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■【COLUMN】 | ||||||||
 【「千と千尋の神隠し」は本当に名作なのか?】 |
24日の金曜ロードショーでテレビ初公開された「千と千尋の神隠し」を私は今回初めて見ました。世界中で絶賛されればされるほど、生来の天邪鬼(あまのじゃく)の私は、「意地でも見るかい!」と意固地になっていたのですが…まぁ折角無料で見れるんだから見ておこう、そう思ったわけですが… まず、日テレの局を挙げての過剰大宣伝には閉口。そして、実際に作品を見てさらにテンションが下がりました。正直言って、「宮崎アニメ」としては、周囲が騒ぐほど素晴らしい作品ではないと思いますよ。今更ネタバレも何もあったものではありませんが、とりあえず箇条書きで「なぜダメなのか?」を検証してみましょう。
・色味が変!
・CMが入りすぎ!
・中身のないお話!
他にも言いたいことは多々ありますが、キリがないのでこの辺にしておきましょう。「ここまで文句を垂れるなら、批判スタンスのレビューを書けばいいじゃないか」、と思う人もいるかもしれないが、今回は心が冷え切っているので、いつものように憤慨をパワーに出来ません。アカデミー賞でもなんでも勝手に取ればいいじゃないですか。でも、これを宮崎アニメと一括りに評価することはできません。「○○以降の」とか「○○の初期作品」という風にしか評価できない、ということは、とても残念なことなんですけどねぇ… まわる〜まわるよ、時代はまわる〜♪
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 【国民の休日(1)】サークル:佐藤製薬 |
最近の同人誌委託ショップは、まともに見本誌の試し読みもできない場合が多く、せいぜい数ページのコピーでしか内容を判断できません。そうなると自ずと冒険的な買い物は避けるようになり、知らないジャンルは素通りして、いつものサークルの新刊だけを選ぶようになってしまいます。しかし、それでは同人誌の醍醐味である「発見の楽しみ」が無くなってしまいます。そんなある日、強烈過ぎるインパクトの表紙に思わず足を止めてしまいました。横山光輝三国志本だとぉ?!
最近は「真・三國無双」の影響で「三国志武将=美形」というイメージが定着してしまいましたが、私たちの世代にとっては三国志武将と言えば、髭面で漢くさい横山光輝三国志のイメージなんですよ。その武将たちが横山絵のまんまで繰り広げるあまりにもバカバカしい会話とのギャップは、横山三国志全60巻を制覇した猛者たちのツボを突きまくりです。調べてみるとかなり歴史のあるサークルのようですが、こんな偶然でもなければ知ることもなかったわけであり、改めて同人誌の世界の広さと深さを思い知りました。 |
 【Sugar kiss〜テーマソングコレクション】 佐藤裕美  |
「ギャルゲー界の歌姫」と呼ばれる佐藤裕美さんの2ndアルバムです。18禁PCエロゲーの主題歌の仕事が多いので、一般ゲーマには余り知名度の無い人ですが、歌一本でこの業界を渡っているだけあって、その歌唱力は本物です(歌が上手いかどうかというより、声に個性や性質の問題ですけど)。ゲームの主題歌は歌詞としてのレベルが非常に高い反面、インパクト重視の楽曲が多いため、どうしても歌い手の声が曲に負けてしまったり、曲の緩急がキツすぎて中弛みに陥りがちです。それは佐藤さんであっても例外ではありませんが、駄目な楽曲でもそれに声を合わせてそれなりに聴ける歌にしてくれる辺りに、潜在能力の高さを感じずにはいられません。
全17曲の平均採点は「3.59」(5点満点)。その内訳は、2点(10,11,12)、3点(2,3,9,14,15)、4点(1,4,7,16,17)、5点(5,6,8,13)。この中で私が実際にゲーム主題歌として聞いたのは「みずいろ」だけなので、プラスアルファになる要素が無いので単純に曲だけでの評価になってしまいます(逆に、マイナスの要因もないので、純粋に歌手としての評価を下せるわけですが)。個人的に一番好きなのは、8曲目の「陽だまり」です。どうしても主題歌系の曲は声よりも音が前面に出てしまうので、こういう声だけでメロディラインを取れる曲は純粋に声を楽しめるから好きです。この曲は佐藤さんの地声にかなり近い音域なので声色にも無理が出ていないしね。昨年の途中から所属事務所も決まったことだし、今後の活躍にも期待したい。 |
 【ドリマガ 2月14日号(vol.374)】 ソフトバンクパブリッシング |
