらい彼らのゲーム音楽に対する情熱を感じさせるものがありました。

この日のプログラムは、アンサンブル・吹奏楽・管弦楽の3部構成で、アンコール2曲を含めて13曲・2時間半…大変満足な内容でした。吹奏楽アレンジされた「ETERNAL BLAZE」では、弦楽器を多用した原曲を管楽器だけで見事にアレンジされていたし、4楽章構成の「リーフミュージカル」での、こみパのドタバタ曲からToHeart2のOPにつなぐクライマックスの快感は、その場に居合わせた者にしか分からないでしょうねぇ…指揮と演奏がリンクした音のメリハリはCD音源では絶対に伝わらないものだと思います。アンコール2曲まですべて終えたところで、編曲者であり指揮者でもある若年寄さんとコンマスの方が、がっちりと握手したのをみて、不覚にもぐっと来ました。私にもうちょっとだけ度胸があったら、スタンディングオベーションでもしたいところでしたが…

この日の演奏の音源が何らかの形で世に出るようなものなのかは不明ですが、第三回定期演奏会も来年秋に予定されているようなので、もし機会があれば足を運んでみることをオススメします。


さて、これでますますvol.6のネタ企画「リリカルオーケストラコンサート」の執筆に本腰を入れなければならなくなりました。これで本年のイベント参加はすべて終了したことだし、しっかりリフレッシュできた脳みそで少しでも早い時期にvol.6を出せるように原稿に励むとしましょう。

 2006/11/25 (土)  「Sound Horizon」

mixiのミュージックプレイリストを見れば一目瞭然ですが、つい先日購入したSound Horizonの5thアルバム「Roman」をすごい勢いで聴き続けています。ガンスリのコンセプトアルバムでRevo氏の特徴的な作風に興味は持っていましたが、こうして本家の作品を聴くのはこれが初めてでしたが、まんまとこの不思議な世界の虜になってしまいました。

「幻想楽団」という独特のスタイルで紡がれる世界は、すべてを悟ったような語り部と、透明感に満ちた歌姫の歌声と、超絶的な演奏テクニックと、儚さと狂おしさに満ちた狂気スレスレの物語世界は、わずか1曲約5分でひとつの世界を生み出しそして完結させてしまう。その言葉のひとつひとつが圧倒的な説得力を持ち、聴く者は想像力を掻き立てられ、脳裏にあり得ないほどリアルな情景が浮かぶ…

第5の地平線とは5thアルバムのことである。そして、すべての物語の最後に共通して流れる「そこにロマンはあるのかしら?」という囁きのような問いかけ…11の物語は異にして同一の地平線で、生まれ行く朝と死に往く夜へとつながっていく…

この完成度は異常とすら言えるのかも知れません。普通のアルバムは気に入る曲はせいぜい3〜5曲で、1曲の中でもサビ以外は意識を抜いて聴いて居られる。だが、この作品は聴く者をリラックスさせてくれない。何度も聴くほどに想像力は加速してゆき、CD1枚丸ごと聴き入ってしまう。原稿生活の友にこれほど不都合な作品はないでしょうね(^^;

こうして日記で絶賛紹介しておいてナニですが、冬コミの締め切りに集中しておられる作家の皆様は、しばらく手を出さない方がいいと思います。創作エンジンの掛かって活性化された脳細胞には、この作品の強すぎる刺激は毒になりかねないので…

正式レビューはvol.6に収録予定ですので、どぞお楽しみに。

 2006/11/24 (金)  「オタクの引越し準備」

原稿は平日の夜にもできるが、体力を激しく消耗する力仕事は休日の日中にしかできないし、ゴミ出しの出来る曜日はもっと限られている。そんなわけで、来月の本部移転に備えて押入れ整理に着手することに…

すると出るわ出るわ、世間一般ではまったく必要ではなく、昔の自分がなぜこんなものまで後生大事に保存していたのか不明なブツが多すぎます。オークションとか出すとこに出せばマニアには価値があるものかもしれないが、自分が出品者になって各種事務手続きをするのは面倒くさい。次の本部は収納スペースが皆無なので、情け容赦なく捨てまくることに。

以下は、本日の整理物件のごく一部です。
・週刊ファミ通、ドリマガ合わせて1000冊くらい
・物販でもらった紙袋が100袋くらい
・ゲームやアニメのポスターが200本くらい

一番処分に困りそうなのが昔のゲームの限定版です。ドリキャス時代とかはむやみに巨大な限定版や、店舗特典が全盛の時代でしたからねぇ…(ラブひな とか、目覚まし時計とか…)中古屋に持っていっても二束三文だろうし、そもそも巨大かつ数が多すぎて持ち運べない。少なくとも、二度と開封しないことだけは確かなので、いっそのこと捨てるにしても、これは燃えるゴミなのだろうか?捨てるくらいなら、欲しい人がいればあげてしまうのもアリか。ちゃんと売れば、送料分の元くらいは取れるかも知れませんよ?

他にも、多数の発掘物が見つかりました。
・完売したと思っていた「GM研通信 創刊号」を50冊発見。冬コミで投売りしようかなぁ…
・佐藤裕美のキスマーク入りCD。言われないと分からないくらい風化してますけど…
・悪代官 山吹色のお菓子(の袋)。さすがに中身は食べました。

つい懐かしさで手が止まりがちで、押入れの半分しかチェックできずにタイムアップ…オタクの引越し準備はまだまだ終わりそうにありません(つづく)

 2006/11/23 (木)  「買い物メモ」


ネタがない時の買い物メモ頼み、というわけでここ最近の購入物を写真に撮ってみました。いつもはテキストベースの箇条書きでしたが、やはりこうして写真があると分かりやすいですね。いかに自分の趣味が妙なのかが分かりますから(^^;

・現代漫画博物館
・女クラのおきて(4) 師走冬子
・あいたま(1) 師走冬子
・ももいろさんご(10) 花見沢Q太郎
・涼宮ハルヒの憂鬱(5)
・ゼロの使い魔(3)
・のだめオーケストラLIVE!
・Roman
・最強パレパレード
・雪降る歌
・恋の爆弾でいと

写真左上の「現代漫画博物館」という辞典みたいな本は、まず間違いなく堅気の人が買うようなものではない。4410円って、おまいさん勘弁しておくんなまし…と自分の知識欲にツッコミを入れたくなりますが、なにせ資料だから仕方が無い(自腹ですが)。GM研の同人活動10周年には、このくらいのボリュームの同人辞典を作ってみたいものですな。

