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 2003/07/31 (木)  「TLS-S(5)」

電撃オンラインの週間ゲーム販売ランキングで、TLS-Sの初週販売本数の速報が入ってきました。初登場16位で、11,436本!…あちゃー…やってもうた…12,000〜16,000本という私の予想を下回る、悲惨な結果となりました。全国から寄せられる販売店の市況では、都市部の特典付き店では軒並み売り切れたものの、地方ではお店の予約リストにさえ名前が載らないという有様。何のために宣伝費を使って全国規模のプレキャンペーンとメディアミックスを仕掛けてきたのか…結局、都市部のギャルゲーオタだけを相手にした、従来のギャルゲーと同じ文法のマーケティングしか展開できなかった。ゲーム自体は「なかなか良い」出来なので、なおさら勿体無い。総出荷で20,000本ペースか…杉ポネよ、この落とし前はどう付ける?

6週目 桐屋里未(バイト編)
 桐屋さんはキャラクターが「2」の沢田さんと被るところがあったので期待していたんですが…桐屋さんシナリオ担当!歯喰いしばって一歩前に出ろ!…って、杉ポネかい!…もういいや、怒る気力も湧いてこないよ。無味無臭。とっても中身のうすーいシナリオでした。かつてこれほどまでに盛り上がらないエピローグがあっただろうか?このシナリオ唯一の見所は、寄り道デートでカラオケに行ったときに、カラオケの画面に松田画伯の描き下ろしらしき絵があったこと(友情出演?)、ただひとつそれだけです。願わくば、これはこのゲーム一番の外れのシナリオで、別パターンの桐屋さんシナリオは面白くあって欲しいものです。

会話レベルについて
 会話レベルというシステムは、別に声高に騒ぐほど便利なシステムではありません。学校での場所選択で、お目当てのイベントや女の子に遭遇できなかった場合の「外れ感」を緩和する効果があるくらいです。話題を極めれば、下校会話で特定会話を発生させやすくなるけど、特定会話はマイナス効果を引き起こす事も少なくない。日程的に切迫している(最後の週末デートを発生させるためには、金曜日の下校会話までに「誘うLV5」を成功させなくてはいけない)のに、思わぬところで地雷を踏んでしまって、また次の1週間を無為に過ごす事になったり… クリア回数を重ねていくと主人公の初期タイプの選択肢が増えるけど、どれを選んでも普通にやっていれば過不足ない程度にレベルが上がるから、あんまり意味が無かったりもする。まぁ、全体的には+α程度の効果はあるかな?

 

 2003/07/30 (水)  「TLS-S(4)」

5週目 神谷菜由(るり編)
 5週目のターゲットは「わがまま姫」(命名:百地誠太郎)こと、コンピュータ部の部長:神谷菜由。高飛車で思いのままわがまま放題…って、まるでるり姉だなぁ…と思っていたら、本当にるり姉絡みのシナリオでした。そもそも、出会いからして、るり姉に下僕扱いにされる主人公を見て「あなた(下僕の)才能あるわよ」と声をかけられたわけだし。主人公も神谷さんのわがままに振り回されるのはまんざらでもないみたいだし。でも、マゾ属性じゃないプレイヤーにとっては、主人公の色が出すぎてしまうこのシナリオは不快になってしまうかも。(さすがに、エンディングでの評価はネタバレすぎるので伏せて起きます)

下校会話について
 今回、下校会話の比重はかなり低いです。会話レベルさえしっかり上げておけば、4手順もあればトキメキ度は満タンになっちゃうし、少ない手順でトキメキ度を稼げるので、ドキドキさせすぎて逃げられるリスクも回避できる。寄り道デートのパターンも少ないし、下校会話でいくら評価を稼いでも女の子からの評価はピクリとも動かないし。最終的に休日デートに誘うためのフラグ立てくらいにしか存在意義がない。特定会話を発生させると手順不足に陥ってしまうという矛盾も…(どうせ評価に関係ないんだから、思い切って「エッチな話」とかを振ったりして、自分なりの目標を持つべきかも)

 

 2003/07/29 (火)  「TLS-S(3)」

4週目 有森瞳美(メール編)
 4週目は、今度こそ有森先輩!いつもの「るり姉に紹介してもらう」パターンではなく、初日に図書館で遭遇できたので、新パターンの展開が見れるのかと思っていたけど…いつもと同じメール編でした。どうやったら別ルートに進めるのかサッパリ分かりません。さっきからメールメールと連発していますが、これは当然、ゲーム中に出てくるメル友のmimiさんのことですよ。メールのやり取りをこなさないと、有森先輩の「今日の目標」が進行しなくなるから、両者の関係には誰でもすぐに気づくでしょう。人物評としての有森先輩は、発売前の期待値が高すぎたためか、ちょっとガッカリです。あまりにも気さくすぎて完璧超人らしさが全然見えなくて、単なる「年上の優しいお姉さん」に終始してしまった。それに、途中でメールのやり取りが中盤でパッタリと途絶えてしまうのに、終盤に来て何食わぬ顔でメールが復活してエンディングに結び付けていくという流れはどうにも…

 「女の子の方を転校させる」という仕組みは、私がTLDで実現させようとしているテーマでもあり、先を越されたかな?と、ちょっとばかり焦りましたが…杞憂でしたね。メールというファクターのおかげで別離の悲壮感がなくなってしまうし、転校というテーマが前に出すぎてしまい、「年上の悩み」とか「優等生の悩み」とか、そういう部分を入れる余地がなくなってしまった。もしかすると、別パターンのシナリオで補完されているのかもしれないが…(有森先輩シナリオには杉ポネが絡んでいるらしいので、余り期待はしていないが…)

システムについて
 今回のTLS-Sのシステムを一言で形容するならば、「ゲームに徹するための現実の仕組みの排除」といったところでしょうか。日付の概念をなくして無期限にしたことは、冷静に考えたら「梅雨明け宣言から何週間続くんだよこの学校の1学期は!夏休みはどうなった?」とかツッコミを入れたくなるところだし、「今日をやり直す」というコマンドは人間離れしすぎという声もあるようだ。でも、この思い切りのいい現実の仕組みの排除によって、ゲームという世界の現実をよりリアルに感じる事が出来るようになったのも確かです。本来、TLSはプレイヤーの恋愛観のノスタルジーを喚起するゲームであり、実体験があろうとなかろうと、想像力を逞しく働かせることで世界に浸ることができる、云わば「恋愛という名のファンタジー」なのです。日付や期限やシビアなフラグ立てなんて、無粋なだけなのかもしれませんね。(下校会話と会話レベルについては後日)

 

 2003/07/28 (月)  「TLS-S(2)」

3週目 鈴木昭子(隠しキャラ)
 3週目こそは、有森先輩を!…と意気込んでいたのだが、フツーに登場してきた隠しキャラ「鈴木昭子(すずきあきこ)」が気になってしまい路線変更。エンディングクレジットの出演キャストで、「???:門脇舞」とあったので、隠しキャラがいることはバレバレだったんだけど。少なくとも小倉優子が出演していないと分かって一安心。2人クリアすると攻略可能になるみたいです。このキャラのテーマは「普通」。廊下でぶつかりそうになったら「そんなこと、実際にあったら危ないでしょ」と言い、夜道で送っていこうかと言おうとしたら「じゃまたねー」と、さっさと帰ってしまうし…極めつけはシリーズ恒例の「吹けよ神風!(パンチライベント)」で肩透かしを喰らわされ…ある意味、ギャルゲーの在り方を否定しかねない存在です。隠されているんじゃなくて、ただ単に目立たなくて見えなかっただけ、というのは隠れキャラの新しいカタチなのかも。でも…このキャラにハマってしまったら、もう他のキャラに萌えなくなってしまうんじゃないのか?という心配も…

※原因不明の激しい偏頭痛のため、今日の日記はちょっと短めですけどこのへんで。

 

 2003/07/27 (日)  「TLS-S(1)」

ミニレビューの締め切りをブッちぎってまでして遊んでしまった、TLSの新作「TLS-S」。言いたい事はたくさんあるけど、まだ十分にゲームを消化していない段階なので総論的な事は書けませんが、攻略メモとしてTLS-Sの攻略日記を開始しましょう。とりえあず、エンディングクレジットを見た限りでは、隠しキャラの声優は小倉優子ではない事は確認できたので、ほっと一安心です。

私はこの新作に対して当初から批判的な立場にあったし、まったく期待していなかったわけだけど、この期待値の低さが、かえって良い方向に作用してしまったようです。今感じている面白さが期待値の低さとのギャップによる反作用なのか、それとも本当にTLSの復活作として認定できるものなのか、その辺はじっくり時間をかけて慎重に吟味したいと思います。レビューのアップはかなり遅くなるかもしれませんね…

1週目 楠瀬緋菜(幼なじみ編)
 まずは1週目は特定の攻略キャラを想定せずに、流れにまかせて好みを探ってみる事にした。でもその中でも、さすがに正ヒロインだけあって出現率が高くなっているせいか、楠瀬緋菜(以下、ヒナ)が頭一つ抜け出す展開に。今回は学校で何回会おうと、下校会話で会話をいくら盛り上げようとも、今日の目標を完遂しないことには評価はピクリとも動きません。テキトーにやっていても序盤の簡単な条件はクリアできてしまうので、単純に出現率による差が評価の差として反映されてくるわけです。で、途中からヒナにターゲットを絞ってゲームを進めたのですが…かなり序盤から「ヒナ=隠れ幼なじみ」という設定はバレバレで、知らぬは主人公ばかりという展開にイライラさせられたけど…ほう、そう来ますか、というラストで納得(詳細はまだ伏せておきますけど)。それにしても、なんでゲームの観覧車はいつも都合よく止まるのか、不思議ですねぇ〜 ちなみに、ヒナの声は非常に聴き取りにくいですね。オプションをいじってBGM音声を絞って、尚且つbeakshockの光出力を使ってこれだからなぁ…

2周目 向井弥子(約束編)
 2周目は、トゥルラーたちの間で前評判が高かった「向井弥子」(通称:デコ娘)に的を絞って攻略開始。1人に絞ってひたすら今日の目標を完遂していけば、最速で2時間半程度でクリアできる仕組みになっているようです。しかし!目標「弥子と寄り道しよう」のフラグを立てる時に限って、弥子と下校時間に遭遇できなくて2週間も足踏みするという異常事態に陥ってしまった。いくらランダムの確率で出現条件を判定しているとはいえ、告白一歩手前の最終段階まできて杓子定規に同じルーチンを使わんでもええやんけ、と思ってしまうのは私だけ? 弥子が水泳部員から告白されるのを目撃してしまうイベントを起こしていないのに、弥子から相談を受けてグーでぶん殴られるイベントが発生したりするし…フラグ管理がいい加減だなぁ…ついでに、休日デートの最後の選択肢、あれはいただけない。あそこまで行って最後にマイナスされて後日談が見れなくなるなんて…興醒めもいい所だよ、まったく…鷹まさきさんが憤慨するのも無理からぬことですな。

