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 2006/10/31 (火)  「メロン日本橋店移転発表」

噂は以前からあったみたいですが、メロンブックスの日本橋店が、なんばの通称「オタロード」に移転増床することが正式に発表されましたね。

http://www.melonbooks.co.jp/contents/ohter_contents/osakan/index.html

日本橋には大阪在住時代には毎週のように通ってたので土地勘はありますが、なかなか良いポジションを押さえましたね。なせに、今までの立地は「恵比須日本橋」とも言うべき交通の便は良いが買い物の便はイマイチな立地条件にあり、同人者にとっては虎とのハシゴは徒歩ではかなりしんどい。虎も、Sofmapザウルスも、わんだーらんども、まんだらけも、ゲーマーズも、ちょいめしあさチャンも(ここ笑うトコ)ある「なんば日本橋」に進出するメリットは計り知れない。

気になるのは、中古同人の「らしんばん」もセットで動くのかが不明なことと、虎とのガチンコ勝負にどれだけのアイディアを見せられるかどうか。品揃えだけの店舗なら2つはいらないですからね。サークルとしても一般としても、健全な競争とサービスによって、より一層同人界を盛り上げてくれることを期待していますよ。

 2006/10/31 (火)  「大丈夫なのか?リリステ(その2)」

10/31に、公式HPに入替制についての注意文が掲載されていました。

http://nanoha-stage.sakura.ne.jp/irekae.html

…いずれにせよ、当日該当時刻まで入替制になるか決定されないわけなので、朝9時のペナルティ・デットライン前後は、そのタイミングを狙って周囲で待機するハンターたちによって、とんでもない混雑が予想されそうです。うーむ…

ちなみに、入替制の場合はサークルさんに分割配布を呼びかけることになるので、当日製本をするサークルさんの場合は、早い入場回だと製本が間に合わない可能性もあります。また、用事のあるサークルさんは遅い入場回には居なくなっている可能性もあります。よって、入場順に有利不利があるとは一概に言えません。

もっとも、入替順も抽選みたいなので、早く行っても遅く入っても、結局すべては運任せなんですけど…

 2006/10/30 (月)  「大丈夫なのか?リリステ」

11月3日に開催される、魔法少女リリカルなのはオンリー同人誌即売会「リリカルステージ01」が近づき、奇跡的なシフト交換要請で一般参加できることになった私は、いつも以上にウキウキして当日を待ちわび…ていられるかと思っていましたが、どうやらそうは問屋は卸さないようです。

その理由は、参加者をどうにも不安にさせてしまう、主催側の不安定な事前運営にあります。まず、カタログに一般来場時間が「10時」と「9時」の2種類があること。カタログを信じてその時間通りに来場した方は「どっちらけ」であろう。百歩譲って、これが製作段階にありがちな誤植や伝達ミスだったとしても、それを公式サイトで訂正しないのは何故だろう?

それも「気づいてなかった」なら千歩譲って仕方のないことかも知れないが、「入替制」があることを記載していながら、リンク先には何も書いてなくて、掲示板で回答されているのみ、というのはいただけない。少なくとも、「ハルヒの祭典」の公式ページには一般参加案内に明記されていることであり、このままでは当日の混乱は危険レベルに達してしまう懸念がある。

別に私は主催側に文句をいいたいわけでも、イベント批評家を気取るつもりもありません。主催経験の無い個人が数百ものサークルを相手に事務処理を行うことが、いかに想像を絶するものなのかを想像できないほど私は幼くありません。ただ単純に、一般参加とはいえ当事者としてイベントの存続を左右しかねないほどの混乱が起きやしないかと心配なだけです。

私が心配しているのは、以下の点です。同日同フロアでハルヒイベントが開催される。サークル合計「170+80=250」でほぼ全面使用。2イベントで換算すると1500〜2000は見積もるべき。2000名の行列に対して遅滞なく導線を張るスペースもなければ、この規模に対して公平な抽選を行う術があるとは思い難い。また、抽選にあぶれた人たちが建物周囲に散ることで同日開催される「東京時代祭」に迷惑をかけてしまう懸念もある。そうなると、以後都産貿のイベント使用にまで影響を与えてしまう恐れすらある。私が心配性なだけならいいのですが…

 2006/10/29 (日)  「買い物メモ」

久々に、最近の買い物メモを整理。

【同人誌】
・Key classics KANON version(TAMUSIC)
・a little music(S.B.S.P)
・The Days I Spent With You(Herr&Diener)
・真っ直線!(おたうT-R)
・Pure(Plcon)
・制服少女5.5(REi's ROOM)
・わんでい!総集編@(ろんぱいあ)
・ときかけ!少年少女塾(七式)
・GO!MY WAY(Kiss★JAPAN)
・リリカルステージ01カタログ
・涼宮ハルヒの祭典カタログ
・いますぐKISS ME!カタログ
・オータムリーフ管弦楽団演奏会2ndカタログ

メロンブックスでのインストアライブで話題になっていた「TAMUSIC」さんの音楽CD「Key classics」を購入。ヴァイオリンとピアノの協奏曲は…それぞれの楽器のソロが大好物の私が求め続けてきて、終ぞ一度も満足することのなかったコンビでしたが…ようやく本物に巡り会えた気がします。どこまでもシンプルで飾らないメロディーラインなのに、奏者の抑えられない昂ぶりがリアルに伝わってくる。上手さの中にある音の「ゆらぎ」を隠さずにストレートに表現することで、聴く者の心の揺らぎをも捕らえてしまう。「Kanon」という作品に強い思い入れを持った人にしか共感できない演奏だが、ある意味で同人としては最高の演奏だと思います。やべぇ…このクソ忙しい時期に正規レビューを書きたくなってしまった…むぅ。

11/3のイベントカタログ3種を入手。リリステカタログは、中表紙が「ぱるくす」さん、注意書きマンガが「まじっく・すくえあ」さん…と個人的には永久保存版な顔ぶれなのですが、一般来場制限時間に「10時」と「9時」の二種類があったり、告知や事務処理の不手際が目立ったり…と、1000人規模のメガオンリーのイベント運営に一抹の不安を感じないでもないのですが…

【メディア】
・涼宮ハルヒの憂鬱 vol.4
・ゼロの使い魔 vol.2
・魔界戦記ディスガイア vol.4
・ドラマCDキミキス Vol.2

【商業誌】
・コミックビームFellows!1
・コミックビームFellows!2
・まんがタイムきららキャラット12月号
・がんばれ!メメ子ちゃん1(むんこ)
・HR1(長月みそか)
・0からはじめましょう1(ととねみぎ)
・時事【悶絶】ジャーナリズム1(須賀原洋行)
・週刊ファミ通

森薫先生ファン待望の「シャーリー」新作にメロメロ。単行本と比べてみると良く分かりますが、絵柄がものすごく上手くなっています。瞳の描き方や表情の使い方も勿論ですが、躍動感のあるメイド服の描写は、もはや異次元レベルです。キャラクターへの愛があるからこそ…数々のシャーリー同人誌を読んできた私には良く分かります。さて、これを受けてどんなシャーリー本が生まれるか、ますます楽しみです。

【その他】
・なのはA's DVDカードホルダー(全プレ)

なのはA'sのDVDを全巻購入すると全プレでもらえるカードホルダーが届きました。デバイスカードを収納するこのホルダーは…100円ショップと同じ材質?…微妙な出来ですな。「12 kinds od devices」って、12枚もデバイスカードありましたっけ?