月末ということもあり、CD・DVDが大量にありますが、まだ開封したてでありCDDBもまともに認識しやがらねぇ状態なので、個別の雑感は後日ということで…でも、これだけは書いておきたい。今回のハルヒCDは過大評価されすぎだと思う。コーラスアレンジってものを履き違えてないか?せっかくの若手声優さん個別の高い歌唱力と、原作の強烈なキャラクター性が引き出せているとは言い難く、勿体無いったらありゃしない…

師走冬子先生の2作品はどちらもお気に入り。「女クラ」最終回の締め方はとても勉強になりました。どうしても冗長に語りたくなってしまうエピローグを、さらっと当たり前のように「女クラ」のノリのままで、でも確実な成長と今も変わらぬ絆があって…きららの「ちるみさん」だけでなく、こちらも激しくオススメでござるよ。

 2006/11/22 (水)  「クラシック」

最近にわかにオーケストラジャンルの音楽を聴く割合が妙に高いような気がする。最近使い始めたmixiのプレイリスト機能を見てもらえば一目瞭然ですが、「のだめオーケストラLIVE!」「Key Classics KANON version」「逆転裁判オーケストラアルバム」あと、リリカルなのはの音調も何気にクラシック要素が強いと思う。やはり、原稿のお供にはノリのいいボーカルよりも、脳をリラックスさせるサントラの方が合うのかも。

今週末には同人?オーケストラ演奏会「オータムリーフ」にも参加予定で、すっかりクラシックづいている私ですが、これは別に「のだめ」を見たからというわけではありません。あのドラマはクラシックの面白さを見事に表現しているが、これはいわば「今日のハイライト」の美味しいトコ取りであって、あれがクラシックのすべて、というわけではありません。

緩急に広がりと奥行きと深浅を持たせる「場」を作り出すために、クラシックは長大な冗長を必要とする。ともすると、眠たくなるくらい退屈なところもあり、聴く側にもどのような楽しみをそこに見出すかを求められる。しかし、クラシックだから高尚なのではなく、演奏者と観客がともに想像力働かせて調律する場を作り出すからこそ、特別な存在として何百年もの時を経て愛されているのだろう。

「のだめ」のアルバムを聴いていて分かったことがもうひとつ。私が好きなのはオーケストラそのものではなく、オーケストラアレンジだ、ということです。「逆転裁判」の「大江戸戦士トノサマン」や「法廷の組曲」のような血沸き肉踊るクラシックといい、「なのは」の楽曲で効果的に使われる勇ましいクラシック風のエッセンスといい、正統派であるとか格調がどうとかなんて音楽の楽しみの前にはどうでもいいことである。何しろ、「音を楽しむ」と書いて「音楽」なのだから。

さて、後付になってしまたったが、のだめの原作も勉強しておかないとな…

 2006/11/21 (火)  「ゲーマーズ大暴落」

ゲーマーズの株価がえらいことになってます。
http://company.nikkei.co.jp/indexs.cfm?scode=2706
週明けの取引でも下げ止まりの気配無く、終値は134円。わずか1週間で30%以上も下落してしまう非常事態。個人投資家の多い非常に流動的な「萌え関連銘柄」の性質なのか、売りが売りを呼んでブレーキが掛からないようです。株式市場の性質上暴落は3日間は続かないものなので、明日には反動で多少値を戻すと思いますが…

正直言って、今のブロッコリーに将来的な業績回復が見込める「買い」の要素は何もない。1年前にチヤホヤされて500円を超えていた株価は、わずか1年で130円台と4分の1にまで大暴落。元々評価すべき資産価値などないバブル株価でしかなかったことが、ようやく明らかになっただけのことである。ゲーマーズの関係者やファン(いるのか?)は気を悪くするかもしれませんが、ビジネスの観点から見れば、なぜあれだけ赤字にまみれて企業が存続できるのか・創業者の首が飛ばないのか・どこに事業を存続する意義があるのかさえ不思議なくらいでしたから…

私自身はゲーマーズには特に思うところはありませんし、買い物自体ほとんどしたこともありませんが、この問題はひとつの小売店がまた潰れそうになってます、では済まされないものになってしまう。実態はともかくとして、とにかく名前だけは通っていた企業の失敗は、「オタク産業はやはりバブルだったのか…」という印象を世間に与えてしまい、その風評被害で相当な資本が波を引くように外神田界隈から消えてしまう可能性もある。

株は私の専門ではないし、株式投資にも興味が無いので、今回の大暴落の要因が何なのかをいちいち調べたりはしませんが、火の無いところに煙は立たないものです。そろそろ次の身請け先を探した方がよろしいのでは? あ、でも、「アニメイト&ゲーマーズ・ホールディングス誕生!」…なんて寝言は勘弁して欲しいものですが(^^;;;

 2006/11/20 (月)  「GM研通信vol.6 発行延期のお詫び」

冬コミ合わせで現在製作中の新刊「GM研通信vol.6 愛と煩悩の無限書庫」について、大変残念なお知らせをしなければならなくなりました。冬コミでの発行は延期として、2007年の早い時期…おそらく2月の発行になると思います。冬コミを楽しみにお待ちいただいておりました読者の皆様にも、コミケでの頒布を手伝ってくれている友人たちにも、そしてレビューの許諾に快くご了承を下さった同人作家の皆様にも…全ての方々に大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。

それにしても、なぜまだ締め切りまで20日以上もあるこの時期に早々と諦めてしまうのか?と疑問に思われる方もいらっしゃることでしょう。それは私自身も同感です。私も一応公私ともにそれなりの修羅場を潜り抜けてきた身ですから、締め切りに間に合うようにスケジュールを切って原稿を書くことはできると、理屈ではなく経験で指が覚えています。しかし、仕事然として「間に合うこと」を最優先にして書いた記事で、果たして自分自身を含めた読み手に「何か」を越えた驚きを与えられるモノが創れるのか?という疑念が、本格的に本文製作を始めたこの2週間の間、ずっと消えることはありませんでした。

