Weekly Web Magazine
週刊GM研 Vol.72
2002/11/16


【News Headline】
  • ※今週はお休み
  • 【mini Review】
  • CD
  •  : 大好き(神田朱未)
  • 画集
  •  : 君が望む永遠 メモリアルアートブック
  • 雑誌
  •  : 週刊ファミ通 11月15日号(vol.726)
    【COLUMN】
  • 同人誌漫画部門活動の一時休止について

  • ■News Headline

     【】 
     ※今週のニュースは同人誌制作進行で多忙のためお休みします


    ■mini Review

    CD【大好き】神田朱未/KME  
     「ときメモ3」のメインヒロインの牧原優紀子役で御馴染みの、声優:神田朱未(かんだあけみ)さんの1stアルバムです。サイン会のイベント整理券欲しさに予約を入れてしまいましたが、うーん…いや、あーうーえー、言いにくいなぁ…アイドル声優には熱狂的なファンがいるから、下手なことを書くと殺されかねないからね。まるっきり駄目だと言いたいわけじゃないんですよ。可もなく不可もなく平々凡々。でも、この業界ではそれが一番性質(たち)が悪いのです。声の線が細い上に癖がなくて声に色がないし、キャラを演じている時の声と歌声とのメリハリもない。8曲目の「Chance of Love」なんかはその好例です。「ときメモ1」の金月真美や「ときメモ2」の野田順子がこの曲を歌っていたら、それはそれは痺れるような曲に歌い上げてくれたことだろうに… イメージだけでいつまでも渡っていけるほどオタクの審美眼(耳)は甘くはないぞ!

    画集【君が望む永遠 メモリアルアートブック】メディアワークス
     色々な意味で衝撃的な印象を私に植え付けた「君が望む永遠(DC版)」でしたが、その君望の画集が出るということで、画集や設定資料大好きっ子(26歳)の私は迷わず買ったわけですが…あぁ、そうか、君望って元々はエロゲーだったんだなぁ…アラレモナイ姿であーんな絵やこーんな絵が満載ですが、なぜか私は嫌〜な気分になりました。私は、君望はエロなしでも成立すると思っていますし、むしろ、あの重く苦しいテーマを真剣に受け止めるためには、エロ表現は蛇足・邪魔ですらあると思います。今からでも遅くありません、GM研のレビューを読んで君望に興味を持った方は、Windows版ではなくドリキャス版かPS2版を選びましょう(エロが目的の方は例外ですけど、あのレビューの主旨とは全然違いますので)。

     画集としては、開発スタッフのコメント付きの解説が面白かったし、書き下ろしの「遙伝説クロニクル」も非常に面白かったし、巻末のレビューも一読の価値があると思います。でも、最近はおまけCD付きの画集も多い中で、画集オンリーで2800円という価格設定はチト高い気もする。

    雑誌【週刊ファミ通 11月22日号(vol.727)】エンターブレイン 
     任天堂が年末商戦に向けて史上最強の予約キャンペーンを発表!12月14日発売の「ゼルダの伝説 風のタクト」を予約すると、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のGC版(一般販売予定なし)と、64DDで開発されたものの発売されることのなかった幻の「裏ゼルダ」がもらえてしまいます!体験版ではなく、スタートからエンディングまで完全に遊べるソフトを2本予約したらその場でもらえてしまうという、まさに史上最強の予約特典です。いやはや、さすがは預金6000億円の企業、本気になると恐いですなぁ…

     韓国ゲーム事情レポートの中で、韓国のゲームソフト販売ランキングを見て驚愕!1位「ラ・ピュセル〜光の聖女伝説〜」…えぇぇ!まぢですかぃ?!「FF10」「ウイニングイレブン6」「鉄拳4」などの並みいるビックタイトルを抑えて堂々の首位です。韓国ゲーマーはシミュレーションRPGが好きなのか?それとも、日本のゲーム市場のように続編・大作偏重意識がユーザーにないため、純粋にゲームの面白さを評価できる市場が成立しているのかも?熱い、熱いぜ、韓国!

