Weekly Web Magazine
週刊GM研 Vol.3
2001/05/14

News Headline

エニックス・スクウェア・ナムコが提携

 4月23日にエニックス・スクウェア・ナムコの3社が事業提携を発表した。具体的な事業内容はまだ未定だが、3社の株式を持ち合うことで結束を強化していく方針。これにより、企画から販売まで幅広い面での事業協力への可能性が生まれることになる。生き残りをかけたゲーム業界のボーダーレス化は今後も続きそうである。

 その魁になりそうなのが、2001年12月にナムコから発売が予定されている「Xenosaga」。このゲームの開発会社は元スクウェアの「ゼノギアス」のスタッフが独立して作った「モノリスソフト」である。移籍によって前作との繋がりを事実上絶つ必要があったのだが、今回の提携によって、不可能と考えられていた世界観の連結が実現しそうである。

『バーチャファイター4』新システムの全貌

 5月12日から20日まで、池袋GIGOで「バーチャファイター4(以下、VF4)」のロケーションテスト(ロケテスト)が実施されているが、このロケテストでVF4の新システムの全貌が明らかになってきた。それは、「VF4キャラクターカード」と「VF.NET」である。

 「VF4キャラクターカード」とは、対戦を記録して段位を残すためのもので、1カードにつき1キャラクターを保存できる。1カードは500円で、ゲームプレーに必要なコイン(100円)は別途必要だが、カード購入者は「VF.NET」サービスを利用できるようになる。「VF.NET」は携帯電話を使ったモバイルネットワークサービスで、店舗状況のリアルタイム表示(どこにどんな強い奴がいる!とか)などが可能。

 まだロケテストの段階なので、今後この新システムがどう変わっていくかは不明だが、少なくともカードシステムは非常にバーチャらしいシステムだと思う。バーチャはストイックな「極め」ゲームである。「3tb」のチームバトルではなく、ひとつのキャラクターで鍛え上げるというスタイルに戻ったのは、むしろ好ましいことだ。


Market Research

『GT3』3日間で100万本突破!

 グランツーリスモ3の出荷本数が、3日間で100万本を突破した。PS2の100万本ソフトは「鬼武者」についで2本目であり、3日間での記録達成はもちろん最短。ニュースステーションの久米宏も番組そっちのけで遊んでしまうなど、単純な広告以上の効果が確実に上がっている。今後の焦点は、第1作の230万本にどこまで迫ることが出来るかどうか?


Cross Review Review

 今週はとり上げるに値するゲームはありません


Pick up this week

北方謙三 三国志   6/15 PS2 7800円 メディアファクトリー

 三国志初の(?)ビジュアルノベルの原作者は、ハードボイルド小説家:北方謙三! キャラクターデザインに寺田克也、ナレーションに渡辺謙を起用した、「漢(おとこ)気溢れる三国志」なのです! ゲーム的には選択肢や分岐はない純粋な「見る小説」。おまけ程度の三国志データベースもあるが、それで7800円は高すぎると思うのだが… このゲーム(?)に価値を見出すとすれば、今までの歴史解釈とは一線を画する三国志の世界だが…(読んだことが無いので具体的にどのように吉川三国志と違うのか分かりません)

 小説自体に興味のある人は、6月15日から発売される文庫本(全13巻、毎月1冊ずつ発行)を読んでみてはいかが?


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