■News Headline
【任天堂が来る!】 | from ZDnet、ファミ通.com |
8月23日には業界向け発表会を、24〜26日には任天堂スペースワールドを開催し、絶好調の任天堂。次世代機「ニンテンドーGAMECUBE(以下、GC)」も完動状態でお披露目され、9月14日(逆から読むと、【よいきゅーぶ】…ダジャレ?)の発売に向けて好スタートを切った。
GBAとの連動、ネットワーク構想なども発表されたが、最も関心が寄せられたのは「世界の宮本茂」が語ったゲームリリーススケジュールだった。それによると、マリオの新作は来年の夏。ゼルダ最新作はまだ未定とのこと。セガの「ソニック2」「ファンタシースターオンライン」、ナムコの「ソウルキャリバー2」などの強力な援軍が出揃う来年までは苦戦は否めないが、沈黙を続けている某超大作RPGの動向如何によっては、GCが天下を取る可能性もないわけでもない。
業界内部ではGCの設計思想に共感する声は多い。容量過多と過剰な高性能化にストップをかける8センチDVD、開発者の要求を第一に考えた開発ツールの提供、ネットとGBAという連動の可能性…開発者にとって魅力的な環境であることは確かだ。あとは、開発するに足る十分な規模の市場を早期に形成できるかどうかが焦点になる。
■Market Research
【ニンテンドーGAMECUBEは買いか?待ちか?】 |
9月14日の発売が近づき、ローソンやTSUTAYAでも予約が始まったニンテンドーGAMECUBE(以下、GC)。先日の任天堂スペースワールドでも大好評。25000円という本体価格設定も考慮すれば、初回出荷50万台完売は間違いないだろう。ただし、問題は同時購入タイトルが貧弱であること。「ルイージマンション」が無難な選択だがルイージファンはひねくれてるし、「ウェーブレース」は通向け。一番期待できるのは大穴「ピクミン」か?
えっ?私はどうするかですか?「買いません(即答)」
…いや、「キラータイトルがない」とか「初回生産バグが心配だ」とか格好のいい理由ではなく、ただ単に金欠状態なのです。とりあえずファミ通のGCプレゼントには応募(3口)したので、その結果待ち他力本願神頼み。…本当に欲しいのならば、絶食してでも資金を調達するけど、そこまで物欲を刺激するきっかけは今のところありません。いくらなんでも期待感だけで3万円も出せませんよ。
個人的な買い時は、「ソウルキャリバー2」が出る来年の夏ごろかな?
■Cross Review Review
【実況パワフルプロ野球8】 |
発売日 | 8月30日 | 言わずと知れたキング・オブ・野球ゲームのハイエンド本流シリーズ最新作。操作性を向上させ、最高の操作性と歌われたN64版「6」に近づいている。また、恒例のサクセスモードはボードゲーム風になって育成理論体系を1から再構築をする必要が!(なんか発想がFF10のスフィア版に似てる気がするけど…)。世のパワプリャーたちの飽くなき確率との格闘が始まる!(特に伊集院光) |
開発/販売 | KCE大阪/コナミ | |
機種 | Playstation2 | |
ジャンル | スポーツ | |
定価 | 6980円 | |
製作者 | 赤田勲 |
【パラッパラッパー2】 |
発売日 | 8月30日 | 良く言えば安心してプレーできる。悪く言えば代わり映えしないとも言える。採点項目が増えてより一層アドリブで高得点が狙えるようになったが、基準が曖昧でわかりにくいとの声も。ポップでかっこいい路線から、かわいい路線に転換したのはちょっと残念。媚びてる気がして好きになれない人もいるかも。 |
開発/販売 | SCE | |
機種 | Playstation2 | |
ジャンル | リズムアクション | |
定価 | 4980円 | |
製作者 | 松浦雅也 |
【ときめきメモリアル2 Substories 〜Memories Ringing On〜】 |
発売日 | 8月30日 | 「ときメモ2」ドラマシリーズの最終章。ヒロインは陽ノ下光、水無月琴子、麻生華澄の3人。ときメモ1のキャラもちょっとだけ登場する。ゲームというよりもファンディスク的な内容なので、ファン意外は絶対に手を出してはいけないゲーム。ときメモの世界観でどこまで修羅場を表現できるのか期待したい。 |
開発/販売 | KCE東京/コナミ | |
機種 | Playstation2 | |
ジャンル | 恋愛アドベンチャー | |
定価 | 5980円 | |
製作者 | メタルユーキ |
【玉繭物語2】 |
発売日 | 8月30日 | いまひとつ、どの層を狙っているのか、どんな層に受けているのかよく判らないRPG。ジブリチックな世界観とキャラクターの完成度は恐ろしく高いシリーズだが、RPGにすること自体に無理があるのでは?戦闘や育成システムを前面に押し出した続編である今作は、シリーズの今後を左右する真価が問われるものになるだろう。 |
開発/販売 | 元気 | |
機種 | Playstation2 | |
ジャンル | RPG | |
定価 | 6800円 | |
製作者 | . |
■Pick up this week
【フロムソフトウェア、3ハード7タイトル新作発表】 | from 週刊ファミ通 |
一体どのような生産管理をしたら、あんな少人数で大量の開発ラインを動かせるのか?ゲーム業界の七不思議にも数えられる、フロムソフトウェアの開発体制が更にエスカレート!3ハード7タイトルの新作を同時発表という離れ技をやってのけた。
なぜそのような開発が出来るのかは企業秘密らしいが、それはおそらく「少数精鋭による目標一直線型開発」にあると思う。ゲームは普通「設計段階では拡大志向、開発を進めながら削っていく」という手法を取る。内容を膨らましてから一度壊すこともあるので、予算も開発期間も読みにくくなる。しかし、フロムは一貫した設計目標に向って一気に開発してしまう。初期設計の期待以上のものは作れないが、短期間でシリーズを重ねることでクオリティを上げてきた。それがフロム・ブランドの真実なのかもしれない。
文責:GM研編集部編集長 gonta