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【ゲームソフト画像をHP上で無断公開、無職男を逮捕】 読売新聞 |
先日、ゲームソフト画像をHP上で無断公開していた無職男が逮捕されるという事件がありました。ゲームソフトプログラムの画像について、著作権法違反で摘発されるのは全国で初めてのケースです。これは、札幌市北区のゲーム会社4社のアダルト系ゲームソフト4作品について、自分のHPで不特定多数が閲覧できるようにしていたものを告訴。今回のケースは、画像がアダルト系ゲームであったことと、容疑者が3回にわたる警告を無視したため、逮捕という最終手段が取られたのである。
この事件に関する情報が不足しているため、その画像がリバースエンジニアリング(いわゆる「吸出し」)によるものなのか、それともスキャニングによるものなのか、どの画像をどのくらい使ったのか、判断しかねます。ゲーム会社は「札幌北区のアダルト系ゲーム会社」という時点でほとんど自明なんですけどね。それにしても、なぜ3度も警告を無視してまでして画像を掲載する必要があったのか、大いに疑問です。もしかして…(※詳細が分からない以上、この問題についてはこれ以上の憶測は控えておきます)
さて、実はこの事件はGM研にとっても他人事ではありません。この事件報道の日、GM研のレビューに紹介用で使用していた無許可のスキャナー取り込み画像をすべて撤廃しました。事件があったから…というわけではなく、画像使用の見直しについては数ヶ月前から懸案事項として検討を続けていて、事件の数日前から撤廃の方向で再編制作業に着手していました。ただ、レギュラー更新でヒイヒイ言っている合間を縫って、100件近い修正作業量に二の足を踏んでしまい、撤廃の実施は延び延びになっていたのです。(※現に、2002年3月以降のレビューには初期状態から画像が使用されていませんでした)
今回の事件は、むしろ、撤廃を決断するよい契機になりました。現在公開を継続している画像は、ゲームメーカー公認のフリー素材を使用しているゲームレビューと、作者本人に仕様許諾をいただいている同人誌レビューのみとなっています。レビューに画像は必ずしも必要なものではありませんが、GM研レビューのコンセプトは「知らない人に知ってもらう」というものなので、分かりやすい「視覚的表現」は有効な手法です。今後は、許可の取れないものについては自筆による模写イラストで代用して行く計画ですが、模写1枚あたりに3〜4時間はかかるのが難点です。現在、緊急措置としてサーバーからの画像を削除しましたが、近日中には画像抜きに修正したHTMLファイルをアップいたします。
PC系のメーカーの多くはフリー素材を自社HP上で公開しているところが多いし、家庭用でも株式会社FOGのように、正規の申請手続きを行えば画像の使用を許諾してくれるメーカーもありますが、大抵のゲーム会社や出版社は「NO」一辺倒で、申請どころか取り付く島もないのが実情です。著作者の権利は守られなければならないし、それは次世代知識価値(NAKV)を推進するGM研の理念でもあります。しかし、権利は「守る」だけでは意味がありません。権利を活用してこそ初めて「資産」としての価値が発生します。JASRACのように強力すぎる著作権管理機構組織は極端な例ですが、逆説的には、それだけの規模のビジネスチャンスが転がっているということでもあるのですから…
今回の事件が、単なる権利侵害事件で終ることなく、権利の正しい運用への機運に繋がってくれることを期待したいと思います。
【おごってジャンケン隊(4)】 現代洋子 / スピリッツ |
有名人がオススメのお店で有名人と食事をして、ジャンケンで負けた人が自腹で全員分の食事代を持つ(しかも領収書は認めないので、経費で落すこともできない)という「ジャンケン隊」システム。日テレの「ゴチになります」に企画をパクられたけど、こっちの方が元祖です。その最新巻は豪華ゲストが多数登場。そして、現代さんのジャンケンの弱さも相変わらずで、自腹総額は50万円を越えてしまいました。未だに還付金を受ける漫画家(しかも1児の母)なのに、これは痛い…痛いが、これも芸の内?それとも、芸は身を滅ぼす? |
