週刊ＧＭ研

News Headline

●『セガガガ』販売一時停止と一般店頭販売延期の真相

　世界初の自社パロディゲーム（セガ・シミュレーション）「セガガガ」が、登場キャラクターの名前に関するクレームによって通信販売の一時停止と、５月１７日に予定していた一般店頭販売の延期が発表された。（販売再開と一般店頭販売日については未定）

　これは、敵キャラクター「アダルトチルドレン」の名前に関するものであり、アダルトチルドレン症候群関連団体から「不適切な引用であり誤解を招く可能性がある」という抗議がセガに寄せられたことに対する回避処置である。アダルトチルドレンというものは正式な病名ではないから、そんな目くじらを立てるような問題ではないと思うが…まずかったのは、むしろグラフィック（辮（べん）髪の濃いマッチョがオムツをはいている姿）だったのかも…

●『ＧＴ３』に不具合？

　ＰＳ２ユーザー待望の「グランツーリスモ３」。発売１週間で１００万本を出荷するという大ヒットを継続中だが、ここにきて不具合が各地で報告されている。中でも一番致命的なのは、メモリーカードのデータがクラッシュする可能性があることである。しかもＧＴ３のデータだけではなく、メモリカードすべてのデータが死んでしまうのだ。「消える」のではなく「使えなくなる」というのが、尚更性質が悪い。壊れたデータは修復も消去もできないのだ。

　しかし、ＳＣＥはこの問題に対して未だに明確な解決策を提示していない。その理由は、初期型メモリカードの潜在的なバグである可能性があり、ＧＴ３による不具合であるとは断定できないからである。それに、不確かなバグ騒動でＧＴ３の売上に水を差したくないのであろう。商売人の論理としてはそれは認めよう。だが、最悪の事態になってしまう前に手を打っておかないと、空前のリコール騒ぎになりかねないぞ？　雪印、三菱自動車の二の舞になりかねない。　どうする？どうなるＧＴ３？

Market Research

●『ゲームボーイアドバンス』早くも１５０万台突破！

　次世代ゲームボーイ「ゲームボーイアドバンス」が早くも出荷１５０万台を突破！　さすがに発売当初のような勢いはなくなったが、人気色の「ミルキーブルー」は今でも品切れが続いている。（実際に購入者の８割がミルキーブルーを支持している（変えなかった人はしぶしぶ別の色を買っていくケースがほとんどだけど））。

　順風満帆に見えるＧＢＡだが、実際にはソフト供給が滞り始めている。同時発売に大量投入したため、「次」が出るまで時間がかかってしまうのだ。まぁ、ＧＢとの互換性があるので問題は無いと言えなくも無いが…　９月に予定されている任天堂の次世代機「ニンテンドーゲームキューブ」との連携構想が明確になるまで、「ＧＢＡならでは」という遊び方は見えてこないであろう。

Cross Review Review

●ワールドスタジアム５　　ＰＳ　ナムコ

　酒井Ｋ太　（８点）　２Ｄ野球ゲームの最高峰。パワプロに馴染めない人でも○
　あらじ谷塚（７点）　定番中の定番。ただ、変わらないことが不満と思えなくもない
　奥村キスコ（８点）　「ぞくぞく海賊リーグ」ポケステのミニゲーム、ともに大充実
　羽田隆之　（７点）　「ぞくぞく海賊リーグ」は野球知識が無くても楽しめる

　代わり映えしないのはいつものことなので気にしてはいけない。「おまけモードのナムコ」の王道を行くような作品だね。良い意味でも悪い意味でも。

●東京バス案内今日からキミも運転手　　ＰＳ２　サクセス

　酒井Ｋ太　（８点）　ようするに「電車でＧＯ！」のバスバージョン
　あらじ谷塚（８点）　忠実に再現された都内各所を走っているだけで気持ちがいい
　奥村キスコ（８点）　前作に比べてグラフィックもバランスも良くなっている
　羽田隆之　（９点）　時速３０キロのエクスタシー

　鉄道の運転士に憧れる人はいるけど、バスの運転士ってマイナーだからなぁ…　都内の土地感の無い人にとっては無用の長物かも？

Pick up this week

　今週はゴールデンウィークのため、週刊ファミ通は合併号でした。ネットニュースもこれといったネタがありませんでした。よって、今週のこのコーナーはお休みします。