締め切りのギリギリまで粘って戦ってその結果落としてしまうのも、クオリティがどうあれその結果が今できるすべてだと潔く受け止めるのも、それは各人の考え方次第だと思いますが、私は出来ない約束はしたくありませんし、プロ意識を語れるほど偉そうな実績があるわけでもないし、すべてを達観できるほど諦めがいいわけでもありません。この発行延期は完全に私の我儘です。二律背信のような立場にあって本を作っている事自体が我儘とさえ言えます。でも、だからこそ、自分に嘘をつくわけには行かない、筋を通さなくてはなければならないのです。結果が全て…それはビジネスでも私事でも同じですから。

というわけで、発行延期の代わりというわけではありませんが、大幅に仕様をアップグレードさせていただきます。1作品について1/2ページの予定だった108サークル・110作品のミニレビューを、すべて1/1ページの「フルスペック・フルレビュー」にパワーアップ! しかも冬コミの新刊の結果如何では更に掲載枠を広げる可能性もあります。ゴロの良い2の乗数で「128」とか? 更に、ハルヒ小特集も新たに書き下ろし。総ページ数は150Pオーバーが確実!発行部数は1000部の大台に!?…でも、次の夏コミまではサークル直参予定はなくて、イベントで委託頒布するアテは全然ないんですけどねぇ…


さて、冬コミでの頒布物については、vol.5 A'sの第二版と、昨年の冬コミ同様に先行体験版コピー本「vol.6 β」を頒布する計画です。昨年とは状況が異なり、出来る限り早い時期でのvol.6発行を目指すため、コピー本のみの書き下ろしはしない「製作途中版」になる予定です。昨年の状況も考えて少なくとも100部くらいは用意しないといけなくて、結構な大仕事になりそうですけど…詳しい内容については後日決まり次第お知らせいたします。

 2006/11/19 (日)  「涼宮ハルヒの憂鬱(その2)」

通勤中にチマチマと読み進めていた、「涼宮ハルヒの憂鬱」の原作をようやく最新刊(第8巻)の「憤慨」まで読み終わりました。「消失」まで読んだのを日記のネタにしてから、4冊読むのに16日、1冊あたり4日も掛かった計算になります。ちっとも「ライト=軽い」ノベルじゃないですね。私が単に「文字を書く人の割に、文字を読まない人」だからそう感じるのでしょうか?これでも、若い頃は図書館の「棚から棚まで全部」読み尽くす文学の徒だったんですけどねぇ…どこで道を誤ったことやら。

正式な感想は近日中に正規レビューをアップするのでそちらに譲りますが、いくつかポイントになりそうな部分だけメモ書きにして残しておきます。正規レビューの文章を組み立てる時は、大抵こんな風にイメージの断片を箇条書きにしてから膨らませる、という妙な手法を使っているので…

※以下のメモは超絶ネタバレなので、未読の方は絶対に読まないようにしてください。

・キョンの一人称総ツッコミ文体は読むと結構疲れる。心のツッコミと言葉のツッコミの境界線を敢えて曖昧にしている。モノの例え方の端々に、作者の読書体験・引き出しの多さをそこはかとなく感じさせる。

・涼宮ハルヒは物語の中心だが、アドリブを連発する天然監督のようなものであり、舞台劇の主役ではない。振り回されつつもすべてを飲み込んでしまい、得体が知れない背後関係があっても仲間を信頼してるメンバー全員が主役であり、欠かすことの出来ない存在になっている。SOS団のメンバーが完璧なバランスであるがゆえに、鶴屋さんがあの立ち位置であの性格を発揮しているのはすごく重要。人気がでるのもうなづける。

・「消失」が第一期で映像化されなかった理由が良く分かった。敢えて構成から外した京アニはさすがにこの作品の本質をよく分かっている。「涼宮ハルヒの不思議→長門有希の不思議→朝比奈みくるの不思議」どうしてもこの順番で話を進めなければならない理由があるのだから。

・個人的には長門とキョンのやりとりがお気に入り。長門というキャラクター個人に萌えているのではなく、ミクロン単位の長門の心の変化を読み取れるキョンとの信頼関係をこそ素敵だと感じている。そして、その先に待ち受けるものが何かも無意識で知っている。だからこそ、この何気ないやりとりが大切なものだと思えるのでしょう。

・この作品のどこがどう面白いのかを言語によって伝達するのは困難のように思えてきた。この作品を読んだ後には大抵の不思議には驚かなくなってしまう。未来を改変しようとする輩や、情報フレアを起こそうとする思念体の別勢力や、機関の急進派とかを相手にしながら「別に出てきても構わないぜ」と言えてしまうキョンと、精神リンクしてしまった読者は今やもう立派なSOS団員である。

・今すぐハルヒがドアを蹴破って登場にネクタイをを掴んで連行されても、それが楽しいと思えることだろう。そして逆説的に何事もない日常が貴重なものだと思えてくることだろう。とてつもない大風呂敷でありながらその実はSFではなく日常に主眼が置かれている。谷川流氏の紡ぎだす文章のバランス感覚は稀有な存在といえるだろう。


ちなみに、アニメの第二期は来年秋頃…とのもっぱらの噂です。なんでもあまりの大ヒット振りに、京アニの事業計画を変更し日程を前倒した…というもっぱらの噂です。「もっぱらの噂」を連呼しているのは、この情報ソースが「なのはの第三期はOVAかも?」と言っていたところなので、真に受けすぎない方がいいかな、という配慮ですのであしからず。

第二期の構成は「消失」をメインの軸としてテキトーに日常のバカ騒ぎエピソードをシャッフルしながら、新たな勢力の蠢動をチラつかせつつ「陰謀」で締める、といったところでしょうか?どう考えても第三期まで想定した作りにですが、まぁ、原作の大風呂敷もそう簡単には畳めないだろうし、角川もこのドル箱をみすみす逃すこともなかろう。なお、公式新作は年末に?という噂もあったが、どうやら来年に延期になったようです。

追記:
引越しに備えてメガミガマジンの整理をしていたら、8月号の京アニ:石原監督のインタビューで、「消失」と「笹の葉ラプソディ」をアニメから外すことは谷川氏と相談して決めたが、いつかはセットでやりたい、というコメントが掲載されていました。考察としての方向性に間違いはなかったわけだけど、うん、やはり資料の検証は重要ですね。「サムデイ イン ザ レイン」が谷川氏の脚本によるものだということも初めて知りました。TV放映では見逃してしまったので、DVDに収録されるのを楽しみに待つことにします。

