■News Headline
【米国同時多発テロ事件の余波】 |
全米を震撼させた同時多発テロは、衝撃と混乱から報復攻撃へと新たな局面を迎えつつある。金融や大リーグなど、形だけ日常生活は戻ってはきたが、この事件が経済に与える影響は計り知れない。とりわけ一般消費者のマインドの冷え込みは、史上空前の年末商戦決戦を目前に控えていた任天堂、マイクロソフト両社にとって致命傷になりかねない。
一般ゲームへの影響も相次いでいる。先週の週刊GM研でも取り上げた、高層ビル発破解体ゲーム「ビルバク」の発売延期、「エースコンバット4」の全米CM自粛、「メタルギアソリッド2」の国内発売は11月29日に繰り上げしテロ事件を考慮し映像を修正、Xboxの米国での発売日を11月15日に延期… 当分、この余波は収まりそうにない。
ゲームが娯楽である以上、非常時において不謹慎なものに映ってしまうのは仕方がないことだ。一丁前に文化面(づら)していても、ゲームはあくまで娯楽である。平和な世界でしか存在できない、吹けば飛ぶような脆弱な存在に過ぎない。だが、逆に言うと、娯楽は平和の象徴でもあるのだ。娯楽の前には宗教も国家も民族も関係ないのだから…
■Market Research
【ゲームキューブは本当に売れているのか?】 |
ニンテンドーゲームキューブ(以下、GC)発売初日の様子が週刊ファミ通に載っていたが、なんだかピントがズレていて不愉快だった。初回出荷45万台、現在の販売消化率は50%以下!完全予約制のローソン販売分を除外すると、一般小売店の消化率は更に低くなる。結果、数字以上の大量の在庫の山ができてしまうのだ。小売店側の失望の声が聞こえてきそうな大不振なのに、現実を報道しないメディアの不誠実さは許しがたい。そんなに任天堂が怖いのか?
期待感だけが先行して内容が伴っていないことは、任天堂も認めている。今後のGCの出荷計画は非常に現実的なものであり、米国出荷分の大幅下方修正すらありえるこの状況で、大騒ぎしているのはマスコミだけである。世界一目の肥えたゲーム民族の目は厳しいのである!
■Cross Review Review
【Memories Off 2nd】 |
発売日 | 9月27日 | システムや設定はごくありふれた恋愛アドベンチャーゲームだけど、奇をてらわない直球ど真ん中な青春恋模様がいい感じ。PS版とDC版の違いはほとんどないが、選べるならばシナリオのダウンロード機能があるDC版をオススメ。声優陣の演技レベルも高い。ギャルゲーにありがちな「現実と違いすぎる違和感」をあまり感じないで感情移入が出来るだろう。地味さで損をしているが丁寧な佳作である。 |
開発/販売 | キッド | |
機種 | Playtstation / Dreamcast | |
ジャンル | 恋愛アドベンチャー | |
定価 | 6800円 | |
製作者 | ささきむつみ(原画) |
【サイレントヒル2】 |
発売日 | 9月27日 | じりじりとまとわり付くような恐怖。バイオハザード系のアメリカーンな発想とは正反対のホラーアドベンチャーに仕上がってます。生理的嫌悪感を覚えさせる恐怖の数々。愛と恐怖の狭間での彷徨。残虐すぎて嫌悪感を抱く人もいるかも。謎解きの難易度はかなり高め。アクションを使った爽快感には欠けるが、これはアクションが苦手な人でも遊べるということでもある。 |
開発/販売 | KCE東京 / コナミ | |
機種 | Playstation2 | |
ジャンル | ホラーアドベンチャー | |
定価 | 6980円 | |
製作者 | . |
【街ingメーカー】 |
発売日 | 9月27日 | シムシティとは全く違った観点の街づくりSLG。住民とのコミュニケーションに重点を置き、住民の要望や不満を解消していく。どんな街でもお手軽に作ることが出来るし、その成果がダイレクトに伝わってくる。人口が増えることよりも住人の「ありがとう」のひと言が嬉しい、心のつながりを溜めていく新しい感覚。 |
開発/販売 | メディアファクトリー | |
機種 | Playstation2 | |
ジャンル | シミュレーション | |
定価 | 5800円 | |
製作者 | . |
【タイピング OF THE デート】 |
発売日 | 9月27日 | 恋愛アドベンチャーゲームの選択肢をタイピングソフトに…単なるイロモノ企画かと思いきや、意外や意外な出来になってしまった。とかく作業的になりがちなタイピングゲームの常識が変わります!自分の感情にぴったりの長い選択肢を選ぶか、それともタイプで打てる長さを選ぶか…その葛藤が楽しい。しかし、あくまでタイピングありきなのでギャルゲー要素を強く求める人にとっては満足できないかも。 |
開発/販売 | ハドソン | |
機種 | Dreamcast | |
ジャンル | 恋愛タイピング | |
定価 | 4800円 | |
製作者 | . |
■Pick up this week
【『あの続編が遊びたい』中間経過発表】 | from 週刊ファミ通 |
ファミ通編集部が募集している企画『あの続編が遊びたい』の中間経過発表が行われていた。募集開始から1週間で2万3869票が集まった。私もファミ通.comの投票フォームで10票ほど投票していたけど、結構みんな考えることは一緒だね。1000票を超えた「ファイナルファンタジータクティクス」「街」の2本は本気で作って欲しい。どちらも天才ゲームデザイナーに依存した作品(しかも大作)なので、実現する可能性は少ないけど…この2本は私の歴代ベストゲームでもあるので、駄目元で個人組織票で500票ほどネット投票しとこうかな?(ちなみに、この募集は9月28日が締め切りです)
※編集者たちの伏字トークがすべて分かるあなたは、相当なマニアです。
文責:GM研編集部編集長 gonta