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【スクウェアの任天堂ソフト、SCEはとりあえず容認】 日経B2O |
先週、センセーショナルに発表された「スクウェアと任天堂との復縁」報道だったが、その舞台裏では相当生臭い駆引きがあったようだ。SCEがスクウェアの19%の株式を取得して負債を肩代わりした時、記者会見でSCEの久多良木社長は、携帯ゲーム市場で独占的市場を持つ任天堂(の携帯ゲーム機)へのソフト供給を容認する姿勢を暗に示すような発言があったものの、スクウェアが任天堂からの資金提供を受けて「ファイナルファンタジー(しかも新作)」をゲームキューブでも製作するとなるとは、まさに寝耳に水で心中穏やかではないであろう。
事実、この発表は久多良木社長が海外出張で日本不在の時に行われ、記者会見後にスクウェア最高執行部の面々がSCEに出向いて釈明をするという暗闘が繰り広げられていた。今回の発表を好意的に受け止めて連日のストップ高となった株式市場に対して、SCEが強引にスクウェアをPS陣営に拘束しようとする動きを見せるのは如何にも体裁が悪い。「あくまでメインプラットフォームはPS2」という基本路線を再確認して、SCEはとりあえず容認したが火種は完全に消えたわけではないだろう。
今は勝ち組の余裕で笑って許しているように見えるが、「ゲームキューブFF」がPSを脅かしかねない存在になったときにも、同じように寛容な姿勢を示せるとはとても思えない。文字通り100万の援軍を得たゲームキューブの今後の展開次第では、「ドラクエ8」の任天堂移籍すらあり得ない話ではなくなってくる。2002年末、ゲーム業界天下分け目の大合戦勃発の予感?
【Sadistic Pink】 椎名へきる / Sony Records |
4ヶ月連続シングルリリースなど、精力的に歌手活動を行っていた2001年の楽曲を集めたニューアルバムです。すでに声優としての活動はほとんど聞こえてこなくなり、アーティスト路線に専念できるようになってきたみたいです。楽曲の質にバラツキが少なくなくなり、声優歌手という偏見を抜きにしてもヴォーカルで聴かせるレベルに達していると思う。序盤の「眠れる森」「無邪気な朝と無慈悲な夜に」「あしたは消えない」「嵐のち晴れ」の4連発は圧巻そのもの(その後の構成力が弱いというデメリットもあるけど)。なぜか2001年で一番のお気に入りシングル「愛のカタチ」が収録されていないのが残念である。あれはいい曲なのになぁ…(一般受けはしないだろうけど)) |
【あずまんが大王(最終回)】 あずまきよひこ / 月刊電撃大王 |
「あずまんが大王」は、今月の電撃大王5月号にて、予定通り最終回を迎えました。最後の最後まで、独特の間と飄々としたセンスで、キャラクターたちは卒業を迎えました。まさに人気絶頂、テレビアニメ放映とゲームなどの、メディアミックス展開を目前に控えて、原作漫画が連載を終了するというのは、もしかすると前代未聞のことなのかも知れません。しかし、「あずまんが大王」は現実の時間軸に完全にリンクしていて、ギャグのネタは季節に合わせて、キャラの髪も伸びたり背が伸びたり、学年も普通に進級していきました。何事もなかったように同じ時間を繰り返す手法が常識となっている漫画界では、むしろ異質な存在なのかも知れません。しかし、作者自身が気負わずニュートラルな状態で描いていたからこそ、「あずまんが」は「あずまんが」であり続けることができたのです。最終回は寂しいけれど、それ以上に「楽しい3年間をありがとう」という感謝の気持ちで一杯でした。
※GM研の殿堂漫画審議委員会は、全会一致で「あずまんが大王」を殿堂に加えることに決定いたしました。「いいひと。」以来、実に5年ぶりの殿堂作品の誕生です!完結&殿堂を記念したレビュー改訂版を近日中に公開したいと思います。 |
【週刊ファミ通 vol.694】 エンターブレイン |
今週のクロスレビューは、年度末で大量に新作ソフトが出るため、クロスレビュアーを3班に増員しての対応になっています。
PS2【キングダムハーツ】が36点を獲得(スクウェアとディズニーの提携で、FFキャラとディズニーキャラの共演が実現。主題歌は宇多田ヒカル。アクションRPGとして普通に面白いみたいだが、でも、私は宇多田ヒカルもディズニーも大嫌いなので絶対にやりません!)。 PS2【鉄拳4】は36点を獲得(前作「鉄拳TAG」が中継ぎで外伝的存在でしたが、ようやく本命の登場です。壁や高低差などの概念が導入され、「TEKKEN FORCE アサルト」も出色の出来。格ゲー担当の羽田隆之(元:新宿ジャッキー)が10点をつけていますが、4人とも格ゲーとしてのコメントが無いので参考になりませぬ)。 PS2【スーパーロボット大戦IMPACT】は33点を獲得(毎度お馴染みロボット大戦です。シリーズ未経験で、ロボットヒーローの知識が無い私には敷居が高すぎます。基本的には「α」の流れを汲む正統な後継作なので、シリーズ信者なら安定)。 DC【シスタープリンセス プレミアムエディション】は29点を獲得(ある日突然12人の妹が!という、ぶっ飛んだ設定で全国7万人(妙にリアルな数字)のお兄ちゃんを虜にしたPS版の移植。破壊力満点で非常に特殊な分野なので、この世界にハマリすぎると社会復帰できない恐れも…)。 GBA【ファイアーエムブレム 封印の剣】は36点を獲得(シミュレーションRPGの元祖にして至高のシリーズ最新作はGBA。エムブレムの創始者は任天堂を去ったものの、その血脈は健在でした。革新的な新システムと知恵熱の出そうな究極難度という従来路線を転換して原点回帰)。
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【ドリマガ vol.354】 ソフトバンクパブリッシング |
・・・・・・正気ですか?コナミさん? ついに公開されてしまった「ときめきメモリアル Girl's Side」の詳細を読んでみて、気が遠くなりました。「同じゲームのキャラクターとは思えないほどバラバラなキャラデザイン」とか、「孤高の王子様、クールな数学教師…などなど婦女子の妄想大爆発なキャラ設定」とか、「有名どころの男性声優をむやみに起用」などなど、ツッコミどころが満載です。 この「婦女子市場」では独占的な地位を築いている光栄「アンジェリーク」「遥かなる時の中で」の牙城を崩すことはできるのか?元本割れ確実の「ときメモファンド」は?1ゲーマーとしては最早何も言うことはありませんが、情報分析家として冷ややかに見守っていきくことにしよう。
「ミッシングパーツ」の攻略記事最終回のスタッフインタビューに書いてありましたが、どうやら無事にDCでの続編製作の見通しが立ったようです。続編自体は「これから執筆」という段階なので、完成は早くても来年になる?レビュアーとして、FOG信者として、待ち遠しい限りです。 |
【中古ゲームの功罪】 |
※引越しの準備と、レビューが重なって、てんでもない状態なので、コラムのように深い論理的思考をする余力がありません。申し訳ありませんが、コラム「中古ゲームの功罪」は来週号に延期させていただきます。
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文責:GM研編集部編集長 gonta