エンディングクレジットについて
 いや〜びっくらこいた…トゥルラーが集う行きつけの掲示板で、エンディングのスペシャルサンクスになぜか常連様(ぐりあん氏)の名前が出ているとの情報をキャッチしていたので、エンディングをじっくり眺めていたら、ぐりあん氏の名前はなかったけど、なぜか私の本名を見つけてしまった。「すわっ!な、何事!?」と仰天してしまったけど、冷静に考えてみたら、その前に「and」が付いていた。これはつまり、ゲームの主人公の名前に入力した文字列(つまりユーザの名前)が表示されているだけなんですね。TLSでは大抵の人が本名プレーしているのでこういう現象が起きてしまったようです。

ぐりあん氏も書き込みをした数時間後にはこの結論に至ったのか、この記事はすでに削除されていました。いくら傍若無人を絵に描いたような杉ポネでも、本人に何の通知も無くエンディングクレジットに個人名を載せたり、まして事実上の敵対関係にある人間の名前を載せたりはしないでしょう。杉ポネ側が「逆説的表現だったが、TLSを愛する者としての彼の御仁の叱咤激励は貴重なものだった」と敢えて黙って載せて敬意を表したと解釈すれば、美談のひとつにもなったかもしれないけど…(そもそも、杉ポネがそんな思慮深い行動のできる人だったら、TLSの今日の苦境もなかったわけであり…)

さて、今夜も3度目の終わらない夏へと旅立ちましょうかね…

 

 2003/07/26 (土)  「日本橋散財紀行」

出かける前に財布には10万円入っていたのに、帰宅した時には所持金は1万円を切っていました。…何をどうやったらそんなに金を使えるのか…我ながら不思議ですね。とりあえず、今日買ったものをリストにしてみると…

・True Love Story Summer Dasy, and yet...
・君が望む永遠(リニューアルDVD版)
・まほろまてぃっくアドベンチャー
・コミケカタログ(CD-ROM版)
・堀江由衣「sky」
・Refrain of Evangelion
・SONGS FROM age
・TVアニメーション版Kanon オルゴールで聴く作品集
・DVR-ABH4(DVDRドライブ)
・新刊同人誌9冊
・中古同人誌6冊
・実家帰省&東京遠征の切符手配

趣味にはこれだけ派手に金を使っておいて、今日の食事は吉野家の牛丼特盛(540円)1食のみ。でも、これは今日に限った事ではなく、我が家のエンゲル係数は10%未満という異常事態。もう少し命を惜しんだ方がいいと思うんだけどなぁ…

ちなみに、このリストに「君望」のDVDリニューアル版が含まれていますが、我が家のパソコンにはDVDドライブは装備されていません。でも、いくら私が好き者でも動かないゲームを買うほどバカではありません(未開封は「やらない」という自分の意志が働いているから別問題です)。今年の1月にPCを自作した時からDVDRドライブの導入はずっと検討してきたわけですが、ようやく本命と言える製品が出て遊べる目処がついたので購入に踏み切ったというわけです。

その大本命が、7月下旬にI・Oデータから発売される「DVR-ABH4」という製品です。これは、日立LGが世界で初めて製品技術化したものであり、すべてのDVD記録メディア(-R,-RW,+R,+RW,RAM)への書き込みが可能。この技術がOEM供給されるというニュースを聞いた時から狙っていたわけですが、ようやくライセンス商品第一号が市販されるようになりました。まだ入荷前なのでビックカメラに予約を入れただけで、まだ現物は手元にないわけですが…これからは、ギガバイト単位のデータバックアップも楽勝だし、PCエロゲーもバリバリできるんですね!(違)

とらのあな日本橋店の古物同人誌コーナーで、全品20%OFF、オススメコーナーは50%OFF、というクリアランスセールをやっていた。いつものように激安キズ物棚を物色していると、またもや何冊か貴重な本の発掘に成功。90分15,000円さんが1993年に出したセーラームーン本R。しかも、本の表紙にも裏表紙にも一切サークル名も著者名も書いてなかったのに、絵柄だけで判別してしまいました。さらに、サギリックの須田サギリさんが昔の名前で書いていたときメモ本も、ペンネームは微妙に違っていたけど絵柄で判別。…アンタ、一体何者?と自分にツッコミを入れたくなってしまった。

コミケカタログのCD-ROM版を購入。先週すでに本のカタログは購入していたけど、私のようにチェックサークルが500を越えるような大馬鹿野郎ともなると、本をペラペラ捲りながら3日に分散配置されたサークル(もしくは落選・不参加)を調べ上げるのは効率が悪すぎるんです。二重の出費になってしまうけど、限られた時間内で最大限の戦果を上げるためなら、決して高い買い物ではない。でも、効率だけを求めていたら偶然という出会いもなくなってしまうから、本ベースのカタログが不必要というわけでもない。高いし厚いし重いし…でも、無くなってしまったら寂しいと感じるんだろうなぁ…

 

 2003/07/25 (金)  「名前の「な」」

週刊GM研から分離独立させた「週刊コラム」「週刊ニュース」の第1週をようやく乗り切ったわけですが…定常更新3日目にして早くもテンパっております。記事自体は1時間くらいで書けるんだけど、毎日締め切りに追われているとネタを推敲する時間が十分に取れないため、記事を書き始めるまでと、書き上げた後の推敲にやたらと時間が掛かってしまうのです。もしかすると、週末の1日を潰して原稿を書いていた以前の方が効率がいいんじゃないかとさえ思えてきた…

ちなみに、「週刊コラム」「週刊ニュース」というのは暫定的な名称であって、正式名称はまだ決めていません。所長日記の「散文帖」のように何か趣のある名前を付けたいんだけど…こういうものは焦って決めると、なし崩し的に使い続ける羽目になってしまうからなぁ…現在の私のペンネームも、自分でつけたものではなくて、実はあんまり好きじゃないんですよ。よく私が行きつけの掲示板に書き込みをするときに「gonta」ではなく「GM研所長」という肩書きの方を使っているのは、そんな理由があるからです。

でも、そうやって名前を使い分けていると、コミケなどでネット上の知り合いとお会いする時に、相手方が私の事を何と呼べばいいんだろう?と困惑されることがたまにあります。私としては、名前なんて記号に過ぎないんだからどっちでも構わないんですけどね。確かに「gonta」というのは発音しにくい言葉だと思います。私の本名も「オ行」で始まるから良く分かるんだけど、「オ行」で始まる名前は第一声が弱くなってしまって、聞き取りにくくなるんです。「gonta」の場合は、さらに「ン」に繋がるので、最後の「タ」だけが強くて浮いてしまう。日本語構造解析の傍ら、音声合成理論もかじっていた私が言うんだから間違いありません。

(それにしても、理系工学部のくせに、日本語構造解析をしたり音声合成したり…いったいどんな学科なんだか…)

 

 2003/07/24 (木)  「発売日ですか、そうですか。」

ああ、今日はTLSの新作「サマデ」の発売日でしたね。会社帰りに日本橋に足を伸ばす事も無く、日記を書くことさえ忘れてしまうという体たらく。とうとう発売日当日を迎えても気持ちが盛り上がるという事はありませんでした。いつものように土曜日に日本橋に買出しに出かけて予約分を購入し、いつものように未開封のままゲーム棚の肥やしになるのが関の山なのですが…少なくとも、レビュアーの使命感と杉ポネに対する個人的な怨恨があるので、一応やってみようとは思いますが…

各方面から洩れ聞こえてくる実体験速報を分析してみるに、どうやらこのゲームは前評判通り、ものすごく「微妙」みたいですね。強烈に「これ!」というものがあるわけでもなく、「ここがダメ!」と目くじら立てるほどもものなく…良く言えばクセのない万人ウケ。悪く言えば当たり障りのない薄さ。私としては、現在のギャルゲーの特殊路線に偏った刺激の強い文法に辟易しているところなので、TLSの伝統的な「普通さ」に大いに期待しているのだが…でも、どうやらこの「普通さ」というものが「お約束」と混合されてしまっている節があるようだ。先行体験会で実機を触ってみて、eb!のプログラムレベルのヘボさ加減はよーく分かったから、その部分には始めから期待しないことにしよう。

eb!がどの程度を採算ラインに据えているかは知りませんけど、ギャルゲーアナリストとして冷静に分析させてもらうと、初週の販売本数は12,000〜16,000本あたりでしょう。20,000本を越えれば上出来でしょう。ギャルゲーの市場はTLS3の時代よりもさらに厳しくなっているけど、原画師を交代させて、プレメディアミックスを仕掛けて…ここまでやって前作(約3万本)を越えられなかったら、好意的側面で信じて待ち続けてきたファン達が黙ってはいないだろう。来週に電撃オンラインで発表される速報が楽しみだ。

 

 2003/07/23 (水)  「パワプロ10(1)」

今年もまた熱い季節がやって来ましたね。え?今年は冷夏なんじゃないかって?ノンノン、私にとっては「夏=パワプロ」なのです。また今年もサクセスモードに一喜一憂して明け暮れることになることでしょう。

今回のサクセスモードは「マリみて」キャラクターで統一する事に。とりあえず「祐巳」と名づけて開始すると、人気打者、ムードメーカー、チームプレーうまい、などなど何かに取り憑かれたように名前イメージにピッタリの特殊能力を習得。このまま行けるか!!と思って迎えた3年後、球団消滅によりゲームオーバー…脱力。初期選択できるパワフルズだが、初っ端からかなり何度が高くなっているようです。個人成績だけでなく、チームの順位を上げないと(絶対に優勝しなければならないわけでもない)ゲームオーバーになってしまう。打者の育成にはチト厳しいかも?

