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【2002年4月,PS2でブロードバンドサービス開始 】 | [impress] |
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントはエヌ・ティ・ティブロードバンドイニシアティブ株式会社 (NTT-BB) 、ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社 (So-net) と提携し、2002年4月頃からブロードバンドサービスを本格的に開始する。
ようやく正式な発表となったSCEのブロードバンド構想だが、あまりにも説明不足な点が多すぎて、いまいち魅力は感じられない。ブロードバンドと聞いて普通の人は「ウチはADSLだからすぐに使えるのでは?」と考えるだろうが、実はそうではない。NTT-BB、およびSo-net各社はPS2用ブロードバンドアダプタをユーザーにレンタルして、月額利用料として月々いくらかを徴収するシステムを…とうことは、個別にそれ専用の契約が必要なのだ。よくADSLの申込プランの選択肢に「電話共用型」と「専用線」があるが、電話共用の方が安上がりだし電話も使えるので、専用線を選ぶメリットは全くといっていいほどありません。SCEは敢えてコンテンツ配信のみにターゲットを絞った「専用線」方式を採用したわけです。しかし、日本で一般的な電話共用型への配慮として、電話回線をイーサネットに接続するユニットを発売することも発表された。利用料金などの詳細は来年2月に行われる予定である。
ただし、そこで問題となってくるのが、コンテンツをどう揃えるのか?である。SCEはダウンロード販売やデータアップデートの利点を強調しているが、これはメーカーに対してのメリットであって、我々一般ユーザーのメリットにはならない。ゲームメーカーにとっては、不良在庫が発生しないし、小売店の中間マージンがなくなるので定価も下げられる。しかし、ユーザーにとってみれば、毎月接続を維持するための経費が発生する。しかも、そのサービスは永続的に行われる性質のものではないし、メーカーからのデータ直販ということになれば、末端レベルでの価格競争が起こらなくなる。儲かるのは、SCEとカード会社だて、というカラクリである。
個人的には、FF11はやらないし、HDDを買う予定もない。しばらくは「見」が吉かと思われ。
【月詠(4)】 | 有馬啓太郎/ワニブックス/月刊Comic GUM |
「まほろまてぃっく」と並ぶコミックGUMの看板漫画「月詠(つくよみ)」の最新刊。ジャンルは一応吸血鬼ものですが、オタク心のツボをおさえまくったキャラクターの属性(ロリ&ネコ科)を活かして、どんなにシリアスな方向に話が進んでいてもギャグが来るのを予想してニヤニヤしながら読んでしまう。連載誌のマイナーさゆえに一般的には知られていない有馬啓太郎作品だが、この不思議な読後感は病みつきになりますよん。
【ラブひな OKAZAKI COLLECTION】 |
アニメ「ラブひな」に楽曲を提供してきた、シンガーソングライター岡崎律子さんのセルフカバーCDです。「ひなたガールズ」が歌う賑やかな岡崎ソングとは異なり、しっとりと心に染みるウイスパーボイスが非常にいい味を醸し出しています。岡崎さんの歌詞の特徴は、やたらと前向きな曲が多いことです。「ラブひな」とのマッチングはこれ以上にはありえないというほどのハマリ役でした。原作の赤松健先生も岡崎さんの大ファンで、明らかに他の企画物商品へのイラストよりも、このCDのジャケット+ブックレットには力が入っています。連載とは随分と絵柄が違うのは、力が入りすぎたから?
【週刊ファミ通 No.680】 |
今週の週刊ファミ通は、近藤るるる作の長期連載漫画「天からトルテ」が最終回を迎えました。前作「だんぜんコースケ」からずっと続いていた「ファミ通編集部モノ」ですが、もうかれこれ何年やっていたのか分からないくらい長かったです。強烈に面白いというわけでないけど、毎週8ページの漫画を飽きずにのほほんと読めたというのは、貴重な存在なのかも。おそらくすぐに何事も無かったかのように近藤さんの後継連載が始まると思うけど、次もやっぱり同じ路線なのかな?
