「魔法少女リリカルなのは(コミックス)」とは? ”熱血魔法少女バトルアニメ”というキャッチコピーで思わぬ大人気作品となった、「魔法少女リリカルなのは」。いかにもなネームングとは裏腹に、魔法バトルアクションも背景テーマもハードな展開の連続です。届かない言葉と想い・優しいから壊れた心、痛みと絶望と涙…それでも少女たちは何度もぶつかりあう。信じた想いが強いほど、譲れない気持ちは強くなって。だけど、伝え合う事を諦めたくないから… 同時展開されるサイドストーリーというもの このようなオフィシャルコミックスの展開は、ほとんどの場合原作を忠実に再現するものであり、原作が未完の場合は独自解釈の別の着地点を模索するなど、「似て非なるもの」という微妙な立ち位置にあるものなのですが、このなのはオフィシャルコミックスは、そのどれとも異なる展開を見せています。それは、アニメ版の放送とタイミングを合わせて本編のサイドストーリーをコミックで展開する、というものです。ゆえに、このコミック版だけを読んでもアニメ版の入門編としては全く参考にならないのでご注意下さい。 そして続いて行く、笑顔と勇気 本編ではあまり描かれなかったフェイト視点での学園生活や、闇の書視点でのはやてと守護騎士達の穏やかな日々や、闇の書事件終結後にはやてがリインフォースを思って流した涙… そしてその中でも特にオススメしたいのが、なのはA'sの完結から半年後、時空管理局に正式に入局したなのは達の姿を描いた「Epilogue of ACES」です。ミッドチームとベルカチームに分かれてのチームバトル訓練や、なのは達の管理局の制服姿もさることならが、忙しくも楽しくてどこまでも前向きで、それぞれの新しい夢と未来に向かって行く笑顔は…公式でここまで素晴らしい「その後」を描かれてしまったら、同人者にとってはもちろん嬉しいんだけど、描く側としてはハードルが上がってしまうジレンマあったりもしますが(^^;
First written : 2006/06/29
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