2球団目はキャットハンズ。3ヶ月ごとにオーナー会社が変わってしまうし、監督の気紛れでいきなり2軍に落とされたりと…前作までの「そよ風」の如く運次第の球団です。「あおい」と「みずき」の2枚看板で友情タッグトレーニングが狙えるので投手育成には最適だけど、練習レベルのレベルアップが運次第なので、安定した能力は望めない。

3球団目は猪狩カイザーズ。その名の通り実力至上主義の球団ですが、今回は入れ替え試験の回数が少ないし、1試合1本ヒットを打てる実力があれば2軍落ちすることもない。友情タッグをあらゆる練習で発動可能なので、最強選手育成にはもってこい。しかし、選択の幅が広すぎるため狙った傾向どおりの能力にできなかったり、偶然性による大化けが望み薄なのが玉に傷。

4球団目は極悪やんきーズ。今回は名前の割に意外とおとなしい球団です。番格になると使えるようになる「借りて来る」で他球団の選手を連行してきてしまうのには笑ってしまった(ランダムで正気に戻って帰ってしまうけど)。打撃系の友情タッグも充実しているので、パワーヒッター育成にはちょうどいいかも。最後に番長から貰える番長愛用グッズもポイント高し。

ひと通りやってみたけど、ダイジョーブ博士には1回しか遭遇していません。彼女のクリスマスプレゼント(海外自主トレしている場合は宅急便で届く)で「野球超人伝」がもらえたけど、最後まで関係を維持しても何ももらえなかった。デートイベントで習得できる特殊能力もあまりないみたいだし…回復役専用?1回のサクセスは2時間以内で終わるように調整されているけど、固定イベントに対するランダムイベントの発生率が下がりすぎているのではないかと感じてしまう。私のようにアクションとしての野球ゲームについていけなくて、サクセスに楽しみを見出している者にとっては、実戦&実力本位のバランス調整は好ましくないんだけどなぁ…更に温い「マイライフモード」に逃避しろとおっしゃるので?むー…

 

 2003/07/22 (火)  「「ヴィオラートのアトリエ」レビュー」

HPリニューアル2日目にして、早くも死にそうです。まったく…仕事を増やす事にかけては天才的な自分には心底困り果ててしまう。でも、なんだかんだ文句を言いながら適応させてしまうのが私の長所でもあるわけですけど。

http://www.gmken.com/review/vio.html

日替わり定常更新の開始として、まずは週1本ペースに戻すことになった正式レビューの新作「ヴォオラートのアトリエ」をアップしました。内容の方はレビューを参照していただくとして、個人的には今回のレビューは「一般的な意味で」良く書けたと思います。「紹介・解説・総論」というGM研レビューの三段論法がビシッと決まっているし、過剰な思い入れで空回りすることなく、必要最小限の文字数で適確に要素を説明できたのではないかと。

今回一番言いたかったのはシリーズ全体を通しての「面白さが形成されていった雰囲気」です。シリーズの伝統というものは、ともすれば敷居の高さという先入観を生んでしまう事があるが、そうではなくて、愛され続けるにはそれだけの理由がある、という事を雰囲気だけでもいいから感じて欲しいと思う。

開発側とファン、その両者から望み望まれて伝統を重ねていくこと、それが日本的なモノづくりの良さだと思う。ファンは投資家として買い支えるだけでなく厳しく審査と要求をし、製作側は良質な作品とサービスの向上をもってそれに応える。そんな関係を構築できるゲーム会社がひとつでも多くなってくれることを切に願います。

 

 2003/07/21 (月)  「みずしな孝之先生サイン会」

梅田のブックファーストコミックランドで開催された、漫画家:みずしな孝之先生のサイン会に参加してきました。これは、連載9年間にも及んだ「幕張サボテンキャンパス」の最終巻発売を記念して行われたものであり、偶然にも今日この日は、私GM研所長の27歳の誕生日でした。ほぼデビュー当時からファンを続けてきた私にとって、これに勝る誕生日プレゼントはありません!

みずしな孝之先生は、わりと頻繁にサイン会をやっているけど、関西でのサイン会は2001年の年末に、神戸で開かれた「いい電子(2)」のサイン会以来。神戸の時も私は参加していましたが、あの時は凄まじかった…開始1時間前に並んだのに、順番は100番目くらい。サイン会が始まってから順番が回ってくるまでに1時間半くらいかかりました。あまりにも時間が掛かるため、列の後半の人には「2時間ほどどこかで時間を潰して来て下さい」と店員さんが助言する始末で、閉店時間ギリギリまでかかっていたようです。

なぜこんなにも時間が掛かるのかというと、みずしな先生のサイン会では、イラストのキャラのリクエスト可、デジカメ撮影可、握手可、小話可、というサービス満点の内容だからです。その経験則を活かして、今日はサイン会開始時間の2時間前に現地入りして、電話予約していた単行本を購入。まだ列はできていなかったので、1時間ほど時間を潰してから戻ると、参加者が自主的に作ったと思わしきこじんまりとした行列が出来て、間もなく店員さんが最後尾の看板を持ってきて本格的に列を形成開始すると、遠巻きに見ていた参加者がわらわらと集まってきて、あっという間に大行列に。ブックファーストは梅田の地下街にあるため、どうやって行列の場所を確保するのか疑問だったのだが、すぐ横の地上への階段の半分を塞ぐ形で行列を誘導。それだけなら別に珍しいことではないのだが、事件は唐突に起こった。

私の列のすぐ前の人が、柄の悪いゴロツキと大声で言い争いを始めたのだ。きっかけが何だったのかまでは把握できなかったが、どうやらこのゴロツキは行列に並んでいた人をおちょくっているようだ。風体は絵に描いたような大阪風のチンピラ。ちゃらちゃらした連れの女の無知な合いの手が火に油を注ぐ。訳の分からん幼稚な論理を迫力と声量だけで言い負かした気分になっているゴロツキに、それを見かねた行列の一人が苦言を呈すると、その火種はその男性の連れである女性(妻)にまで及んでしまった。それは、あまりにも品性のカケラもない罵詈雑言なので活字化するのにも耐え難いものであり、両者は今にも殴りかかりそうな勢いだったが…自制したのは行列の男性の方だった。

開始時間はもう迫っており、みずしな先生もスタンバイしている。せっかくのサイン会なのに、こんなつまらない人間の挑発に乗って事件を起こしたりしてはいけない。振り上げた拳を下ろして妻の肩を抱いてじっと耐えるその姿!あんた、読者の鑑だよ! 書店側も事を荒立てないように仲裁しようとしていたようだが、しかし、それがゴロツキを更に増長させることになってしまった。サイン会が始まってもそのゴロツキはその場に止まってネチネチと「オタクども」を野次ったばかりか、みずしな先生を「坊主頭」と呼び、サイン会を営業妨害と言ったり…本気で頭にきた私は、曽根崎署の叔父貴と大阪府警機動隊の従兄弟(マジ)に出動をかけてお灸を据えてやろうかとも思いましたが…それでは耐え忍んだ前述の彼の行為を無駄にしてしまうのでぐっと我慢。まったく、大阪の恥だよ、こんなの…

で、嫌な事は忘れて、私の順番は開始15分ほどで回ってきました。買った単行本にいつものようにリクエストイラストを描いてもらうことに。ウケ狙いで「担当のM本さん(今日もカメラマンとして横に控えていた。本当にイラストそっくり)」と言おうかと思ったけど、本人の見てる前でそれもどうかと思い直し、一番好きなキャラクターである「三咲桜子」さんを描いてもらうことに。宛名を書くときに、みずしな先生が「僕と同じですね」とおっしゃた時には、一瞬何のことか分からなかったけど、どうやらそれは「私の名前にも「科(しな)」が含まれている」ということのようです。

免許証を見せて「今日誕生日なんです」と言うと、特別にサインの横に「おめでとう」メッセージを付け加えて頂きました。そして、お土産としてGM研名物?の「たこ焼き地球キーボルダー」を進呈。通天閣にしか売っていない珍品レアアイテムなので、きっと喜んでいただけるでしょう。

お礼を言ってサイン会臨時ブースを出ると、そこにはまだゴロツキがくだを巻いていました。「自分から手を出さなければ警察は動けない」とタカをくくっているようだが、それは浅知恵というものだ。傷害罪より名誉毀損の方が慰謝料も刑罰も重いということくらい知らんのか?…ともかく、たった一人の悪ノリのせいで、みずしな先生が関西全体に悪いイメージを持ってしまう事が無いように願いたいものです。

バカは死んでも治らないそうだが、死んだ方がマシなバカがこの世には多すぎる。

 

 2003/07/21 (土)  「アクセス向上委員会(27)」

毎月15日前後に発表しているアクセス向上委員会ですが、今月はHPのリニューアル作業に忙殺されてしまい、このコーナーの事をすっかり忘れていました。いつもより5日ほど長めの集計になってしまいましたが、とりあえずTOP20の動向を見ていきましょう。

 1位 ↑( 2) 4686 (+451) 「魁!クロマティ高校」
 2位 ↓( 1) 4669 (+275) 「ファイナルファンタジー10」
 3位 −( 3) 4383 (+577) 「Ever17」
 4位 −( 4) 4000 (+301) 「鳥の詩」
 5位 −( 5) 3719 (+349) 「遠い約束」
 6位 ↑( 7) 2667 (+482) 「素敵だね」
 7位 ↓( 6) 2645 (+204) 「最終兵器彼女」
 8位 ↑( 9) 2192 (+372) 「少女ネム」
 9位 ↑(10) 1971 (+236) 「ファイアーエムブレム封印の剣」
10位 ↓( 8) 1916 (+ 60) 「AIR」
11位 −(11) 1846 (+133) 「MONSTER」
12位 ↑(15) 1731 (+328) 「御旗のもとに」
13位 −(13) 1656 (+106) 「月姫」
14位 −(12) 1654 (+ 76) 「かまいたちの夜2」
15位 −(14) 1621 (+140) 「実況パワフルプロ野球9」
16位 ↑(19) 1505 (+333) 「課長バカ一代」
17位 ↓(16) 1450 (+ 68) 「ガンパレードマーチ」
18位 ↓(17) 1440 (+131) 「君が望む永遠」
19位 ↓(18) 1284 (+138) 「メタルギアソリッド2」
20位 −(20) 1197 (+ 56) 「Missing Blue」

新刊が出たわけでもないのに、なぜか「クロ高」が最加速して1位を奪還!これにつられる形で「課長バカ」も3ランクアップ!アクセスログを見てもこれといった要因が見当たらないし…さすがはクロ高、底が読めない。発売からもうじき1年にもなる「Ever17」も未だにハイレベルなアクセス数を記録。Ever17関連リンク集からの恩恵に拠るところが大きいが、それも大々的に取り挙げられているわけでなく大多数の1つなんだけど、それでもド根性でリンクからGM研レビュー辿り着いてしまうのは、やはりこのゲームが有する特殊な知的刺激作用によるものなのだろう。2003年、これを越えるような驚きにはまだ遭遇していない…

30位 ↑(214) 1015(+992)「ファイアーエムブレム 烈火の剣」

今月の最多アクセス賞は「ファイアーエムブレム 烈火の剣」。ゲームレビューでは久々となる月間1000ヒットに迫る数字を記録しました。攻略目当ての検索需要が非常に高いゲームだし、攻略に時間のかかるゲームなので、GM研レビューのように「仕込み1ヶ月、検索エンジンに登録されるまで1ヶ月」というスロースパンでも十分に需要にフィットさせることができるようですね。連動する形で「封印の剣」にも復活の兆し。任天堂商品は連動性が高いから書く方も安心して書けるし、読む方も安心して読めるのかな?