     すっかりeb!の広告塔と化したグラビアアイドル小倉優子(胸なし)ですが、ダビスタのGBA版のCMにも出演が決定。TLSラジオは相変わらずファンからの大顰蹙を買いまくり、ついには「病欠」を理由に元祖TLSパーソナリティの菊地志穂さんを代打に立てるという惨状です。私は小倉優子を「ろみひー」時代から見てきましたが、所詮は非天然の付け焼刃のブリッ子キャラなので、アイドルとして長続きはしないでしょう。しゃべりさえしなければカワイイんですけどね(って、それじゃあラジオの企画を全否定することに?) 裏情報では、来年の12月にTLSの続編が出るらしいが、ヒロイン役を小倉優子がやるとの噂が…eb!のい仕打ちに疲れ果てて終戦ムードが漂っていたトゥルラーたちも、さすがにこの1件だけは断固として認められないようです。どこまでファンをバカにすれば気が済むんでしょう、あの会社は…


    ■COLUMN

     【同人誌漫画部門活動の一時休止について】 
     いつものように例の季節が近づいてきました。今回から当落通知の封筒が巨大化していたので、当落をラベルの色で判別できなくてドキドキしてしまいましたが、GM研は冬のコミケに無事当選いたしました。これで創設以来四期連続のコミケ当選となりました。冬コミが3日間開催になって当選率が上がったとはいえ、相変わらず大した悪運です。

     配置は、12月28日(土)東Q60bです。

     新刊予定は、以下の3冊です(価格と通販は後日発表)
     ・須賀原洋行系パロディ漫画オフセット本「実在同人講座」
     ・創作小説コピー本「e-Angel(完全版)」
     ・レビュー総集編コピー本「年鑑GM研2002」

     さて、HPの方でもすでに発表しているのでご存知かもしれませんが、GM研は今回の冬コミケ以後、同人誌漫画部門での活動を一時休止することになりました。

     その理由は、来年から製作を開始する自主制作ゲームに全力を傾けなくてはならないためです。約8ヶ月で1000時間・1日あたりで計算すると毎日約4時間強。プライベートをほぼすべてつぎ込まなければならないのです。どう考えても同人誌作りとの両立は不可能ですし、無理に両方を抱え込んだらどっちつかずで質の低下を招き、共倒れしてしまいます。そんな中途半端な作品では、S先生にも読者の皆様にも失礼だと思います。

     須賀原洋行系漫画ジャンルで(ほぼ)日本唯一の現役同人誌サークルとして、初サークル参加から4回連続でコミケに当選し、約2年間に渡って活動してきました。いつもモーニング誌上で告知をして下さったS先生、ずっと励ましのメールを下さった読者の皆様…多くの方に支えられ、夢中で駆け抜けたこの2年間は、かけがえのない充実した時間でした。S先生や読者の皆様から過度のご期待をいただいて、このジャンルを守ってきた者として、本当に申し訳ないと思っています。このジャンルの灯を消したくない…それが本音です。先の「非存在コミケ学入門」の中で、活動継続宣言をしたばかりだし…

     あくまで一時休止なので、いつかは戻ってきたいという気持ちはありますが、果たして復帰がいつになるのか見通しは立っていません。この決断もギリギリまで迷いました。身勝手だ、我が儘だ、裏切り者と言われるのも覚悟の上です。私も来年には27歳になります。本気で何かに挑戦できる時間はもう多くは残されていないのです…だからこそ、今できることはすべてやっておきたい。それが私なりのケジメです。

     サークル創設以来2年間の活動の集大成として最高の作品に仕上げるべく、現在製作の真っ最中です。もし、これが最後になっても後悔しない。そう自信を持ってお届けできる作品に仕上げたいと思います。

     最後に、今しばらくの間、須賀原洋行漫画サークルとしてのGM研をよろしくお願い致します。


    文責:GM研編集部編集長 gonta

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