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【ソニー安藤社長,Xbox登場で「PS3開発が加速」 】 | [ZDnet] |
ソニー安藤社長は「Financial Times」紙のインタビューに答え,Xboxが登場したことから,「PlayStation 3」への移行を当初の予定より前倒しする可能性があると語った。「PS2にとっての最大の脅威は,Xboxが業界の製品ライフサイクルを変える可能性があることだ」と同氏。PS2の売上は好調だが,同氏によれば,ソニーは今でも,非常に高くつくPS2用チップの製造コストを回収しきれていない。そのため,PS2の製品ライフサイクルを3年程度にまで短縮する可能性があるという。また同氏は,ソニー社内で任天堂のGame Boy Advanceに対抗するハンドヘルド型のゲーム機の開発に関する案が持ち上がった。だが「PlayStationにフォーカスすべき」というソニーコンピュータ・エンタテインメント(SCEI)社長の久多良木健氏の反対で,この案は保留になったと語っている。PlayStation 3の開発は既に東芝とIBMとの共同で進行中。最近では新チップの提供は2004年に開始される予定だと伝えられている。
この記事から浮かび上がってくるのは、ソニーとSCEが必ずしも上手くいっていないという微妙な関係である。元々SCEの久多良木社長は「2005年PS3投入」を以前から明言していたし、この業界ではテクノロジーの前倒し投入は常識でもある。だが、ソニーのネットワーク戦略の立ち遅れが、PS2の伸び悩みと他社に乗じられる隙を作ったともいえる。SCEをソニーの戦略中心に据えておきながら動きの鈍い中枢部と、現場の叩き上げ社長である久多良木氏は事あるごとに対立しているのだ。現場を知る人間にとってはGBAに勝てる携帯ゲーム機が実現不可能であることは明白だ。
ソニーの都合でPS3の投入時期が早まるのは、SCEにとっては好都合とは言えない。すでにスペック戦争は終戦を迎えた感があり、今必要なのは優秀なコンテンツ開発力(サードパーティー)の確保と、インフラの整備である。ネット機能(HDD、ブロードバンド対応)を完備したPS2を安価で提供することでPS2の過半数を確保する…SCEの当面の戦略目標はこの一点に絞られるであろう。
【魁!クロマティ高校(3)】 | 野中英次/講談社/週刊少年マガジン |
不条理ギャグの最先端を独走する「クロ高」の最新刊は、あいかわらず弾けまくりです。しかも調子に乗って、今回は特別限定版(メカ沢ストラップ付)と通常版の2種類を発売するという、無謀極まりない試みをしてしまいました。今回のみどころは、何と言っても単行本表紙まで飾ってしまった「マスクド竹之内」!そして「バイクメカ沢」!抗争(?)あり、バイクロマン(?)あり、甲子園を目指す野球部(?)あり…と具沢山な内容です。?がやたらと多いですが気にしないようにしましょう。それでこそ「クロ高」なのですから。
【あずマルチ】 | サークル:コミック☆ナイツ/著者:北村風闘 |
11/18の「はーとふる大王」で発掘した同人誌。あずまんがの世界観にマルチ(To Heart)を登場させるという、ありがちな設定だけど、非常にネタが素直で面白い。自己流で描くことがオリジナリティであるとは限らない。どうせ借り物ならトコトン真似てみればいい。そうすれば不思議と自分の色が見えてくることもあるのだから。奥付住所を見てみると、私の地元:鳥取県の作家さんだと判明。まさか「陸の孤島」とすら言われるかの地で同人をやってる人がいるとは…妙に親近感が沸いてきました。要チェキ。
【こみパ荘へようこそ!】 | サークル:オレと勝負だ/著者:電算機一郎 |
「めぞん一刻」の設定に「こみっくパーティー」のキャラクターを当てはめた同人誌。ありそうで案外なかった安直な設定ではありますが、しかし、この作品はただのネタのミックスにとどまらず、キャラクターと設定の魅力をフルに引き出して、いい味を醸し出しています。オールキャラに固執せず、「めぞん」の設定にもこだわっていないので、描き手も読み手もリラックスできたのかも。