新着レビューとしては、「プリンセスホリデー」の伸びが良くないですね。検索エンジン経由のアクセスがまだ始まっていないけど、GM研レビューの常連(約80)で頭打ち状態に。元々、移植元がそれほど有名でもないし、DC版も初週約5,000本と苦戦していたし…私のように昨今のギャルゲーの痛さ加減に閉口している人間にとっては、このゲームの平凡さに癒される部分が大きかったわけですが、一般性という意味ではちょっと厳しいのかなぁ…(GM研大賞2003には何らかの形で食い込んでくると思うけど)

今後の予定としては、少女小説「マリア様がみてる」のほか、「パワプロ10」「TLSS」「悪代官2」「ミッシングパーツ3」…と書きたいものは一杯あるけど、私的本命がこうも集中して発売されてしまうと、時間を潰しあう事になってしまって仕込みの時間が十分に取れなくなってしまう。贅沢な悩みなんですけどねぇ…

(次回の統計発表は夏コミケの関係上、8月18日頃になる予定です

 

 2003/07/20 (日)  「ぬおっ」

明日に迫ったHPのリニューアルですが…あまりにも作業量が多すぎて死にそうです。明日の昼は、みずしな孝之先生のサイン会に出席しないといけないし… どうやら、いつものように当日夜半の入稿になりそうです…(謝)

 

 2003/07/19 (土)  「日本橋パワフル紀行」

今週末は3連休だけど、私はどこに遊びに行くわけでもなくいつものように日本橋へ買出しへ。習慣というのは恐ろしいものですな。まずは、「実況パワフルプロ野球10」の価格調査のためビックカメラへ。パワプロはどの店も予約特典がないので、単純に価格勝負になると、ビックカメラのポイント10%が最安値となるわけだが…あれ?なぜか棚にはGC版のパワプロ10が見当たらない。店員さんに聞いてみたら売切れとのこと。PS2版は唸るほどあるのになぁ…

ちなみに、GC版とPS2版は同時発売で内容も完全に同じものだけど、アナログスティックの操作感覚がGCの方が圧倒的に優れているし、僅かながらGC版の方が処理速度が速いんですよ。私はパワプロのためだけにGCを購入したと公言して憚らないウツケ者です。サカつく3のためだけにBBユニット内蔵型のPS2に買い換えたりもしたし…Xboxにもそういう「掛け値差しのキラータイトル」ってもんが出てこないものかしら?(だからといって、DOAXに目を血走らせるのは私の美学には反するわけで…要するに、気持ちよく自分を騙せてしまえるようなものが必要なのです)

新作の安売り王「ビックタイガー」でもGC版は売切れ。どうやら、販売店側の読みが甘かったみたいですね。GC版を好んで買うのは生粋のパワプリャーばかりなので、実数としては15万人程度しかいないけど、彼らは「1日も待てない!」というほどパワプロ狂いなので、売切れていると分かれば再入荷を待ったりせずに定価でもいいから他店で買い求めてしまいます。販売店側がリピートを掛けても、商品が並ぶまでに需要は消えてしまうという罠。特殊なユーザー層の現実を見据えて、努々(ゆめゆめ)数字のマジックに惑わされる事なかれ。

私の場合、運のよい事に「ビックタイガー」で早くも中古に出ていたパワプロ10を発見して、思わぬ安価で購入することができました。どんな経緯でこんなに早く中古に流れたのだろう…敷居の高さに閉口したから?それとも、ビックタイガーの「阪神戦チケットプレゼント」の抽選権が欲しかっただけなのかも?

パワプロ攻略は、そのうち日記で。

今日発売のコミケカタログを「らしんばん」で購入。この店はいつも独自特典をつけてくれるのだが、今回の特典は、ねこねこソフトの「朱」書き下ろしのクリップボードでした。他のお店でも、キャリイングバックやクリアファイルやポストカードなど、色々と特典をつけてくれるけど、実用性という面ではこれが一番ありがたい。とらのあなにもCD-ROM版の予約を入れてあるので、そっちの方も特典もいただくけど…

相変わらず鈍器にも使えそうな重さと厚さに閉口しつつも、なんだか心躍るものがない。それは、今回はこのカタログに私のサークルカットが載っていないからだろう。貫徹して印刷所に入稿を済ませた帰りにカタログを買って真っ先に自分のサークルカットを捜すあの瞬間…なんだかものすごく昔の事だったように感じてしまう。もう二度と自分はあの場所には戻れないのではないだろうか?買ったものの開く気にはなれないカタログを今横目で眺めていると、そんな不安に襲われてしまう。

交通機関はすでに手配済み。お盆をすっぽかす口実もでっち上げた。エアコンを買うのを止めてまでして軍資金も確保した。同人に対する情熱はいささかも損なわれてはいない。むしろ、今まで何の苦労もしないで惰性で参加してきた事に気づくことができたのかもしれない。今回はただのイチ参加者に戻って、もう一度初心に立ち戻ることにしよう。

 

 2003/07/18 (金)  「冷夏?」

私の堅気の仕事先の先輩が「今年は冷夏になるみたいだけら、今から米の買占めに動いた方がいいかも」と言っていた。確かに、この3年ほどはずっと7月の上旬からすでに「連日35℃の猛暑」だったのだから、今年のようにこんなに過ごしやすい夏というのは冷夏といっても差し支えないのかもしれない。朝晩の冷え込みは寒いくらいだ。

以前の日記にも書いたけど、今年も我が家にはエアコンなる文明の利器は存在しません。冷夏になることを予測していたわけじゃないけど、去年のような観測史上記録的な猛暑を乗り切れたのだから今年もなんとかなるだろう、という風にネガティブ大王の私にしては珍しく、楽観的観測を抱いていたわけです。分の悪い賭けだったけど、ようやく今年こそ勝利者の気分が味わえそうです。

世間一般では、冷夏になると農作物の作柄我が悪くなるとか、ビールの消費量が減るとか、エアコンが売れなくなるとか…イロイロと影響があるようですが、そもそも、お天道様の気紛れと折り合いをつけていくのが人間の生活というものであり、人間が自然を完全に制御できると思い上がってしまうと、自然の恵みに対する感謝も自然の脅威に対する畏敬の念も失われてしまうのではないだろうか?

私は机上の理想論念仏を唱えるナチュラリストではないので、文明の利器を手放せとは言わない。でも、時にはそのありがたみについて思い至る事も必要だと思う。痛い目に遭わないと分からないようでは、おバカさんと言われても仕方が無いのでは?

 

 2003/07/17 (木)  「マリみて(2)」

みなさまごきげんよう。

「紅薔薇さま」をロサ・キネンシスとちゃんと脳内発声できるようになり、すっかり「マリみて」専門用語が板についてきた私ですが、あっという間に11冊目となる「パラソルをさがして」まで読み終えました。1日2冊半という異常なハイペースで、ゲームなんて見向きもしないで貪るように読みまくってしまいました。あと2冊!と思っていたら、更なる新刊を書店で発見。「マリみて」ブーム、まだまだ終わらんよ!(ガンダム風味)

ここで一気に読んでしまってもいいんだけど、もう少しこの余韻を味わっていたいという思いもあるので、ここいらでちょっと手を休めて、購入済みのマリみて同人誌を読み返してみる事に。数えてみたら、なんと24冊もありました。当時は原作をまったく知らなかったので完全な「サークル買い」だったのですが、それでこの数なのだから、いかに多くの一線級同人誌作家がこの作品にインスピレーションを掻き立てられているかが覗い知れるというものです。

やはり、自分が感動したり面白いと感じたシーンを、それぞれの作家さんの絵柄と独自の解釈で表現してくれるのは、原作ファンとしても同人作家さんのファンとしても嬉しいものですね。まだ立ち上がって間もないジャンルなので、羽目を外したような(ネタに走ったような)作品はまだあまり見受けられないけど、このままブームが続いていけば必然的に「ネタの重複」を回避して独自色を強めようという動きが出てくるはずだ。そんな未来像も見てみたい気もするが、爆発的なブームは鎮火も早いという心配も…

今週末にはコミケカタログが発売されるが、マリみてはどのくらいの巨大勢力なっていることやら…同人ショップでも、マリみてコーナーができているので、今後はサークル買いだけでなく、実際に見本誌を読んで「マリみて発」の新規開拓にも勤しむ事にしよう。

 

 2003/07/16 (水)  「みんなのうた「笑顔」レビュー」

http://www.gmken.com/review/egao.html

新規レビューを書く度に、いつも「○○ヶ月ぶり」と書いているような気がしますが、今回のCDレビューは実に1年8ヶ月ぶり。そんなコーナーあったんかい!と自分でツッコミを入れたくなるくらい全く更新していなかったわけですが…

確かに、正規レビューで紹介したいと思うような曲が無かったというのもあるけど、そもそも、こんなフォーマットで音楽のレビューを書くというのは非常に困難なんですよ。私は音楽ライターじゃないし、音楽論を語るほど知識も経験もありませんからね。

GM研のCDレビューは、曲単体というよりも、関連する事象に強く惹かれる場合…つまり、ゲームの主題歌や歌手そのものについて取り上げてきたわけですが、今回の「みんなのうた「笑顔」」は、DVDシングルという特殊な形態であって、歌よりも新海誠アニメが大前提となっていました。どちらかというと、アニメレビューなのかもしれません。

でも、レビュー用にフルバージョンのCDを購入して何度も何度も聴いているうちに、少しずつレビューの方向性が変わっていきました。単純な新海アニメの分析ではなく、新海アニメ映像によるイメージの刷り込みと圧倒的な説得力、歌詞と歌声を昇華させて作り上げられたバックストーリー、男女の歌をハムスターと飼い主の関係に置き換えて悲しい過去とそこから続いてく未来を間接的に感じさせ…

あーもう!まだるっこしい!

