でじたる写真館  -Digital photo studio-第1回 「所長のゲーム環境」
第5回「所長のパソコン環境」 全体配置↑の写真は、2003年1月26日に竣工した第2代メインPC「クロさん」です。ちなみに、写真奥にチラッと見えている初代「DELL君」は、1999年8月以来、これと言った大きな怪我(故障)も無く約3年半に渡って現役を勤めてくれましたが、体力(性能)の限界を迎えて勇退することになりました。 パソコンの買い替え自体は半年ほど前から検討していたのですが、DVD鑑賞にもテレビ録画にも3Dゲームにも興味が無い私は、無駄な機能満載のメーカー製パソコンには全く魅力を感じなかったのです。今度もまたDELLに発注数するという手もあったし、自作系ショップにBTO注文するという手もありましたが、やはりコンピュータ技術者としては一度は自作を経験しておいたほうがいいだろう、と思い立って自作を決意しました。
主なスペックは上記の表の通りです。総額で約24万円。液晶ディスプレイが7万円近くしたので予算をオーバーしてしまいましたが、その価値は十分にあると思います。よく、液晶は色味が薄くて好きになれないという人がいるが、この製品は一味違います。原色のメリハリが目に痛いくらい鮮やかで、ブラウン型ディスプレイと比べても違和感なし。色ムラもどこを探しても見当たらない。唯一の難点は、反応速度が30msと少々遅いことだが、私の使用用途はテキスト編集がメインなのでまるで問題なし。 横から見ると…横から見るとこんな感じです。液晶ディスプレイの驚異的な薄さが際立っていますね。液晶ディスプレイにも1W+1Wのスピーカーがついていますが、これは貧弱すぎて使い物になりません。省スペース性は多少犠牲になってしまいますが、イイ音を聴くならちゃんとアンプ付きのスピーカーを使いましょう(至近距離で聴くので15W+15Wもあれば十分です)。 中身はこんな感じケースは、自作ショップFaithのオリジナルアルミケースを採用。400W電源、5インチベイ(4)、3.5インチベイ(2)、シャドウベイ(5)という余裕の設計で作業も楽々。アルミ製のケースは元々冷却能力が高いのだが、フロントの吸気ファンでHDDを強烈に冷却してくれるし、広い内部空間が風通しを良くしていて、後部からの排気もいたってスムーズ。ただし、ケースの奥行きが長すぎて、フロントパネルの接続端子がマザーボードに届かなかったり、フロントの吸気ファンが2個ついているのに、電源供給源が1個しかなかったり、冷却ファンの騒音がかなり五月蝿くて、常に遠くで洗濯機が回っているような音が聞こえます。(毎日、仕事場で巨大サーバーの稼動音を聞いている私にとっては微風みたいなものですが) 自作の肝! 80GB+80GB=RAID 0今回の自作最大のコダワリは、このRAIDにあります。RAIDとは、2個のHDDを1個のHDDとして認識し、データを2個のHDDに分散処理させることで処理速度の向上やデータバックアップを実現する技術であり、今回私が使おうとしているのは「RAID 0(ストライピング)」というものです。理論上で2倍のファイルアクセス速度を実現するこの技術を、現在最速のATA133インタフェース、HDDのプラッタ容量にまでコダワリ抜いた仕様は、メーカー製のパソコンでもBTOでも絶対に手に入らないものであり、これこそ自作の醍醐味でもあります。ただし、自作初心者がいきなりRAID構築に挑むのはかなり無謀でしたね。まさか起動まで4日もかかろうとは… 入力系FILCO社製のメカニカルタッチキーボードです。とにかくキータッチが気持ちいい。そして、うるさいくらいイイ音を奏でてくれます。でも、仕事場などでの利用には向いていないかもしれない。マウスは、Logitech社製のコードレス。ホイール式なのが難点ですが、元々無料でももらったものだからしょうがない(父の会社がLogicle社の部品に一部関わっていた関連でもらったものらしい)。キーボード手首置きは、あまり効果がありません。私のブラインドタッチは、ホームポジションが標準とは微妙にずれているので… プリンタブラザー工業製のレーザプリンタ:HL-1650です。基本的にオフィス用プリンタなので、一般家庭にこれがある時点で、その持ち主はどう考えても堅気の人間ではありません。私の場合、同人誌のコピー本を綺麗かつ安価かつ大量に作りたい、という特殊な動機で購入したわけですが…この製品のウリは、ドラムとトナーを分離式にして低ランニングコストを実現していることと、A4の自動両面印刷に対応していることです。GM研が70P級のコピー本を100円で提供できるのは、このプリンタのお陰なのです。 |