編集後記

表紙イラストについて

 今月の表紙イラストは小説「e-Angel」の天才バッター:福本洋行です。一応初の男性キャラのイラストになるんですが、今回はデッサン探しに非常に苦労しました。その原因は、今まで女の子キャラを「竹本泉」調に統一していたことにあります。ほんわかした絵柄の竹本調に、スポ魂調などありえないのです!

 仕方ないので、「野球漫画といえばあだち充」という安易な気持ちで資料探しを始めたのですが…困ったことに、H2全巻を実家に置いて来てしまった。H2の「橘英雄」をイメージして創作したキャラクターなので、この線は譲れないのだが…このためだけに重複した本を買うのは、収集家のプライドが許さない…

 結局、手元にあった「いつも美空」から強引に1カット使用しました。女子用のユニフォームを男用に直す際に、ズボンのしわのリアリティを出すために、自分で作業用ズボンをはいてポーズを取り、鏡を見ながら書きました。やれやれ一苦労ですなぁ。

小説「e-Angel」について

 結局今回の小説も2話掲載となりました。続きを早く書きたいのは山々なんだけど、そのために中間のエピソードに手を抜くことことは許されない。限られた時間内で最高のものを仕上げるのがプロというものであり、時間に余裕があるのなら1ミクロンでもクオリティを積み上げるのがプロの仕事というものだ。

 今回は完璧なプロットを用意していたのに、いざ執筆の段階になるとどんどんアドリブが出てしまった。思い掛けない伏線ができてしまい、全体構想すら揺るがしかねない事態になったりしました。そういう不確定要素が結果として作品の質を上げてくれるのだから、小説は面白い。

 いよいよ次回で第1部が終了。平和でラブラブな第1部は終わり、激動とシリアスの第2部が始まります。それはもう、書くのが辛いようなとんでもない内容です。うぅ…でも、ここを乗り切らねば求める終着点には決して辿り着けない…作家って辛い商売なんですねぇ…

取材と遊びの境目

 最近、取材という枠を逸脱して夢中で遊んでしまうゲームが連続していている。嬉しい悲鳴である。贅沢な悩みである。だが、他ジャンルの取材時間は確実に削られてしまうし、週末には夜明け(朝6時)まで遊んでしまい体調に不調をきたしたりしてくると、さすがに問題がある。自分の代わりはいないのだから、もっと自己管理を徹底しないといけないのだが…

 楽しいことを我慢するのはとてもストレスがたまるものである。取材というフィルターを通すことによって、客観的に作品に接することができるが、心の底から作品を楽しめない自分がいるのも確かです。取材と遊びの境目は難しいねぇ…

同人誌作家デビューに向けて

 今月の所長講演でも同人誌について取り上げたように、最近とみに同人誌に傾倒している私ですが、ついに同人誌の聖地「コミックマーケット」へのサークル参加が決定しました。同人誌作家デビュー決定です!(我ながら見事な狂いっぷりですなぁ…)

 まずは画材を揃えて、ネタを固めて、印刷所を探して…何分初めてのことなので何もかも手探り状態である。でも、まったく新しい挑戦に武者震いしている自分もいる。今後、月刊GM研の編集に穴を開ける事態が発生する可能性があるかもしれませんが、ご容赦願います。

月刊GM研編集長 : gonta

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