物書きにとって「それを言っちゃあお終い」なのかも知れないけど、文字って無力ですね。ほんの1分ちょっとの映像のイメージを伝えることさえできないんですから。まだまだ修行が足りませんなぁ…

 

 2003/07/15 (火)  「サカつく日誌(10)」

7年目後半

違約金によるクラブ消滅の危機から立ち直り、再び総資金100億円を突破したので、バティストゥータ(24)獲得へ向けて動き出す事にした。さっそく、イタリアリーグのピアモンテFC(ユベントス)に交渉を…って、なぜかメンバーリストにいないぞ?海外ニュースを見てみると、直前にイングランドのリバプールに移籍していたことが発覚。どうやらプレイヤーが獲得に動くと横取りするロジックが組まれているらしい。

改めてリバプールにバティ獲得を打診してみる。オーウェンとの魅惑の2トップかよ…なんとも妬ましい。しかし、提示された金額を見て度肝を抜かれました。

58億4900万円

レアルがベッカムの移籍の際に支払ったのが49億円といわれているから、これはとんでもない金額である。オルテガ獲得の時とは比べ物にならない…年棒も最低で5億は要求されるだろう。さすがは世界最高峰のスパースターというべきか…しかし、この金額でも相手が移籍に同意してくれなかったので獲得交渉は失敗。どうやら、金額だけではなくクラブの世界ランキングが低いのが原因のようだ。7連続J王者で国内では向かうところ敵なしだが、ビクトリーズカップでは5年連続で予選敗退だからななぁ…

8年目

ネット留学に出していた柱谷・武田・エンリケ・川口・サムソン吉田が揃って帰国。再三のフル代表監督就任要請を蹴ってまでして臨む今年こそ、悲願のヴィクトリーズカップを制覇しなくては!クラブランキングを上げないことには、バティクラスのスーパースターを招聘した夢のクラブチームなんて実現できないんだから…

新人獲得では、シリーズお馴染みのGプレイヤーDMFの与田を獲得。不満を金でしか解消できないタイプなのが不安の種なのだが…ちなみに、面会の年棒変更で年棒を安く抑えるテクニックについてですが、どうやらこの裏技が通用するのは26歳までのようです。27歳以上の選手になると契約年数の変更を受け付けてくれなくなります。そこでオススメなのは、26歳の契約変更で5年契約してしまうことです。あまりにも安すぎると不満が一気にたまって退団騒動に発展してしまう事もあるので、ほどほどの年棒は与えておくべきだけど。

11月、6回目の挑戦となるヴィクトリーズカップ。初戦の相手は現在世界クラブランキング1位のマンチェスターFC。ファンニステルローイ、カントナ、ベッカム、ギグス、ロイ・キーン、ヴェロン、バルデス…先発メンバーを見ただけで眩暈がしそうです。しかし、試合では予想外の善戦。0-0のまま延長後半、PK戦になればわずかでも勝機があると夢を見ていたら、試合終了直前にベッカムのFK一発でVゴール負け…思わず天を仰ぐ。しかし、2戦目のモンテビオFCに5-0で快勝して自信を取り戻し、3戦目のリヨンFCをPK戦の末に破って、初めて予選リーグを2位通過!

決勝トーナメント1回戦の相手はレバークーゼンFC。だが、名波の全得点に絡む活躍で3-2で辛勝。そして、決勝の相手は因縁宿命のマンチェスターFC再び!だが、頂点を目前にして負けるわけにはいかない!初めて勝利プレミアムを最高の1億円に設定する人参作戦で選手のやる気を刺激したのが良かったのか、2-1で一発勝利!クラブ創設8年目にして、ようやく悲願のクラブ世界一を達成したのでした。

国内では無敵の28連勝(2分)。年間100得点を超える爆発的な攻撃力で「2点取られたら3点取れ」という攻撃サッカーが花開いた1年でした。綿密に組み上げられたゲームプランのコンセプトは「サッカーはベンチの5人を含めた16人で戦うものだ」。完全に司令塔として君臨するようになった名波は、2年連続で年間30アシストを記録。120億円を投じて最大規模のスタジアム建設にも着手したし、そろそろやることがなくなってきたなぁ…悲願のヴィクトリーズカップを制覇して、燃え尽き症候群にかかってしまったのかもしれない。思うように進まないスーパースター獲得にも業を煮やしているし…エディットキャラは息子の代まで時間をかけないと使い物にならないみたいだし…

この辺でひとまず、サカつく3から離れることにしよう。夏の大作ラッシュが始まる前に、サカつく3のレビューも書いておきたいしね。ではでは。

 

 2003/07/14 (月)  「飲んで飲んで飲まれて飲んで」

半年に1回あるかないかの会社の飲み会に参加。コップ10杯目までは数えていたけど、その後はペースを落としたら飲み干す前にどんどん補充されてしまったので、総酒量は計測不能。でも、酔い具合を示す自分内指標と照らし合わせてみると、20杯は越えていたと思います。中ジョッキで換算すると5〜6杯くらいかな?アルコールがどうのこうのという以前に、そんな量がどこに入っているのか不思議ですなぁ…

私はプライベートで酒を一切飲みません。友達を歓待したり会社の付き合いなどの宴席で飲むくらいで、飲まないときは半年以上一滴も飲まないこともあります。しかし、これは飲めないのではなくて「飲まない」だけです。大学入学時の健康診断でアルコール分解酵素の働きを検査してもらったけど、その結果は「極めて大」。どうやら遺伝的に酒飲みの父親の素質を受け継いでいるらしい。

でも、私は好んで酒を飲もうとは思いません。単なるケチという理由もあるけど、それ以上に、私は酒を飲んでもまったく顔に出ない体質だし、性格上の変化も現れないので、一緒に飲んでる相手もつならないのではないか?と余計な気を回してしまうんですよ。私は酔えば酔うほど直感が冴えるようになります。普段、猛烈な速度であらゆる事象を相対化している頭脳が、複雑で難解な思考を放棄して直感でただひとつの答えを選び取ってしまう、というわけです。自分の酒量の限界は心得ているので、理性を失って考えたままを口走るようなことはしませんけど、その箍が外れたとしたら…考えるだけで恐ろしい。

ちなみに、飲み会の席で私が頻繁に手を見つめながら指をわきわきと動かしたりしているのは、自分の酔い指数を推し量っているんです。それと、私は2時間の飲み会なら最低4回はトイレに立ちますが、あれは吐いているんじゃなくて、単純に小便してるだけなんですよ。アルコール分解酵素が強すぎて尿素に変換されるまでの間隔が恐ろしく短いんです。飲んだ分だけあっという間に素通り。そのお陰で二日酔いにまったくならないわけですけど…飲ませ甲斐の無い男ですみませぬ。

それでも、どんなに酔っていても帰りの電車ではしっかり「マリみて」。あんさんは、ホンマに骨の髄までオタクですなぁ…

 

 2003/07/13 (日)  「マリみて」

昨日の日記はTLS-Sの先行体験会の話題で占拠されてしまいましたが、その他にもいつものようにイロイロと買出しをしてきました。

とらのあな日本橋店の中古同人誌コーナーの傷モノ特価品箱を漁っていたら、フリキュラマシーンさんの昔の本や、90分15000円さんが大昔出していたセーラームーン本、最近ファンになったはるまき組合さんのバックナンバー…などなど、思わぬ掘り出し物に遭遇。2000冊以上の同人誌を所有し、500以上のサークル情報が頭に叩き込まれている私は、作家さんの画風を初期段階まで遡って推測してしまうスキルを身についてしまったようです。

ソフマップで「マリア様がみてる」を一気に12冊購入。なぜソフマップなのか?というと、金券ショップの図書券が使える上にポイントが3%つくからです。本当は最高の割引率を誇るのはアニメイトカード+図書券の組み合わせなのだが、日本橋のアニメイトはけしからんことに、マリみての在庫を切らしていたから…あれ?マリみてって、基本的に少女小説なんじゃなかったの?なんで「女性7割」のアニメイトが少女小説の最新動向を把握していないのか…(もしかして、マリみては男性主導のブームなのか?)

店員さんも呆れる大人買いで全巻揃えた(まだ連載は継続中だけど)マリみて。「サカつく3」をやりながらだと小説が進むねぇ〜(リセットや待ち時間の多いゲームだからなぁ)。とりあえず4巻まで読みました。いろんなサークルの同人誌で使われていたネタがようやく理解できるようになってきました。思わずネタにしたくなるのも頷ける面白さが満載ですな、この少女小説は。主役のはずの祥子さまと祐巳ちゃんの仲をお手軽に進展させないで、周囲の仲間達を順番にクローズアップして外堀を埋めていくシリーズ構成力は、一般的な少女小説というイメージには収まらないハイレベルなものだと思います。読者への感染力も非常に高く、私もうっかりすると挨拶されたら「ごきげんよう」と返してしまいそうで怖いくらいです(オッサンだらけの職場で、相手が元ネタを理解していたらもっと怖いけど)。

一応イラストはあるものの「マリみて」はあくまで小説なので、読者に想像の余地が残されており、それが同人作家さんの「やりがい」に繋がっているのかも知れません。イメージが完全に固定されていないから、自分の画風でキャラクターをアレンジできるのも良いところだ。ただし、モノがモノだけに、18禁エロ同人誌は描きにくいだろうなぁ…同人ショップでも「マリみて」の成年向けは無い事も無いけど、割合で言ったら「9:1」くらいで圧倒的に健全本優位です。でも、どうもこの「マリみて」ブームは読者も作家も男性の割合が非常に高いという性質があり、移り気な現役主力作家さんたちがブーム終焉と共にこのジャンルから去ってしまったら、その後には何も残らなくなってしまう危険性もあるのですが…

 

 2003/07/12 (土)  「日本橋TLS-S先行体験会紀行」

日本橋のソフマップ4号店でやっていた「TLS-S先行体験会」に参加してきました。これは、7月24日に発売を控えたTLS-Sをソフマップで予約した人を対象に、試遊台でTLS-Sを体験してくれた人にクリアファイルをプレゼント、というイベントだったのですが…イベント開始時の13時に4号店に行ってみると、試遊台の前に6人ほどのこじんまりとした集団がいて、赤いeb!印のTシャツを着たスタッフが準備をしていた。

すると、その中に1人だけコスパで売ってるTLS-SのTシャツを着てるスタッフを発見。どこかで見たことあるような…記憶を辿ってみると…あ”っ、杉ポネ(杉山一郎プロデューサー)じゃないか!雑誌とかの写真で彼の御仁の顔は知っていたけど、生で見るのはこれが初めてです。1mくらいの至近距離でしばらく観察してみましたが…すみません、もう少し景気のいい顔できないんですか?曲がりなりにも客商売なんだから、その辺は嘘でもいいから営業スマイルは欠かさないべきだ。

13時過ぎに試遊開始。ただ待っているのも暇なので、私は手帳を取り出して、気がついた事をどんどんメモしていく。まず、イベントの横で流れていたソフマップの店頭デモですが…あんな画質では販促効果どころかマイナスですよ?ビデオの映像自体が悪いのか、接続環境に問題があったのかは分からないけど、わざわざeb!スタッフが乗り込んできているんだから、その辺はちゃんとチェックするべきだろう!試遊は特に時間制限とか決められていなくて、適度な間隔で後ろの列の人と交代していくシステムなのだが、製品版ROMをそのまま交代でプレーしていくので、肝心要の下校会話を体験することさえできない人が続出…

3台の試遊台のうち、2台がTLS-S、1台を「リアルプロ野球」にあてていて、完全なデッドスペースを作ってしまったのもいただけないし、当初は「予約してくれた人だけ参加権利がある」と告知していたのに、予約券のチェックすらしないし、客の入りの悪さを見かねて「予約しなくてもいいから、どーぞ遊んでいってください」と言い出す始末…こんなことなら、ソフマップの人にイベントを仕切ってもらった方がいんじゃないの?何のためにプロデューサー自ら乗り込んできたのやら…(会社の経費で大阪観光気分?)