 2006/10/26 (水)  「3連休による反応遅延のお知らせ」

本日から3連休に突入です。今の仕事に就いてからは初めてのことではないだろうか?使うあてもない有給は常にカウントストップ。ようやく遅い夏休みを1日だけ消化できそうです。前職の派遣先だった某大企業なら、労働組合から総攻撃を喰らっていたことでしょう。

もっとも、3日間のうち48時間以上は家の事情で拘束されているので、ちっともゆっくりできる連休ではないんですけどね… そもそも、7:10羽田発などという凶悪なフライトプランを立てやがったのは誰やねん!…すみません、旅割のあまりの安さに目がくらみました(^^; 明日は5時起きですか…3時間半しか寝れないなら、いっそのこと起きていようかな。

そんなわけで、3日間ほどネットの更新が止まりますが、別に病気でダウンしたとかではないのでご心配なく。web・mixiのどちらもレスポンスが遅れますので、予めご了承くださいませ。

 2006/10/25 (火)  「趣味の拡大と、引き出しという背景 その2」

(昨日の日記の続きです)

主に知識の豊かさを形容する際に用いられる「引き出し」というのはとても便利な言葉ですが、それでいて、とても抽象的な概念でもあります。ただし、引き出しの数は多ければいいというものではありません。収納する物の量に適した形状と大きさであることは勿論だが、いくら収納しても取り出しにくければ意味がないし、どこにしまったのか忘れてしまっても意味がありませんからね。

なぜこんな話をするのかというと、知識というものはデジタルデータのように実態があってそれ自体に価値があるわけではなく、経験として積み重ねて、いざという時に発露されてこそ意味のあるものだからです。ただし、良く誤解されがちなのは、知識をひけらかすことや、ディベートの如く相手を論破することは「引き出し」とは言えないことです。

「引き出し」というのは、その人にとって特別な想い入れのある記憶を呼び起こすための鍵のようなものです。ビデオのツメを折ってラベルを貼るようなものです。そうするにはそうするに足るだけの理由(背景)が必ず存在します。それは語る自分にも、語りかける相手にも。物事の理解はまずそこから始まるのだと私は常に心がけ人と接するようにしています。

私の場合は読書経験の質も量も尋常ではありませんが、知識として誰かに何かを語ること、というのは意外と苦手なんですよ。量が多すぎてうまく言語化できないというより、その知識をどこで得たのか忘却してしまうくらい、自分の中で知識をぐつぐつ煮込んで血肉にしまうからです。エネルギーに変換された料理に名前なんて関係なくて、栄養素としてのバランスが必要というのも、知識と意味合いは似ているところがありますね。

ちょっと話が逸れましたが、人に何かを勧めるというのは、その作品の要素を採点するように語るだけでは物足りない。自分の経験則を交えながら「なぜ好きになったのか」という作品との馴れ初め(ストーリー)を語ることも必要なのだと思います。自分と全く同じ感性を持つ人間など存在しないが、自分との違いがあることを認めることが出来れば、他人には他人の価値観と感性があり、それはそれとして楽しめる方法と、その人が持つ内面から滲み出るものを直感的に理解できるのだと思います。

(またしてもタイムアップ。明日の日記に続きます)

 2006/10/24 (火)  「趣味の拡大と、引き出しという背景」

つい数日前、とある席で改めて強く感じたことですが、その人が人生の中で出会うことのできる作品というものは、どんな人の言葉に出会えたかに大きく左右されると思う。レビュアーの端くれとして、作品の個別の良さだけではなく、創作に情熱を傾ける魂を次の世代に伝えたいと願い、公私共に活動している私としては、この概念はすごく大きな刺激になりました。

「同人怪獣」とも呼ばれるくらい非常識的な冊数の同人誌を選別・所有・読解している私ですが、別に同人誌だけを毎日読んでいるわけではありません。同人を十分に理解するためには元ネタとなる原作を知らなければならない。作家さんがその原作に何を感じてどう解釈したのかを読み解くには、その感性が育まれた背景に対して想像力を働かせて理解する引き出しの多さも必要となる。そうした地味な努力を積み重ねてファンを何年も続けていれば、行間ならぬ「コマ間」から言語化できない「何か」を見抜くことが自然とできるようになる…かどうかは、どうやら非常識な存在の私が言っても説得力のある一般論ではありませんね(^^)

とはいえ、私も別にレビュアーとしての義務感だけでそうした学習や努力をしているわけではなく、敬愛する作家さんの感性を通して新たな作品に触れることで、自分の趣味を拡大させるチャンスが生まれることが、楽しくて仕方がないんですよ。

最近では、GM研の名前も私の顔も覚えられてきたので、新ジャンルに挑戦する作家さんの本を買う時に「新ジャンルの本ですけど大丈夫ですか?」と聞かれることもあります。そういう時は「これを見て勉強します」と答えるのが本心からの気持ちです。実際に面白ければ原作への興味が出て勉強したくなりますから。「マリみて」もそうだったし「時かけ」もそうだった。年齢とともも、好奇心はあっても新しい驚きに鈍感になって行く自分を客観的に見つめ直すためにも、”第三視点”で物事を考えられるのはとても大切なことだと思います。

ちょっと長くなってきたので、「引き出し」については明日の日記に続きます。

 2006/10/22 (日)  「好き好き!さっちん」

本日は川崎で開催された、月姫の弓塚さつきオンリー即売会「好き好き!さっちん」に一般参加してきました。

なぜ今更さっちんなのか?と思わなくもないが、サークルリストを見ると、さっちん本を出し続けてきたサークルさんが高確率で参加。この時期このネタで24SP集まれば上出来というものでしょう。この日は都産貿で「月読宴4」「のいじまにあっくす」も開催されていましたが、こちらは2択でスルーすることに。

さすがにこのイベントで何時間も前から並ぶ必要はないだろうと思い、開場30分前に現着。その後も微妙に人は増えて行き、開場前には50〜60名規模に。ラゾーナ川崎のオープンとともに、近代化しまくりの川崎駅前とは場違いなおたく行列。自分を含めてなんと物好きが多いことか(^^) 

開場後は、ほとんどのサークルさんがコピー本か折本だったこともあり、局所的な行列はできたものの、5分程度で沈静化。以後は至極まったりとした雰囲気に。アフターイベントもあったようですが、さすがにこのイベントで閉会まで間を持たせるのは無理があり未確認です。欠席サークルが3割以上いたことと、オンリーならではの主催側の創意工夫が見られなかったのがチト残念でした。

この日の収穫は12冊でした。特に興味を引いたのが「ひなたぼっこ倶楽部」さんの初期月姫作品を集めたデータCD「SATUKI EARLY DAYS」。さすがの私も所持していない初期作品(コピー本含む)を、レコード風のCD-Rに焼いて、LPレコードのような装丁で仕上げてあり、ファンにとってはたまらん手作りの逸品です。特殊な形状なので書店での入手は難しいかも。

 2006/10/21 (土)  「特集用の書き方」

108サークル、110作品レビュー…

何年か前に商業のムック本で、その手の同人ガイド的な本があったと記憶していますが、少なくとも同人では、こんな規模の評論専門同人誌は見たことがありません。じゃあ、無いなら作ろう。思いつきを具現化する勇気と、最後までやり遂げて約束を守る責任感さえあれば、不可能なものなど何もない。一足先に旅立ってしまった戦友にも、きっと届くと信じて…