ぐぁぁぁ!やりやがったな!(byデスクリムゾン) ずっと音沙汰の無かった「最終兵器彼女」のゲーム版ですが…ようやく出てきた情報は、目を覆いたくなるようなものでした。いや、製作発表の段階でKCE東京が担当するという情報を聞いた段階で悪い予感はしていたんですよ。「ときメモ3」の失態によって執行役員の任を解かれたメタルユーキにお鉢が回ってくるのでは?と、最悪のシナリオを想定していたのですが…「悪い予感ほどよく当たる」から不思議ですね。久々に聞くメタル氏の大風呂敷は聞く者を不安にさせっぱなしです。「メタルユーキが作る作品ですから、単純なアドベンチャーやノベルズゲームにしたくなかったんです」大きく出ましたねぇ〜その割りに後述の説明では何のビジョンも見えてこないんですけどね。「(性表現について)こういうゲームでコナミがここまでやるか!?ってできたらいいですよね(笑)」ソニーチェックが有名無実化している大手さんはいいですよね。その言葉どおりどこまでやれるか見てやろうじゃないか! 「間」の演出が酷すぎるアニメ版は論外として、メディアミックスという可能性の広がりによって、薄められていくテーマの重みというものの存在に気づけないような人たちに、あの作品の本質を語る資格なんてないと思う。 2001年1月31日のドリームキャスト製造中止からちょうど2年…特集「ドリームキャストをもう一度」では、セガ開発各社とDCユーザーとの温度差が明らかになる結果に終わりました。16,348人が参加したネット上の緊急アンケートでは、「DCの稼働時間」について、実に46%の人が「現役バリバリ」と回答し、「たまに遊ぶ」を含めると91%にも達し、そして「今後もDCで遊ぶ?」について、76%の人が「当然!」と回答しています。その熱い支持に対して、セガ開発各社の中ではすでにDCは「残念だったけど、それも今ではいい思い出」という見解で統一されています。もうセガがDCでやってくれないなら…それに代わるものとなるとエコールとか多部田しかいないのが、どうにも癪に触りますが… |
 【週刊ファミ通 2月14日号(vol.739)】 エンターブレイン |
毎週毎週、飽きもせず週刊ファミ通の駄目出しをしてきたわけですが、その怒りはとうとうピークに達してしまいました。先週号で突発的に出現した「ゲーム共和国」に大いに不愉快な思いをしたものですが、今週はいつものゲー帝に復帰する、とばかり思っていたら…?「新ゲーム帝国」とな?デザインが変わっただけだと思って読み始めたら…「なんじゃこりゃぁぁぁぁ!」…思わず布団にファミ通を叩きつけてしまいましたよ。明らかにライターさんが変更されています。脳内エンドルフィン全開のスタパ斎藤氏の文章が好きだったのに、今度のライターさんの文章ではピクリとも笑えません。高飛車にやりたいのか下品にやりたいのかまったく一貫性が無いし、無理から以前の芸風に似せようとしているのがバレバレ。悪魔と女神のコーナーもリニューアルされましたが、その担当者はさらに低レベルです。ファミ通創刊とほぼ同時期に始まったこのコーナーをずっと愛読してきた者として、この事態を見過ごすことはできません!
さっそくアンケート葉書の「つまらなかった記事」の欄に「新ゲーム帝国」をマークすることに…ちなみに、今号の「面白かった記事」は4個、「つまらなかった記事」は12個…これは非常事態ですよ。何のために購読しているのか分かりません。もう駄目出しをする気にもなれませんよ…情報誌としても連載誌としても批評誌としても読む価値が無いなら、もはや年間約17000円を投じて買う価値は無い。もし今後改善が見られないようであれば、購読をやめて立ち読みに切り替えることも検討する必要がありそうです。10年近く買い続けてきた歴史も、とうとうこれまでなのか…はぁ… |
 【自作への道】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
所長日記「散文帖」をご覧の方は既にご存知かと思いますが、先週末から私はパソコンの自作に取り組んでいました。その影響で先週号の週刊GM研は2日も伸びてしまったし、日記も滞りがちになっていましたが、ようやく新マシンへの環境移行も終了し、すべての更新作業を新マシンから行えるようになりました。
ちなみに、今まで使っていたマシンのスペックは以下のとおりです。
購入したのは大学4年生だった1999年の8月。当時はこれでもハイエンド仕様だったけど、今となっては冗談みたいな低スペックですね。でも、なんだかんだで3年半もの長期間現役を勤めてくれたのだから、お金を出してくれた親に対しても面目は保てた非常に良い買い物だったと言えるでしょう。 パソコンの買い替え自体は半年ほど前から検討していたのですが、DVD鑑賞にもテレビ録画にも3Dゲームにも興味が無い私としては、無駄な機能満載のメーカー製パソコンには全く魅力を感じなかったのです。今度もまたDELLに発注数するという手もありましたが、やはりコンピュータ技術者としては一度は自作を経験しておいたほうがいいだろう、と思い立って自作を決意しました 週末の日本橋でを回って店頭で目星をつけたパーツの価格調査を実行したところ、意外な事実が判明しました。日本橋に自作系PCパーツ専門店は何店もあるのに、最安値を記録したのはビックカメラだったのです。10%のポイントカードの割引分を考慮すると、どんなお店でも勝負にならないのです(型落ちのジャンク品や大特価品を除く)。検品もしっかりしているし、サポートも充実しているしね。ただし、店員の専門知識が薄いことと、現金かデビットカードで支払わないとポイント還元が受けられない、というのが難点ですが… ちなみに、集めたパーツの一覧は以下のとおりです。