【恋風(1)】 吉田基己 / イブニング |
「みずいろ」「シスプリ」と、最近とみに「お兄ちゃん」づいている私ですが、そんな業の深い属性の方にジャストフィットする漫画を新規開拓しました。イブニングでの連載はまったくチェックしていなかったのですが、漫画専門店で平積みされた単行本の表紙を見て、一発KOされました。スクリーントーンを使わない丁寧でシンプルかつ素朴な画風がすごくイイ! 単純に「妹萌え〜」というお話ではなく、むしろ「お兄ちゃん」と呼ばれることへの戸惑い・苛立ち、そして照れくささ。「恋しい」ってのはどういう事よ? この先の展開が非常に楽しみな作品です。 |
【ドリマガ vol.355】 ソフトバンクパブリッシング |
今号のドリマガは、3月30日〜31日に開催された「GameJam2」の詳細レポートと、第3回ドリマガグランプリファイナルが中心。ドリマガグランプリでは、9部門中6部門を「サクラ大戦3」が独占!わずか3年で幕を閉じたドリームキャストだったが、最後の3年目は製造を中止したにも関わらず126本ものソフトが発売され、バカ売れソフトはなかったけど、知る人ぞ知る多くの名作が生まれました。せがた三四郎と湯川専務も2日限りの復活を果たし、DCは盛大にその歴史に終止符を打つ事になりました。
あと気になったのは、ドリマガTOPICS での「たとえ少数であっても最後に残ったユーザーに対する責任がありますから、立ち上げの時のことだけでなく、やめるときのことも考える必要がある」とは、いかにも任天堂らしいコメントです(今でも、郵送式でディスクシステムの書き換えをやってるくらいですからねぇ)。サーバー型ネットゲームの最大の欠点を、端的に表現しており、私はこの考え方に激しく同意します。乗り遅れた人を置き去りにしたり、使える時間で差が出るネットゲームは、ゲームコミュニケーションとして不全なのでは?猫も杓子もネットという風潮の中でも、我が道を行く任天堂の強さの理由の一端を垣間見た気がします。 |
【週刊ファミ通 vol.697】 エンターブレイン | ||||||||||||||||||
今週号の最大の見所は、P178の映画紹介コーナーの「少林サッカー」です!香港映画歴代1位の記録を打ち立てて、5月から全国松竹・東急系ロードショーが決まっているこの映画は、早くも話題沸騰!音速を超えるシュート、衝撃でえぐれる芝、殴り合いで破れるユニフォーム…「キャプテン翼」もビックリの、気持ちがいいほどにお馬鹿サンな娯楽映画です。リングオブ某も、千と千尋の某も、まるで劇場に見に行く気が起きなかった私ですが、これは是非チェキしておかねば! あとはどうでもいいです。以上! …というわけにはいきませか?では、もう1個だけ。トップページから3ページに渡る「Playstation BB」の仕組みの解説ですが、これがサッパリ分かりません。というより、まだサービスの実態が決まっていないので具体的なことが名にひとつ書いていない。SCEにはPSBBの公式サイトもオープンしているけど、そこを見ても何も具体的なことは分からない。「始めてみないと分からない」ということですか?初期ユーザーは人柱ですか? |
(mini review 拡張版)【「噂の真相」+α】 |
この時期に毎年恒例となっている、ファミ通の「噂の真相」コーナーですが、今回はツッコミどころが多すぎて、ミニレビュー欄には収まりそうにないので、コラムコーナーを拝借した拡張版でお送りいたします。
■「クロノトリガー」の続編? ■「ドラクエVIII」は2003年発売? ■「鬼武者3」の主人公は? ■「HDDユニット一体型のPS2」発売? ■「ゲームキューブのネットサービスは?」 ■「PS2とGCの値下げの時期は?」 ■「GBAに新型液晶が?」 ■「Xboxの改良版?」 |
文責:GM研編集部編集長 gonta