さて、GM研の通常のレビューペースをご存知の方であれば、この110作品レビューがどれほど無謀な物量なのか、良くお分かりのことでしょう。何しろ、同人レビューは年間2000冊の購入に対してわずか平均8本。多くても10本しか書いていません。ひとたび執筆が始めれば2〜3時間で書き上がりますが、平均して選定に1週間、許諾に数日、着想までに1週間もかけてしまうので、どうしても量産が利きません。

では、どのようにしてこのような無謀な企画に踏み切ったのかというと…通常のフルスペックレビューとは異なる、特集用の原稿の書き方ができる目処が立ったからです。すべての作品はすでに頭の中に入っているし、何年もファンであり続けた作家さんの作風は知り尽くしている。

基本骨子、構成材質、創造理念、憑依経験、共感終了

衛宮士郎の無限の剣製のごとく、全工程を一瞬で終わらせることができます。普遍性を重視したレビューというフォーマットに囚われることなく、その作品がいかに自分にとって特別なのかという気持ちを文字にすれば、自ずとそれがレビューになるはずです。たとえ1/2ページでも中身の濃さは同じです。勢い余って全作品1ページ分書いてしまう…のは、活性化した脳みそが許しても、仕事で疲れた身体と苦しい財布が許してくれそうにありません(^^;

ちなみに、今回お世話になった作家様への進呈用に108冊確保することは、発行部数600部の評論サークルにはコスト面で相当キツイ計算になりそうです。グッバイ・マイ・冬のボーナス…

 2006/10/20 (金)  「11月3日の奇跡」

11月3日のなのはオンリー「リリカルステージ01」は、金曜祝日の開催のため、木日の固定休日の私は残念ながら仕事のため参加できない…と思って完全に諦めていましたが、休日明けに部下から「11月5日に福岡の友人の結婚式に出席したいので、11月3日のシフトを変わってもらえませんか?」との打診が…

なんたるーちあ。まさに棚からボタ餅。これ以上ないピンポイントで福が勝手に舞い込んで来ました。これも同人の神の導きか…それとも、悪魔の呪いか? かくして、奇跡的に「リリカルステージ01」に一般参加できることになりました!何気に今年のなのはオンリーは皆勤賞ですよ!!

当分お会いする機会はないだろうと諦めていた、「SYSTEM BASIC」のお二方への初ご挨拶や、いつもお世話になっている作家さんへのご挨拶や、冬コミ企画の打ち合わせとか…いつにも増して忙しくも楽しいイベントになりそうです。

余談
…って、この日はハルヒイベントも同フロアで開催とな?無謀すぎる!無謀すぎるよ主催さん!一般待機列は軽く見積もってもこのフロアだけで1000人は下りませんよ?どちらのイベントも募集に対して大幅増の開催規模になっているのに、待機列を作るスペースなんてあるんだろうか…まぁ、それだけこの両ジャンルが盛り上がっているということで、喜ばしいことではあるのですが…

 2006/10/19 (木)  「メール無限地獄」

本日は嫌になるくらいの秋晴れでしたが、私は自宅に引きこもって朝から晩までひたすらメールを書いていました。GM研通信vol.6の企画許諾用のメールを書いて一斉に発送したのですが… その内訳は以下の通りです。

メール:95通
メールフォーム:5通
mixiメッセージ:2通
手紙:2通
連絡先不明:3件
生前のお約束どおりに:1件

人生の中で、これほどまでの数のメールを書くのは後にも先にも無いでしょうね(年賀状は除く)。送信して1時間もしないうちにお返事を返して下さる作家さんも幾人かおられ、まだ企画がスタートしたばかりだというのに、早くも泣いてしまいそうです。このご期待に応えるためにも、良い本に仕上げなければ…

しかし、早くも5件、メールアドレスが存在せずに不着になったエラーメールが戻ってきました…どんな調べても連絡先が皆目見当もつかないケースも3件あって…どうしましょう?

 2006/10/18 (水)  「レビュー100万ヒット達成」

GM研ウェブサイトのレビュー全合計アクセス数が100万件を突破しました。表には公開していない集計データなので、本人でさえしばらく気づかなかったくらいですが、6年間で約250本…思えば遠くに来たものです(しみじみ)

GM研通信では、その時点でデータを掲載していますが、7月の時点で86万件だったので…3ヶ月で14万件という計算に。かなりペースが上がっています。トップページのアクセス数が日次平均150であることを考えると、いかにレビューのみの閲覧が多いか分かります。もっとも、どんな経緯であれレビューを見てくれるのは嬉しいことです。

最近では、Amazonやウィキペディアやはてなを除けば、場合によっては公式サイトよりも上位に表示されてしまうケースもあり、内心びくびくしていたりもしますが(^^; 「NHKにようこそ!」のようにアキバブログさんに作品紹介リンクを貼っていただいたこともあったし、即売会で作家さんから声をかけていただける機会もとみに増えていて、「あのレビューを読んではまりました」と言って頂いたりもして、レビュアー冥利に尽きるというものです。

そうして皆様からの期待が大きくなる分、レビューの量産が追いつかない情勢は如何ともし難いものがありますが…今は冬コミの企画に集中したいと思います。商業ベースの作品であれば、本当に良い作品は5年後でも10年後でも紹介するチャンスはあるはずですが、同人の面白さを紹介できるのは「今」しかないのですから…

 2006/10/17 (火)  「企画リスト」

GM研通信vol.6 に収録予定の特集企画「愛と煩悩の無限書庫」。これから始める画像の掲載許諾は、もし取れない場合は残念ながら「no image」になりますが、それによってリストの選考をやり直すようなことはしないので、108サークル・110作品確定リストを公開します。

