Weekly Web Magazine
週刊GM研 Vol.110
2004/06/29


【News Headline】
  • 休載
  • 【mini Review】
  • 漫画
  • : 美鳥の日々(7)
  • 雑誌
  • : ドリマガ 7月9・23日号(vol.405)
  • 雑誌
  • : 週刊ファミ通 7月9日号(vol.812)
    【Weekly Column】
  • 休載

  • ■News Headline

     【休載】 
     ※大変申し訳ありませんが、現在、夏コミ新刊の原稿に集中するため、今週のニュース執筆はお休みさせていただいております。


    ■mini Review

     【美鳥の日々(7)】 井上和朗 / 週刊少年サンデー 
     アニメ版との違い、相変わらず1話完結のまったりドタバタコメディが今回も…と思って油断していたら、ラストの思わぬ急展開で完全に意表を突かれました。ルーシィの潔い去り際に胸を打たれ、綾瀬さんのある意味”らしい”告白にドキッとさせられて…(次巻に続く)だぁぁぁ!続きが気になるぅぅぅ!アニメ版の綾瀬さんの告白は、シナリオの構成上あまりにもスッキリ流されてしまったので、せめて漫画の本編くらいはもうちょっとだけ幸せになって欲しいんですけど… そういえば、アニメにはルーシィも槙葉も出番がなかったんですよねぇ…1クール13話で終わらせるには仕方の無いことですが…最終話で右手に戻って第二期放送に繋げる、ということも可能だったと思うんだけどなぁ…ラブコメ路線で行きたいのかギャグコメディ路線で行きたいのか、その辺がちょっと中途半端な印象だけが残ってしまいました。個人的には、綺麗にまとめたアニメ版よりも、散発的でちぐはぐで無駄も多いけど、漫画版の方が好きです。なんでもないようなことが幸せだったと思える、そんな日々があるからこそ伝わるものもあるのですから…(む、インスピレーションが沸いていました。さっそく夏コミ合わせの本に収録するレビューの改訂に取り掛かるとしましょう)

     【ドリマガ 7月9・23日号(vol.405)】 ソフトバンクパブリッシング 
     最近、ドリマガが非常に買いにくくなりました。コンビニで売られなくなったし、秋葉原界隈でもソフマップが取り扱いを停止して、ますます入手が困難に。不自然な増刊号が2回続いたかと思えば、そのままなし崩し的に次号から月刊化…鶴見氏のコラムも最終回、巻田佳春さんのイラストエッセイも最終回、太田先生の「ネジごはん」も最終回、神村幸子先生の「ゲーム虎の穴」も最終回、ウエクサユミコ先生の「ぐるぐるクリーチャー」まで最終回。満足度ランキングの密かな楽しみだった、欄外の「たいちょー」雑談もなくなり…残るのは、近藤るるるの劣化コピー某ダメ漫画と、看板だけで大家面した勘違い某小説と、某不思議ちゃんアイドルだけだとは…一体、ドリマガはどこに行こうとしているのか…次のリニューアルで「セゲいち」が1ページに戻らないようであれば、ホンマに購読やめるでしかしっ!

     ニンテンドー・ディーエス参入クリエイターインタビューでの、テクモの板垣さんの話がとても面白かった。NDSのタッチパネル機能に着目して、「任天堂との打ち合わせで、「かすみちゃんに触れるゲームってどう?」って冗談半分で言ったら、「ぜひお願いします」と乗り気の反応だった」。なるほど…任天堂も随分思い切った規制緩和をしてきましたね…触れるって、アレですよ、アレ。ホンマに大丈夫なのか!?話半分としても、任天堂の本気は相当なものみたいですよ。

     【週刊ファミ通 7月9日号(vol.812)】 エンターブレイン 
     ドラクエ8が今冬発売?…絶対に守れない約束なら最初からしないで下さい。経営的にどう考えてもおかしいでしょ、FFとDQを同期決算内で発売するなんて。起きないから奇跡って言うんですよ。

     「サカつく」の新作のイメージキャラクターを努めたベンゲル監督の、ゲーム雑誌らしからぬサッカー話オンリーのインタビュー「常勝の哲学」がとても興味深かった。サカつくのCMを見てるとお茶目な紳士だけど、実はシーズン無敗優勝というとてつもない記録を作った、とっても偉い監督さんなのですよ。相手の弱点をつぶすのではなく、自分たちの長所を発揮すれば自ずと勝利は見えてくる。なるほど…日本サッカー協会にベンゲル信奉者が多いのも頷けるというものです。気の早い話ですが、2006年以降の日本代表監督の最有力候補とも言われてますしねぇ…

     今週のコラム「浜村通信」のテーマは、海外市場の分析について。最近のゲーム会社は事あるごとに海外展開を連呼しているけど、じゃあホントに海外で日本製のゲームが売れているのかというと…実は、日本製ゲームソフトの海外での市場占有率は次第に下がっているという、驚きのデータが出ているのです。これは、日本製ゲームソフトの凋落というよりも、むしろ海外ゲームメーカーが市場を大きくしていった結果とも取れるわけですが、輸出される日本の大手メーカーの定番タイトルというものは、とどのつまり海外でも定番以上のヒットに化けることがない、ということでもあるのです。海外のクリエイターにとっては、今でも日本はゲーム先進国であり、日本のクリエイターは最高の尊敬をもって迎えられています。海外が日本のクリエイターに期待しているのは、あざとくニーズに合わせた小手先の工業製品ではなく、頑固一徹にアイディア溢れる創造性で世界とキャラクターを丸ごと作ってしまう概念構築能力だという現実に、早く気づくべきだと思います。


    ■COLUMN

     【休載】
     ※大変申し訳ありませんが、現在、夏コミ新刊の原稿に集中するため、今週のコラムの執筆はお休みさせていただいております。


    文責:GM研編集部編集長 gonta