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■【COLUMN】 | ||||||
 【円周率復活、迷走する学習指導要綱の行方】 |
文部科学省は8月22日、教科書の範囲を超えた「発展的学習」や、基礎をじっくり学ぶ「補充的学習」の参考となる教師用指導事例集の小学算数版を公表した。それによると、今春から使用されている教科書から消えた「台形の面積の求め方」や「3けた同士の掛け算」など5事例が復活しており、内容を削減しすぎ「学力低下につながる」と批判の強い新要領を事実上修正している形となっている。これに対し同省は「『3.14を用いるが目的に応じ3を使うのであって、「円周率は3」と教えるわけではない』」という部分に誤解が定着してしまった」としている。
なんとも苦しい言い訳ですねぇ…こんな朝令暮改で教育基準をコロコロ変えてしまっていいんでしょうか? そもそも「発展的学習」って何ですか?「100m走でみんなで手を繋いで仲良くゴールしましょう」などという似非平等思想を推進して骨の髄まで教育現場を腐らせてきた文部科学省が、今になって「出来る子と出来ない子を、子供の段階で選別しよう」という180度異なる選民思想を導入しようというのだから、ほとほと呆れて物が言えません。 こんないい加減なお役所に、我が国の未来を担うべき若者たちの教育を任せていると思うと、日本が今まさに破滅へと続く坂道を転がり落ちる音が聞こえてきそうです。学習指導要綱をいじる前に、教育界のお偉方の再教育から始めた方がいいんじゃなかろうか? |
 【ブロック長島耕作のキングダムハーッの同人誌】 サークル:90分\15,000 作者:宇奈無英雄 |
くは〜 ま、参りました…夏コミで新刊の表紙を見た瞬間に、あまりの危なさに凍り付いてしまったこの同人誌ですが、読んでみたら「なるほど、これじゃあD社もS社も手も足も出ない!」と納得させられてしまいました。ちなみに、このタイトルは「キングダムハーツ」ではなく「キングダムハーッ」であり、王様とダムと口臭がテーマのお話であり、D社及びS社の作品やキャラクターとは法的に全然まったく少しも関係ありません。
同人誌印刷所ですら訴訟を恐れ慄いてケツをまくってしまったこの問題に対して、誰もが成し得なかった形で痛快に笑いを成立させてしまう豪腕は、さすがパロディ同人誌の鬼才と謳われる宇奈無さん! D社の著作権支配戦略による抑圧を快く思っていない諸君!さぁ、この本を読んで溜飲を下げましょう! |
 【ドリマガ 9月6日号(vol.364)】 ソフトバンクパブリッシング |
来た来た来たー!「ミッシングパーツ ザ・探偵ストーリーズ2」10月24日発売決定!しかも4800円!ホンマかいな…さっそくソフマップで予約を入れましたが、思いの外早い間隔での発売であり願ったり叶ったりです。週刊ファミ通ではわずか4行の紹介でしたが、ドリマガではしっかり1ページを割いて写真つきの記事になっています。写真を見た限りでは、なんだか本格的に事件らしい事件っぽい展開が予想されます。第三話は哲平、第四話は奈々子を軸にストーリーが展開するようなので、愉快なサブキャラたちの活躍も今から楽しみです。
特別企画その1「新生スクウェアの今」では、業務執行役員の橋本さんと西村総編集長のインタビューが掲載されていましたが、真面目なインタビューをそう感じさせないドリマガって不思議です。 特別企画その2「今年前半のベストゲーム」では、ハード別の販売本数ランキングが掲載されていたのですが、他のハードと比べてDreamcastのベスト3は別世界ですねぇ…「みずいろ」が3位だもんなぁ… |
 【週刊ファミ通 9月6日号(vol.716)】 エンターブレイン |
今週のファミ通は話題テンコ盛りなので、いつもの(?)批判は省略してチャキチャキ進めましょう。まずはスクウェアの任天堂ハードでの展開が正式発表されたことから。すでに任天堂のTVCMで発表されていた「ファイナルファンタジー:クリスタルクロニクル」を筆頭に、GBAソフト3本を発表。個人的には「ファイナルファンタジータクティクス新作(仮題)」の”新作”という文字が非常に気になります。スクウェアのコメントによると「続編とも言える内容」とのことなので、FFT信者の私としては大いに期待したいと思います。