裏表紙広告を見て失望。スクウェアがPSoneBooksシリーズとして「FF7」「FFT」「ゼノギアス」「チョコボレーシング」を再発売するという広告だが、もしかして、これが以前噂になっていた「FF7〜9のリメイク」の真相なんですか?確かにスクウェアは今まで廉価版ベストを出したことはありません(悪名高きスクウェアミレニアムコレクションは例外です)。でも、FF7を3500円というのはあまりにも相場を無視した価格です。中古市場では1500円前後ですよ。内容には一切手を加えないで、貧相なガイド本を付けるだけとは、ユーザーをなめてます!「エアリスが死なないシナリオ」が入っていれば、ファンは6800円でも買うのに…プレイ・オンライン構想といい、最近のスクウェアには失望しっぱなしですなぁ…
【ドリマガ Vol.15】 |
今号のドリマガはツッコミから。サムシング吉松劇場の「はしら(担当者が告知などの文字を入れる部分)」がレイアウトミスで3行目の文字が切れてしまっています。よっほど締め切りで切羽詰っていたのでしょうか?あと、ドリマガニュースの「吉松先生サイン会の様子」の吉松先生がイスに座っている写真、あれは「イベント終了後に撮ったもの」です。イベント開始時にはイスの周囲にセガ一家のポップが貼ってあり、サインを書いた後に先着順でプレゼントしていたのです。嘘だとまではいいませんけど、一応イベントに参加したものとしてツッコんでおきました。
今号で気になったゲームは「チョコレートキッス」。通っていた高校が雪崩で崩壊してしまい、1ヶ月だけ近所の女子高に教室を間借りすることなる…という、気持ちいいくらい豪快な設定ですが、好み直球ど真ん中な絵柄と、3800円という低価格が興味をそそります。しかし、不安要素も満載。製作会社が「デジキューブ」であることと、声優役がまるで聞いたことの無いアイドルユニットだし、プロデューサーがインタビューで「突飛な設定ではない」と言い切るあたりに、底知れぬ不安を感じる。2ページを使っても一切ゲームシステムに関する説明が無いのはどういうことでしょう? さて、この博打、どうしたものか…
【星野阪神誕生について】 |
前中日監督の星野仙一氏の阪神監督就任が正式に決定した。野村監督の辞任後、阪神側から星野氏の名前が挙がったことには驚いたし、まさか星野氏が要請を受けるとは思ってもみなかったが、「漢(おとこ)」星野仙一は「助けてくれ!」と阪神に泣きつかれては、断ることはできなかっただろう。マスコミ世論も慶賀ムードを演出し、断れない雰囲気を作ってしまった。「お気の毒です」としか言い様がありません。
私は特定の支持球団を持たない超現実的なアナリスト野球主義者だが、心はいつでも阪神ファンである。やはり1985年に日本一になった時の印象が強烈過ぎるのだ。だからこそ、この16年間阪神が無能無策であり続けたことは悲しむべきことだったが、これはなるべくしてなった結果であり、自業自得である。阪神はどんなに負けようと年間200万人の観客を動員できる。勝たないから給料も上げなくていい。こんなに楽チンで美味しい球団経営は他所では絶対にできないだろう。
三顧の礼を尽くして名将:野村監督を招聘したものの、球団の体質は変わらなかった。先見性の欠片も無いドラフトのスタウト活動、数撃っても当たらない外国人選手、指導力の無いコーチ陣、生意気だからという理由だけで簡単にスター選手も手放してしまう… そして、負けることに慣れすぎた選手とファン… 野村監督は駒の使い方が巧い名将だが、仰木監督のような育成の天才ではない。この3年間、絶対的に足りない戦力で実に良く戦ったと思う。特に2001年は100敗してもおかしくない戦力しかなかったのだから。名将の晩年を汚してしまったのは、とても残念なことである。もっとも、ノムさんの最大の悲劇は悪女にひっかかったことかもしれないが…
星野監督は阪神側の長期政権依頼を拒否して、1年契約での一発勝負に出た。これは正解だと思う。最低でも最下位を脱出できなければ辞任する覚悟である。阪神がいままでやってきた無策は3年や5年で取り返せるものではない。ならば、今一度「鬼の星野」に立ち戻り、鉄拳制裁を加えてでも選手の危機感を煽るしかない。また、今回の就任にあたって阪神側に多くの条件を認めさせたのは大きな成果だった。親友:田淵の古巣復帰、腹心:島野中日二軍監督の引き抜き、そして明文化こそされてはいないが、日本ハムの片岡・オリックス田口のFA獲得、星野人脈を活かした大型トレード構想も盛り込まれているだろう。それがすべて成功してもまだ戦力差は歴然だが、少なくともマシな「野球の試合」を観ることはできるようになるだろう。
どこに成功と失敗の判断基準を設けるのかは難しい問題だが、少なくとも、甲子園球場は今のうちに灰皿やロッカーの補充の用意をしておいた方が良いのでは?
文責:GM研編集部編集長 gonta