●赤坂小町 「キツネじゃないよまことだよ。」
●明日はどっちだ! 「リリカルマジカルA's なの」
●あとりえ雅 「まりみてのほん」
●アメチャン 「Fate/if」
●いちご未満/流れ者組合 「ルーシーの恋人」
●依澄屋 「How to fly」
●いつものところ 「Kanoso」
●田舎工房 「ほしのうた」
●犬大工/ねこバナナ 「既知街」
●井ノ頭研究所 「公開秘密日記」
●ウッドベル 「空からの贈り物」
●ウラシマモト 「燃えよペン」
●8thGOD'S/八神亭 「8cm」
●A-ZONE 「A-ZONE」
●エグザイル・Evolution 「劇場版Airを観に行ったオレたちの明日はどっちだ」
●SK-project 「遠い約束」
●STパルス 「春が来る前に」
●ENIGMA/エイジア 「ダチェラット」
●MRI/岡本外科 「てるてるぼーず」
●えん 「ちうりっぷ」
●EMBRYO 「EMBRYO PIANO WORKS」
●O山出版 「ギャルゲーム批評」
●OSARUの会 「透明な鳥籠」
●おもいで広場 「セリオの絵本」
●オレと勝負だ! 「るーこの世界」
●おんぷの絨毯 「マリア様もめくりたい」
●かつま極楽堂 「5121小隊活動報告書」
●花楠 「Little Flower」
●ブロック長島耕作 「ブロック長島耕作のコミケ成功方程式」
●CUTIE KIDS CLUB 「秋子さん名雪入れ替わりシリーズ」
●くらっしゅハウス 「記憶は忘却の空のかなたに+夢を見る時を地球へ」
●GRINP 「ちび杏」
●ゲームのコトバ 「ほとんど全てのゲームバカに贈る ガンパレ読本」
●K2Corp. 「GIRLS BE AMBITIOUS!」
●経験値ランド 「コハクリコ」
●GUERILA-2 「エヴァホスピタルへようこそ!」
●こもれびのーと 「こもれびのーとリクエスト」
●さうんどすとっく 「いちご通信EX」
●サギリック 「ホシナメモリアル2003」
●佐藤製薬 「国民の休日」
●サムシング屋さん 「ドリーミング娘。」
●自称清純派 「だから俺はレンを襲う」
●芝刈組 「Bright Family Planning」
●GP-KIDS 「MIDNIGHT LOVER 番外編 レース参戦日誌」
●SYSTEM BASIC 「A.C.E AAA children episode」
●すたじおねろあずーり 「みさきのノート」
●STUDIOぶんぶん 「アメージングラブストーリー」
●すたひろBOX 「おたくの娘さん」
●SERIO-A 「夢を見たいから」
●07thExpansion 「ひぐらしのなく頃に」
●TYPE-MOON 「月姫」
●たかたか屋 「かってはいけない」
●タマゴ屋 「なのはの「」シリーズ」
●CherryPearl 「蒼い玉砕エステル」
●チキンなげっと 「BYE-BYE / COMIPA」
●TUGUMIX 「薔薇の蕾の紅茶会」
●鉄棒少年 「蔦笙シリーズ」
●てりやきにくまん 「ぽかぽかアフター」
●となみHOUSE 「NOVARA」
●泥の沼組 「はたらくまいきさん」
●楠風館 「迷弓組曲」
●NEKOHIGE 「未来の薔薇様。」
●練馬交通公社 「東京冥途綺譚」
●ノースノマド 「倫敦恋奇譚」
●走れ! 「SWEET3」
●波状言論 「美少女ゲームの臨界点」
●PATOTO 「パトトノハネ」
●羽根屋根 「まるで、天使/笑顔をさがしてる」
●はプロン団 「トゥルーラブは世界いちぃぃぃ」
●PAM☆企画室 「Kira Kira」
●ぱるくす 「PVシリーズ」
●ハンマーフォール 「マリア様には内緒です。」
●美術部 「その後のEVANGELION」
●美術部 「細川可南子がみてる」
●ひなたぼっこ倶楽部 「さつきそら」
●FuniFuniFesta! 「20世紀地方生活情景」
●PlasticAge 「カムフラージュ」
●付和雷堂 「付和雷堂のメイド本」
●べにばなみりん 「だんなぼん」
●PeppyAngel 「THE END OF PEPPY ANGEL」
●Heaven Stairs 「Unlimited maid Works」
●星狩座 「みすずちんパニック!」
●POSTMAN 「頑張れ!小人者」
●volunteers 「volunteers」
●舞子海岸迄五分 「レムリアで迷子」
●マズルカSTEP 「瞳子ライブラリー」
●まじっく・すくえあ 「カラーボックス「な」本総集編」
●○急電鉄 「電車でD」
●美月亭 「がんばれ美月さん」
●MIDDLE TAIL 「汀」
●ミュンヒハウゼン症候群 「ココアリロン」
●麦畑 「Happy Together !!」
●モロモロ 「毒田モロ男のリッチな生活」
●Monkey's taste 「Girlhood」
●UGO 「THE BOOK of "MARIA SAMA GA MITERU"」
●ゆ〜のす通信 「あずかんな大気」
●ゆ〜のす通信 「チャージ!ふたば」
●夢屋花乃屋 「あずマリア様がみてる」
●ヨッシー工房 「相沢くんと水瀬陸上部と」
●Life Like Love 「CINDERELLA」
●落書遊園 「幸せの洪水の前で」
●RAKUKINE 「D.C.B.S.」
●ラピュタ帝国 「ひがしんが大王」
●Re-RAPPORT会 「ラポートレクイエム」
●LeafGun 「ドッキンばくばくTYPE-MOON 」
●流風舎 「とらいあんぐるがーでんなのSP」
●龍楽園 「Sincerely」
●LEVEL-X 「赤松WEB日記」
●ローカスタシネンシス 「猫神様がみてる」
●渡辺製作所 「MELTY BLOOD」

…長いわ!そして、豪華すぎ!(当社比)
さすがに6年間8000冊の頂点に立つ110冊というべきかは。

ちなみに、一部の例外を除いて18禁同人誌は選外となっていますので、世間で一般的な同人の価値観とは相容れないリストかも知れません。正規レビューとは趣が異なり、作品としての評価というより、自分にとっていかにエポックメイキングな作品であったか、という基準で選んであるので、「よりにもよってこれを選ぶか!」と複雑な心境の方もいるかも知れませんが…

各サークル様へのコンタクトは、木曜あたりから随時開始いたします。

 2006/10/15 (日)  「GM研通信 vol.6 愛と煩悩の無限書庫 企画発表」

最後かもしれないだろ?だから、全部話しておきたいんだ。
ティーダ 「ファイナルファンタジーX」
残されし者にできるのは、その想いがきっと届くと信じて語り継ぐことだけ。
再び限界に挑む、GM研史上最大の大特集「愛と煩悩の無限書庫」。
記録は塗り替えるためにある。記憶は忘れないためにある。
かけがえのない、忘れ得ぬ想い出をくれた作品たちへの感謝を、すべてこの1冊に…

■愛と煩悩の無限書庫 BEST108
6年間で8,000冊を数えるまでに巨大化したGM研所長の同人誌専用本棚:通称「無限書庫」。
2007年末に10,000冊を超えた際の企画に用意しておいたのが、このBEST108でした。
しかし2006年の夏以降、同人界の戦友や米澤代表の訃報に直面するにいたり、
果たして来年の今頃、自分は変わらず壮健だという保証がどこにあるのか?
感謝の声を届けたい作家さんは…そして、読者の皆様は…
その思いから、甚だ切りの悪い数字ですが、後悔だけはしないように、今できるすべてを…
同人誌は一期一会の絆。すべての作品と人々との出会いに尽きせぬ感謝を込めて…

※すべての作品について画像許諾を取れるとは限りません。今では連絡先の分からない方もいれば、ご連絡するのも躊躇われるくらい有名になった方もいれば、すでにこの世の人では無い方もいます。極めて困難な企画のため、発行が冬コミに間に合わないかもしれませんが、最高の一冊を作るために、何卒予めご容赦下さいますよう、お願いいたします。

※「BEST108」と銘打っていますが、実際には108サークル・110作品が対象となります。大好きな作品が多すぎてリストから削り切れませんでした(^^;

その他書き下ろし企画も満載
■帰って来たゲームレビュー「キミキス小特集」
■リリカルなのは小特集(ボツネタ劇場)
■GM研所長特別講演「さよならはいわない」

「GM研通信 vol.6 愛と煩悩の無限書庫」冬コミ発行(目標)で制作開始です!

 2006/10/13 (金)  「転売とは、価値そのものを売り渡す行為である」

かねてからweb日記で発言してきたことですが、私は転売という行為が大嫌いです。これは、ヤフオクなどのネットオークションや、中古同人ショップの存在を否定するものではありませんが、露骨な投機目的による購買行為が横行して、本当に欲しいと思ってルールを守って足を運んだ者が、金銭的にも機会の上でも損をする。それは何かおかしいのではないだろうか?