はぁはぁ… イベント運営に対する文句はこのくらいにして、プレイレポートに話題を変えましょう。とりあえず、姉のるりがポイント高いですね。声と豪快な雰囲気が良く合っていたし。下校会話じゃないけど導入部であのアングルでの動作を確認できたし。るり関係で序盤から登場する弥子たんは、期待通りのキャラクターを発揮してくれそうです。メインヒロイン格のはずの緋菜の声が死ぬほど聞き取りにくいのがとても気になった。私の番ではちょうど篠坂さんの「おしり突撃」出会いの場面だったが、コントローラが派手に振動していましたよ。生徒手帳を落としていたから返そうとしたら「私の名前まで調べ上げて…もしかしてストーカーさん?」と騒がれるぶっ飛びぶりに、列の後ろからも笑いが起きていました。意外と人気が出るかも。権力大好きの神谷さんとの会話では選択肢で「どうせなら生徒会長になればよかったのに」を選んでみたら、意外な反応を示してくれて面白かった。もしかして、紐緒さん路線?でも、私が気になっている有森さんには会えず終いでしたが…

せいぜい1人5分そこそこのプレーでは感想なんてこんなもんです。そもそも、公衆の面前で恋愛SLGをプレーさせようということ自体が間違っているような気がするし、わざわざ自分でコントローラを動かす意味なんてない。それなら、スタッフが動かしている画面を全員で取り囲んで見ていた方が効率がいい。せめて、このセーブデータで始めればこんなシーンが見れます、くらいの準備はしておくべきだと思うぞ。

コスパで3日変わりで無料配布しているTLS-Sのコースターですが、今日ついでに寄ってみたら(同じものを)5枚くれました。最初は1枚だったのに、次からは2枚ずつになり…とうとう5枚かよ!よっぽど貰い手がないのかなぁ…ふぅ…

 

 2003/07/11 (金)  「雑記」

最近の日記は、ゲーム日記とネタに走ったものばかりで、個人的な近況を書く機会がほとんどなかったので、たまには何も考えずに徒然なるままに日記を書いてみることにしよう。タイトルにもなっている「散文帖」とは、本来そういうものなんだし。

このところ、TLDの進捗報告が日記で書かれていないし、新しい画面写真の公開もしていないのですが、これは、便りが無いのは良い便り…というわけではなく、只今順調に開発が停滞しています。1日1時間であんなペースでゲーム日記が書けるわけがないでしょう?(おいおい、逆切れですか?)…もとい!私はそこまで意志薄弱な男ではない。「ゲームがあるから作業が進まない」のではなく、作業が進まないところにゲームが「おいでおいで」してきた、という図式であって、完全に順序が逆なのです。

なぜ、TLDの制作意欲が減退してしまったのか…それは、発売まで2週間を切った、ご本家TLSの最新作「サマデ」が迫ってきているからです。一応ソフマップに予約は入れてありますが、この目前になっても一向に気持ちが盛り上がらないんですよね…すでにドリマガでは評価点が出ているし、前情報から総合して判断しても「大外れではなさそうだ」「ものすごくフツーっぽい」という自分内予想が出来上がってしまっているのだが…なぜかイマイチ乗り切れない。それは、製作側に対する不信感が怒りを通り越して冷めてしまったからなのだろうか…(そう考えると、レジスタンスとしてスタートしたTLDに注がれるパワーが減退してしまうのは至極当然の理といえよう)

閑話休題

7月21日に予定しているGM研の2.5周年(中途半端)完全リニューアルに向けて、コンテンツ製作をチョコチョコと進めています。完全リニューアルといっても、機能的にはあんまり変わりません。変更点を挙げるとすると…

・週刊GM研を解体して、各コーナーを日替わりで定常更新
・フレーム分割方式の廃止
・スタイルシートによるデザインの統一
・工事中のままだったコーナーの統廃合
・TLD特設コーナーの開設

時期の予想が外れてしまったので、44,444ヒットという題目は使えなくなってしまったが、リニューアルプレゼント企画として商品の準備も進んでいます。どぞ、お楽しみに〜

閑話休題

最後の週刊GM研となるvol.100の仕込みに入ることに…ニュースは当然アレです。最後にふさわしく、びしっと決めて見せましょう。ミニレビューも当社比50%増量!…ったく、いつものことながら、サービス精神過剰の私の「もうひとつの人格」にも困ったものです…ネタを消化して原稿を書く方の身にもなっていただきたいものです…(土曜日の何時にアップされるかは、部屋の温度次第?)

以上、所要時間13分。最近はキーボードがないと思考がまとまらない。これもひとつの職業病?

 

 2003/07/10 (木)  「みなさん、ごきげんよう。」

↑この挨拶だけで元ネタが分かるアナタは、相当濃い趣味をお持ちの方とお見受けいたします。この元ネタは、少女小説「マリア様がみてる」で頻繁に使われる挨拶用語です。「マリア様がみてる」通称:マリみて。今や燎原の火の如く勢いで同人界で勢力を拡大中で、単独のジャンルコードができてしまうほどです。

私の記憶が確かならば((C)料理の鉄人)、マリみて本ブームの先駆けとなったUGOさんのマリみて布教本の時代からこの小説の存在は知っていたのですが、なかなか原作を読む度胸がありませんでした。なぜなら、この小説はあの「コバルト文庫」なのですから!(成人男性がこれを買うのは、ある意味、少女漫画よりも恥ずかしいのです…)

その後も、私が敬愛する同人誌作家が次々と「マリみて」に参入しているので、すでにかなりの部分をネタとして知ってしまっていて、私の中で原作に対する想像だけが一人歩きしてしまい、今から原作を読んでもかえってガッカリしてしまうのでは…という不安があって、なかなか手が出せなかったのですが…決定打になったのは美月さんのWEB連載絵日記「がんばれ美月さん」でした。レビューや作品などの直球ではないけど、日常の中で面白い雰囲気が伝わってきたからです。

世の森羅万象のすべてを知るには人間の一生は短すぎるし、私のような堅気の勤め人ともなれば自由に時間も限られてくる。そこで重要になってくるのが、自分と近しい感覚を持つ(と思われる)人々の言葉に耳を傾けることです。GM研のレビューには何らかの形で必ず「イチ体験者としての主観」が含まれているのは、そういう意味でどこかの誰かのきっかけになれれば…という想いが込められているわけです。

それにしても、27歳を目前にして、コバルト文庫デビューかい!しかも、ブックカバーもつけずに、朝の通勤電車で堂々と読むという上級編!通勤中にゆっくり読むつもりが、面白くてつい興が乗って2日で読んでしまいました。その感想はいずれ正式なレビューで書くので多くは語りませんが、とても意外で新鮮な感覚を味わう事ができたし、この作品が同人誌作家さんに愛されている理由もよくわかりました。

さて、今週末の買出しで残り10冊を大人買いしてきましょうかね…(まさか、連載本誌の隔月コバルトも???)

 

 2003/07/09 (水)  「サカつく日誌(9)」

奈良オレンジ消滅の危機!?

年末のニューイヤーカップを制覇したとろこでセーブして、あとは年明けの契約更改を乗り切るだけ…と安穏としていたら、秘書から「ファーストエアトラベルさんとの契約条項を守れなかったため、違約金36億3500万円を支払います」「カノウ銀行さんとの契約事項が守れなかったため、違約金2億9300万円を支払います」と告げられた。

ほ、ほわっつ?
あ、あんですと〜〜〜!!!

ついさっきオルテガを獲得して、「毎年一人外国籍選手を獲得する」という条件は守ったはずなのに…あ、とんでもない勘違いをしていた!「毎年一人外国籍FW選手を獲得する」MFのオルテガでは条件を満たしていなかったのだ!セーブポイントが近すぎるため、今から外国籍選手を獲得するのは不可能。頼みの綱の自由契約選手リストにも運悪く外国籍選手の名前は無く…ああ、みすみす大口スポンサーに逃げられ、約40億円の違約金をもっていかれるくらいなら、特定スカウトでFWサビオラ獲得にも乗り出しておくべきだった…

約50億の余剰資金があったため、なんとかクラブ消滅という最悪の事態だけは回避できたが…油断大敵怪我一生。よーく考えよーお金は大事だよー、うーう、うーう、うううー♪

半月板損傷全治4ヶ月の重症で戦列を離れた小嶋の代役として、田名瀬をスタメン途中交代でオルテガというゲームプランを組み直した。いかに英雄オルテガとはいえ、スコットランドの片田舎で無為に過ごした数年の影響で、能力も未開発のままだし合流して間もないので連携も全然ない。いきなりスタメンというわけにも行くまい。

だが、この苦肉の策の新ゲームプランが功を奏した。サイド攻撃のスペシャリスト田名瀬によってサイド攻撃が有効に機能し、ようやく戦術眼が回復してきた名波にセットプレイを任せてみると、面白いように直接FKを決めてアシストも量産。3-4-3DVのB-A-Lという破壊力抜群のアタッカー陣で快進撃!ノーリセットで15連勝を達成し、圧倒的な強さで1stステージを制圧してしまいました。

しかも、若返ったバティストゥータを獲得できる特定スカウトとの契約に成功。資金力が回復次第、獲得に乗り出すことにしよう。クラブ消滅の危機から一転、クラブ世界一への道はもう夢のもではなくなってきたぞ!

 

 2003/07/08 (火)  「奈良県・GM研・26歳」

たまーに↑のような表記で雑誌に名前が載っている事がありますが、これは私:GM研所長ことgontaのことです。なぜgontaというペンネームを使わないのかというと、ただ単に、特定の人物…このペンネームの名付け親に知られたくないことと、近い将来ペンネームを変更する予定があるからです。GM研というペンネームはあくまで暫定的なものですが…

ドリマガ7月11日号のP27「2003年夏PS2ベストソフトカタログ」の記事を読み返していたら、144位の「悪代官」が写真&読者コメントつきで紹介されていました。この世紀のお笑いゲームをピックアップするとは、さすがドリマガ!読者のコメントもこのゲームのポイントをしっかりと把握していて、私とまったく同意見です。まるで…私が書いたかのようですな。

奈良県・GM研・26歳

…って、ホンマにワシやがな!掲載されたコメント自体は、GM研レビューを再編集してネット投票で一度だけ投稿した事があっただけだったのに…「悪代官」については、私はこの1年間ずーっとドリマガの読者レースに10点を入れ続けてきた奇特な男なので、ドリマガ編集部の目にも止まったのかな?(その割に平均点が芳しくないのは、GAEは何かと敵が多い会社だから?)