「やじ馬ニュース」では、日本酒「悪代官」の記事が載っていました。アンディ山本プロディーサー馴染みの某掲示板でその存在は知っていたのですが、現物の写真を見るのは初めてです。試しに1本注文してみようかな? 先週の悪徳商会の千本松喜兵衛(悪代官役)のインタビューといい、GAEのゲリラ的なプロモーションが功を奏しているようです。(この続きは、下記のコラムにて) 「ドキばぐ」は、中裕司(ソニックチーム社長)、松野泰己(スクウェア業務執行役員)、浜村通信(エンターブレイン社長)、中村光一(チュンソフト社長) …CESA大賞もかくやというゲーム業界のVIPが総登場。でも、アーミンの手に掛かれば、たちまちアーミンメイツへと早変わり。皆一様にあいかわらずのヒトデナシぶりを如何なく発揮してくれています。多分ゲーム本編はロクにやってないと思いますが、人脈だけでネタを創ってしまうその存在感は凄いですなぁ… 「浜村通信」のテーマに取り上げられていたXbox用ロボットシミュレーター「鉄騎」ですが、発売日が近づくにしたがって(バグによって2週間伸びちゃいましたけど)業界内だけではなく市場も盛り上がってきたようです。先日、日本橋のソフマップ店頭でやっていた試乗体験会で噂の巨大コントローラーを操縦しているのを見る機会があったのですが…いや〜カッチョイイですなぁ…40個のボタンと3つのフットペダルで ロボット世代には辛抱たまらん逸品となることでしょう。ただし、問題はあの巨大かつ重いコントローラをどうやって家に持って返るか?ということでしょう。特にソフトと同時にXbox本体も同時購入しようと考えてる人にとっては、いかにして家に辿り着くか?それが最難関の作戦なのかも。 |
 【「悪代官」にみる新たなるヒットの図式】 |
8月8日に発売されたPS2用ゲーム「悪代官」が、なかなか好調なセールをみせています。電撃オンライン調べによると、1週目は「12,486本」2週目「10,596本」となっており、3万本超えは確実・5万本も夢ではない。「3万本でヒット、10万本で大ヒット」と言われるくらいゲームが売れないこのご時世にあって、「意識的キワモノ全面バカゲー」が5万本というのは前代未聞の大ヒットと呼んでも過言は無いかもしれません。
私も「悪代官」を雑誌で初めて紹介された時からずっと注目&期待してきましたが、「15,000本が関の山、20,000本超えれば大成功」と読んでいたので、まさかここまで善戦しようとは予想外でした(嬉しい誤算なんですけど)。今日ふらりと入った日本橋のソフマップでは、「悪代官」に「売れてます!オススメ!」のシールが貼ってありました。この成功の背景には、グローバル・A・エンタテイメントのアンディ山本プロデューサーによる、ゲリラ的なプロモーション戦略があったのです。 茨城県の岡部醸造で実際に製造されている日本酒「悪代官」にロゴの貸与を申し込んだり、美少女キャラのポップが立ち並ぶゲームショップに悪代官の等身大ポップを配ったり、億単位の広報宣伝費を使わなくても、アイディア次第で 個人的なアレでナニな感情はぐっと抑えてコナミ・メジャー事業部から流通網・攻略本などで協力を仰ぐことを飲み… プロデューサーという肩書きだけでみれば横文字の花形職のように聞こえますが、その実態は、その作品の全体を統括する本来の役割と同時に、時には自ら広告塔として話題づくりを求められることもある、大変プレッシャーのかかる仕事でもあります。メディアへの露出が増えすぎるとユーザーから反感を買ってしまうことも少なくありません(某インチャネの多β氏みたいにね)。 まだ発売前なのに圧倒的な存在感で話題になっているXboxの「鉄騎」といい、会社倒産を乗り越えた「神宮寺三郎」の復活といい、そして今回の「悪代官」の新しい形のヒットといい… これは、純粋にクリエータが作りたいと思った作品が、正当にユーザーに支持される市場が形成されつつあるということであり、まだまだゲームも捨てたものではありませんね。 |
文責:GM研編集部編集長 gonta