例えば、つい先週開催されたマリみて同人誌即売会「十月のロザリオ」で発行された同人誌が、翌日の月曜日には数多くヤフオクに出品されていました。会場では100円のコピー本が平気で500円で売られています。中には1500円で入札されている物まで…買ったものをどうしようと勝手だろ、結果として欲しい人に渡ればいいじゃないか、と言われてしまえばそこまでですが、私は同人読者としてその行為の正当性云々ではなく、その人の心の在り方にすごく寂しさを感じてしまいます。

同人活動を継続する上での最低限の経済観念は必要ですが、大多数が趣味として兼業同人である以上、税制上でも過剰な利益は出してはいけない。同人誌というのは本来、見返りを求めない無償無尽の原作への敬意の塊であり、同人誌即売会とは一期一会の同好の士たちとの交流の場です。本業で疲れていても睡眠時間を削り、イベント前日に徹夜して原稿を描いて、会場でホッチキス止めしてギリギリまで製本して…そうして作られた本から不当に二次利益を享受しようというのだから、転売という行為は無粋もいいところである。

そういえば、先週末の同人誌即売会SDF10.8のアフターイベント開始前に、お目当ての作家さんの色紙が出品されないかな〜と思ってステージ前で陳列準備中の色紙を眺めている時に、こんな会話を耳にしました。

「これって色紙のオークションなんでしょ?」
「自分で出品して自分で値を吊り上げてみようか?」
「最悪でも自分で自分に払うだけだから」
「受取に代理を立てればバレないでしょ」
「誰か引掛かかれば儲けものだからね」

おそらくどこかのサークルさんの身内同士の会話だと思いますが…なんだか哀しくなって私は席を離れました。転売ヤーというものは一部の心無い読者側だけの問題だと思っていましたが、どうやらサークル側のモラルの低下も深刻みたいですね。曲がりなりにも同人サークルを運営する一員の私としては、このような事実を耳にしても俄かには信じ難いことなのですが…

私がGM研所長として行動している即売会での買い方を知る方であれば、ではなぜ「2部買って行くのか?」と疑問に思われることでしょう。誤解の無い様に書いておきますが、私が2部買うのは、いつもお世話になっている友人にあげるためです。

別にどこを買ってくれと頼まれているわけではありません。その人があのサークルのファンだと知っているから、読ませてあげたいと思って「勝手に」ついで買いしているだけです。何時間並ぼうと100円の本には100円の価値しか認めないし、お代は半年以上のスパンで覚えていたら後払いという丼勘定です。お返しは専らイベントでの手伝いや買出しの手伝いであったり…そういう交友を積み重ねる「ギブ・アンド・テイク」の関係を築くことで、様々な新たな機会をいただき、それらに対して恩義で報いようとする気持ちが自然に生まれました。これは金銭と物のみを目的とする転売では絶対に辿り着けない境地だと思います。

私はレビュアーとしても「モノの価値」そのものを伝えたいと願っています。とりわけ同人誌というものは、そこに読み手と描き手の両方の思い入れがなければ成立しない非常に特殊な作品です。その価値は単純に金銭に換算できるものではありません。プライスレスです。同人における転売行為とは、その価値そのものを売り渡す行為だと言えるのではないでしょうか?

あらゆる手段を使ってでも「どうしても欲しい」という気持ちは分かりますが、そこをぐっとこらえて、自分が好きになった作品とサークルさんに対する敬意を失わないで、同人読者としてのプライドを持って欲しいものです。

 2006/10/12 (木)  「秋の新番組2」

秋の新番組の雑感その2です。どこのなのは同人誌のネタだったかは忘れましたが、「独立U局(テレビ神奈川や千葉テレビなど)のない地域への引越しは考えられない」という気持ちが分からないでもない今日この頃。同じBS-iアニメならKanonも放送してくれよ!…という個人的なテレ玉への恨み節はひとまず置いておくとして…

■夜明け前より瑠璃色な
ゲーム版は未プレーですが、導入部分で月と地球の外交関係とSF設定の説明から入るなど、前知識がなくても普通に楽しめる工夫がなされています。ギャルゲーだったらそういう前置きは鬱陶しいだけですけどね。メインヒロイン(フィーナ)が明確になっている分、どういう構成でサブメインの魅力を活かしつつ、本筋をどう引き立てるのか興味はあるし、それなにりに期待して視聴は続けたい。ただ、オーガスト作品特有のゲーム演出手法である「べっかんこうコミカルタッチ」の挿入は、正直言ってアニメには合わないと思います。ゲームとアニメのリズムの違いか…演出って難しい。主題歌の雰囲気は好きなので一応視聴は継続してみます。

■乙女はお姉さまに恋してる
これまたゲーム版は未プレーですが、先入観がまったく無い分普通に楽しめました。祖父の遺言で女装して女子高に編入することに…という無茶な設定に今更驚きはしません。慣れとは恐ろしいものですね。原作版と声優が総替え状態で「Aice5」を売り出したいメディア側の目論みが露骨過ぎて、原作者がネットで不満を漏らしてひと悶着あったようですが、原作にも声優にもどっちにも興味が無いので割愛。アニメの出来はさすがに業界のゴリ押しタイトルのだけあって悪くはない。百合モノともギャルゲーともつかないポジションを三人称視点のアニメでどう描くのか、視聴継続で見守る方向で。

■くじびきアンバランス
放送2週目のDEATH NOTEが深夜2時代に引っ越してきたため、録画時間が被ってしまいました。これは供給の遅いテレビ埼玉だけの現象だと思われるので、日テレには含むところはないのでしょうけど。「げんしけん」の劇中アニメのアニメ化とはいえ、原作中では「どんなアニメやねんそれ」という断片ばかりだったので、正直言って不安も期待もあったのですが…作画も動きも設定も、実はこの秋一番の当たりかもしれない(Kanonは観れないので除く)。げんしけんのDVDに収録されたOVA版が第1期にあたり、今回改めてアニメ化された第2期は設定が大幅に変わってるみたいですね。ウィキペディアで調べた限り、あの第1期の設定はネタとしては面白いがフルスペックアニメとしては苦しかったということでしょう。時乃が恋愛対象ではなく幼馴染になっていて、律子会長メインで進行させる模様。そうなると、げんしけん作中に断片的に出てきたマニアックな要素が引き継がれるかどうかは謎ですが…声優陣も総替えに近くてネームバリューが1ランクずつ下がっているのは…予算?スケジュール?…まぁ、これを初回と思って観る分には十分なクオリティなんですけど。とりあえず視聴は継続。

その他の視聴状況:
(終了)ネギま!?
(終了)ギャラクシーエンジェる〜ん
(継続)ときめきメモリアル〜Only Love〜
(継続)DEATH NOTE

 2006/10/11 (水)  「キミキス(二見瑛理子)」

しばらく停滞状態だったキミキス攻略でしたが、このままでは冬のネタに事欠いてしまうので、気合を入れ直して攻略再開。二見さんのスキルートをクリアしました。公式人気投票でも見事1位をゲットして、同人誌のネタも摩央姉と並んで最多出場を誇る人気キャラだけに、シナリオに対する期待値は相当高いものがあったのですが…

ファーストステップのアタックで「実験」と称して強引に唇を奪われた挙句に、「全然気持ち良くない。最悪」と言われたときはどうなることかと思いましたが…一人語りが多用される独特の演出と、徐々に心の距離が近づいていく展開と、二見さんの不器用な可愛げに、すっかり引き込まれてしまいました。

キャラの先入観には「ツン」キャラだというイメージがありましたが、実は意外なくらい「デレ」キャラです(本人は上手く表現できないと思っているみたいですが)。「キスはいらない。ただぎゅっとしていて」とか…エンディングでのプロポーズとか…冷静に振り返ると恥ずかしいほどド直球なシナリオですが、そこに好感を持った方が多かったのでしょう。