 

 2003/07/07 (月)  「サカつく日誌(8)」

6年目(後半)

7月
ワールドスポーツカップに出場した盆野監督率いるU23日本代表だったが、現役有名選手が続々と若返ったオランダ代表の凶悪な戦力の前に、10回リセットして10回とも惨敗…完全に諦めモードで予選リーグの第2戦デンマーク戦に臨んだら…あれ?なぜか一発で勝ってしまった。そして、運命の第3戦パラグアイ、キーパーは若返ったチラベルト!そんなパラグアイを相手に、なんとか1−1の引き分けに持ち込んで、予選リーグを2位で通過してしまいました!

決勝トーナメントでは、オランダ戦のあの大敗が嘘のような快進撃!スペインをPK戦の末に粉砕し、バティやヴェロンを擁するアルゼンチンを撃破し、決勝ではイタリアを延長の末に下して、見事優勝!ああ、こんなしんどい代表監督稼業はもうこりごりでやんす。大会後、正式にフル代表の監督就任を要請されたが、辞退することにした。あと2年で日本フル代表が世界レベルで互角に戦えるように成るとは思えないし、クラブ経営者としても、2年後に目標設定したヴィクトリーズカップ制覇の野望実現のためにも、クラブ強化に専念しよう。

8月
6年目にして、初めてこの2ndステージでノーリセット優勝を達成しました。あらゆる試合状況を想定したゲームプランの効果は素晴らしいものがある。毎試合下手に自分で指示を出すより勝率がいいかも。一時はJリーグの急激なレベルアップに四苦八苦していたし、今でも戦力を表す6角形グラフではウチより良い数字を叩き出すクラブはいくらでもある。でも、戦術次第でどうにかできてしまうのがこのゲームの面白いところだ。逆に、どれほどの巨大戦力を擁していても、絶対に勝てるという保証も無いのだが…

10月
またしてもヴィクトリーズカップで大敗を喫した。ミュンヘンFC(ドイツ)の凶悪な強さはトラウマになりそうだ…11人中10人が「世界屈指の…」メンバーとは…(悶絶)(でも、こんな冗談みたいなメンバーばかりなのに、今期のドイツリーグの得点王レースでは高原の独走を許しているのはなんでだろう?)

11月
スポンサーの契約事項に「毎年1人外国籍選手の獲得」があるため、三度オルテガ(24)の獲得へ動く!…しかし、アルゼンチン、イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ…どこを捜しても見当たらない。根性で世界中のクラブを家捜ししていると、なぜかスコットランドのケルトFCで発見。特定スカウトのドンペリーノを派遣してみると、あっさりと移籍を承諾。移籍金19億9700万円、年棒3億6000万円の4年契約。3年越しのラブコールが実たのだから、総額35億なんぞ安いものである。

ちなみに、大物選手の獲得に動く時、マスコミに噂が流れて「どう対応しますか?」と聞かれる時があるが、「肯定する」でも「否定する」でも自動的に移籍交渉が中断してしまった。「無視する」を選ぶとどうなるのだろう?

12月
ニューイヤーカップの決勝戦で、創設メンバーの小嶋秀夫が半月版損傷全治四ヶ月の怪我で、勝利と引き換えに離脱。いつもなら即リセットするところだが、ちょうど同じポジションのオルテガを獲得したばかりなので、これ幸いとばかりにレギュラーの座を剥奪。うわ〜我ながら非情で生々しい人事だなぁ…

面会の年棒交渉を駆使して、今回もかなり年棒を抑制する事ができた。100万円アップでも大喜びだからなぁ…しかし、ベテラン選手になると年数の変更に応じてくれないのが厄介だ。もう今年で衰えるだろうと思って何年も1年契約を続けてきた、創設メンバーの平塚の年棒は4億5000万円にまで跳ね上がってしまった。38歳にして衰え知らずの超晩成型だったとは…このままでは次回は5億以上の複数年を要求されるのは確実。すでに選手枠も一杯なので、このまま自由契約にするべきなのか…諸岡のように自分から「引退します」と言ってくれれば、最後の花道を飾ってやるくらいの義理は果たしたのだが…オルテガにも払わないような高給取りになってしまっては…斬るしかないのか?

 

 2003/07/06 (日)  「大阪お買い物紀行」

今日はKO君の付き添いで、南港のATC(アジア太平洋トレードセンター)のアウトレットモールへ。ATCと言えば先日経営破綻したばかりだが、意外と人出があったのが不思議です。これだけ普通に客が入っているのに経営破綻してしまうなんて、一体どんな杜撰な経営をしていたのか想像さえできませんな。

さて、南港に至るルートですが、これが非常に厄介です。電車の路線図だけを見ていると、地下鉄の中央線と直結しているように見えますが、実は大阪港〜中ふ頭間は市営地下鉄とは別会社のOTS路線になっていて、ほんの数駅で乗車賃が跳ね上がるのです。ほんの数駅で歩いても行けてしまう距離なのに、「歩行者は通行できないトンネル」を間に挟んでいるため、何が何でも高い乗車賃をぼったくろうというシステムが出来上がっているわけです。こんなあこぎな交通手段では客足が遠のくのも無理からぬことで…(往復420円の相違を浮かせたい人は、遠回りになるけど四ツ橋線〜住之江公園→ニュートラム線(中ふ頭下車)というルートを使いましょう)

まずは腹ごしらえ。激安イタリアンのサイゼリアで、ミートドリアとハンバーグを注文。初めて生ハムなるものを食したが、その印象は…「塩辛くて噛み切れない」というもの。かつて自家製生ハムを出すようなハイソなレストランでバイトをしていたKO君は「冷凍の生ハムじゃこんなもんでしょ」と言っていたが…生ハムメロンというのは「スイカに塩をかけると甘く感じる」というのと同じ原理なのかな?

で、いよいよ本題のアウトレットモールへ。ちょうど私が8年間履いていたジーパンがお亡くなりになった直後だったので、私も便乗して1本新調することにした。不思議な事に、つい数日前まで履いていたジーパンと同じサイズなのに、試着してみるとヒップ周りがすごくキツイ。確実に下っ腹に肉がつき始めているのか?激安セールは27インチの固定なので、その中で比較的マシな「ゆったりストレート」をチョイス。すそ直しで10cm以上調節しなければならなかった私は、相当な胴長短足なんだろう。服に金をかけないためにも、もう少し痩せなくては…(貧乏性は体型維持に役立つ?)

ついでに、紳士服売り場でカッターシャツを2枚購入。さすがに4年間もカッターシャツを自宅で洗濯して使っていると襟がほつれてきてしまうので…上手い具合に半額セールをみつけて良い買い物ができました。南港までの交通費を考えたらどう考えても得はしないけど、こういう機会でもなければ私は服を買ったりしないからなぁ…こうして連れ出してくれる友人がいることに感謝しよう。

KO君の帰りのバスまでまだ時間があったので、心斎橋のHMVとロフトに寄ってみることにしたのだが…あぁ、ものすごく嫌な種類の人込み(人ゴミ)だ…オタクの街:日本橋と1kmたりと離れていないのに、ここは完全に別世界です(いや、世間一般からすれば日本橋の方が特殊なんだろうけど)。どこもかしこもラブラブバカップルや化粧バリバリで着飾った若い女性…不快すぎて「どう不快なのか」頭の中で像を結ばないくらい不快でした。私は自分がオタクであることを卑下しないし隠そうとも思わないし、強いて彼らの理解を求めようとも思わない。これは僻みでもないし劣等感でもない。私には彼らが感じている愉悦の世界を知らないが、彼らもまた私達オタクが見つめている世界の楽しさを知らないのだから。その両者に貴賎をつけることは、文化の可能性の観点からはあるまじき行為であり…でも、「みんな好きにしたらええがな」では文化は市場性を失って衰退していく…今、両者は同じ空気を吸えないくらい特殊な方向に突っ走ってしまっている、という事実を身をもって知る事になりました。(ずっと小難しい顔をしていたのは、疲労だけではないんですよ)

 

 2003/07/05 (土)  「日本橋案内紀行」

小学校以来の友人であるKO君が半年振りに大阪に遊びに来たので、いつものように日本橋を案内。さっそく恒例の中古CD屋めぐりを敢行。日本橋に存在する私が知る限りのあらゆる中古CD屋(約10店)を制覇するこのハードな行脚ですが、実は私とKO君の音楽の守備範囲は全然違います。でも、さすがは日本のナンバー2のマニア街だけあって、あらゆるジャンルをカバーしてくれている。私は私で非常に偏った分野で物色していると…さすがに前回の探索から半年近く経っているので、(故)村下孝蔵のアルバムや、白鳥英美子のベスト版、FFX-2の幸田來未のアルバム…などなど貴重なブツを大量に発見。5年間ため続けたサウンドパックのポイントカードが一杯になって2000円引きしてもらったし…福田有宵先生の占いにあった「土曜日金運○」とはこれのこと?仕上げにタワーレコードで「薬師丸ひろ子 ゴールデン☆ベスト」を購入。たまに新品を買ったと思ったら薬師丸ひろ子ですか…どこまでも時代に逆行する男ですな、私は…

日本橋裏通りを歩いていて偶然見かけた、コスパ大阪店で無料配布していたTLSSのコースター(弥子)をゲット。ついでに、一般人のKO君の協力を得てもう1枚ゲット。3日ごと(月〜水、木〜土)で配布物を変えていくという、遠距離日本橋通勤者にとっては困ったシステムだが、日曜日はその週に配られた2種類が(余っていたら)ゲットできるという救済措置もあるので、トゥルラーの皆様、あきらめずにチャレンジしましょう。(余剰分の弥子たんコースターは、いつもお世話になっているエニシング大神さん進呈用に取っておくとしよう)(ついでに、このプロモーションがコスパ自身にとってもゲームの販促の面においても効果があるとは全く思えないんですけどね…)

午後、ソフマップザウルスの店頭に何やら人だかりができていた。何かと思えば、PCゲームの「まほろまてぃっくアドベンチャー」の販促イベントとして、出演声優さん(二人)がまほろさんの衣装にコスプレしてチラシを配っていました。本当にただチラシを配っているだけで撮影もNGだったし、まほろさんファンの私でさえ名前が記憶と一致しない声優さんだったので、ちっとも有難味がなかったのだけど…営業周りご苦労様です。

夕方5時。少し早めの夕食を摂る為、ジャンジャン横丁の串かつ屋「てんぐ」に移動。いつも行列のできるお店なので混んでいる時間をずらしたつもりだったが、この時間でも行列が…しかし、こういう機会を逃すと次はいつ来れるか分からない(一人でこういう店に入るほどの度胸は無い)ので、並んででも食べる事にする。30分ほど並んでようやく入店。軽く見積もっても2万歩は歩いた後なので生中が心地よい。まずは基本中の基本、頼んだらすぐ出てくる「どて焼き」を頬張る…な、なんじゃこりゃぁぁぁ!どて焼きってこんなに美味いものだったの?半年ほど前に食べた、同じジャンジャン横丁の別の串かつ屋とは大違いである!串かつの揚げ方の次元も違うし、ピリっと辛味の効いたタレも絶妙!「てんぐ」の串かつを喰わずして、大阪の串かつを語る無かれ!