「すべてを4倍に」をコンセプトにして、ハイエンド一歩手前の性能とコストパフォーマンスを両立させた、納得の買い物だと思います。総額で約24万円。パッと見のスペックだけだとメーカー製やショップブランドよりも割り高に見えますが、RAIDやHDDの基本性能、最高画質の液晶モニタ、1GBメモリなどなど…性能に妥協しないこんなモデルは、ショップではまずありえませんからね。これぞ自作の醍醐味! さて、すべてのパーツを揃えていよいよ自作開始!…と行きたいところですが、最初の一歩目でいきなり挫折してしまいました。マゾーボードをPCケースに固定する作業で、どうも回らないネジが1本あるのです。よく見てみるとネジの種類が1個だけ明らかに間違っているではないか!翌日、PCケースを買ったお店に乗り込むと、冷静に「マザーボード固定用のネジは別の袋ですよ」と返される。ああ、赤っ恥!自作初心者丸出しです! そんなこんなで無事にマザーボードの固定が完了し、CPUやメモリを慎重に取り付けていく。よくパソコンの自作はプラモデルを組むようなものだ、という話を聞くが、扱っているものが電気を扱う精密機器なのでそんな気軽な気持ちではできません。常に金属を触れて静電気を取りながら、爆弾解体作業さながらの作業を中腰でやっていたら、腰をいわしてしましました。 ようやくすべての接続を完了して、いざ、電源スイッチON! BIOSを設定して、さっそくRAIDの設定を開始!この「RAID」が今回の自作の肝なのです。RAIDとは、2個のHDDを1個のHDDとして認識し、データを2個のHDDに分散させることで処理速度の向上やデータバックアップを実現する技術であり、今回私が使おうとしているのは「RAID0(ストライピング)」というものです。理論上で2倍のファイルアクセス速度を実現するこの技術を、現在最速のATA133,HDDのプラッタにまでコダワリ抜いた仕様は、メーカー製のパソコンでもBTOでも絶対に手に入らないものであり、これこそ自作の醍醐味でもあります。 …が、しかし、このRAIDの設定がどうにもこうにも上手く行かない。自作雑誌のRAIDの組み方を読んでも、ネットで調べてもまったく原因が分からない。果てには職場の先輩にまで電話して尋ねてみたが解決しない…そのまま3日間、モンモンと過ごすことに…OSのインストールの前にRAID設定をしなければならないので、この工程をクリアしなければ本当に何もできないのだ… 自作4日目。万策尽きた私は、RAID設定メニューで「DELETE Array」を実行してみることに…するとどうだろう!再起動後には見事にRAIDが認識されているではないか! つまり、今回のトラブルの原因は、HDDの初期出荷時に設定されているArray番号が重複していたため、正常にRAIDとして認識されなかったわけです。そんなトラブルはネットのどこを探しても見つからなかったので、誰にでも起き得るケースではないのかもしれませんが… とにもかくにも、これでようやく作業は前進し、WindowsXPのインストールを開始。仕事場ではまだWindows2000を使っているので、XP環境は完全に初めてなので不安もあったが、特に何のトラブルもなくインストールは完了。ネットへの接続も、LAN設定をして線をつなぐだけであっさり開通。しかし、そこからが長かった…Windows Updateでセキュリティパッチをダウンロードし、Norton Internet Securityを導入し、そのLive Updateを実行し… 400Kbpsしか出ないウチのADSLではかなり辛い。 さて、もう今夜も遅いから寝ましょうかね…「電源を切る」…あれ?再起動?押し間違えたのかな?「電源を切る」…また再起動…んなアホな! ネットで調べてみることに。「XP 電源が切れない」で検索してみると、出るわ出るわ諸説満載。とりあえずそれらしい情報を元にして実行してみると…ちゃんと電源が切れました。どうやら、XPは正常に動作していないデバイスがあると終了させてくれなくて、ご丁寧にも勝手に再起動する仕様になっているようです。 初の自作でいきなりRAIDに挑戦したのは、我ながら無謀な試みだったとは思いますが、コンピュータ技術者としては確実にスキルアップにはつながったと思います。一度自作の楽しみを知ってしまうと、もうメーカー製のパソコンには満足できないだろうし、無限の選択肢の中で拡張と性能の追求に投資し続けることになるわけですが…散々苦労して組み上げたマシンだから愛着も持てるので、これはもう、自作は「1つの趣味」と言ってもいいかもしれません。 |
文責:GM研編集部編集長 gonta