ツンデレキャラが魅力的なのはイメージのギャップによるものであり、その変化の主要因が自分であるという意識が、キャラへの感情移入をより一層高めてくれるのだと思います。二見さんの場合、性格の背景や越え難い壁のような余計なものを足す事を極力抑えてあるように思え、それがシンプルに二見さんが本来持つ意志の強さと純粋さに繋がっていて、紡がれる言葉の変化に「真」を感じることができたのだと思います。

ナカヨシルートの評についてはまた後日。

 2006/10/10 (火)  「大きな扉 小さな鍵(ネタバレ)」

遅ればせながら、マリみての公式新刊「大きな扉 小さな鍵」を読み終わりました。

↓以下、ネタバレ感想。選択反転してお読み下さい。

それとなく周囲の作家さんの反応から予想はしていましたが…やはり今回も祐巳ちゃんの妹は決まりませんでしたね。それでも、瞳子の不可解な言動の真意が明かされて「前フリ」がようやく終了して、後は上るだけという「決着リーチ」の展望が大きく開けたことも確かです。

私が瞳子路線の確定を感じたのは「妹オーディション」で瞳子を思って乃梨子の目から涙が零れたシーンでした。そして今回、瞳子が閉ざし続けてきた心の扉を開いて、乃梨子に初めて見せた本当の涙…絆をひとつずつ断ち切ってきた自分を…いつか誰も追いかけてくれなくなると思っていた。それなのに、ずっと、ずっと…姉妹関係にだけスポットが当たりがちな本作にあって、私はこの二人の関係はすごく特別なものを感じていました。やっと届いた友の想い。そしてやっと動き始めた本当の時間…あぁ、マリみては通勤中に読むものではありませんね。

私は随分前から「バレンタイン決着まで引っ張るかも」と予想していましたが、僅かながら可南子逆転説の可能性も信じていたかったので、主要登場人物欄に可南子が返り咲いたことに、ぬか喜びしてしまいましたよ。実際には、登場シーンは1ページと3行だけなんですが…予想が当たってもあまり嬉しくはなかったですね。もっとも、「バレンタイン決着」と言っても、次巻での決着はないと思いますけど。

その根拠は、今野先生のあとがきでの「次巻か次次巻でやろうと思っていたことにつながらなくなってしまった」というコメントにあります。バレンタインイベントで瞳子は確実に一歩を踏み出すだろう。でも、本題はそのご褒美の半日デートの方にあるだろうし、それらを複数の視点から見た短編集を挟むかもしれない。そうなると、いっそのこと祥子様の卒業まで引っ張ってしまうのはどうか?

その可能性は今回やけに次期薔薇様の風格の出てきた祐巳ちゃんの言動にヒントがあるのかもしれない。だが、支えである姉を送り出す間際になって、祐巳ちゃんが平静で居られるとは思えない。その光景を目の当たりにして、初めて瞳子は祐巳がロザリオを差し出した時の気持ちが分かるのではないだろうか?願わくは、瞳子から「妹にして下さい」と心から素直に言える展開になることを…って、その展開だと、あと何巻必要なんだろうと自分の妄想にツッコミを入れておきます。

※感想と言いつつ予想ばかりになってしまい、大変失礼しました(しかもオチてないし)。本当は更に妄想大爆発した可南子シナリオも書いてしまいましたが、さすがに公開は差し控えておきます。もし、来年の6月のカナコミ開催の頃まで決着がついてなかったら、或いは??

 2006/10/08 (日)  「10月のロザリオ、SDF祭1008」

本日は、蒲田のPioで開催された同人誌即売会「10月のロザリオ」と「SDF祭1008」に一般参加してきました。「10月のロザリオ」は3回目を迎えるマリみてオンリーイベントですが、「SDF祭1008」は初耳の方も多いかと。これは、SDFが主催するオンリーイベントを複合開催する際に使用する名称であり、その実態は「BrightSeason」「蒼月祭」「RAG-FES」「雛見沢村綿流し祭」「iDOLPROJECT」「禁則事項ですキョン君」「キミトノキスヲ」「Loけっと」…以上の8イベントを合同開催してしまおう!というものです。共通カタログで間仕切りもないSDFの合同開催手法は、以前から何度か試みられていて、最近では「都産祭」の実績もありましたが、8イベントという規模を1フロアで合同開催するのは前代未聞のことです。

朝9時ちょっと過ぎに現着。私はマリみてを先に回ることにしていたので、SDF祭の初動混雑ぶりはデータを取っていませんが、11時半頃に行った時には、まだカタログを買って入場する人の待ち列があったくらいだし、詰め混みて狭すぎる通路と配置のため、随所に一方通行が発生するなど、大盛況だったようです。一方、マリみての方は9時以前の早朝来場を禁じるカタログの注意事項がしっかりと守られていたし、開場前には250名規模になっていたようです。SDF祭との2択で多少人が流れたみたいですが、懸念されていた会場規模の狭さを考えると、初動の局地的集中が回避されたのは丁度良かったのかも。

11時の開場後には、いつものようにコピー本の確保と、いくつかのサークルさんへのスケブ依頼に奔走。20分で第一次攻略を終えて、SDF祭に移動という無茶な作戦を決行。これがそもそもの間違いの元でした。普段は作家さんが居ないのが当たり前になっていたので千載一遇の機会を逃してしまったサークルさんや、情報収集ミスと見落としで確保に失敗したコピー本が何箇所かあったり…と、止まらない鼻水をマスクで隠して、激しい発汗と発熱と、準備不足の情報とコピー本による偶機の多発するミッションだったとはいえ、あまりにも精度が低くて反省しきりの戦果でした。二兎追うものは一兎をも得ず。今回の私の場合、九兎を追っていたわけですから得るものが少なくなって当然ですな…

SDF祭の感想も少々。会場を隈なく回っていると「詰め込みすぎ、やりすぎ、無茶苦茶だよ」という参加者の声も聞かれましたが、それも圧倒的な集合効果が生んだ副産物というものでしょう。その証拠に、合同開催ではなかった「東鳩祭」の閑古鳥っぷりと言ったら、入場するのが躊躇われるほどでしたしね。「ハルヒ」「キミキス」のように単体でもかなりの集客のあるイベントがあり、根強い人気を維持している「ラグナロク」「ひぐらし」と併催されることにより、単独開催が厳しくなりつつあった「BS」「蒼月祭」「Lo」が息を吹き返した感があります。複数ジャンルで活動しているサークルさんにとっては苦労も多い方式ですが、オンリー乱立による拡散と求心力の低下が報じられる昨今において、ある程度の規模が見込める旬ジャンルのみではなく、息の長いジャンルを一般・サークルともに創っていくためにも、今後は主催の枠を超えたイベントの統合再編が必要になるのかも知れませんね。

SDF主催イベント恒例の色紙オークションにはお目当ての作家さんの出品がなかったので、今回は初めて10月のロザリオのアフターイベントに参加しました。1時間半に及んだ恒例ジャンケン大会には約120名が参加。そのうち4割近くがサークルさんで、提供賞品は50点を超えていました。恒例の「マリみて12冊セット(プレミアムブックを12冊)」とか、来年3月の「子羊たちの春休み2」のサークル入場権とサークル無料参加&当確招待権とか、中国語版の漫画マリみて単行本のようなネタとか、必要以上に各サークルさんの気合の入ったラインナップに、スタッフも参加者も譲り合いあり笑いありの非常に温かい進行で、1時間半たっぷり楽しませていただきました。かくいう私は、ジャンケンには滅法弱かったのですが、なぜか1回だけ運良くするすると勝ち残ってポスターをゲット。勝つ時というのはこういうものなのでしょう。そこで運を使い果たしたとも言えますが…