【ときメモ3体験版試遊報告書】 |
電撃PS2に付属していた「ときめきメモリアル3」の体験版をやってみました。この体験版は一部機能制限はあるものの、ゲームの序盤2ヶ月分を丸々遊べてしまう豪気なものである(値段も1500円とお高めだが)。とりあえずまだ1回しかやっていないので、かなりあやふやな点もありますが、気付いた点などを書きとめてみましょう。
■オ−プニング
今回のOPテーマはZARDが歌っています。はぁ…金のある所は違うねぇ(by TLSファン)…でも、せっかくZARDを起用したのに、なぜ敢えてこんな駄曲を選んだのか理解に苦しみます。全然ときメモらしく聞こえません。しかも、背景に流れるキャラクター紹介の演出があまりにもヘボイ。「ときメモ2MRO」のOPの破壊的演出力とは比べるべくもありませぬ。
■EVS
EVS2に進化したそうですが、確かにEVS作成時間は早くなったけど、発音の精度には疑問が残ります。とりあえず私の本名の発音は前よりもスムーズになっているけど、体験版ではEVSを作成してもゲーム中には反映してくれないので、実際にどう使われるかは不明です。「2」の時のように名前を呼ぶためだけのコマ切れなセリフになっていないことを祈るばかりである。それと、イントネーションのバリエーションが少なすぎ。関西弁EVSには興味津々だが…
■ポリゴンキャラ
思ったよりは違和感は無かった。でも、思った以上に魅力も感じなかった。等身を現実的にしすぎたためデッサンが狂っているものもあるし、陰影とか凹凸とか服のシワがまるでないので、動いていてもそれをリアルには全然感じられない。そして決定的な欠陥が「目」の演技が弱いということ。目で表情を作れないし、目が動かないから視線による空間認識もできない。それこそ「お人形さん」の域を出ない。そう割り切らないと辛いかも。世のギャルゲーマーはこのキャラに萌えられるのだろうか?
■キャラクター
今回は男キャラに親友と呼べる「イイ奴」はいない。デブオタとキザ野朗の二人は今までのように電話すればいつでも女の子の情報を教えてくれたりはしない。どうやらライバルキャラ(争奪戦にもなる?)にするつもりのようだが、あんなのと競わなければならないかと思うと、本編をやる前の今からすでに憂鬱に。それと、今回の赤毛さん(メインヒロインの証)「牧原優紀子」は別格の扱いになっているようだ。今回は女の子の名前を聞き出すことすら苦労するし、電話番号をつきとめるもの難しい。そんな中、優紀子ちゃんだけは最初から電話番号まで知っているし、最初から主人公に好意を持っているのでいきなりデートにも誘えたりする。藤崎詩織のような高嶺の花でもなく、陽ノ下光のように健気でもなく、どんなヒロイン像を作ってくれるのか…それだけが唯一の希望です。ただし、登場のたびに振り向きのモーションを入れるのは勘弁してください。早くも見飽きました。
■システム
完全週休2日制になって、休日コマンドの比重が上がっている。予習をすることで平日コマンドの効果を上げたり、選択肢を増やすためにアイテムを集めて趣味を拡げたり、…と、やることはいきなり増えたけど、個々の効果については2ヶ月では判別不能。女の子の出現条件は、能力レベルが上がった時なので分かりやすいけど、レベルの上がり方のバランスがテキトーすぎる。シリーズの伝統的な数値目標が通用しないので、戦略の立て直しが必要になるだろう。
■総評
まだ製品版ではないけど、細かいバランス以外はこのままで発売されるでしょう。この体験版をプレーして購入を思いとどまった人はたくさんいると思うけど、一応私は買います(すでに予約も入れているので)。まぁ、発売日に落胆しない心の準備が出来た…と考えれば1500円の体験版も無駄ではなかったかと。過剰な期待をしないで発売日を待つとしましょう。
文責:GM研編集部編集長 gonta