 2006/11/17 (金)  「コタツの季節の逡巡」

冬の原稿のお供といえば、やはりコタツでしょう。エアコン暖房に比べれば電気代も微々たるものだし、頭寒足熱で効率アップ!指先が震えるくらい寒くなったらまた話は別ですが… (コタツと言えばミカンですが、実際にはC1000武田と栄養ドリンクのビンが転がっていて、風情も何もあったものではありません)

どこかに「温かいキーボード」とか売ってないもんでしょうか?熱に弱い機械とは完全に真逆の発想なので、実現は難しいかもしれませんが…

2日連続で原稿から離れて養生に専念したお蔭で体調も完全に回復。一番時間のかかる編集基礎構成のパーツ作りも七転八倒の末にほぼ完成し、あとは単純に執筆時間をどれだけ確保してモリモリ原稿をかけるかどうか、という段階に入っています。

計算上では、残り26日で最低でも150時間、1日平均5.7時間が必要です。終電上等の平日には絶対に確保できない時間なので、休日にしわ寄せが全て来ることになる。相当厳しいスケジュールですが、まだ不可能というわけではありません。

だが、プロ意識で「間に合うこと」を最優先にしたスケジュールで作ったもので、自分の想像以上のシロモノが作れるのか?という疑念が消えたわけではありません。この本は様々な人々の期待とご助力で成り立っているわけであり、決断するなら早いに越したことは無い…今週内には結論を出す必要がありそうです。

 2006/11/16 (木)  「増刷入稿完了」

休日を利用していつもお世話になっている緑陽社に足を運び、冬コミ合わせで増刷をかけることにしている「vol.5 A's」の入稿が完了しました。これで、万が一vol.6が落ちても売り物ナシという最悪の事態だけは避けられ…げふんげふん。も、勿論新刊も落とさないように頑張りますよ。

でも、今回の新刊に限って言えば、たとえ期日までに全ページを文字で埋めることができていたとしても、そのクオリティに僅かでも納得が出来なかったらリテイクにしてしまうかも知れません。もし原稿が面白いようにサクサク進むなら、DEATH NOTEじゃないけど残りの寿命の半分を差し出しても構わないんだけどなぁ…(残りの寿命がそんなに多いとも思えないし(自爆))

ちなみに、ご同業の方は大体の感覚で想像はつくと思いますが「A5、130P、表紙4色フルカラー、100部」で計算してみると、なんとも馬鹿げた印刷原価が出てきますので、まともに考えないように(^^;これを夏コミよりも100円値引きして頒布しようというのだから、ますますもって正気の沙汰ではありませんな。まぁ、カイジの台詞にもあるように、狂気の沙汰ほど面白いものはないわけですけど。

さて、今夜もアンリミテッド原稿ワークス(無限の原稿練成)に勤しむとしますか…

 2006/11/15 (水)  「コミティア戦利品の写真」


マイミクさんがコミティアの戦利品写真をアップしていたので、触発されて私もやってみました。

2枚組みにしてみたものの、重ねすぎて何の本なのか判別できませんね。さりげなくオススメの本は見えるように配置してみましたが…59冊ってのがどの程度の規模なのか、ご参考までにご覧いただければ幸いです。

ちなみに、コミケではこの約6倍、300冊以上を購入予定なのでどう考えても写真に収まりませんな(^^)東京への本部移転後に落ち着いたら、一般開放(GM研読書会?)のようなものも検討してみることにしよう。

 2006/11/13 (月)  「GM研通信vol.5 A's増刷情報」

現在ほぼ品切れ中となっている、夏コミ新刊「GM研通信vol.5 A's」についてですが、冬コミ合わせで増刷することにしました。最近は名刺代わりに作家さんに配って回っていますが、すでに手持ち保存の在庫すらなく書店から買い戻して配っている状態で、いずれ増刷は必要だろうと覚悟していましたが…(なんとも高い名刺だ…)

数ヶ月経過している本を定価売りというわけにもいかないし、ネタが古くなってしまうと多分書店での展開も望めない。小部数でここまでページ数が多ければ、原価はすごいことになってしまう。それを、早割20%OFFと、余部サービスと、マネーチケットを駆使して、ようやく増刷の見通しが立ったというわけです。

もし冬に新刊が間に合わなかった場合、売り物が何もないのでは、あまりにも申し訳ないですからね…コピー本は後付で決断できるが、増刷は早割を使わないとできないことですから…

ちなみに、増冊数は150部です。修正点は誤植と一部の画像(スキャンゴミの除去、表紙ロゴのドット欠け修正など)多数ありますが、論旨についてはノータッチなので、買い直す必要があるようなものではありません。増刷分の書店展開は予定しておりませんので、できる限りこの機会に会場でお手にとっていただければ幸いです。

 2006/11/12 (日)  「コミティア78」

本日は、東京ビッグサイトで開催された、創作オンリー同人誌即売会「コミティア78」に一般参加してきました。仕事終わりに夜半まで原稿の生活が染み付いており、今年一番の寒風吹きすさぶ中で早起きは正直しんどかったのですが、今回は幸運にも友人の計らいで、ゆっくりとサークル時間で入場させていただきました。ありがたや〜

※コミティアの待機列は館内通路に形成されるので、天候や季節の影響は軽微ですが、近年の参加者増加により、それなりの早起きが必要な状態です。ちなみに経験則では、朝8時以前に来場しても公的な列形成はしていないので、早朝来場はほどほどに願います。

友人とコミケ作戦や来年のイベント予定など諸々話しているうちに開場時間に。半夜漬けのサークルチェックしていた約50サークルを30分で回り、その後はいつものように全サークル・全見本誌の総流しを開始。今回は見本誌コーナーを2F会議室に移設してあり、広めに通路が確保されていたにも関わらず、混雑というほどではないが常に満遍なく人がいて、時間が経過しても引けてこない。むしろマイナーなブロックの島中にもじっくり本を吟味する人は増える。これはコミティアならではの傾向ですね。

なぜかメロンパンの販売をしていた車に行列が出来ていて、甘ったるいメロンパン臭が周辺に充満していました。2時前には完売。どこの大手サークルですか?空腹でも足を止めずに戦闘を続ける私には目に毒…ではなく鼻に毒でしたが。