ちなみに、「細川可南子がみてる」で御馴染みのしづきさんが、ジャンケン大会出品用の色紙寄書きにコピックの一発描きで可南子を描いている場面に出くわしたので、可南子の筆順を興味津々で眺めていたら、いつの間にか作家さんが集まってきてすごいギャラリーに。完成後はちょっとした撮影会に。そして、「カナコミ」の開催をマリみてオンリー主催団体が完全バックアップすることと、しづきさんの代表挨拶にはこの日一番の拍手が巻き起こりました。こんなに素晴らしいスタッフとサークルとファンに支えられていることに、改めてマリみてという作品の偉大さと、同人の素晴らしさ思いを新たにしました。

この日の戦果は68冊。これはサンクリに迫る冊数です。これでエネルギー充填は完了です。強制発汗しすぎて夕方にはかえってスッキリして体調も回復。さて、数日以内に迫った「GM研通信vol.6」の企画発表と制作開始に向けて、気合を入れ直すとしましょう。

 2006/10/06 (金)  「秋の新番組」

秋の新番組について雑感などを…

■ネギま!?
第二期と言いつつ、実は夕方枠向けに第一話から完全に再編集されたリセット版。あれほどパンチラ全開だった深夜アニメが、お子様枠だとこうも変わるものなのか!と驚愕。パンチラの無い赤松漫画に何が残るのか!(問題発言)それに、ヘテロクロミアじゃない明日菜さんって何ですか?身障者(虹彩異色症)に対する放送コードでもあるのか?…というわけで、第2話からはスルー決定。

■ギャラクシーエンジェる〜ん
GA第二期はキャラ総替え。だが、どうもキャラがイマイチつかめない。もっとも、GAは第一期もゲームとしてもアニメとしても知らずに、エグザイルEvolutionさんの同人誌のネタ程度にしか知らないからなぁ…不条理ギャグというにもSFとして楽しむにも中途半端な立ち位置が残念。…というわけで、第2話からはスルー決定。

■ときめきメモリアル〜Only Love〜
ときメモオンラインのアニメ化…という時点で「?」マークばかりだったこのアニメ。ゲーム本編はワールドを統合しなければコミュが維持できないという、恥ずかしいほどネットゲームビジネスモデルの目算を誤っておりますが、アニメ版は可もなく不可もない出来。作画は悪くないけど、ドタバタコメディと呼ぶにはメリハリ不足。判断は保留して第2話も観てみよう。

■DEATH NOTE
実写劇場版はツッコミどころ満載の近年稀に見るアレな作品だったようですが、このアニメ版の出来はなかなかのものです。原作に忠実に。だが随所に切れ味のある演出を見せてくれています。(夜神月がノートにペンを走らせる描写とか)。なかなか贅沢な尺の使い方ですな。まさか1クールで終わりってことはないよね?おまけコーナーで平野綾(ハルヒ)と工藤晴香(はぐ)を出演させるあざとさは、フジがヒットさせたアーリー深夜枠アニメに対抗する日テレの本気さの現れ?第2話にも期待するとしよう。

※「夜明け前」「くじアン」については埼玉では未放送なので後日。「Kanon」は地上波オンリーの私には視聴できません。早くDVDにならないかなぁ…

 2006/10/05 (木)  「なのはStrikerS(メガミマガジン11月号)」

メガミマガジン11月号から連載スタートした、「魔法少女リリカルなのはStrikerS」のコミック版を読了。

本編のアニメ版に先行してスタートしたコミック版ですが、これがそのまま本編の第1話にあたる、というわけではないことは、「なのはA's」のコミック版の展開を見れば明らかですが、原作者の都筑真紀さんも深く関わっている公式資料なので、本編を想像するには恰好の材料と言えます。

とりあえず気づいたことを列挙してみましょう。
・なのはのバリアジャケットは、ミニスカ&ニーソの絶対領域装備
・フェイトのバリアジャケットは、白マント&黒ニーソ。シグナムの騎士甲冑に影響を受けたと思われる箇所も?
・レティ提督の息子グリフィス君が登場。予想外の動きデス。
・クロノがエイミィと結婚予定
・りびリン(リインフォースII)の呼称は「リイン」
・ユニゾン(融合)デバイスの使い方が初めて分かった
・StrikerSのテーマは「VS機械兵器」?
・定石をいとも容易くぶっ飛ばす、なのはとフェイトの戦闘センスすごすぎ
(P20のなのはさんのコマ、迫力ありすぎです)

管理局のトップエースとなった3人に憧れる下の世代を新キャラとして登場させて、弟妹系で大きなお兄さん視聴者向けのロリ要素補完!というのは予想していましたが、レティ提督の息子の登場は予想外でした。メインの3人にアプローチをかけるような存在が出てくると賛否両論かなぁ…と思っていましたが、どうもメイン格にはそういう展開はなさそうですね。

テーマは「魔法以外の部分」が重要なキーポイントになりそうですね。vol.7での収録を予定している「自分内完結編SS」とネタは被らないと思いますが、StrikerSが最終的に何をもたらすかによって微妙な軌道修正は必要かも。

※アリサの未登場については誤りでしたので訂正しました。皆様ご指摘ありがとうございました。

 2006/10/04 (水)  「最近のお買い物」

日記の日付に穴を空けないための苦肉の策:「とりあえず編集中で確保」も、2日続くと流石にみっともないですね。見に来ていただいている皆様にも申し訳ないですし…(誰が見ているか分からないweb日記とは違って、顔見知りが多いmixi日記はやりがいがあるけど、ある意味でプレッシャーなのかもしれない) さて、頑張って時を追いかけていきますか。

ネタがない時の買い物メモ頼み
・時をかける少女 NOTEBOOK
・時をかける少女-TOKIKAKE
・時をかける少女(1)(2)(ツガノガク)
・逆転裁判オーケストラアルバム(たのみこみver)
・ピアノの森 CLANNAD/Tomoyo After Piano Arrange Album
・ドキばぐ(4)
・コオニライフ(竹本泉)
・マリア様がみてる 大きな扉小さな鍵

Amazonで大分前から注文していた、時かけ関連商品がようやく手元に届きました。新旧の漫画版も入手。vol.6のEXレビューに収録するかも知れません。また、たのみこむ限定verの逆転裁判オーケストラアルバムも到着。珍しく通販めいた買い物メモになってますな。

「逆オケ」(変な略)の初感はオーケストラにアレンジされた編曲と演奏レベルは「さすがは岩垂氏!」と感服しました。「逆転裁判の曲をオーケストラでやるのは無理があると思っていた」というライナーノーツの岩垂氏のコメントにもあるように、私も買う前まではそう思っていましたが、いざ聴いてみると…大満足の内容に仕上がっていました。調和と重厚さ重視のフルスペックオーケストラ路線ではなく、ドラマチックさを重視した、シンプルである意味主張の激しい数点の楽器の個性を前面に出した、必要以上に力強い旋律が心地いい。あのゲームの濃いキャラと演出には意外なほどマッチしているのかも。血沸き肉踊るオーケストラって(^^;

