同人活動の終了と、今後の活動について(※このお知らせは期間限定です。)
同人ゲーム界に激震奔る! 未だにメガヒットを続ける同人ゲーム「月姫」を世に送り出したあの「TYPE-MOON」代表の武内崇氏が、ついに同人活動の終了と商業化宣言を行いました!もう4月2日なので、これはエイプリルフールのネタではありませんよ。まだ商業化は決意の段階で具体的には何も決まっていないようですが、一大ブランドへと成長したTYPE-MOONを、周囲の業界各社が放って置かないでしょう。
個人的には作品のクオリティを追求するための商業化は避けられないものだと思うし、巨大化したメディア展開に対応しつつ作品製作に専念するためにも、商業化は時間の問題だと思っていたのですが… かなり長い時間をかけて悩んだ末の決断だったようです。商業化は単純に「する」か「しない」かという問題から、するならば時期はどうするのか等含め、かなり前から直面していた問題だったようです。膨らみ続ける周囲からの期待に応えるために、作品に対して注がれる「想い」や「熱量」も段違いになってしまった。それは最早「仕事」と「趣味」の区別をつけられないほどになってしまった。
「月姫」は同人が自らの手で生み出し、ヒット作品へと育て上げた、極めて稀な成功例です。作品に共感した同人サークルの間で口コミで評判が伝わって、じわじわと人気が出てきて、今では「葉鍵系」に次ぐ第3の単独巨大ジャンルにまで成長し、単純な販売本数でも、作品のクオリティの面でも、下手な商業ギャルゲーメーカーを遙かに凌駕してしまったのです。
同人をプロモーションの一部やステップ・通過点としか考えていない「プチ野心家」なら掃いて捨てるほどいますが、TYPE-MOONのようにユーザーの総意に背中を押される形で、自然に商業に移行して行ける幸福なケースは滅多にありません。願わくば、既成の商業ギャルゲーが歩んだ破滅の論理に惑わされる事無く、同人の頂点に君臨したという狭い市場での栄光に慢心・満足することなく、これからも「まず作品ありき」というスタンスと、同人の原点であるサービス精神を忘れないで欲しいものです。同人が生んだオリジナルの才能がどこまで行けるのか、GM研は今後も暖かく時には厳しく見守って行きたいと思います。
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