開場前には「付和雷堂」のCYONさんにご挨拶。CYONさん経由で「TUGUMIX」さんのコスカ新刊(シャーリー本)をいただいたので、その足でつぐみさんの所にもご挨拶に。すると、そこに一般で参加されていたしづきさんとバッタリと遭遇。同時に「ティンクルスター」の藍川さんとも初対面を果たすことに。カナコミ関係者がこれだけ揃って談笑するのを観れたのはファンとしては壮観です(^^)こんなに素敵な友達の輪で実現するイベント…私もサークルとして関わってみたくなってきましたよ♪

GM研通信vol.5は、この日つぐみさんに進呈したもので最後の手持ち分を打ち尽くしてしまったので、藍川さんには冬コミの増刷時に進呈するお約束をしました。恥ずかしい大量の誤植も直っていて丁度いいかと(^^;

談笑の後、最後の仕上げに2F会議室の見本誌コーナーを軽く覗いてミッション終了。15時前に会場を後にしましたが、その時点でもまだカタログが完売していなかったのは、いつもはワンフェスやシティとの併催ですが今回は大きなイベントはなく、やはり併催イベントの規模にもかなり左右されるみたいですね。次々回には遂に2館体制での開催になるそうで、コミティアの拡大期はまだまだ続きそうです。

この日の収穫は59冊でした。コピー本やチラシが多く、コミティアの常連サークルで今回は参加されていない方も多い中で、この数は新規開拓が順調にできた、ということでしょう。気になる本のご紹介は、後日の日記で…

 2006/11/11 (土)  「8000冊突破」

引越しの見積もりの営業さんが来るのを待つ間、中途半端に暇な時間があったので、しばらくさぼっていた同人誌のエクセル登録に励むことに…すると、いつの間にか8000冊の大台を突破していました。

正確には8018冊。ちょうど、先週末のリリステで大台を突破していた模様です。7000冊達成が5/28だったので、相変わらず半年で1000冊ペースは維持しているようです。さすがにペースアップしていませんが、なにせ年収が増えているわけではありませんから…このペースでも、来年の秋には悲願(ある意味では彼岸)の10000冊を達成できそうです。新居になれば、構想上では2万冊まではOKのはず。それはどこの漫画喫茶ですか?というレベルなんですが…

さて、明日はコミティアに一般参加。コミケ会場に足を運べない私にとっては、年内最後の同人誌即売会です。健康問題もあって遅々として進まない原稿生活に渇を入れるべく、創作の息吹に吹かれて来るとしましょう。

 2006/11/11 (土)  「とある仕事人間の憂鬱」

8連勤の最終日は、移動会議移動会議移動会議移動…というなんともヘビーなスケジュールでヘロへロに。メシを食べる時間もなければ空腹を感じる暇さえない、過労死一直線としか思えない生活では、さすがに真剣に入院保険の加入を検討すべきだろう。それ以前に、ベンチャーとは言えそれなりに社会的に認知されてきた企業が、社員の福利厚生・健康管理に一切ノータッチという無頓着なスタンスでいいものだろうか…という疑問も。

終電何本か前で、「華の金曜日」の酔っ払い満載の満員電車に辟易してようやく辿り着いた最寄り駅で、珍しくヒットだと個人的に気に入っている松屋の新メニュー「味噌豚あいもり定食」を帰りに食べて、夜の原稿に勤しむパワーを補給しようと思っていたのに、なぜか食券自販機のランプが点かない…店員を呼んで怒る気力も失せてしまい、家に帰るとメシも食べずに即就寝→朝にタイムリープ。跳躍だけじゃなくループもしてるんじゃないかと思うくらいのワンパターンな日々に自分でも呆れてしまうが、時間と日付だけは無情にも過ぎていく…

そして翌朝に日記をつけるという、早寝早起きで健康的なのか良く分からん生活で、当然原稿は進まない。そろそろレッドゾーンどころか「ブラックゾーン」に突入してしまいそう…最悪の場合に備えて、原稿の方でも保険をかけることを早急に検討します。逃げ道ではありませんが、後付では用意できない種類のものなので…それなりに財務的にきっつい決断なので、発表は数日後、ということで…

 2006/11/10 (金)  「NHKにようこそ!6」

青春を後ろ向きに駆け抜ける、ネガティブオタク漫画「NHKにようこそ!」の6巻限定版が発売され、前回に引き続きアキバBlogさんの記事に、作品紹介リンクとしてGM研レビューをご利用いただけました。

GM研のレビュー
アキバBlog 11/9の記事

レビューは3巻まで発行されていた2005年の6月に書いたものでしたが、巻数を重ねるたびに痛さ加減は「倍々ゲーム」で加速する一方であり、もはや人生に「バイバイゲーム」してしまいそうな勢いです。そこがこの作品のセールスポイントなんですけど、読者の皆さん、まだ大丈夫ですか?まだ笑える心の余裕がありますか?むしろ、躊躇ったり痛さだと感じなくなったら本格的にヤバイかも知れませんよ。

レビュアーとしては作品の本質をしっかり見極めていたんだな…と1年半前の自分を振り返ったりもしました。ちなみに、6巻限定版には、作中にも出てくる自作ギャルゲー「True World 〜真実のセカイ〜」がPCゲーム化されて同梱されています。なんと制作はD.C.などで有名なサーカス。あくまで「ネタ」ゲームなのに、ここまでやってしまうとは、角川パワー恐るべし!さすがに製品の中身を評価しているような時間はないので、下記の記事をご紹介しておきます。

すくりぷたん開発日記さんのプレイ感想
※冷静に分析するとこの程度のシロモノなので、あくまでネタゲームとしてお楽しみください。

 2006/11/09 (木)  「予告編」

冬の新刊に収録する「なのはFinalSS」の予告編を作成。わずか2ページの予告編を書いただけなのに、既に身も心もボロボロになっていては先が思いやられます。でも、まだ泣いてはいけない。…作中で彼らを待ち受ける辛すぎる展開を思えば、作者の私が泣く事は、書き上げる最後の瞬間まで許されないことなのだから…

この話はこの予告編を書いたところまでで一旦切ります。プロットも最後まで出来ているので、時間さえあれば今すぐ執筆することも可能ですが、頭のスイッチをレビュー用に切り替えないと、他の記事の制作にも影響してしまうので…たった2ページでは妄想のひとかけらもお伝えできないかもしれませんが、2007年夏の公開まで気長にお待ちください。