「智代アフター」のピアノアレンジ「ピアノの森」は、ごく普通のピアノアレンジでした。こう書くと否定的な感じがしてしまいますが、元々ピアノに合った旋律の曲が多いKEY作品なので、想像の範囲にある仕上がりだった、という意味です。それはクオリティに対する「安心」であり「信頼」であるとも言える。PC版は持っているけど未プレーなので、曲を聴いてもシーンが思い浮かぶわけではない、というのが難点ですが…

「マリみて」の公式新刊をようやくゲット。でも、公式の発売日は10/3なんですよ?フライングが当たり前の本というのも珍しい(^^) まだ読了してないので、感想はそのうちに…

 2006/10/03 (火)  「なにげにPSPは激戦区」

現在、我が家で最大の激戦区となっているゲーム機は、意外なことにPSPです。…と言っても、ゲーム機としては「みんなのゴルフPSP」以来全然全く少しも遊んでいません。専ら、HDDレコーダーで録画したテレビ番組と、未視聴のまま放ったらかしだったDVDを変換して、通勤時間を利用して充実した視聴時間を過ごしております。最近は、秋の特番とアニメの改変期のため、消化しきれないくらいです。

HDDレコーダーは高い買い物でしたが、家でテレビを観る時間を完全にゼロにできた効果は大きかったですね。mixiでこうして毎日日記がつけられるようになったのも、1日30分ずつでもゲームに時間が使えるようになったのも、いつもスルーしていた深夜アニメをチェックする気になったのも、HDDレコーダーのおかげです。

とはいえ、残念ながら我が家のアンテナは地上波デジタルにまだ対応していないので、チャンネルスキャンが効きません。ハイビジョン録画も出来る最新機種なのに宝の持ち腐れ(^^;賃貸の哀しさですなぁ…いっそのことCATVに?

ちなみに、DVDからaviの変換には「FairUse」というフリーソフトであれば一発変換してくれるので大変便利です。処理能力の低い我が家のPCでも、処理終了時にシャットダウンしてくれるので、寝ている間にライブラリから1本処理するのが日課になってます。こりゃあ、ますますPSPでゲームをする時間なんてありませんなぁ…(悪代官漫遊記が発売されれば、或いは?)

 2006/10/02 (月)  「冬コミに向けて」

本日、コミケ71の受付完了葉書が届きました。これで少なくとも書類不備による落選はありません。とりあえずエントリーは完了です。今回から冬コミが3日間開催となり、当選率も夏コミ並みの水準になるとは言え、狭き門であることには変わりはありません。

まだ冬コミまでは3ヶ月あるとはいえ、原稿の締め切りまでは2ヵ月半を切っています。制作に2ヶ月を要するGM研通信にとっては、企画立案のために残された猶予期間はあとわずかしかありません。おそらくあと数日以内に、正式な企画発表ができると思いますが…

企画はほぼ決まっています。本当は来年の今頃…vol.8で予定していた企画でしたが、夏コミ以降相次いだ、かけがえの無い戦友と偉大なる先人の逝去に、改めて本を作ることへの思いを新たにしました。

これは大変大それた企画です。本当にコンタクトを取っていいのだろうか?とブルってしまうようなプロ作家さんや、今では企業になってしまった大手さんや、残念ながらもう二度と会うことは叶わない方もいます。物量的にも相当厳しいものがあります。でも、後悔だけはしないように…

数日後の企画発表までに覚悟を決めておきますね。

 2006/10/01 (日)  「サンシャインクリエイション33」

本日は、池袋で開催された同人誌即売会:サンシャインクリエイション33に一般参加してきました。ポスト:レヴォの座を巡るキャッスルとの争いは、キャッスルの空中分解リタイアにより完全決着。名実共に春と秋最大の男性向けオールジャンルイベントになり、同人イベントの牽引役として更なる発展と研鑽が求められるわけですが…

カタログデータによると、今回の参加サークル数は2450。最大規模の当選率は88.4%。過去最大の申し込み数と300近い落選が出ているとのこと。規模的にも時期的にも、夏と冬の間の唯一にして最大の出版機会として狭き門になるのは避け難いことですが…来春は無理としても、来秋には5館開催を真剣に検討する必要があるかも知れません。

曇り空の下、朝7時半に会場到着してA23ホールの待機列に並ぶ。到着時間はSC32とほぼ同じだが、ポジションは200人程度後方。それもそのはず。TYPE-MOONとKEYなどのギャルゲーが中心だったこのホールに、新たにハルヒとなのはが配置されて、最大の激戦区になってしまったのですから。(エロエロゾーンのDホールは参加者の5割が並ぶ例外的な存在ですが)。先頭集団に早朝ペナルティが実施されたようにも見えましたが、詳細は把握してしていないので割愛。個人の目的次第でもあるのだけど、普通の時間に来ても普通に楽しく過ごせるイベントであって欲しいものです。

11時の開場後は、この日唯一の大手をスッパリと捨てて、超高速でA23→B→A1を移動して、15分足らずで重点目標20を攻略。その後は、お世話になっている作家さんへの挨拶回りに、時限販売のコピー本の動向・色紙抽選やオークションの時間チェックに、失礼のないようにタイミングを見計らったスケブ回収に、閉会まで残ってのサンクリニュースの回収に、全サークルの総流しチェックに…と、サンクリは私にとって非常に慌しいイベントです。11時から4時間半ノンストップで動き続けてもあっという間のことでした。

しかし、朝から風邪気味だったものが会場の人混みと疲労で一気に悪化してしまい、後半は頭痛と眩暈を起こしながらのミッションとなってしまいました。おかげさまで今回もとても多くの方から声をかけていただけましたが、体調不良のためお話を短めに切り上げる形になってしまい大変申し訳ありませんでした。なんだか、即売会レポートを書くたびにこんなことを書いているような気がしますが、どう考えても個人が趣味で単独でこなすような規模のミッションではありませんしねぇ…いい加減歳相応の絞込みは必要なのかも。

この日の戦果は72冊でした。SC32が50冊、SC31が62冊だったので、これはサンクリ史上最大の買い物量ということになります。マリみて系サークルさんが来週のオンリーに照準を合わせているケースが多かったことと、ジャンルの過渡期的なものがありコピー本が多かったため、冊数の割りに総額はいつもとあまり変わっていません。気になった本は明日以降、随時日記でご紹介していきます。

イベントの総評としては、午後から降りだした雨にも関わらずかなりの人出があり、午後にはカタログも完売。4倍の量を用意したサンクリ弁当も完売。参加者の波が引く時間も遅く閉会間際まで談笑する姿が見受けられました。内輪盛り上がりになりつつあったサンクリニュースについても、参加間口を広げようとする啓発努力も見られます。ただ、行列のできる人気サークルの配置の明らかな見誤りが数多くあったことと、導線整理に不慣れな若手スタッフなど、常に課題があるのも事実です。コミケに次ぐ2番手として急速に高まり続ける期待に応え続けるのは大変なことだと思いますが、クリエイション事務局も10周年。今後の更なる発展を願っております。

 2006/10/01 (日)  「米澤代表急逝」

http://www.comiket.co.jp/info-c/C71/061001.html

…サンクリ会場で「米やんが緊急入院」という噂を通りすがりに耳にしていましたが、まさかこんなことになっていたとは… あまりにも急なことだったし、あまりにも偉大な方だったので、まだ気持ちの整理がつきません。同人界は少し前に岩田さん(イワエモン)を失ったばかりですし…

とにかく今は、ただただ、ご冥福をお祈りいたします。