心地良い満腹感と酩酊感を帯びて、宿泊先となる奈良の私の家に移動。「サカつく3」を見せたり、今日発掘したCDを聴いてみたり、近況について情報交換したり…この春、長いアルバイト生活に終止符を打って地元の某大手証券会社に就職したKO君だが、学生時代から妙に企業の系列関係とか株式動向に詳しかったし、社交的で人当たりも良くて強(したたか)かに頭も切れるので、ある意味天職と言えるだろう。私もいつか胸を張って天職と言える仕事に巡り逢うことができるのだろうか…いや、待っているだけでは何も始まらない。行動しなければ何も始まらない。そして、そのために今は爪を研ぐ時期なのだ…

前日に9割方原稿を終わらせていた週刊GM研vol.99の仕上げの作業を行う。今日買って来たDVDシングル「みんなのうた「笑顔」」をネタとして使うためである。みんなのうたのオープニングに使用された、新海誠氏が手掛けたほんの数分のアニメーションだが、一度見ただけで強烈な印象を受け、箇条書きで7つのネタを瞬時に思い浮かべました。一応、マルチアングルなどの機能も全部試して、映像特典のインタビューにも全部目(と耳)を通した上で、10分ほどで一気に原稿を書き上げる。こうして週刊のGM研の原稿は生まれているわけです。(詳細は、週刊GM研vol.99にて)

世もふけたところで、私はおもむろにKO君に「悪代官」をPS2にセット。あまりゲームをやらないノーマルな感覚を持つ人が、この「世紀のお笑いゲーム」を見てどんな反応を示すのか、レビュアーとしてもGAE支援者としても大変興味がある。果たしてその結果は…OPムービーで掴みはOK!ゲーム部分は全部省略して(わざと死亡して)ムービーのおバカさんなノリを中心に見せてみると…大爆笑!「ザ・帯び回し」での「しばらくお待ちください」の画面に抱腹絶倒!…ここまで喜んでもらえると、なんだか我が事のように嬉しですね。ああ、「悪代官2」が待ち遠しい…

 

 2003/07/04 (金)  「TLD進捗報告(18)」

ここしばらく音沙汰の無かったTLDですが、ちゃんと開発は進行中ですよ。あらかたシステムツールの実験は終わったので、これまでのように日替わりで画面写真を公開する必然性はなくなっただけです。

現在は、7/21のHP完全リニューアルに合わせて開設するTLD特設ページのコンテンツデザインや、ロゴマークの製作、そしてプロローグ部分の製作も始めました。夏コミ前後には、このプロローグ部分をダウンロード形式で配布できるようにしたいけど、果たしてどのくらいの容量になるのか、レンタルサーバーの月間転送容量の制限を越えてしまうのではないか…不安の種は尽きません。

ご本家の最新作TSSも、隠しキャラの配役をめぐって俄かに騒がしくなってきたし…7/5は、トゥルラーにとっての終戦記念日になってしまうのか、それとも、新たなる戦いの幕開けになるのか…どうなることやら…

 

 2003/07/03 (木)  「寝違えた?」

朝、いつものように携帯電話の目覚し機能で目を覚ますが…何か体がおかしい。むっくりと体を起こした時にピキッ!と嫌な音がして、体が硬直して動けなくなってしまった。固まったまま寝ぼけた頭でしばし考えてみる。もしかして金縛り?いや、私には霊感は全然ないから、その線はないだろう。ゆっくりと時間をかけて、恐る恐る体を動かして、患部を探ってみると…どうやら、首の筋がおかしくなってしまったようだ。

一般的な症状で言うところの「寝違えた」というもので、私は今までに何度かやってしまったことがあるのだが、どうも今回は痛みの種類が違う。横を向くと痛くなるのではなく、縦に首(正確に言うと、鎖骨周りの筋全体を含む)を動かすとピキッと痛みが走るのだ。ちょっとでも気を緩めて肩の力を抜いて、肩がだらんといつもの撫で肩に戻ろうとすると痛みが走る。とてもこんな状態では仕事にならない。

そこで、仕事場に休みの連絡を入れて、病院で診てもらう事にした。診断結果は…「君、背骨から何から何までズレてるね。これは病院というよりも、整体に行った方がいいんじゃないかな?」とのこと。一応、応急処置として、軽いマッサージと背筋を伸ばす体操を教えてもらったけど、結局、整体では根本的治療にはならないらしい。原因となる悪い姿勢を生み出している環境を改善しなければ、いつかそのうち再発するだろうとのこと…

職場の椅子の高さがどうも合わなくて、キーボードのホームポジションで肩や肘への負担が大きいこと。左にテレビ、右にパソコンという自宅での作業環境。衰える一方の筋力。硬くて寝返りも打てないような安い敷き布団…思い当たる節がありすぎです。やはりここは思い切って、20万円のテンピュール敷布団マットレスを買ってしまうべきだろうか…むー

明日からは職場に復帰しなければならないが、爆弾もちのまま仕事をするのは不安があるなぁ…

 

 2003/07/02 (水)  「ヴィオラートのアトリエ(2)」

今日も激しく「ヴィオ」三昧。俄かに訪れた「お酒ブーム」に乗っかって、今までコンテナで寝かせて「極上品」に育てた大量のワインを店頭に並べてみたら、飛ぶように売れていく!しかも、プレミア札をつけて1.5倍の値段にしても売れる勢いは衰えない!1.5になっても300コールとはいえ、ファスビンダーの大樽から汲んできたワインなので元値は無料!売り上げを一気に伸ばす事に成功しました。でも、ちゃんとお店の評判で「流行をいいことに値段を吊り上げるなんて、抜け目がないわねえ」と言われてしまった。うぐぅ、よくできてるよ、このゲーム・・・

ハーフェン遠征に行ったついでに、現地調合で営業活動に勤しむ。店で買える普通の材料でも依頼をクリアするのは難しくないし、比較的高額報酬が望めるゼッテルを量販店で量産してもらうのもいい手だ。ハーフェンから行ける山奥の村(名前は忘れた)は往復で20日もかかってしまうので旨味がない(極上のシャリオミルクも劣化してまう)。また、大三叉路から妖精の村に到達し、今まで片道15日かかっていたカロッテ村〜ハーフェン間を11日に短縮。それでも、丸1ヶ月近くお店を空けてしまうと売り物がなくなってしまうので、あまり遠出はしたくないんだけどなぁ…

2回目のチャリティーオークションには、「妖精さんのぬいぐるみ」を出品。基本価格3300コールの上物である。今回は前年の失敗を繰り返さないように、事前にセーブしておいて最高落札額のあたりをつけておき、17000コールで落札させることに成功!これで2年連続のチャンピオン。3連覇も夢じゃない?

残り444日の時点で、来村者は866人。村おこし計画の目標である950人は楽勝で達成できそう。お店の方は、評価点240点、お店レベル12、創業以来の売り上げは、25406コールとアイテム173個(うち、にんじん23本)、来店者数740人…といったところ。「にんじん23本」というのが妙に強調されているのが気になる。にんじんEDもあるのか?

村が発展してお店の評判も上がったが、今までと同じ品揃えでは見向きもされなくなってきた。そこで、目先を変えてハンドメイド高級路線を試してみることに。「妖精さんのぬいぐるみ」をそこそこの材料で1900コールで量産してみると、飛ぶように売れまくる。だが、1日1個しか作れないので需要に追いつかないのが難点だ。それに、クラーラのように1900コールの高級ぬいぐるみを人参と交換しようとする客もいるので油断できない。ちょっと面倒でも「自分で店番をして、クラーラが店に来たらリセットして、ぬいぐるみを棚から下げる」べきかも?

この手探りの試行錯誤がなんとも楽しいんだけど。やめられまへんな!

 

 2003/07/01 (火)  「ヴィオラートのアトリエ(1)」

サカつく3で、U23日本代表のオリンピック本選で世界の強豪国にボコボコにされてちょっと弱気になってしまったので、気分転換にちょろっと「ヴィオラートのアトリエ」を始めてみたのですが・・・こ、これはヤヴァい(月姫的表現)です!激しく面白い!毎週楽しみにしているお笑い番組の時間も、カップ麺にお湯を入れていたことも、風呂の湯を溜めていることも忘れて、遊び狂ってしまいましたとさ。

何がそんなに面白いのか?を説明する前に声を大にして言っておきたいのが、このゲームはとにかくテンポが良くて「止め時」が見つからないんですよ。まず、起動の早さが素晴らしい。うざったい企業ロゴも全部スタートボタンでスキップできてしまう、ありそうでなかった大胆さが素敵!それに、セーブもロードも超高速、すべての読み込みもボタンレスポンスもノンストレス!それに、ゲーム期間を「3年」に限定したのが程良い緊張感を醸し出しています。

で、肝心のゲーム内容についてですが、今回の目玉は「錬金術のお店の運営」。これが非常に難しくて面白い。序盤は商売の相手が貧乏な村人なので、現金取引よりも物々交換の方が多いし値切り上等なので、当然儲かりまへん。流行に乗って「ビア」を作ってみると飛ぶように売れまくったけど、なぜか村人は続々と苦情を訴えてきた。なぜに?不思議に思っていると、ビールやワインなどには「醗酵」という概念があって、作ってからしばらく寝かせておくと品質が上がるようになっているのだ。ファスビンダーで無料で汲めるワインも寝かせておけば「極上」の品に育って丸儲けも?同じ商品ばかり売っていても客に飽きられてしまうし…店番を一度頼むと、期限切れから2ヶ月間店番を引き受けてもらえないので注意のこと。クラーラは月100コールと激安で雇えるが、何でもかんでも値引きして売ってしまうので、序盤の客寄せにはいいがお店経験値が溜りにくのが難点。ブリギットは商売上手で確実に儲けを出してくれるが月500コールと高いのが難点…でも、この「手探りのままならなさ」がいい感じ。

小ネタ集
・ファスビンダーの井戸で汲める水は、1/3くらいの確率で「美味しい水」が汲めるので、「きれいな水」は容赦なく捨てて最高の水を確保しよう(水は時間が経過しても品質が落ちないしね)

・ブームは「福引セール」など自分で起こしたブームで上書きされてしまうので注意しよう。ブームを当て込んで山ほど作った中和剤が無駄に、なんてことも…

・1年目8月のオークションにはチーズケーキを出品して、自分で値段を吊り上げて6700コールをつけたものの、最後についつい「ひっさつ」を使ってしまい、「1億5000万コール!」と叫んでしまった…当然、そんな金を払えるわけもなく、全財産の14000コールで勘弁してもらうことに…い、痛すぎる出費だ!