 2006/11/08 (水)  「やはりHPが足りない」

かなり無理して休みを確保してリリステに参加したこともあって、ただいま大絶賛フルタイム通し8連続出勤のデスロードを爆走中です。その上睡眠時間を削っての原稿…これでどうにかならない方がおかしいというもの。

この日はさすがに、帰宅と共に晩御飯も風呂も忘れて布団に倒れこみ、気がつくと朝にタイムリープ…防衛本能が身の危険を感じて、頭のスイッチを勝手に切ってしまったらしい。このくらいのプチ修羅場なんぞ、20代の頃は屁でもなかったんだけどなぁ…

未だに白い原稿と、白く霞む視界。不定期で訪れる頭を銃で撃ち抜かれるようなヤバイ頭痛。詰め込みすぎと妄想爆発で脳の容量は既に限界。書かねば精神的にどうにかなってしまうそうだが、書くと肉体的にどうにかなってしまう、なんとも矛盾に満ちたジレンマ。

…いや、こんなことで悩んでいる暇すらないので、薬局で更によく効きそうなブツを探してドーピングするしかあるまい。少々高くてもいいから、どこかにエリクサーでもないもんかね?死んでから復活させる世界樹の葉は勘弁して欲しいが(^^;

冗談が言えるうちはまだ大丈夫そうです。

 2006/11/07 (火)  「チケット到着」

コミケットサービスから、冬コミのチケットと参加要項が届きました。公式ページの検索で当選していると知りつつも、実際にもブツが届かないとやはり安心できませぬゆえ。

3日間のジャンル配置は、ほぼ夏と同じ。1日目はゲーム非主流とマンガ、2日目は女性向けメインでマリみての一点狙い、3日目が最大の激戦区。…どっちにしても私は全日絶賛お仕事確定であり、友人の勇戦を期待するばかりなのですが…

配置は1日目の「東オ45a」で、中央通路のお誕生日席です。ただでさえマイナーなジャンルだから、通りすがりでも足を止めてくれる望みがある、この配置は大変ありがたいことです。地味ながら地道な活動が評価されている…のかどうかは定かではありませんが。発行部数600部の批評本というのは、多いのか少ないのか、よく分からないので…

自分の保存分さえ切らしている「vol.5 A's」については、冬コミ合わせでちょっとだけ増刷するかも知れません。とはいえ書店や今後のイベントで展開できる充てもないので本当に少数しか作れません。すさまじい原価率になりそうですが…

さて、今夜も3時まで原稿!
そして8連勤の日々は続くにょろ!

 2006/11/06 (月)  「リリステのオススメ本」

11/3のリリステで見つけた、オススメ本をいくつかご紹介。イベントに参加できなかった方、サークルが忙しくて買い物が出来なかった方のご参考にでもなれば幸いです。

※イベント以外での機会という意味合いでのリストなので、オフセットで(多分)書店でも購入できるチャンスのある本に限らせていただきました。サークル名50音順です。

なのは本好きなら押さえておきたい安定感抜群の一冊
■あらた鯖「Will」
■しうまいを継ぐ者 「永遠ノ青空」
■SYSTEM BASIC 「sketch book scrap」
■タマゴ屋 「リリカルなのコマ」
■ぱるくす 「PV12」
■BEAT GEYSER 「キズナノカタチ」
■まじっく・すくえあ 「レイジングハートさん」
■流風舎 「とらいあんぐるが〜でん なの!総集編」
■LemonMaiden 「OPERATIOIN ACE」

ネタはマニアックだがツボにはまると快感に?
■すたじお紅茶館 「なの印」
■聖痕の刻まれし蒼き鷹 「Southern Cross III」
■泥の沼組 「太陽の命A'sの命」
■PENALTY AREA!! 「魔法少女リリカルフェイトたんなの1・2」
■まぜもの 「レヴァンティン「さん」黙示録2」
■ライチライム 「なのはなの その3」 

個別にご紹介したいところですが、原稿中の身には今はこれが精一杯(んっぱ)(山田康夫の声で)


−番外編−
■美術部 「朝倉涼子倶楽部」
同日開催されたハルヒイベントでの発行本ですが、美術部さんのマリみて本読者なら同じノリで楽しめます。番外ですがこちらも是非!

 2006/11/04 (土)  「冬コミ当選速報」

mixiやwebの方々で作家さんたちの冬コミ当選の喜びの声を目にするに、いつも郵送通知まで待つ主義の私も、今回は宗旨替えしてコミケ公式ページのweb検索で当落検索をしてみることに…

ところが、必要事項を入力しようとした矢先に、「申し込み番号」(払い込み用紙の控え)が見当たらないことに焦る焦る(^^; 嫌な汗をかきながら、1時間近く部屋を漁ってようやく発見。無くしても参加はできるが、次回申し込みで未記入だとマイナスに働きますからね…

で、話がちと逸れましたが、当落結果は…当選です。

金曜日 東地区 “オ”ブロック 45a  

例によって例の如く1日目です。これでいよいよ後がなくなりましたね…もう書くしかない!時間が惜しいので、今日のところは速報のみで、これにて御免!!

 2006/11/03 (金)  「リリカルステージ01」

本日は、都産貿台東館で開催された、魔法少女リリカルなのはオンリー同人誌即売会「リリカルステージ01」に一般参加してきました。

さて、数日前の日記でも報じていたように、リリステ主催側の告知等に関しては不安な要素が多くて、これは自分が心配性なだけで杞憂で済めばよいが…と思いながら、朝9時に現着。すると、いるわいるわ人人人!!!…どう考えても9時以前から居たとしか思えない。多すぎて目視では総数の把握は不可能でした。最後尾に付くと、なぜか台東館の周辺をぞろぞろと2周(なんのための誘導だったのかは不明)。この日の台東館は「東京時代祭」の控え室として使用される影響もあり、頻繁にバスの出入りがあって、警備員のお爺さんにスタッフの方が小言を云われている場面も。後々大事にならねば良いが…

朝の強制集団ウォーキングの後、ようやく館内に誘導されて階段で5Fへ。どうやって入替制の抽選を行うのか興味津々だったが、カタログの奥付に「1〜3」のスタンプが押してあり、それをランダムで販売するという方式でした。なるほど、これから下手なくじ引きより確実ですね。中には、何冊もカタログを買って複数の入場回を確保する裏技を考案し実行する強兵もいたようですが…

