■News Headline
【遂に発売!FF10】 |
PS2ユーザーの期待を一身に受けて7月19日遂に発売された「ファイナルファンタジー10」。発売日当日、日本橋のSofmapザウルス館では、夕方7時を過ぎたというのに、予約引き換えのレジ待ち行列が店外にまで伸びていた。3連休の前夜ということもあり、会社帰りのサラリーマンが大挙して押しかけたようだ(私もその一人なのだが)。
スクウェアの公式発表では、初回214万本を出荷したという。沈滞ムードの強いゲーム業界の現状から、経済界が弾き出したこの勝敗ラインを、いとも簡単に達成してしまったことになる。やはり皆、なんだかんだ言っても大作に餓えていたのであろう。FF10は前回FF9の反省を生かして、徹底的なマーケティング戦略を展開している。200万部以上を売る驚異の攻略本「Ultimania」も今回はちゃんと発売されます(9月末発売予定)。今後の焦点は、300万本を越えられるかどうか、そして映画版FFに話題を繋げることができるかどうかに移るであろう。それにしても、鈴木社長の「400万本目標」は吹かしすぎだと思うんですが…
■Market Research
【夏のギャルゲー玉突き発売延期の謎】 |
稀に見る大作ラッシュとなる、2001年家庭用機ギャルゲー夏の陣。しかし、ここにきて続々と発売日の延期が発表されている。しかも、明らかに同系統のブッキングを避けるための延期である。その流れを簡単に表にまとめてみました。
こみっくパーティー | 6/28→ | . | 7/26→ | 8/9 | . |
Missing Blue | . | 7/5→ | 7/26 | . | . |
AIR | . | . | . | 8/9→ | 9/13 |
このジャンルのユーザー層はMAXでも10万人程度であり、特典などの付加価値を付けることで、いかに初回で売るか(予約を取るか)が重要になってくる。ゲームに金を惜しまない種類の人間は黙っていても買ってくれるからいいが、一般層を取り込むには、やはり限られたパイの取り合いは避けるのが賢明といえよう。しかし、大作が集中する時期にこのような緊急延期が続くと、ちょっと気持ちが引いてしまう。この手のジャンルは、「自分で自分を盛り上げてなんぼ」ですからねぇ。
■Cross Review Review
【みんなのGOLF3】 |
発売日 | 7月26日 | 定番ゴルフゲームの最新作。PS2のスペックを贅沢に使って、大自然の中でのナイスショットという、爽快感を追求したリアルへのアプローチに好感が持てる。システム的には大きな変化はないが、より直感的に、質的にも量的にもかゆいところに手が届く、バージョンアップのお手本のような1本。もはやゴルフはゲームでやるもの? | |
開発/販売 | SCE | ||
機種 | PS2 | ||
ジャンル | スポーツ | ||
定価 | 4980円 | ||
製作者 | 村守将志 |
【Missing Blue】 |
発売日 | 7月26日 | 健全ギャルゲーとしてマニアックな人気を持つ「Lの季節」の世界観を受け継いだ新作。「幻想への誘い、現実への回帰」というテーマの、ちょっと不思議なラブストーリー。安易に死を使わずに切なさを表現し、また、、ギャルゲーっぽさを感じさせない小説型の展開は、前作のファンからも高く評価されている。どこか儚げなキャラクターデザインも必見。偏見を捨てて体験して欲しい1本。 | |
開発/販売 | トンキンハウス | ||
機種 | PS2 | ||
ジャンル | デジタルノベル | ||
定価 | 6800円 | ||
製作者 | 盛政樹 渡辺明夫 |
■Pick up this week
【beat shock】(5.1チャンネルスピーカー) |
FF10と同時発売された、5.1チャンネルサウンドシステムスピーカー「beat shock」。わずか20cm(W)×10cm(D)×10cm(H)という小さな1個のスピーカーだけで、手軽に5.1チャンネルサウンドを体験できる優れモノ。今まではデジキューブ系コンビニでしか予約販売していなかったのですが、問い合わせが殺到したため、今後全国量販店やPCショップでも販売されることになりました。
5.1チャンネルサウンドシステムは非常に高価で、普通は6万円以上しますし、6個ものスピーカーは置き場に困ります。スピーカーを買う前に、オーディオルームを用意するくらいの気合が必要です。しかし、beat shockはわずか16800円。革命的な安さと省スペースを実現。接続も光ケーブルを繋ぐだけ。
文面では音の質感は伝えようもないのですが、その効果は絶大です。聞き比べてみると、同じゲームをやっているとは思えないくらい雰囲気が違います。空気の震動・木々のざわめき・水しぶきすら伝わってきます。財布が許すならば、ぜひ体験して欲しいですね。
文責:GM研編集部編集長 gonta