素敵だね featured in FINAL FANTASY X
音楽唄:RIKKI
 作詞:野島一成  作曲:植松伸夫 
「ファイナルファンタジーX」主題歌

奄美の歌姫:RIKKIとは?

 「ファイナルファンタジーX」の主題歌「素敵だね」を歌ったことで、一気に注目を集めることになったRIKKI(リッキ)。それまでまったく無名の歌手でしたし、このヒット後も浮つくことなくマイペースの活動を続けられているので、一般層にはあまり情報が伝わっていないかもしれないので、ここでRIKKIさんの略歴を簡単にご紹介しておきましょう。

 RIKKIさんは、1975年1月19日、奄美大島の瀬戸内町古仁屋に生まれました。4才の頃から島唄を歌い始め、1990年には「第13回日本民謡大賞 全国大会」でグランプリ獲得受賞。それが音楽業界の目に止まり、高校卒業と同時に上京し、同年12月には、デビューSINGLE「満天の星」をリリース。その後は奄美伝統歌謡の継承とともに、コーラスとしても幅広く活躍。「カンヌ国際音楽祭」や「長野パラリンピック開会式」にも出演。1998年には、歌手名を中野律紀から「RIKKI(リッキ)」に改名。そして、2001年、FF音楽の総責任者:植松伸夫氏がその歌声に惚れ込み、熱烈な誘いによりゲーム「ファイナルファンタジーX」の主題歌「素敵だね」を歌い、若き奄美の歌姫の新たなる可能性を世に広く知らしめ、現在に至る。


Index
No.曲名作詞作曲評価
01.素敵だね野島一成植松伸夫★★★★★
02.御月様〜ウティキサマ〜RIKKIRIKKI★★★★
03.Pure Heart白鳥英美子植松伸夫★★★

素敵だね
 優しくも悲しい響きのイントロ、どこまでも透き通った歌声。瞳を閉じれば浮かんでくる、満天の星空の下でのふたり。弱い自分が精一杯強がって出した悲壮な決意と、初めての気持ち・強い想いに揺れ迷うココロ。世界で一番ピュアなキス。そして、世界で一番悲しいキス。「素敵だね」。それは言葉にできない嘘偽らざる願いと、決して叶うことのない、ひとときの儚い夢。いつか、迷わない自分を見つけた時、夢は終わりを告げる…だから、今だけは…

 ゲームのシナリオを担当者が作詞を担当しているので、完全にゲームの主題と合致したテーマを歌にすることができています。たとえゲーム本編をやっていない人でも、この歌を聴けば同じ情景を思い浮かべることができるはずです。

御月様〜ウティキサマ〜
 奄美伝統歌謡から一曲。一般にはあまり馴染みのない分野ですが、沖縄歌謡の「島唄」に近いものだと言えば想像しやすいでしょう。本来は三味線の弾き語りなのですが、このCDでは一般向け用に現代風にアレンジされています。本場の奄美島唄を聴きたい方は、RIKKIさんの他のCDを入手しましょう。(かなり困難だと思いますが、沖縄民謡などのコーナーで見つかる場合もあります)

Pure Heart
 FFファンからの公募によって決定したカップリング曲は、「ファイナルファンタジー7」のヒロイン:エアリスのテーマ。新たに白鳥英美子さんの作詞による歌詞をつけ、RIKKIさんが歌っています。「7」と「10」では、テーマやヒロイン像が良く似ているので、4年前のゲーム音楽であるにも関わらず、とても自然に聴くことができました。でも、やっぱりゲームをやっていた当時に聴きたかったなぁ…


RIKKI's CD List
YearNo.CD名発売元
1993島唄ALBUMむちゃ加那BMGビクター
19931st ALBUM風の声BMGビクター
19942nd ALBUM太陽の下でBMGビクター
19953rd ALBUMRIKKIBMGビクター
19984th ALBUMmiss you amamiライス・レコード
20015th ALBUM加那鳥〜カナリア〜ユニバーサル・ビクター
20026th ALBUMユニバーサル・ビクター
20027th ALBUMシマウタTRICKLESユニバーサル・ビクター

First written : 2001/08/01
Last update : 2003/11/03