…でも、よく考えてみると、書店の事前販売でカタログを購入したものにもスタンプが押してあったわけであり、それは入替制がかなり早い段階から確定事項であったことを意味します。そして、既にカタログを持っている人はそもそも朝の抽選に並ぶこと自体が必要なかったのでは?3回目の入場時間に至っては1時過ぎとかですからね…来場時間を事前告知でコントロールできれば、この混雑ももう少しマシなものになったのではなかろうか…

私のスタンプ番号は「1」でした。これが幸運なのか不運なのかは判断が難しいところです。わずか45分しかない入替制なのに、1回目には遅刻してくるサークルさんもいるし、コピー本の作成が間に合っていないサークルさんも居ますからね。入替回数に応じて頒布量を調整してくれるようになっているから、1回目だからといってメリットがあるわけではない。メリットは待ち時間が短いくらいか?むしろ、不慣れな列整理で開始時間に数分のロスが生じた分のマイナスが大きいかもしれない。

待ち時間といえば、朝の抽選後に館外に散った参加者達のマナーの悪さには辟易してしまった。バス乗り場のベンチを占領してカタログチェックって、アンタら…それは人としておかしいだろう。館外に行列ができる分には整然としていて動かないから「また若い人が何かやってるみたいだね」という程度で周囲に迷惑を掛けないが、この日の有様は酷いものである。浅草寺方面はチェックしてないが、下手すれば国際的な誤解を生む恐れもある。コミケのような人外の地で行われる祭ではないのだから…

書いている自分が言うのもナニですが、なかなか本題の開場ネタに辿り着かないレポートですね。で、開場時間まであと3分を切った時点で、スタッフから「列の先頭と最後尾、どちらを先頭にして入場するかシャッフルします」との連絡が。いやまぁ、1回目の最後尾に近いポジションになってしまった私にとっては有り難いチャンスではあるが、残り3分になってからやることなのか?すると「先頭の人にくじを引いてもらおうと思いましたが、「恨まれるので勘弁して下さい」と固辞されました」とのこと。そりゃそうだろうなぁ…「なので、主催側でくじを引きます」その後、カランカランと福引の当選のような音が何度か聞こえた後、何のアナウンスもなく数分遅れで、そのままの向きで入場開始。結局、あれはなんだったんだろう…


はい、ここでようやく開場です。5Fの半面に170サークルをブチ込んでいるの上に、1回目の入場に推定300人以上を放り込んで、しかもオープニングで人気サークルに一極集中。結果、通路なのか行列なのか良く分からん視界に…入替制じゃなかったら暴動ものでしたな。

私は事前チェックで100サークルに絞っていたものの、1サークルに掛けられる時間は平均27秒しかありません。「ぱるくす」さんの新刊+ラミカをゲットした後、多分この日最大規模の行列となった「SYSTEM BASIC」さんの新刊をゲット。残念ながら「小作人列伝」さんのコピー本は入手し損ねました。いつもながら競争率高すぎです…

その後は、いつものように「見本誌3秒チェック」の時間さえないので、インスピだけで170サークルを総流しで買いまくり。45分で49冊を購入…スプリントにも程があるというものです。肝心のサークルさんへのご挨拶はロクにできないままタイムアップ。そのため、14時以降の入場フリーを待って再入場して、お世話になっている作家さんに挨拶回り。「ACE」のレビューのお礼に夏の本を松乃さんと龍樹さんにお会いして進呈できたし、すめらぎさんにもご挨拶できたし、冬の表紙もなんとかなりそうだし…大変有意義なお時間をありがとうございました。入替制でなければもっと多くの方とお話したかったのですが…それはまたの機会にでも。

夕方5時から休日なのに会議があったので、アフターイベントは途中までしか見ていませんが、とてつもない参加者数にビックリです。真面目に数えたりはしませんでしたが、優に200名を超えていたのでは?お隣のハルヒオンリーのアフターの3倍はいました。15時に予定されていた開催記念コピー本の配布が、アフターイベント後になってしまった影響もあるかもしれない。当然、途中で抜けざるを得なかった私は入手し損ねたのが、ちょっと心残りですね…(「キャベツ」が出品されていたのには、大いに笑わせてもらいました)


総括:
この日の収穫は54冊でした。オフセット率も意外なほど高くて、なのは人気は第三期に向けてますますヒートアップしているようですね。懸念されていた運営上の不安も、やってみると思いのほかどうにかなった、という印象です。館内を見る限りではね。だが、館外のことについては参加者のモラルによる部分が大きいので、一概に主催側の責を問うのは間違いだと思います。問題が起きてからでは手遅れなのだ。先人達が営々と築いてきた「表現の場」を失うわけにはいかないのですから…皆いい年した大人なのだから、公共の場では紳士淑女たるべしと自戒し、礼儀礼節をもってイベントを楽しみましょう。

余談:
来年の4月8日に大阪で「なのフェス2」が開催されるそうです。さすがに前回とは会場は変わります。でも、新大阪のセンイシティはそんなに広くないんだけどなぁ…

 2006/11/02 (木)  「冬コミ企画の進捗」

まだ冬の当落は出ていないものの、そろそろ〆切から逆算したシビアさをもって制作に臨まなくては…というわけで、いつもお世話になっている緑陽社のHPで〆切を確認。標準的なカラーセットは12/5、本文は12/12(いずれも会員用〆切)…わぁ、すでに一ヶ月ちょっとしかないってことですね。

メインとなる特集「愛と煩悩の無限書庫」には、すでに全108サークル中、79のサークル様から、すべて快くご快諾のお返事をいただいております。残り29サークル様については、どうしても連絡方法が分からないのが1件、それ以外はメールエラーは出ていないから到着しているはずですが、フリーメールは見なければそれまでだし、古いメアドを放置しているのも良くあることだし、スパムと間違えて捨ててしまうこともあり得ます。そのうち何人かはイベントで直接お願いしたり、掲示板でもアプローチしてみるなど、あらゆる手は尽くしますが、すでに解散されている方もいらっしゃるので…残念ながら、20件程度は「no image」になってしまいそうです。

また、今まで特に詳細は話していなかった、メインの脇を固める小特集「キミキスキャラクター選評」「魔法少女リリカルなのはボツネタ劇場」についても順調に妄想進行中です。特に「なのは」特集第2弾については、前回形にできなかった妄想丸出しの嘘臭いネタばかりですが(^^;もしイラスト等で御加勢いただけるようだと大変光栄です。(更なる詳細は、立候補者にのみお伝えします)

■魔法少女リリカルなのはボツネタ劇場

・魔法少女リリカルなのは オーケストラコンサート
元々なのはにはオーケストラ風の楽曲が多いので、フルオーケストラのコンサートで生音の迫力を感じてみたいな…という願望から生まれた妄想プログラムリスト(曲目)です。別に「のだめ」でクラシック熱が再燃したからというわけではありませんよ。ただ、音のイメージを紙ベースで表現するのは難しいため前回はあえなくボツに…今回はそのリサイクル企画として、思い切ってイメージだけで書いてしまいます。音は想像にお任せ!という困った企画です。さて、どうなることやら…

・iPod nanoha
すでに同ネタ多数かも知れませんが、iPod nanoをもじった嘘製品、それがiPod nanohaです。妄想一直線なありえない製品仕様を書き散らします。着想は「ネギPon」と似たようなものですが、もし本当に実現するなら、私は10万円くらい出してでも買いたい!ネギPonとは比較にならないほど売れますよ。値付けにもよりますが、最低でも5000台は行けます。どうですか、なのはProjectさん?

・魔法少女リリカルなのは トレーディングフィギュア
フィギュア化も多数されているなのはですが、製品化されているのは「なのは」「フェイト」のみでちと寂しい。もしかすると「はやて」までは単独でも製品化されるかもしれないが…ヴォルケンチームやその他のキャラが単独で陽の目を見ることは難しい…というわけで、トレーディングフィギュアでマニア心をくすぐる戦略はどうですか?しかも「デバイス形状」と「普段着・バリアジャケット」と「第三期」でバリエーションはおそろしく豊富で、メーカーはうはうは、ユーザーの財布はピンチです。デバイスの持ち替えができる「PalmCharacters」とかどうだろう?(もちろん、嘘企画ですが、私なら5万くらい突っ込んでしまいそうです)

・2007夏なのはFinalSS「The Last Logia それが、最後の願いなの」予告編
第三期の放映が本当に夏の本のネタに間に合うかは謎ですが、よほどの大ドンデン返しでもない限り、現状のプロットでも問題ないと判断し、予告編をちょこっとだけ収録することにしました。

舞台は第三期の3年後。それぞれがそれぞれの道で活躍し、名実共に管理局の中核的な存在に…そんなある日発生した不可解な事件。それは、やがて魔法の力そのものの概念を覆す大事件へと発展してしまう。ロストロギアの正体、アルハザードが失われた真相、意図的に改竄された空白の歴史…ラスト・ロギアとのすべてを賭けた戦いの果てに、なのはが辿り着いた最後の願いとは…

…話を考えておいて言うのはナニですが、この話を本当に書いていいのかな?という躊躇いもまだあります。これを書くと、多分私の中の「なのは」は終わってしまう。でも、そんな衝動に駆られるアニメは今まで一度もなかったのも事実です。ありったけの感謝と想いを込めて…来年夏に本編をお届けしたいと思います。

 2006/11/02 (木)  「涼宮ハルヒの憂鬱」

遅ればせながら、「涼宮ハルヒの憂鬱」の原作を読み進めています。ライトノベルの代表格のように言われている作品ですが、全然ライトに(軽く)感じないのは、通勤時間の短いタームを利用して少しずつ読み進めているからなのか、壮大かつ緻密に計算された多重時間構成によるものなのか、涼宮ハルヒという暴走超特急に振り回されるキョンの徹底した一人称視点と読者の視点がリンクして、同じように疲れてしまうからなのか… まだ真価は図りかねているところです。

とりあえず、シリーズ第4作「消失」まで読み終わりました。まず言えることは、アニメ版がいかにこの作品の良さを引き出しているかという点。ライブシーンなどの演出面に注目が行きがちですが、京アニの真髄は原作を理解し大胆な脚色をごく当たり前のことのように思わせてしまう構成力にこそあるような気がします。第1作の「憂鬱」を6分割して、その合間に番外的なエピソードを織り交ぜる。さすがに、「朝比奈ミクルの冒険」を第一回に持って来るのは、リアルタイムの放映時にはどうかと思いましたが…(実際、なぜ長門が朝比奈さんを押し倒して肉弾戦になっているのか、原作の第2作「溜息」を読んでないと全然分かりませんしね)

とはいえ、再構成されたDVD版で順番を追って「憂鬱」を6本連続で見せられてもかえって違和感を感じたのも事実です。事実、原作でも第三作の「退屈」は「溜息」よりも前のエピソードだし、第4作の「消失」に至っては、脳みそが煮えそうな時間改変の嵐ですし…でも、そういう面も含めてこの作品の魅力なのでしょう。

冬の本にレビューが間に合うかどうかは分かりませんが、3日に1冊ペースでのんびり読み進めます。

 2006/11/01 (水)  「だが、HPが足りない」

実家に帰省した際の温泉三昧の日々で毒素を出しすぎたのが悪かったのか、その反動でもっそい・めがっさ体調が思わしくありません。珍しく仕事が早く片付いて帰宅するも、せっかくだから御飯を炊いて、その間にひと眠り…と思っていたら、気がつくと夜が明けていました。未来にタイムリープしても何のメリットもないんですけど(^^;

さすがにこのままでは、冬の修羅場を乗り切れそうにないので、すべての原因となっていると思われる「体重」をどうにかすることを決意。過剰なストレスと、不規則な食事時間と、落ちる一方の新陳代謝のトリプルパンチで、春の健康診断から5kg増。昨年比だと10kg増。どおりで身体が重いわけです。24時間365日、2Lのペットボトルを5本担いでいるようなものですからね…

とはいえ、ストレスも食事時間も新陳代謝も改善できる見込みはないので、可能性があるとすればダイエットメニューかトレーニングによる絞込みくらいですが、パワーの出る食事は外せないので、残るのは筋トレのみ。「体重が今何kgか」は重要ではなく、「その体重を動かすのに必要十分な筋量をキープすること」が重要だと考えれば、少しは気が楽になるかも。

…その前に、せめて腕立てと腹筋ができるくらいには、部屋の床を埋め尽くす書籍の山(山脈?)をなんとかしなければ…